内藤了のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『角川ホラー文庫30周年記念 最恐の書き下ろしアンソロジー 特装版BOXセット』2冊め。
宮部みゆきさんと小池真理子さんの作品は、正直「これもホラーなの?」という感じ。お二人の柔らかい口調もあって、期待したほど怖くはなかった。
『函(はこ)』がいちばん怖かった。残った穢れに起因するものか?と思い読み進めたが、そうではないどんでん返しに絶句。建物の持つ意味、タイトルが「箱」ではなく「函」である意味が分かるともう、救われない。
救われないといえば芦花公園さん。何の話なのこれはと思いながら読んで、カッパの子憎たらしさに恐ろしさを感じながらも、やはり人が「堕ちていく」様はとても恐ろしい。
私的 -
Posted by ブクログ
ネタバレ結局、
悪いのはいつの時代もヒトの悪意なのだ。
それも幼少期に受けた親や同じコミュニティに暮らす者達からの壮絶な虐待が、後々巨大な悪意の炎と成り得る。
『不幸な境遇にあった全ての人が悪となる訳じゃない!』と宣う方々に問いたい。
他人よりの残虐に晒され、快復ままならないダメージを負い、出口すら見えない人達の前でそれを言い、彼らに『自己責任』を問えるのか?
刺されるぞ…。
フィクションの話では無く、連日子供達が、あろうことか親に殺められる事件が多発している。
昨日も、今日もだ。
そして、
作中、全てを引き受けて死に臨んだ男…彼を、彼の人生を、彼が手にかけた人々の人生を無惨に破壊したのは