内藤了のレビュー一覧

  • 怨毒草紙 よろず建物因縁帳

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    6作目を飛ばして7作目。江戸中期、死体検案書の検視図を書く役人だった男が絵を描くうちに狂気に魅せられ自ら猟奇的殺人事件を引き起こしさらに悍ましい絵を描いていく。さらには自ら腹を裂き自身の血で絵を描く。描くという執念に食い殺され鬼と化してゆく男の葛藤と後悔。それを鎮めるために春菜、仙龍、雷助和尚、隠温羅流一派が動く。それと同時に、春菜と仙龍の関係も大きく動き出す。話の流れから次巻からは隠温羅流の因縁の謎にせまってゆくのだろう。温羅といえば、岡山県に伝わる温羅という鬼の伝説。どう決着をつけるのか楽しみです。

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    2026年01月13日
  • 魍魎桜 よろず建物因縁帳

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    5作目。土壌改良の為の工事中にザルガメに入った人骨を掘り出した。地滑りに悩まされたその土地に残る伝承には旅の坊さんを人柱にしたと言う。それと時を同じくし老婆の霊が工事に関わった人や村人に祟りだす。人骨と老婆の因縁、壮大に樹齢八百年を超す魂呼び桜を曳く仙龍。もの悲しくも満開に咲く桜、散りゆく桜に切なさが込み上げる。実際に人柱の話は全国各地に伝承として残っている。地滑り以外にも堤防や池などの決壊など実際にあったのでしょう。物語的には仙龍の、いや隠温羅流の因の核心にせまりつつある。次巻以降が楽しみです。

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    2026年01月13日
  • 犬神の杜 よろず建物因縁帳

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    4巻目。犬神様のお話。犬神様のルーツは西日本に最も広く分布すると言われているが、キツネの勢力圏ではない四国が犬神様の本場であるとかないとか。本書では高知がルーツでさかのぼれば香川となっていた。どちらにしてもおぞましい方法で憑依させる呪詛であったらしい。そして先祖代々祟るのも悲壮感漂う。話は変わるが巻を重ねるごとに春菜の性格が大丈夫なのかこの娘となっていたのだが、この巻の後半は大分成長した感があるが、これがサニワなる由縁なのか。そして仙龍は相変わらずかっこいいし、コーイチも逞しくなってきた。

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    2026年01月13日
  • 憑き御寮 よろず建物因縁帳

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    ネタバレ

    3巻目。春菜の忌み嫌う長坂(パグ男)がとうとうやってしまった。仙龍の父が封印したはずの札を破ってしまい、挙句の果て職人が二人亡くなってしまった。狐憑きとして罠にはまったマサ、出自の関係で本家とうまくいかないりん、りんを姉と慕う己亀。時代背景と共に、マサとりんの確執が本家を巻き込み悲劇と因縁を増幅させる。謎の女、珠青の出現で春菜の仙龍に対する恋心が出たりでなかったり。棟梁も職人気質でいて良いキャラだし、雷助和尚やコーイチ、小林教授もいい味でてるし、巻を重ねるごとに面白くなってきた。

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    2026年01月13日
  • 鬼の蔵 よろず建物因縁帳

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    1巻目です。2巻目と順番が逆になりましたが、春菜と仙龍、コーイチとの出会いや曳き家の意味とか、仙龍が何者なのかとか何となくですが解ってきました。どちらにしても古くからの風習や伝承には、何らかの意味があったという事でしょう。現在においては、何故そういうことを行っているのかもわからず、昔から行っているからとかいうのもあると思うし、時代が変わって止めていったものも結構あるのでは。話はそれましたが兎に角、因縁や因習、祟り神、怖い。描写も、表紙も怖い。夜読むのは特に怖い。なので次は3巻目を読もうと思います。

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    2026年01月13日
  • SOUL 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花

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    特捜地域潜入班に部屋が与えられ丸山勇と万羽福子が正式メンバーとなり新体制となって第一弾の捜査は死刑囚が新たな殺人を自白したことから始まる。粘り強い捜査で浮かび上がった真実とは。色々考えさせられた。そして郡上おどり、一度参加してみたい。

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    2026年01月12日
  • 蠱峯神 よろず建物因縁帳

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    建物に宿る因縁を祓ってきた春菜。
    ついに “隠温羅流曳師” にかけられた宿命へと踏み込んでいく。

    ・吉備津神社に伝わる「温羅(うら)=鬼」伝説
    ・屋根神として祀られる架空の信仰「蠱峯神(やねがみ)」
    ・木や家屋を守る大屋毘古神(オオヤビコ)
    ・出雲へと連なる“たたら製鉄”の血脈

    民俗信仰や土地神の名が続々と姿を現し、
    物語はいつの間にか
    家一軒の怪異を超えて「日本古来の因縁」へとつながっていく。

    正直、全てを理解はできていないかな。
    けれど、知らぬ間にとても大きな物語の流れに乗せられている、

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    2026年01月08日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    宮部みゆき/新名智/芦花公園/内藤了/三津田信三/小池真理子   

    角川ホラー文庫30周年を記念する豪華作家陣によるホラーアンソロジー。
    以前読んだ「潰える」と比べるとホラーとしての面白さはあまり感じなかった。
    内藤さんはいちばんの得意分野ともいえそうな建築×ホラー。
    芦花公園さん、三津田信三さんは名前だけはずっと知っていて、はじめて作品に触れることができた。
    新名さんの作品は挑戦作としてはおもしろかったけれど、ホラーアンソロジーに載せるものなのかは疑問。

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    2026年01月04日
  • タラニス 死の神の湿った森

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    内藤了『タラニス 死の神の湿った森』角川ホラー文庫。

    内藤了は未だに『藤堂比奈子シリーズ』の成功が忘れられないのか。今さらというか、何でというタイミングでのスピンオフ。しかも、余り表に出て来ない陰キャの法医昆虫学者ジョージ・クリストファー・ツェルニーンが主人公だ。

    同時刊行の『SOUL 警視庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』がイマイチだったこと、裏表紙の内容紹介を読む限りは期待は低い。

    案の定、全く面白くもなく、恐怖の一片すら感じられなかった。


    舞台は1970年代のウェールズ。夜遅く目覚めたタラニス屋敷に暮らす少年のジョージは家政婦のミツコから屋敷に伝わるメリッサという少女の物語を聞く。メ

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    2026年01月04日
  • MASK 東京駅おもてうら交番・堀北恵平

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    主人公が、警察官のたまごの女の子という設定で、「若い女子が主人公」という意味で藤堂比奈子シリーズと似たような雰囲気で、安心して読める。比奈子ちゃんが刑事になりたてだったのに対して、こちらは警察学校を出たてということで、より一層成長していく感がはっきりしている。タイムトンネルを越えて過去の世界と行き来しながら、大先輩から過去の凶悪事件を通してのヒントをもらうという設定はよく生きている。シリーズ通して最後まで楽しめた。

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    2026年01月02日
  • BACK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子

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    シリーズ第7弾です!
    audibleにて再読。

    明けましておめでとうございます!
    今年もよろしくお願いします。

    年末年始は爽やかな、新しい年に向けて希望のある本を読もうと思っていたのに、年末の料理をしながら猟奇犯罪を聴いてしまいました(^^;;

    まぁ、ある意味私にはピッタリな本なんですけど‥笑

    ちょっと難しくなってきてて、再読なのでながら聴きでも大丈夫ですが、初見なら集中して聴かないとわからないかも。

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    2026年01月01日
  • MIX 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子

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    人魚の遺体が発見される。常に想像を上回ってくる猟奇犯罪。事件は解決するが、国際犯罪組織の魔の手が・・・

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    2025年12月28日
  • 首洗い滝 よろず建物因縁帳

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    2巻目から読んだので、いまいち春菜や仙龍の関係や雷助和尚の立ち位置がよく解らなかった。所々で出てくるサニワや曳き家ってなに?となり、調べようかと思ったけど読む方を優先した。とにかくそういうのを抜きにしても、怖い。夜中に読んでいてシーンとした中で、庭のガサっという音に恐怖し、家鳴ではないけどミシと言う音にビビり、部屋の温度が2度は下がったのではなかろうかと。各地に伝わる伝承とか言い伝えなどはそれなりの意味があってのことなのだろう。とにかく夏の夜に読むには最適の本でした。全10巻か・・・。

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    2025年12月27日
  • ONE 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子

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    シリーズ第6弾です。
    audibleにて再読。

    前作からの続きです。

    何を書いてもネタバレになる感じです。

    本編には関係ないですが、都夜が痩せても綺麗になってないって、ただ萎んだだけだ。みたいな記述があって、歳とって痩せるとそうなんだよなぁとか変なことに共感した笑

    今回読んでみて前回より、怖くなかった。初見じゃないからですかね?

    このあと重要人物になる人もいるのですごく重要な1冊です。

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    2025年12月26日
  • AID 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子

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    ◯しょうがないっちゃしょうがないんだけどシリーズものは、新しくキャラが出てきた瞬間に犯人がわかるっていう(笑)

    ◯中島保とのシーンいる??
    前作も無理やり押し込んだって感じにしか読めなかったけど、
    ◯保いる???キスシーンとかいる???

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    2025年12月22日
  • COLD 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花

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    鳴瀬清花シリーズ第4弾です!

    内藤了さんの作品の中では個人的にあまり刺さらない作品です(^^;;

    なので12月の末にシリーズ第7弾が出るのにまだ、4冊目を読んでます。

    普通に面白いですよ。
    今回は凍死と雪女の話です。
    雪女ちょっと好みかもと思いましたが、まあ、いつも通りでした。

    多分主人公があんまり好きなタイプじゃないからかなぁ。

    内藤了さんの作品の女主人公は比奈子も恵平も好きなんですけどね。
    新たなシリーズの火之神の主人公・神代江姫も良いです!

    まぁ、ぼちぼち読んでいきます。

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    2025年12月18日
  • 怨毒草紙 よろず建物因縁帳

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    隠温羅流の曳屋が曳くのは、寺にある持仏堂。
    移動のあと立て続けに起こる怪異。その根源には、人の死に様を描いた草紙「怨毒草紙」があった。

    広告代理店で働くキャリアウーマン・春菜は、自身が“サニワ”という見える力を持っていることを知り、曳屋の仙龍に惹かれながら、それぞれの怨念を鎮めるとともに、仙龍にかけられた「四十二歳で死ぬ」という因縁を解こうと奔走する。

    長野ご出身の作者だけに、善光寺など実在の土地を交えながら、物語が丁寧に作り込まれている。エピローグの説明までよく出来ていて、思わず史実を確認して 創作と納得する。
    九相図――人の遺体が朽ちていく様を段階的に描いた図像――という存在も初めて知

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    2025年12月13日
  • CUT 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子

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    ◯いつから、中島 保は優秀な重要人物みたいなポジションになったんだ??
    ただの心理カウンセラーだったんじゃ?
    いきなりのレクター博士みたいなポジションに衝撃なんだが。

    ◯犯人がわざとらしすぎて、出てきた瞬間に分かった。

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    2025年12月11日
  • 堕天使堂 よろず建物因縁帳

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    和風建築や旧家などが多かったよろずシリーズの中で、今作は、廃教会という「洋館タイプ」を扱う。
    しかも、それをきちんと“曳屋”しているというあたりが、シリーズらしいリアリティと怪異の融合になっていますね。

    そして——
    プロローグが一番怖かった。
    内藤了さんは導入部分で「何が起こるのか分からない恐怖」を作るのがとても上手いなと思います。

    浅間山麓の事件として大学生達の事件を入れていますが、作者も長野出身であさま山荘事件は印象が深いのでしょうか。
    建物の因縁だけでなく 土地への因縁への思惑へ引き込まれます。

    このシリーズのどの作品にも言えるのですが、おどろしい割に解決するのはきっちりなんですよ

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    2025年12月11日
  • 魍魎桜 よろず建物因縁帳

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    土地を支えていた人柱を、偶然ミイラの状態で掘り出してしまう。
    発掘した者たちに続く不幸。
    それは人柱にされた僧侶であり、村長の娘との悲恋がその背後にあった。

    古い建物や土地に残る「歪み」は、見えないまま今も息づいている。
    襖の幅が少し広い、畳の縁が合っていない。
    その小さな違和感の裏には、もしかすると人の思いや怨念が、まだ沈んでいるのかもしれない。

    この話を読んでいて思い出した。
    不動産屋で管理していたマンションの一室、襖の幅がなぜか1.5倍あって、そこに入るたびに息苦しさを覚えたことを。
    そしてある日、点検に立ち寄ると押入れの襖が空いていた。空気の入れ替えでもしたのかと、襖を閉めようとし

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    2025年12月09日