内藤了のレビュー一覧

  • 犬神の杜 よろず建物因縁帳

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    今回の舞台は、嘉見帰来の山を通す風切トンネルの工事現場。

    その現場を仕切る建設会社、橘高組で働く女性二人が相次いで不審死をとげる。

    その遺体には無数の噛み傷があったという噂も。

    ひょんなことから高沢春奈は、不穏な噂の正体を探ることを頼まれ、嘉見帰来山の現場に出向することになった。

    今回の相手は、成仏させることができる怨霊とは異なり、「人の我欲が生み出した憑き物」。

    己の不幸を呪い、人を羨み、妬み、憎む心に憑き、決して離れることなく、時として術者にも跳ね返る犬神。

    その巣は嘉見帰来山にあった。

    「その発現は穢れの極み。御仏の力にすがれない」。

    雷介和尚でもどうしようもない。

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    2018年06月26日
  • 憑き御寮 よろず建物因縁帳

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    あの世とこの世の間(マ)で命を張る、

    仙龍、春奈、コーイチ、和尚、教授。再び登場!

    今回の悪しき因縁は、おぞましき女の執念。

    また、春奈の天敵、長坂が余計なことをしてくれるのだが、近頃は、春奈も決して負けてはいない。

    長坂がやり込められる場面は、スッとする。

    人の執着というものは、実に凄まじいものだと、震えがくる。

    生、性、物、色…ネバつくような欲が執着へと変わるとき、その想いはその場にべたっとはりつく。

    幸せなことに、怨念に変わるほどの執着を持ったことも、出会ったこともない。

    はるか昔、人が平気で虐げられる社会では、人の黒い瘴気は、簡単に怨念を呼ぶのかもしれない。

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    2018年06月23日
  • 首洗い滝 よろず建物因縁帳

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    愛という名の執着が怨念に変わるとき、春奈、仙龍、コーイチ、雷助和尚、小林教授たちの出番だ。
    今こそ、悪しき因縁を断ち切れ。

    個性豊かなこのチームを、2作目にして大好きになってしまった。

    今回は、近づくと死ぬといわれる滝のお話。

    雨木村には、地図にも載らない滝があるという。

    その滝でクライマーが事故死し、村人が滝つぼで見つかる。
    死者は顔が抉り取られていた。

    そして現れる観音像の幽霊。滝に浮かぶ女の顔。聞こえてくる子守唄。

    そこには、どんな因縁があるのか。

    この雨木村の滝に続く登山道整備計画に、高沢春奈が属するアーキテクツが参加することから、チームは再び滝の因縁に関わることになる。

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    2018年05月12日
  • ゴールデン・ブラッド GOLDEN BLOOD

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    ネタバレ

    2018/4/25
    つらいのに後引く展開。先を読みたくて仕方がない。
    謎が次々出て、誰が敵で誰が味方なのかハラハラドキドキ…思う壺。
    あと、大事な人を突然亡くす痛みがしんどい。自分のも思い出す。
    テロに巻き込まれた時の様子も自然。って言い方でいいのかな。すんなりその世界に入れる。
    上手いんやろな。合うのかな。
    ただ今回の結末のつけ方は好みではない。
    茹田まごすきはなんなのよ。もうちょっと説明して欲しい。
    妹の告白は必要か。そこは圭吾のために蓋をしたままにしてあげたかった。
    圭吾も天使になる必要はあるの?白鳥とやらは他意はないの?
    読者が考える含みなのかもしれないけどもうちょっと教えて欲しかった

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    2018年04月25日
  • ゴールデン・ブラッド GOLDEN BLOOD

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    どんな血液型の患者にも輸血可能な「ゴールデン・ブラッド」。これをもとに製薬会社と大学病院が人工血液を開発した。だが、輸血を受けた人が次々に変死する。この人工血液は「奇跡の血液」か「悪魔の血液」なのか。

    マラソン会場での爆破、輸血用血液不足、血友病、人工血液など、
    話題が満載の作品。

    相変わらずのスピード感あるストーリー展開で、
    一気読みしてしまった。

    東京五輪プレマラソンの会場で自爆テロが発生。
    多数の死傷者が出た。

    当日、後方支援で会場にいた消防隊員の向井圭吾は、
    地獄のような現場で、被害者救出に全力を注ぐ。

    一方、圭吾はまさに同じ日に妹の惠利を心筋梗塞で失った。

    その後、爆破で

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    2018年04月22日
  • ゴールデン・ブラッド GOLDEN BLOOD

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    切なく、寂しい。が、明日への希望があった。おなじみの東海林刑事が出てきてびっくりしたが、その場面は安心して読めた。エピローグは、知りたくもあり、知りたく無い事。読み終えた今は、ちょっとまだ消化できていない、大変な物語であった。

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    2018年02月18日
  • 首洗い滝 よろず建物因縁帳

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    シリーズ二作目。もうこのタイトルだけでぞくぞくさせられてしまいます。そして、刊行されたときにすぐ読まなかったことを後悔しました。これ、夏に読むのにぴったりな一冊でしたよ。これを冬に読むだなんて馬鹿げてたっ!
    もう読んでいるだけで滝の冷気がぞわぞわと伝わってくる印象で、とても寒いです。不気味さも、伝承の不穏さもひとしお。ラストはなかなか爽やかでしたが。そこに至る道のりがあまりに怖い、というか寒すぎました。臨場感はたっぷり楽しめましたけれど。くれぐれも、夏にお勧めの一冊です。

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    2018年02月12日
  • 首洗い滝 よろず建物因縁帳

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    ネタバレ

    2018/1/25
    私の中で大ブームの内藤了。
    パグ男(ホンマにパグに失礼だけど)はもっと痛い目にあっちゃえ。
    なかなか飛び込めないよ、井之上さんかっこいいよ。から始まりコーイチは相変わらず使えるし和尚も憎めない。
    キャラクターが上手なのだろうな。
    みんないそう。
    今回、仙龍がちょっと地味。
    仙龍いくつなんだろうな。
    続き出たら早く読みたい。

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    2018年01月28日
  • ゴールデン・ブラッド GOLDEN BLOOD

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    ネタバレ

    山田宗樹のような発想笑。でもこういう妄想は嫌いじゃないな。ただ、日本の厚生省はそんなに簡単に許可しないでしょ。
    あったらすごくいいと思う。ゴールデンブラッド。金色じゃなくてもいいけど、マルチブラッドになればもっと人を救えるのに。でも自分が輸血される立場だったら怖いので拒否しちゃいそう。

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    2017年12月12日
  • SOUL 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花

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    ネタバレ

    結局、
    悪いのはいつの時代もヒトの悪意なのだ。

    それも幼少期に受けた親や同じコミュニティに暮らす者達からの壮絶な虐待が、後々巨大な悪意の炎と成り得る。

    『不幸な境遇にあった全ての人が悪となる訳じゃない!』と宣う方々に問いたい。

    他人よりの残虐に晒され、快復ままならないダメージを負い、出口すら見えない人達の前でそれを言い、彼らに『自己責任』を問えるのか?
    刺されるぞ…。

    フィクションの話では無く、連日子供達が、あろうことか親に殺められる事件が多発している。
    今日も、明日もだ。

    そして、
    作中、全てを引き受けて死に臨んだ男…彼を、彼の人生を、彼が手にかけた人々の人生を無惨に破壊したのは

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    2026年02月01日
  • BLOOD 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花

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    ネタバレ

    身内に不幸がないのは安心します。どんぐり虫が成虫になって、わたしも一緒に喜べました!ずっと、蛾が出てくるんだと思ってたら、実は甲虫だったんですね。ハイイロチョッキリ名前も形もかわいい……。

    今回は血が抜かれるという事件。動物→輸血パック→人間とくると、パトリシア・コーンウェルの「死体農場」を思い出します。スカーペッタのプロファイリング凄かったなぁ。それに反してこちらは、日本橋とめちゃくちゃ身近。風景が想像できるので、より一層異常性が際立ちました。

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    2026年01月25日
  • FIND 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花

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    ネタバレ

    県警捜査一課から左遷され、
    警察庁特捜地域潜入班へ異動となる。
    特捜地域潜入班は、過去の未解決事件から連続性と関連性を持つと思しき案件を見つけて背景を調べ、犯罪を未然に防ぐこと。つまり事件が起きた背景を探って、次の事件が起こらないよう所轄に情報を提供すること。

    最初の捜査は「児童連続神隠し事件」
    事件の真相を追うために、村落潜入するお話。
    神隠し、児童虐待がテーマだったけど
    ゆるっと読めて面白かった笑

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    2026年01月24日
  • タラニス 死の神の湿った森

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    藤堂比奈子シリーズのスピンオフで法医昆虫学者、サー・ジョージの幼少期の話。終始重く暗い感じでこれは歪んでもしょうがないなとは思うけれど、シリーズではもっと深い闇に囚われてそうな感じがするからその後も何かあったのではと考えてしまう。

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    2026年01月18日
  • DOLL 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花

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    鳴瀬清花シリーズ第5弾です!

    今回は案山子と女児(女性)の行方不明と廃村。
    内藤了さんの作品の中では私的には苦手なシリーズ。

    今回も気持ち悪かった(-。-;
    なんとなくそうだろうと思ったけどね。

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    2026年01月16日
  • 桜底 警視庁異能処理班ミカヅチ

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    霊を‘’退治‘’するのではなく、あくまで‘’霊の仕業ではなかったように処理する‘’警察官の物語。
    異能処理班ミカヅチの人員も少ないので登場人物のインストがしやすく、本もそこまで厚みがないので読みやすかった。
    ホラーにしては読み手を怖がらせようとはしてないし、ファンタジーにしては能力が派手じゃない。強いて言うなら、オカルトの要素を取り入れた社会派ミステリー。

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    2026年01月16日
  • MASK 東京駅おもてうら交番・堀北恵平

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    東京駅のコインロッカーで箱詰めにされた少年の遺体が発見された。
    東京駅交番勤務の新人女性警察官である堀北は、事件を調査する上で過去に起こった猟奇殺人事件の存在を知る。
    ホラー文庫ですが、いろいろ盛り沢山で飽きずに読みやすいです。

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    2026年01月16日
  • 妖声 警視庁異能処理班ミカヅチ

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    ミカヅチシリーズ、7作目。

    今作では怜と広目の出生の秘密が明らかとなったり、赤バッヂがとうとう、、、という展開になったりと、シリーズとしてはなくてはならない急転期となる作品になるのだろう。ただ、今作を一つの作品として取り上げるならば、何かしらの事件も起きず、その解決も見られずで、ちょっと不完全燃焼。細切れではなく、もうちょっとその先を一気に読みたい。

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    2026年01月14日
  • 火之神の奉り

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    この作家さんにしてはオカルト薄めで、神霊がメインの何やら厳かな作品でした

    ラスボス設定が難しそうですね

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    2026年01月13日
  • 蠱峯神 よろず建物因縁帳

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    ネタバレ

    9作目。温羅流の因縁の謎に迫るため、春菜は岡山の吉備津神社に仙龍、コーイチと共に赴く。ようやく隠温羅流の祖先と隠された因縁の謎が明らかになってゆく。物事には流れがあり逆らえばうまくいかないし、機を逃せば流れは変わる。長年の因縁にけりをつけるために春菜と仙龍達はどう立ち向かってゆくのか。エピローグではコーイチの法被式とそれにかこつけた仙龍の唐突なプロポーズ、不穏な棟梁のエピソード。最終巻ではどう結末が待ち受けるのか、不安要素はあるものの、最後はハッピーエンドで終わってほしいという希望的観測。

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    2026年01月13日
  • 畏修羅 よろず建物因縁帳

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    ネタバレ

    温羅流の因縁の謎に迫るため、出雲に赴く春菜。道中、大手飲料メーカーの支社長から春菜の勤めるアーキテクツに相談役に就任した手島常務が不倫相手の伽耶から呪いを受けてしまう。生霊から死霊、2人で地獄へ落ちる覚悟までしても手島を呪い殺したい伽耶。二人を救うため春菜と愉快な仲間達(笑)が高じた策とは。長坂を大幅に上回る最低男の手島常務、このまま地獄に落とされろとも思ったが、伽耶とその家族の事を考えると・・・。小林教授の講釈も毎回興味深いし、コーイチがなんといっても最高。そして春菜と仙龍の関係も徐々に深まりつつある。

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    2026年01月13日