内藤了のレビュー一覧
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ネタバレ「on」の後、比奈子さんが、中島保をぜんぜん疑っていなかったけど、読者として、最後まで疑ってかかってました(笑)。それが、この巻で払拭されました。
「on」と別視点で書かれたため、わからなかった、知りえなかったものが浮き彫りにされて、面白かったです。疑いもせず、思い込んでいたものが、覆されて、新たな発見もあって、同じ事件で真相を知っているにもかかわらず、展開にドキドキしました。
彼の、悲しみと危うさが、どんどん深刻な事態を引き起こしているのに、自ら「弱い」と思い込み、止められないという口実見つけ出しては、深みに嵌っていくところに真実味がありました。境界線などないのだと、出会ってしまったもの -
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よろず建物因縁帳シリーズ 第9弾
いよいよクライマックスって感じで、本格的に
因縁を解くために動き出したから、ドキドキが止まらない。
温羅(ウラ)という鬼を隠すと書いて隠温羅(おうら)流。
そのルーツをたどる為、岡山に向かう春菜と仙龍とコーイチ。
光が強いほど影は濃くなる・・・
「黒子のバスケ」のセリフみたいだ(^◇^;)
色々な謎が繋がって、流れは浄化に向かっている。
そんな本作で、一番浄化されたのはエピローグ!
コーイチの法被式と、うおぉ(゚〇゚ ;)ぉぉおおお!!と
心で叫んでしまったシーン!!
全ての期待を込めた完結編『隠温羅』は
冬に発売予定です!
待ち遠し過ぎる!!待つけれども!! -
Posted by ブクログ
東京駅おもてうら交番・堀北恵平シリーズ、5作目。
研修警察官の身分であった恵平だが、今作でそれも最後。実地研修から警察学校に戻り、ここを卒業して晴れて一人前の警察官となる。また、今回から物語中もコロナ禍の世情を反映。コロナ禍後の現在の世界をきちんと反映させた物語を読むのは私的には今作が初めてだと思うのだが、上手く今回の事件ストーリーに反映させているなぁと思うと同時に、これからの創作物はコロナ禍の前と後とで世界の描き方が随分と変わってくるんだろうなぁと少々複雑な気分に。
うら交番の柏村さんが教えてくれる過去の事件は興味深いものではあるものの、現代の事件の解明のヒントになってるかと言えばそこは -
購入済み
静かで悲しく優しい物語
不気味なホラーらしい始まり方をする一冊。
おどろおどろしいものになっていくと見せかけて、実は哀しい背景がある、と言うものでした。
怖さは余り感じないかな…。
最初ウザイな…と思ったキャラがだんだん可愛くなっていったので、ウザイキャラ出てきても見捨てないで読んであげてください(笑)
続刊の粗筋をみると怖くなっていきそうだったので買いました。読むのが楽しみです