内藤了のレビュー一覧
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ホラーアンソロジー。
最恐とうたってはいるが、トイレに行けなくなるほどではない。
が、やはり力のある作家の作品なので怖い。
特に、面白いと思ったのは次の作品。
「竜狩人に祝福を」
昨年は辰年ということもあって、Aden+anaisの干支シリーズ、ドラゴン柄ガーゼケットを買った。
ドラゴンだとか龍だとか、かっこいいよね!
いいと思うのは小中学生男子だけじゃないんだぞ、ということでタイトルに惹かれた。
中身は、自分で選んだ数字通りに物語を読み進めるRPGタイプ(結構こういう手間が好き)なのだが、そこに一工夫。
そのままだと全て読めない、のだ。
だから飛ばした部分を初めから読むと…‥。
虚構と現実 -
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角川ホラー文庫30周年記念アンソロジー、2冊目。収録されているのは以下の6編。
宮部みゆき×霊能を持つ従姉とのひと夏の思い出、『あなたを連れてゆく』。新名智×狂気のゲームブック、『竜狩人に祝福を』。芦花公園×河童との三つの取引、『月は空洞地球は平面惑星ニビルのアヌンナキ』。内藤了×一等地の土地家屋に秘められた呪い、『函』。三津田信三×怪談作家による怪談論、『湯の中の顔』。小池真理子×死後事務委任契約で訪れたリゾートマンションで遭遇する怪異、『オンリー・ユー―かけがえのないあなた』。
『潰える』と同様、名の知れた作家が名を連ねるホラーアンソロジー。新たな推し作家を見つけられるのを期待していた -
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人間の脳の最深部は爬虫類のソレだと聞いたことある。
そこを基盤としてその上に段階的に人間に至る脳活動が加えられていったという向きの話だった様に記憶している。
個人的な意見ではあるが、
誰にであれ他者を加虐する際、その瞬間、脳内の主導権は鰐となっているのではないだろうか?
今では実際に起こる凄惨な事件を前にした時、人間の所業とは思えないと言う表現が用いられるが、まさしくその時の彼、彼女らは人では無いのかも知れない。
偏った私見だか、思いのまま、本能の赴くままが良いと云う風潮を好ましく思えない。
人間を人間足らしめているもの、原初の脳の上に長い時間とともに培われたヒトとしての資質を無視して -
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猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子 第3弾
今回は 腐乱死体が都内の霊園に放置された車内で爆発
その腐乱状態がネットに流されていた
テーマに自殺の是非もある模様
猟奇犯罪捜査班シリーズですが、今回は猟奇部分は少なめです
自殺志願者を思い止まらせようとするサイト
そのサイトは入り口にすぎない
今の事件が過去に繋がり
最後は思いがけないところへたどり着く
そして 三木捜査官オタクカップルの魅力が充分に楽しめます
追加登場人物
月岡真紀 八王子西署鑑識係 新人女子
片岡啓造 八王子西署組織犯罪対策課
ベテラン強面刑事
倉島圭一郎 八王子西署犯罪対策課
イケメン刑事 愛車のバ -
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猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子2
廃墟となった洋館から見つかった5人の女性の遺体
ミイラ化した死体からは、それぞれ身体の一部が無くなっていた
猟奇犯罪のシリーズなのだし
それなりの殺害方法の表現もでてくるのだけど
なぜかグロさが薄い
比奈子ちゃんの七味唐辛子の効き目だろうか
そして読みながら思い出しました
テレビドラマで 佐々木希さんが美しい殺人鬼を演じていた事件ですよね
こちらの原作とはイメージが違いますけど
どちらも印象的な犯人でした
若手刑事達の会話が軽快というか
普通っぽいというか
本当の警察署内の会話ってどうなんでしょう
隠蔽捜査は、特殊な署長だったし
新宿鮫は、ぼっちだし
機龍 -
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猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子1
2014年第21回日本ホラー小説大賞読者賞
藤堂比奈子シリーズを読み始めていたのですが
このシリーズは1巻で1事件解決をみるのですが
犯人系登場人物が このあとのシリーズでも
関係してくるので No.1から読み直し
読み始めて 主人公ひなちゃんが持つ
七味唐辛子で思い出しました
テレビドラマ化された猟奇犯罪モノ
新人刑事 比奈子
特技はメモ代わりのイラストを使い
その時の状況、会話を記憶できる
謎の猟奇的連続自殺事件に同僚の女性殺害事件まで加わり 事件解決のため新人ながら
現場に飛び込むひなちゃん
犯人の深層心理に潜入を試みる中島医師
これから始まるシリ -
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ネタバレ「慟哭の完結!」という帯の文字に気づかず読みはじめ、なんか続々と死んで行くよぉと思ったら終了じゃあないか。
思えばこのシリーズを読むきっかけとなったのは、最初に終わった“藤堂比奈子”と、もうじき終わりそうだった“よろず建物”のロスを回避するためでした。思い出したかのように再開された“坂口信”にはイマイチ惹かれないし、今のところは“ミカヅチ”と“鳴瀬清花”でしのぎます。
これよりも“堀北恵平”のほうが好きだったこともあり、終わっても特に感慨はないはずが、どういうわけか今はやっぱり寂しい。憑依作家はきっとどこかで生きていますよね!?