内藤了のレビュー一覧
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あの世とこの世の間(マ)で命を張る、
仙龍、春奈、コーイチ、和尚、教授。再び登場!
今回の悪しき因縁は、おぞましき女の執念。
また、春奈の天敵、長坂が余計なことをしてくれるのだが、近頃は、春奈も決して負けてはいない。
長坂がやり込められる場面は、スッとする。
人の執着というものは、実に凄まじいものだと、震えがくる。
生、性、物、色…ネバつくような欲が執着へと変わるとき、その想いはその場にべたっとはりつく。
幸せなことに、怨念に変わるほどの執着を持ったことも、出会ったこともない。
はるか昔、人が平気で虐げられる社会では、人の黒い瘴気は、簡単に怨念を呼ぶのかもしれない。
だが、 陰温羅流の因縁切りの儀式は、圧倒的な力で迫ってくる。
そして、厳かだ。
「生者の命と死者の魂が邂逅」するその場は、相手が怨霊とはいえ、とてつもなく、切なく、悲しい。
そして、今回、初めて、サニワとしての春奈の活躍を見ることができた。
あっぱれ、春奈!
春奈と仙龍との関係も進みそうな予感で、ますます目が離せない。
博物館となっているかつての豪商、藤沢家の屋敷で展示を開催するため、改修工事を行うことになった。
高沢春奈が勤めるアーキテクツは、展示プロジェクトを
担当するが、その藤沢家では職人が立て続けに変死をとげた。
どちらも、帯締めや振袖を首に巻き付けていたという。
そしてその顔は笑っているかのようだった…。 -
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愛という名の執着が怨念に変わるとき、春奈、仙龍、コーイチ、雷助和尚、小林教授たちの出番だ。
今こそ、悪しき因縁を断ち切れ。
個性豊かなこのチームを、2作目にして大好きになってしまった。
今回は、近づくと死ぬといわれる滝のお話。
雨木村には、地図にも載らない滝があるという。
その滝でクライマーが事故死し、村人が滝つぼで見つかる。
死者は顔が抉り取られていた。
そして現れる観音像の幽霊。滝に浮かぶ女の顔。聞こえてくる子守唄。
そこには、どんな因縁があるのか。
この雨木村の滝に続く登山道整備計画に、高沢春奈が属するアーキテクツが参加することから、チームは再び滝の因縁に関わることになる。
今回も、おどろおどろしさと同時に、人の想いの重さ、切なさが胸に迫る。
古いもの、歴史のあるものには、はるか昔からの人や時代の想いが折り重なり、
積み重なりして、そこにあるということだ。
そうなると、もはや「物」ではなく、「何か」になる。
良くも悪くも、その因縁なるものを、人は伝えていく役目を担っているのかもしれない。 -
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ネタバレ2018/4/25
つらいのに後引く展開。先を読みたくて仕方がない。
謎が次々出て、誰が敵で誰が味方なのかハラハラドキドキ…思う壺。
あと、大事な人を突然亡くす痛みがしんどい。自分のも思い出す。
テロに巻き込まれた時の様子も自然。って言い方でいいのかな。すんなりその世界に入れる。
上手いんやろな。合うのかな。
ただ今回の結末のつけ方は好みではない。
茹田まごすきはなんなのよ。もうちょっと説明して欲しい。
妹の告白は必要か。そこは圭吾のために蓋をしたままにしてあげたかった。
圭吾も天使になる必要はあるの?白鳥とやらは他意はないの?
読者が考える含みなのかもしれないけどもうちょっと教えて欲しかった。
あ、この人の会話文が特に好き。
そして東海林先輩出てきてキャー!ってなった。
そこまで東海林先輩推しでもないのに。
物語間のリンクってなぜこんなに得した気分になるのか。
知ってる優越感か。
今回は絶対信用できる東海林先輩って立ち位置も関係したかな。
商店街の面々素敵です。 -
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どんな血液型の患者にも輸血可能な「ゴールデン・ブラッド」。これをもとに製薬会社と大学病院が人工血液を開発した。だが、輸血を受けた人が次々に変死する。この人工血液は「奇跡の血液」か「悪魔の血液」なのか。
マラソン会場での爆破、輸血用血液不足、血友病、人工血液など、
話題が満載の作品。
相変わらずのスピード感あるストーリー展開で、
一気読みしてしまった。
東京五輪プレマラソンの会場で自爆テロが発生。
多数の死傷者が出た。
当日、後方支援で会場にいた消防隊員の向井圭吾は、
地獄のような現場で、被害者救出に全力を注ぐ。
一方、圭吾はまさに同じ日に妹の惠利を心筋梗塞で失った。
その後、爆破で負傷し、輸血を受けた人が同じような
症状を併発し死亡したことが判明する。
彼らに輸血された血は、「ゴールデン・ブラッド」という
どんな血液型にも輸血できる奇跡の血液。
さらに、惠利の死とその奇跡の血液との関連も浮かび上がり、
圭吾は真相を追い求める。
この作品は、輸血用血液の慢性不足や、遅い新薬認可という
日本の医療体制の事情が背景にある。
そのうえで「多くの人の命を救えるなら、多少の犠牲には
目をつぶる」という考えと、「一人の命を犠牲にして万人を救う
正義などありえない」という考えがぶつかり合う。
立ち位置によって、どちらの側にも行ってしまえるほど、
難しい問題だ。
また、「重篤にはならない病気の根を含んだ血液を輸血し、
長く医療費を使わせる。それが、難病を根絶するための
研究に振り当てられる」なんていうことを、
どこかの上の人が本気で考えるとしたら、恐ろしい。
いろいろ、むずかし~いテーマもあるのだが、
圭吾を取り巻く町のあたたかな雰囲気が心をなごませてくれる。
向こう三軒両隣。
昭和の商店街のような暮らしが生き残っており、
ちょっと、鬱陶しそうだが、こんな町に住みたいと
思わせる。
人の悲しみを癒し、救うのは、やっぱり、
人とのつながりなんだと、あらためて思わせてくれる。
それと、「猟奇犯罪捜査斑」シリーズの東海林刑事の
登場は嬉しかったなぁ。
ここでも、相変わらずの飄々とした姿。
シリーズの間を、おなじみのキャラが行き来している
と、ニンマリしてしまう。 -
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ネタバレ三作目
頼りなかった主人公もだんだん成長し憧れて入ってくる後輩も出てくる
今回はサブキャラの掘り下げがよく死神女史とガンさんの過去の話とか三木捜査官の彼女が出てきてこれが実にいいキャラなんだよね
なんか彼女が出来たらモテ出してるし最後も活躍する三木捜査官…もともと有能だったけど
今回も犯人の人物像が結構ブレブレというか
スマホいじってるいけすかない新人が余りにもミスリードなんだよね
お人好しの刑事のパソコン使って悪さしてるのかと思ったらお人好しかと思われていた刑事がすっげえ悪いことしてたという…
これってなんか奥さんがおかしくなったからで全然同情できないよね 奥さんがおかしくなった時点でまともな刑事なら止めるだろうし
ばらそうとしたやつを殺すのはギリギリ分かるけど自殺しようと思った人間を苦しめてせめて臓器だけでも役に立てたいという思いまで踏みにじってるのは
つらい目にあったから命を粗末する人間が許せないとかじゃなくてすっごいもともと邪悪としか思えない
でもこのシリーズってそんな感じで犯人の人物像にいまいち納得感がないのでそういうもんなんだろう -
Posted by ブクログ
ネタバレ猟奇犯罪捜査班シリーズのスピンオフなのだと思って読み始めたのだけど、違ったのかそうなのか読み終えた後も分からないという謎の読後感を味わってます。風合いが違いすぎて。
初めから九割ほどまで子供目線の異国の生活の話が続いて、話に興味が湧かなくて読むスピードがなかなか上がらなかった。これほんとに内藤さんだよな…?と、何度か思ったり。でも内藤さんだし、最後に諸々すっきりできる答え合わせが待っているはずだと信じてどうにか読み進めた。
そうして迎えた最後、繋がりのはっきりしない不穏な情報が大量に一気に流れ込んできて、ジョージと同じ混乱を味わった。これこれ。本当に面白い体験をさせてくれます。
絡み合っていた糸がほぐれはしたものの、まだあっちこっちに解けていない結び目が残ってるような気がしていて、でも続編はなくこの物語はこれで終わりなのだろうなという感覚もあり。謎で落ち着かない読後感。
だってジョージ確かパンドラで大暴れしてたよね。遺体に虫を棲まわせてるシーンとかあったよね。
タラニスとパンドラの間にあった何かについても気になるけど、先々描かれることはあるのかな。
ほんとに、幻想的で退廃的で不思議な話でした。 -
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ネタバレシリーズ二作目
前回同僚を殺され恋人が犯人だったわけだが
完全犯罪のため裁かれずレクター博士みたいに監禁された中から捜査に協力してくれるという形でついに猟奇犯罪対策チームが発足しタイトル回収といったところ
主人公が記憶力が非常にいいので一切持ち込みができない施設でのメッセンジャーになれるというのが良かった
こんな題材なのに主人公は心優しく周りの警察関係者もいい人で地域住民との関わりをつうじた成長も描いている
しかし今回は一つ引っかかったのは犯人である
途中無駄に描写が多いモブがいるのでなんとなくこいつが怪しいというのは分かるんだが
仕事が出来て食いしん坊で太ってて40なのに60にみえるおばちゃんが
死体並べて着飾らせて生活してるみたいな飾り付けするタイプの元モデルの完全主義者って全然ピンとこないんだよな
しかも主人公は共犯をやたら疑うけどこんな異常な事件に共犯なんているわけねえだろって感じである