内藤了のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
題名のCOPYは、どんな意味を持つのだろう。
遺伝子操作によるクローンが最初に思いつく。そう思いながら本書を手に取り、表紙を捲った。
八王子で二つの遺体が出る。どちらも心臓を抉り取られており、12年前と30年前に同様の事件があった事を比奈子は知る。死神女史が検死を担当した。国際犯罪組織との関係はあるのか?
また、精神・神経研究センターの保や永久がどうなるのか?
現代社会の闇を猟奇犯罪により炙り出す。
国際犯罪組織の一員である痕跡は局部に光の刺青が入れてある事らしい。奇形の遺体を作った犯人とその人物を殺害した犯人の関係が朧げに見えてくる。
そしてCOPYの意味が、前作までの布石を回収しながら -
Posted by ブクログ
シリーズ8作目、もう少し楽しめそうだ。
今回の猟奇犯罪の被害者は人魚らしき児童から始まった。新しいメンバーに御子柴を加えた厚田班が捜査していく。御子柴は警ら中にスマホをいじっていた警察官だ。成績は優秀だったらしい。
人魚のようなご遺体の正体は?誰かが人体実験したのか?それとも遺伝子のなせる技なのか?ただの結合か?その目的は?次々と理由を知りたくなってくる。
比奈子は、精神・神経研究センターを訪ね、保を頼りに鍵師の元へ。題名のMIXとの関連性も見え隠れする。
保が鍵師に言った。「探しているものはあなたと同じ、塀の外に置いてきた命をかけて守りたいもの。」と。それが何かということよりも、その気持 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2022/11/26
遂に内藤了もハードカバーだ!祭りだ!
と思ったけど内容は好みじゃない。
結局ズルくて弱い大人の愚かな行いに子供が犠牲になった現実の話。
犯人はお化けでしたよりはいいけど正体見たり枯れ尾花もな。
途中も夢中で読んだとかでもなく、早くオチにたどり着きたい一心で読んだしオチも枯れ尾花だし。
舞台がイギリスの陰鬱な田舎町じゃ私の好きな内藤さんの軽快なキャラクターも丁々発止なやりとりも出しようもなく。
色々書きたくなるよね。そうだよね。
追記
なるほど。サー・ジョージの話。
そらこの舞台この話だわ。
なぜ急にこれ?と思ったけど納得した。
そして付加価値が付いた。
少年、強い大人に -
Posted by ブクログ
ガンさん、東海林、死神女史は前作に続き予想通りの登場だが、意外だったのは三木捜査官に彼女(カフェ店員)ができて笑顔になったこと、そして中島保が登場することだ。ONで登場した人たちが猟奇犯罪事件の解決に力を合わせる。
ストーカーにあっているという背中カフェ吉田佐和を連れて警官が比奈子の元に来る。彼女には7歳の子どもがいて太鼓屋の今川焼きが大好きらしい。これらは大きな布石となる。
太鼓屋(後に比奈子は常連)の今川焼きを食べてみたくて店を訪れた比奈子は、そこで探偵団という子どもたちと出会う。子どもたちは幽霊を確認するために八王子市内にある大正時代の精神科病院の廃病院に行くという。子どもたちは怖く