あらすじ
人気推理作家・雨宮縁。執筆時、作品ごとに主人公に成りきる姿は多重人格さながらで、憑依作家と呼ばれていた。寿退社をした恩人の夫の自殺に不審を覚えた雨宮は、担当編集者らを使い、真相を調べ始める。すると、幸せの絶頂から不幸のどん底へ突き落とされた被害者が続々と浮上、雨宮は犯人を炙り出すため、周到な罠を仕掛け……。狂気を裁く新クライム・ミステリー誕生!
...続きを読む感情タグBEST3
スマイルハンター
幼い兄妹が襲われるという恐ろしいシーンから始まり他人の笑顔を妬み勝手な思い込みから殺人まで犯し笑顔を奪っていく…恐ろしい思考回路に底知れない恐怖を感じました。
また楽しみなシリーズ
この作家さんの他の作品も拝読していますが、また面白いシリーズが始まったな、と嬉しくなりました。憑依作家なんてどこからこんなアイディアが出るんだろう、と感心します。まあ実写化はできないでしょうが(笑)まだまだ謎だらけなので続きが楽しみです。
Posted by ブクログ
ドラマ原作が似合う、少しサイコですが展開も早く
面白いし、現代社会の狂気や危険性を描いている
主役の憑依作家雨宮縁自体も興味深いが、シリーズ
を目論んだ仕掛けが見えて面白い(´・ω・`)
Posted by ブクログ
スマイルハンターって、何のことなん?って感じやったんやけど、笑顔の人を狩る事やったんや〜
幸せのままにしといてあげたらええのに、そんな人を不幸にする事が、コイツの幸せなんか…理解不能や!
こんな難解な事件を解決する作家。憑依作家と呼ばれている雨宮縁。
もう、多重人格というか変人というか…
事務所の庵堂さんが、何かカッコ良いけど、この2人!怪しい!
まだまだ、出始めで、縁さんの事分からん事ばっかりやけど、事件を解決できたのは、地道な捜査とか、そんなんやなくて、犯人と同族やから、普通に分かったんちゃうか?
って思ってしまうのは私だけ?
分かって、同族でも何でも良いから、そんなヤツらを駆逐する側に回ってくれるんやったら、ええか!
今後の展開に期待!
Posted by ブクログ
人のスマイルを切り取り、その後絶望の顔を撮るカメラマンが犯人であった。それを追い詰める探偵がとても濃いキャラクターで作家であり、その主人公を自分が演じるというかその人物になりきる。その小説家縁が犯人に、興味を持ち、捕まえていく話。次回作も読みたくなりました
Posted by ブクログ
雨宮縁はなかなかクセの強いキャラ。ちょっとついていけないかな。
その代わり、脇を固める蒲田他の面々は地に足のついた感じで、彼らを通じて、たいへんわかりやすく話が進んでいく。
それにしても犯人が胸糞だった。あいつはイッテヨシ。
でも、現実にも、同じ思考の人がいそう。犯人ほどのことはやらなくても、これ見よがしに幸せをひけらかしているように感じたら、ちょっとは嫌な目に遭えばいいと思うような。
ちょっと嫌な感じを、前面に出して問題化するのが上手な作者さんだなあ、と思った。
Posted by ブクログ
やはり内藤さんの小説は面白い。
自分の書いている作品の主人公に憑依して生活。変人? とも思ったりもしたけど、フロイトとかも変人だった(;^_^A
自殺ではないかとおもわれた事件が他殺だったらというところが面白かった。
続きを一気に読んでしまいそうで怖い……。
Posted by ブクログ
最後まで読んで「これからかー…」ってなる、
内藤了の小説。
次の話から縁が魅力的な人物になっていくのかな?
次、もう文庫で出てた。読むしかない。
Posted by ブクログ
人畜無害な元出版社勤務の青年のお仕事話から始まり、2章まではこの話はどこに向かうんだろうという感じですが、3章以降がぜん面白くなります。
状況から犯罪を抽出し犯人を追い込んでいくので、クリミナルマインドっぽい感じ。したがって、描かれる犯罪はかなり胸糞悪いです。
Posted by ブクログ
2020/7/22
売れまくり内藤了。ついに祥伝社に登場。
そして続くらしい。いいね。
内藤了先生ご本人も覆面作家やん。
直接会って男女も年の頃も不明の変装ってどんだけ。
売れっ子作家は、出版社の実力(=編集者の実力)で作品のレベルが変わるんじゃないか?という仮説が私の中にあるんだけどこちらも当てはまってると思う。
最大の要因は主人公雨宮縁が正体不明で愛せないとこかな。
やはり血の通った人を愛してしまうやん。
装丁屋の蒲田さんは愛せます。あれ?主人公はこっちかな?
とは言え内藤先生。今後どう変化していくのか期待してます。
会話とか登場人物の語りの部分の言葉のチョイスが相変わらず私の感覚にぴったりですごく自然。
好きやわぁ。
そうきたか
憑依作家と聞いて、ちょっと目線をかえてみた?とおもいながら読んでいくうちに …
引き込まれてしもーた!さあ、内藤先生、どっちにいきます?今までと違う路線で攻めるのか、すっごく期待してしまってる自分がいます。
Posted by ブクログ
しかしよくもこんなに並行していろんなシリーズを書けるもんです。女刑事が終わっても婦人警官。曳き屋は変わらず、微生物学者が出てきたりして、今度は憑依作家って。死者の霊を呼び出して事件を解決する作家かしらんと勝手に決めつけていたら、憑依っちゅうより「なりきり」やん。面白い。
しかもそのなりきり作家が主人公というわけでもないんです。作家のひらめきに振り回されるはめになる担当編集者とフリー装丁家の渋面が可笑しい。事件はやっぱり陰惨だけど、また楽しみなシリーズが増えました。
このなりきり作家の正体はいつか明かされるのでしょうかねぇ。
Posted by ブクログ
11月-09。3.0点。
憑依作家雨宮縁、第二弾。
出版社の元社員、結婚退職したが夫が自殺し、家はゴミ屋敷、本人も自殺未遂。
真壁、カメラマンが調査していくと驚きの事実が。。。
読みやすい。短いが結構面白い。大きな敵に少しずつ近づく。
Posted by ブクログ
シリーズもの。雨宮先生がまだよく分からないので、第二弾も読んでみようと思います。
事件内容は特別、その世界観に吸い込まれていく感じはなかったのが少し残念でした。
Posted by ブクログ
人気推理の雨宮縁は、執筆時作品ごとに主人公になりきる姿から憑依作家と呼ばれている。
寿退社した恩人の夫の自殺に不信を覚えた雨宮は、担当編集者らを使い真相を調べ始めるが……。
その時に執筆している作品ごとに主人公になりきる性別・年齢不詳の”憑依作家”雨宮縁シリーズの一冊目です。
作者さんが藤堂比奈子シリーズの内藤了さんという事で、残虐表現どの程度なのかと思いつつ読んでいましたが、少なくともこの巻はそこまででもなかったです。ですが、その代わり悪意や狂気は強かったように思います。犯人の動機は身勝手で残虐。人間の醜さを感じて少し嫌な気分になりました。
ストーリーはちょっとさっぱりしすぎているかなという印象はあったものの、シリーズ一巻目という事で人物紹介も兼ねているのならこんなものかも。本格的にストーリーが動き出すのは次巻以降っぽいです。
またそのうち続きも読もうかな。
Posted by ブクログ
幸せそうな家族を見ると嫉妬するサイコパスのお話。
内藤氏の作品は初めてになります。
サイコパス犯の迫力に欠ける感あり。
読みにくいということは感じなかったが読みやすかったという感じもしない・・・。はて・・・。
仲間が増えていく様子は良かった。
憑依作家の謎も未解決ではあるが、続編があるようなのでもう何冊か読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
一生懸命で健気な女子、あえて女子という表現をしたくなるような主人公が得意なのか、この作家の描く主人公は、往々にして細かい差はあれど、そう表現するしかないような人物像なのだが、ここでちょっと違うタイプの主人公が登場した
どうやら、このシリーズは、主人公に謎があるようだ
事件のあらましは、あっさりしすぎている気もするが、今後の展開に期待
Posted by ブクログ
シリーズ第一弾。
相変わらず著者の作品は読みやすい。
主人公は、タイトル通りの人気推理作家・雨宮縁(えにし)。
メインキャラは、出版社「黄金社」の装丁部から
フリーになった蒲田。
黄金社のノンフィクション部門担当編集者の真壁。
本作は、蒲田目線で進んでいきます。
本作は蒲田が調査に否定的というか、作家先生を
心理的に疑っていたので、話がスムーズに流れず、
自問自答でグルグルしてるのが、逆にヒヤヒヤしたけど、
盛り上がりには欠けたかな?
ただ、プロローグとエピローグが既に別の物語として
成立しているような気がして、怖いわぁ~
Posted by ブクログ
執筆中の作品に合わせて容姿まで老人→熟女→美少年へと変えてしまう、正体不明の作家・雨宮縁が猟奇殺人犯を狩るシリーズの一作目らしい。あまりに突拍子がなさ過ぎる雨宮縁は後景に引っ込ませて、普通の人の装丁マンの目線で物語は進む。この辺りはやっぱりうまい。ただ物語が本格的には動き出していない印象で、なんとなく肩透かしを食ったような印象もある。
Posted by ブクログ
憑依作家雨宮縁シリーズ。秘書の庵堂さんと共に謎多き主人公(どちらかというと蒲田の方が主人公か…)で、正体が気になるところ。
ネットにあげられた幸福な笑顔の家族写真を撮られた人たちに不幸をもたらすスマイルハンターを暴く5人。どんな結末か気になってあっという間に読めるところは毎度すごい!
ただ蒲田の性格にイライラ感を感じてしまって、比奈子ちゃんや恵平ちゃんシリーズに比べて、心穏やかに読めなかったかも…。雨宮さんは結構一筋縄ではいかないキャラで逆に好き。
Posted by ブクログ
内藤さんの話にしては穏やかに可愛らしく始まったなと思ったら10ページと保たなかった。毎回つかみが凄まじい。
真ん中にいる縁先生のキャラクターもあって展開はとても非現実的で、どんなサイコが犯人なのかと思いきや、分かってみれば犯罪を犯した理由も人物も普通にあり得そうな普通に社会に紛れていそうなおじさんで。
やっぱり内藤さんの話の現実と非現実の絶妙な割合、大好きです。
続きそうなので楽しみ。