あらすじ
人気推理作家・雨宮縁。執筆時、作品ごとに主人公に成りきる姿は多重人格さながらで、憑依作家と呼ばれていた。寿退社をした恩人の夫の自殺に不審を覚えた雨宮は、担当編集者らを使い、真相を調べ始める。すると、幸せの絶頂から不幸のどん底へ突き落とされた被害者が続々と浮上、雨宮は犯人を炙り出すため、周到な罠を仕掛け……。狂気を裁く新クライム・ミステリー誕生!
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Posted by ブクログ
人のスマイルを切り取り、その後絶望の顔を撮るカメラマンが犯人であった。それを追い詰める探偵がとても濃いキャラクターで作家であり、その主人公を自分が演じるというかその人物になりきる。その小説家縁が犯人に、興味を持ち、捕まえていく話。次回作も読みたくなりました
Posted by ブクログ
やはり内藤さんの小説は面白い。
自分の書いている作品の主人公に憑依して生活。変人? とも思ったりもしたけど、フロイトとかも変人だった(;^_^A
自殺ではないかとおもわれた事件が他殺だったらというところが面白かった。
続きを一気に読んでしまいそうで怖い……。
Posted by ブクログ
2020/7/22
売れまくり内藤了。ついに祥伝社に登場。
そして続くらしい。いいね。
内藤了先生ご本人も覆面作家やん。
直接会って男女も年の頃も不明の変装ってどんだけ。
売れっ子作家は、出版社の実力(=編集者の実力)で作品のレベルが変わるんじゃないか?という仮説が私の中にあるんだけどこちらも当てはまってると思う。
最大の要因は主人公雨宮縁が正体不明で愛せないとこかな。
やはり血の通った人を愛してしまうやん。
装丁屋の蒲田さんは愛せます。あれ?主人公はこっちかな?
とは言え内藤先生。今後どう変化していくのか期待してます。
会話とか登場人物の語りの部分の言葉のチョイスが相変わらず私の感覚にぴったりですごく自然。
好きやわぁ。
Posted by ブクログ
人気推理の雨宮縁は、執筆時作品ごとに主人公になりきる姿から憑依作家と呼ばれている。
寿退社した恩人の夫の自殺に不信を覚えた雨宮は、担当編集者らを使い真相を調べ始めるが……。
その時に執筆している作品ごとに主人公になりきる性別・年齢不詳の”憑依作家”雨宮縁シリーズの一冊目です。
作者さんが藤堂比奈子シリーズの内藤了さんという事で、残虐表現どの程度なのかと思いつつ読んでいましたが、少なくともこの巻はそこまででもなかったです。ですが、その代わり悪意や狂気は強かったように思います。犯人の動機は身勝手で残虐。人間の醜さを感じて少し嫌な気分になりました。
ストーリーはちょっとさっぱりしすぎているかなという印象はあったものの、シリーズ一巻目という事で人物紹介も兼ねているのならこんなものかも。本格的にストーリーが動き出すのは次巻以降っぽいです。
またそのうち続きも読もうかな。