内藤了のレビュー一覧
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ネタバレ人間とは、と考えてしまいました。
今回は人狼。ぐいぐい読みましたが心が痛い。
「家族の元に返す」が最適解にならないことはよくあるのでわかっているけれど、「人間社会に帰る」ことが最適解にならないのはつらい。
それでも今回も、彼の新しい生き方を見守る地域の目は優しいのでそこだけが救いかもしれないです。
勇くんの過去もすこし滲み出ていた。巻き込まれてる子どものことよく見てるのもこの辺に理由があるんだろう…これから更に出てくるのかな。
三峯神社などの狼を神格化してる神社の話は聞いたことありました。ますます気になります。
秩父の山深さも見てみたいです。住んでるところが、山もあるけどどちらかというと海なの -
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内藤了『黒仏 警視庁異能処理班ミカヅチ』講談社タイガ。
事件と解決せずに怪異を隠蔽することを任務とする警視庁異能処理班が活躍するシリーズの第5弾。
今回は猟奇的な無差別殺傷事件から始まり、期待したのだが、よく解らない怪異が描かれ、盛り上がりも無いままに何時も通り何となく事件が解決してしまう。
作中に描かれた岩手県の住田町にある種山高原はそんなおどろおどろしい雰囲気の場所ではない。種山高原は奥州市から住田町を通り沿岸に抜ける道沿いにあり、道の駅もある風光明媚な場所である。
銀座で起きた無差別殺傷事件。犯人は被害者の耳を切り取り、食べていた。たまたま犯行現場の近くに居た赤バッチこと極意京 -
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「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズ、スピンオフ。
本編終了して、その後の児玉永久。うん、この巻でようやく永久くんも一人の人間として立てるようになれたかな、と思う。猟奇死体監察官、なんて一人前な役職を名乗るには到底まだ早すぎるけど、永久くんがこれから生きていくには必ず必要な過程だったのかも。事件自体はクソな事件だったし、結末だったけれども、児玉永久という一人の人間に一つの区切りがつけられた点はよかった。
最後に比奈子をはじめ、懐かしい面々が見られたのも嬉しい。ただ、恵平ちゃんがねぇ、、、。再登場をとっても楽しみにしていただけに、これといった活躍もなくて淋しかった。恵平ちゃんが加入した捜査班 -