内藤了のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花」シリーズ第4弾
万羽福子が『死亡診断に係る講習会』で凍死体の首にあった痣を以前にも見た記憶があり、そこから詳しく調べてみることに…。
凍死体にある痣は、北海道、岩手、福島とあったことがわかり、単なる凍死ではなく連続殺人では…と疑う清花たちメンバーは潜入捜査を開始する。
雪とともに奇妙な歌声に女性の姿が…
雪女なのか、怨霊なのか…?
謎は深まるが、ひとつひとつを辿っていくと亡くなった3人が繋がり…それ以前に母子が雪山で遭難していたことがわかり、生き残った子どもは…。
普通では見逃してしまい、凍死で終了していた事件。
それが奇妙な痣の一致で気づくとは流石。 -
購入済み
グロテスクなホラー作品だが
グロテスクなホラー作品だが、主人公を始めとした主要登場人物たちのキャラクター造形がなかなかに魅力的なので読み進めることができる。類似の作品と比べると、事件 問題を解決せず、「隠蔽」するだけ、というストーリーの基本設定が実にユニークである。そのせいで読後感がいまいちというところはあるが、新しい手法なので、少し感心する。
-
-
Posted by ブクログ
内藤先生の新しいシリーズ物。
ウイルスの研究を行っている大学教授の話。
内藤先生の作品はどれも読みやすくスラスラ読めてしまう。ライトな書き味の中にある生々しい表現はその光景を安易に想像出来て背筋がぶるっとする。
普通の大学とは違った、セキュリティが万全過ぎる大学の設定にそれに付随したケロベロスと呼ばれる裏門の守衛3人のキャラも良い。
感染力の高いゾンビウイルスが拡散されるという事件自体はどこか二番煎じな気もするが、坂口先生初め、助手や坂口ファミリーの掛け合いが好きで最後まで読み進められた。
続きはまたこのゾンビウイルスを使うのか、はたまた違ったウイルスが出てくるのか、何にせよ内藤作品は追いかけ