内藤了のレビュー一覧
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比奈子ちゃんシリーズでおなじみの内藤了さん。
今回は雰囲気を変えて「よろず建物因縁帳」シリーズ。
第一弾は『鬼の蔵』。
舞台は山深い寒村の旧家・蒼具家に伝わる因習、「盆に隠れ鬼をしてはいけない」。
文化財級の蔵を含む土地に開発計画が持ち上がり、広告代理店の営業女性・春奈と、因縁物件専門の曳き屋・仙龍が関わることに。
現実的な視点と、霊的な観点の二人が組んで、建物にまつわる怪異を収束させていく。
描かれる現象は、どこかで聞いたことがあるような、日本の怪異の「平均値」を呼び覚ますようで、すっと物語に入り込める。
シリーズの始まりとして、出し惜しみ感がちょうど良い感じ。これからどう広がっていくのか楽しみになる一冊。 -
Posted by ブクログ
ホラーやミステリーで有名な6人の短編集。
書き下ろし短編集ということもありそれぞれの特色が出ており始めて読む著書の作品も読むことができてお得な一冊だと思う。
ただ、ホラー好きの方には若干ホラー要素は少なめな気がする。
私自身のおすすめは新名智さんと小池真理子さんの作品。
新名さんは本にしては珍しく読んでいくとゲームのような選択肢があり読者側に物語を選択させるという斬新なものであった。選択肢を変えれば何通りもの物語もある為、再読しても面白いと思う。ファンタジーかと思いきやしっかりオチもあり。
小池さんは主人公が少し訳ありでそちらに目を向けすぎて全然真相に気づけなかった。最後は少し謎が残るが、主人公も大事な人を亡くして仲睦まじい家庭を羨むばかりか幻覚を見ていたのかなと…。
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Posted by ブクログ
角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー第2弾。
第1弾と第3弾は読んだので、読み残してた1冊。
以下印象的だった作品。
新名智「竜狩人に祝福を」
ドラゴンに支配された世界でドラゴンを倒すために旅立つ主人公。
ゲームブック形式は無条件にわくわくしてしまう。通常ルートで進むとたどり着かないページが点在していてそこを読むと主人公の背景が徐々にわかってくるんだけど、そのページが結構ぶつ切りになっていて、どうせならゲームブックの中に組み込まれて自然にたどり着くようになってたらさらによかったのになぁと思った。
内藤了「函」
突然一等地のお屋敷を相続することになった主人公。売れば3億円の価値があるという。喜ぶ主人公だが、その土地は呪われた土地だった。
古いお屋敷の描写や、その家のいわくがどんどん明かされていくところがぞくぞくする。座敷牢ってなんであんなに怖いんだろう。ハエとか虫の描写で不快感抉ってくるところが内藤了さんだなぁと思った。
三津田信三「湯の中の顔」
バーでたまたま隣り合った男から聞いた湯治先での怪異体験。
夜の温泉や山小屋での怪異との遭遇からの、そこから逃げる描写が怖くてさすがの三津田氏。最初の長々としたイニシャルトークは元ネタから拝借したけどパクったわけじゃないからねっていう言い訳かなと思ってしまうのは性格が悪いだろうか。Aの「K」とSの「M」しかわからん…。「怪異十三」は読んだので「竈の中の顔」も読んでるはずなんだけどさっぱり覚えていない。改めて青空文庫で読んでみたけど、言うほど類似してるとは思えなくて、なおさら最初のくだりが不要のように思えた。
小池真理子「オンリー・ユーーかけがえのないあなた」
司法書士事務所の助手として勤める主人公。故人の所有するセカンドハウスの整理に出かけたところ、そのマンションの管理人一家の暖かいもてなしを受けるが…
怖い、というよりは悲しい話だった。 -
Posted by ブクログ
案山子がいっぱいいる村が舞台。
→すでにこの時点で怖さが((((;゚Д゚)))))))
そこで数十年前に娘が行方不明になり
見つからない。
そんな事件がそれ以外数件も
起きていて…
本を読みながら最近見た
「サイレントヒルf」のアヤカカシという
案山子の化け物を思い出した。
それを思い出すほど村には案山子が
たくさんいて不気味。
作中で案山子を田の神の依代のように扱う
文化があることを知り興味深かった。
そして話は久しぶりに胸糞悪い展開に
なっていったと思う。
それにしても、徐々に地域潜入班の
キャンプ飯がグレードアップしているのには
少しクスッと笑えた。
カップ麺をホットサンド風にするって
美味しそうだなぁ