あらすじ
かつて連続殺人を犯した16歳の少年・児玉永久は、天才的プロファイラー・中島保の保護の下、晩期死体現象と法医昆虫学の研究を続けていた。ある日彼らの許に、猟奇犯罪捜査班の厚田巌夫、検死官・石上妙子、新人刑事の堀北恵平が訪れる。発生したのは女児誘拐殺害事件。被害者は瞼を切り付けられ、片眼を刳り貫かれていた。
事件の解決が過去の償いになると信じ、永久は事件を追い始めるが――。「藤堂比奈子」シリーズ、感動のスピンオフ。
感情タグBEST3
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主人公の外的内的成長が頼もしくも微笑ましく、ある種青春なのかもしれないと思いつつ読みました。
当シリーズおなじみの登場人物たちが躍動する様子はやはり楽しいですね。
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永久くんがZEROからONEになり、自分の過去と向き合って成長し始める物語。
永久くんが「人の命を奪う」事の意味に気付けたのが良かった…彼の罪は無くならないけど、罪の意識すら無かったこれまでに比べたら大きな違いです。
保先生や周りの大人のサポートはあれど、自ら思い至ったというところにグッときました。
ミクくんとの関係も良かった。彼はコミュニケーション取れないからわからなかったけれど、永久くんよりかなり内面は大人なんだな。ミクくんの気遣いが凄い。
事件は恵平ちゃんシリーズを思わせる、主犯格と殺人請負みたいな闇が凄かった。カタログ……
猟奇犯罪捜査班に入った恵平ちゃんは新人というのもあって、サービス出演では…とは思いました。
恵平ちゃんの「自分はその人の一部で出来てる部分もある」を永久くんは永久くんなりに受け取ってた。恵平ちゃんは平野先輩のことを言ってたんだろうけど、これは共有できないから……
比奈ちゃんと息子さん・一栞くんも登場して嬉しかったです。懐かしい面々も。
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あんまり出番はなかったけど、比奈子さんと恵平ちゃんが出てるだけでも、★5です。その後の、2人に会えることは、嬉しさと同時に辛い部分も思い出され、複雑な感じもありますが、それも良しです。
そして、期待と優越感も混じっていて、物語の面白さ以外に、付加価値が大きかった作品でした。
児玉永久が、主人公というのに興味が惹かれます。連続殺人を犯した少年が法医昆虫学の研究を続けていて、捜査に関わる中で、いろんな思考を巡らせていくのが面白かったです。
生い立ちと罪を背負った人間が、直面した問題を前にして、考える事、行動すること、その描写にぐいぐい惹き込まれました。虫で、ちょっと離れましたが。(笑)
匿名
藤堂比奈子シリーズが好きで、ずっと忘れられなかったです。今回新作が出たのがとても嬉しいです!
厚田班のメンバー、死神女史、のび先生、トワくん、麗花さん、藤堂比奈子!また会えて感動です!
堀北さんも厚田班に加わってこれからまた物語が始まるのを期待してます!
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タイトルを見た瞬間から絶対好きなやつと確信。
読み終わると号泣でした。話の内容はえぐいのに、人の心の成長を感じてあたたかい気持ちになれました。
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藤堂比奈子シリーズのスピンオフ!
久々なんで、嬉しい〜!
今回の主役は、シリアルキラーのクローンであり、自身もいっぱい殺してる永久くん。
なので、今のところ、監視されたセンターで、保と一緒に。
今回は、東京おもてうら交番主役の堀北恵平さんも出てる。そういえば、最後に猟奇犯罪捜査班へ行ったかな?
この話と時系列に繋がってるので、比奈子さんは、引退して長野で子育て。
やっと両シリーズ思い出して来た〜
で、いきなり、女児誘拐殺人事件…
目がくり抜かれとる〜
あ〜!もう血ドバドバ確定!
この女の子、永久くんが、雨の日に傘を貸してくれた子。
その縁もあって、捜査に協力。
過去の自身に向かい合って、苦悩するというか、はじめて、そういう感情が芽生えて来たのか…
どんなに、ひどい環境に育てられたとは言えどうよ?っとは思う。
しかし、眼球マニアって…
水晶で出来たのとかなら分からんでもないけど、生身の集めるのって意味分からん ꒰⑉・̆-・̆⑉꒱ゥ~ン
いくらコンプレックスあっても、なんなん!って感じ。
調べてみると、あちこちで、目がくり抜かれる事件が…
今回は、未来くんのコンピュータ知識で解決できた面あるけど。
やっぱり、地道な捜査が身を結ぶんやろな。
ガンさんの言葉
「刑事がかっこいいなんてのは、ありゃドラマの話だよ。実際の俺たちは、靴底をすり減らして、地面を這いずり回ってだな、気づかずに犯人が落とした何かを拾い集める……ま、ゴミ拾いか砂金集めみたいなことをしてるのさ。今回みたいなケースでも、犯人が生きて生活している場合は何もかも隠し通すなんてできないからな。腹が減れば飯も食う、飯食ったら出すものも出す、何とも関わることなく生きていくのは不可能だから、完全犯罪が成り立つなんてなぁ理論上だけのとたなんだよ。犯人が生きている限り、刑事は痕跡を探し続ける。それが仕事だ。」
いつも地道な捜査ご苦労様です!
最後は、この2シリーズのメンバーが総出で宴会みたいなのするんで、もうこれがほんまの最後なるんかな…(T ^ T)
新生猟奇犯罪捜査班として、また、出ないかな…
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永久君が泣いた。
永久君の大切な人が、永久君を大切にしてくれる人が増えた。殺した側では無く、殺された側の人の事を自分に置き換えて考えた。
少しずつ良い事と悪い事を覚えて、少しずつでも永久君の世界が広がって欲しい。
自分のした事が悪いと理解したように。
罪の意識に苛まれるだけでなく、でも忘れないように。
藤堂比奈子さんが家族写真をと言ったのが嬉しい。
恵平ちゃんが猟奇犯罪捜査班に入ったのがとても嬉しいと同時に平野先輩思い出して辛い。
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かつて連続殺人を犯した16歳の少年・児玉永久は、天才的プロファイラー・中島保の保護の下、晩期死体現象と法医昆虫学の研究を続けていた。ある日彼らの許に、猟奇犯罪捜査班の厚田巌夫、検死官・石上妙子、新人刑事の堀北恵平が訪れる。発生したのは女児誘拐殺害事件。被害者は瞼を切り付けられ、片眼を刳り貫かれていた。
事件の解決が過去の償いになると信じ、永久は事件を追い始めるが――。「藤堂比奈子」シリーズ、感動のスピンオフ。
永久が過去にけりをつけて前を向いて生きようと決意する。堀北がここで登場するのは良かったが、もっと比奈子を出して欲しかった。
最後のやっと家族写真が撮れるね、は永久の心に刺さったようで安心した。
アイズ 児玉永久
何だか久々な藤堂比奈子シリーズで話の記憶を思い出しながら読んだ。堀北恵平さんが移動して来たなんてにくい演出。あの永久が感情の変化があり、身体も心も大人に成長した。永久だけでなく子供達は周りの大人が責任ある行動と言葉をかけて慈しみながら育てないと感情の欠落した人が出来てしまう。比奈子さんお帰りなさい
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行方不明になった幼女は片方の眼球の無い遺体で発見された
その子は永久に傘をくれた女の子だった
16歳になった連続殺人犯の過去を持つ永久が
やっと自分の犯した罪に向き合い
償いを始めていく第一歩の話
痛くて苦しくて温かい話でした
おもてうら交番の恵平ちゃんも移動してきているし懐かしい人達も出てきて楽しかったです
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猟奇犯罪捜査班シリーズは1年以上前に読んでいて、登場人物とから思い出せるかなと思ったが、杞憂だった。あの安心感のある絆で結ばれたメンバーや雰囲気!すぐにのめり込んで読めた。
永久の人としての感情、犯罪者側の言い分など表面的かもしれないが、読み応えありだった。ミクと永久の友情も良かったな。
保のおかげで人殺しはしなかったけど、永久、ダークヒーローバージョンも面白いかも。
あとは保のターンでコンプリートだが、当時は幼児が被害者の悲惨な話が多くて敬遠していたが、この流れでようやく読めそう。
ついでに新しい登場人物堀北恵平シリーズも興味が湧いた。つくづく著者の術中にハマったなと思う。
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登場人物紹介を含め読み始め6ページくらいに既にびっくりする情報が詰まりまくっていてびっくりした。恵平??スサナ?! さらっとびっくりさせないで欲しい。ほんと毎回掴みが抜群です。
事件に一旦片がついたのかなと思ったところで残りページ数を確認して、いやこれもう一波乱あるなとワクワクしながら読み進めた。平穏のないシリーズですよね。そこが好き。
比奈子が主人公だったこのシリーズはまだ続くのかな続くといいなと思いながら読みましたが、最後にこれ以上ない大団円を迎えていて終わることに満足してしまった。シリーズ通してすごく、すごく面白かった。
ただバトンを受け取りそうな人がたくさんいるので続編はありそうですね。そちらも勿論楽しみです。
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『藤堂比奈子』シリーズ、スピンオフ。
すっかり青年になった永久君の一人称でストーリーは進んでいく。
金子ミク君との友情がすごくいい。
人の命を奪うことの罪深さを理解した場面ではほろりときた。
全ての少年犯罪が、彼のように更生されるわけでもないこととか、少年だからといって罪に問われないこととか、少しモヤモヤすることはあるけれど、物語として綺麗におさまった感じがする。
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「藤堂比奈子」シリーズ、スピンオフ。
永久君のお話です。
永久が16歳の誕生日に初めての外出をした。
雨宿りをしていたら、知らない母子が来て、
少女が傘をくれた。
数日後、ガンさん達が保の元を訪れ、猟奇殺人の
被害者の写真の中に、永久に傘をくれた少女の写真が
混じっているのを見てショックを受けた。
永久は捜査の協力を申し出て、自らの瞬間記憶能力と
推理から、恵平を含めたガンさん捜査班で、
ある可能性に辿り着く。
比奈子と恵平の共演が、本当に嬉しかったぁ~
永久が、少しずつ受け入れられる事が増えてくのが
嬉しかったぁ
Posted by ブクログ
2024/5/9
比奈子シリーズの懐かしい面々集合。
東海林先輩!
ブンザイさんと結婚して西園寺麗華さんがママに!
主役は永久。
永久は外に出られるんだ…
現実にこうだと怖いと思ってしまうな。
永久がどんなにいい子でも改心しててもわからんもん。
これをニュースで知ったら勘弁してくれと思うわ。
サカキバラとか勘弁してくれと思ってるもん。
違いはわからないよ。
なのであまり感情移入できず。
でも小説としては永久の成長を嬉しく思いました。
小島田の自殺は永久のせいだと思うんだけどそこにはあんまり触れないのな。
私、殺人の報酬はネット民が投げ銭みたいに寄付してんのかと推理したけど違った。
Posted by ブクログ
我慢できなかった…。
藤堂比奈子シリーズを読み終わってすぐ永久くんの話が読みたくなった。
だから石上女史や厚田警部補や中島先生の話はおいて、永久の話を先に読んだ。
16歳になった永久。
彼はスサナが居なくなったボディファームとサー・ジョージが行っていた法医昆虫学の研究を引き継いでいる。
16歳になった永久は思う。
「自分は何者なのか知りたい。なぜ生まれ、なぜ生きなきゃならないのか」
「ぼくは無価値なZEROだったけど、本当の意味でONEになりたい」
16歳になったら名乗りたい新しい名前があるのだと言った。それが「ONE」。何もなかった自分にも価値があるんだって、1つの存在になるんだってそう意味を込めて。
でもONEを名乗っても、心の中ではずっとZEROのままだった。
殺人鬼の自分。何か心の中が変わったかと思っても、どうしても自分は殺人鬼で、でもそんな永久の心を少し変えた存在が16歳の誕生日に現れた。
まだ5歳の少女だ。少女が永久に向ける無条件の優しさに永久は初めて衝撃を受ける。
死はおわり。何も生まれない。
死をなんとも思わない永久から出た言葉だ。永久の心が変わっていく。
殺人鬼から、その罪を償う存在へ。
そして会った時から変わらない比奈子という存在が、最後の最後にやっぱり永久の心を救ったんだと思う。
永久くんの話がシリーズ化してくれたら嬉しいのにっ!
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藤堂比奈子シリーズのスピンオフ!
かつて連続殺人を犯した16歳の児玉永久くんが主役。
懐かしの面々に加え、おもてうら交番の恵平ちゃんも新人刑事として登場して嬉しい限り♪
なんだかまた最初から読み返したくなっちゃったなぁ〜!
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あらっ、内藤さんの新シリーズ!?と一瞬思い、おおっ、スピンオフかと少し遅れて気づく。名前を見ただけで気づかなきゃいけなかったよ、永久くん、ごめん。
おそらくこの1冊だけを読んでも話についていけなくはないと思いますが、シリーズを読んでいた者にとっては感慨ひとしお。たぶん、親のような気持ちになる。さらにはオールスターキャストでウハウハ状態に。さすがに曳き屋までは出てきてくれませんけれども(笑)。
生来邪悪なものというのはあって、おそらくそれは変わらないと思っている派ですが、永久を見ていると、変わるのだと思う。思いたい。
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藤堂比奈子のスピンオフ。
永久かあと思いつつも購入。やっぱり面白かったけど、小島田が自殺したのは永久のせいではないのだろうか?
彼が勝手なことをしなければ、きちんと犯罪の経緯がわかりミコトちゃん両親も救われた部分があったのではと思ってしまうんだけど違うの?
エピローグで東海林や比奈子が出てきて嬉しい限り。御子柴でさえ嬉しかったなぁ。
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藤堂比奈子シリーズのスピンオフ
永久くんがメインの物語。本編からとても成長していて16歳に!そして、本編に出てきた色々な人も登場して懐かしいなぁ〜と思いながら読めました。
終盤のシーン好きでした。
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藤堂比奈子シリーズスピンオフ。連続殺人犯だった児玉永久のその後の物語。眼球がくり抜かれた幼女の殺人事件に厚田班と保&永久が挑む。
だいぶ前にこのシリーズを読んだので、登場人物忘れがちだったけど、最後の大円団で懐かしい人々がいっぱい。
ケッペーちゃんも途中出てくるけど、意外にあっさりの登場でした(別シリーズだからかな)。
永久とミクの交流がなんかほっとする。そして最後に少ししか出てこなかったけど、やっぱり比奈子ちゃん好きです!
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今回はなかなかに苦手な描写が多かったんですが(スプラッタ苦手σ^_^)
一人の青年の成長の物語として、面白かったです。
でも恵平ちゃんがもっと出てくれたらよかったのに。
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猟奇犯罪捜査班藤堂比奈子シリーズスピンオフ、
おそらくこれがシリーズラスト
本編で連続殺人を犯した美少年永久くん
罪と贖罪をその天才的頭脳での考察は続く
晩期死体現象と法医昆虫学の研究だって続けてる
そんな折、永久くんと縁あった女の子が誘拐殺害事件の被害者になってしまう
事件解決に贖罪を求めて
その知識で犯人を追う
なんと別シリーズの女性刑事も登場
内藤さんひなちゃんシリーズがデビューらしいけれど、毎回まとめ方がお上手で楽しませていただきました
こちらのラスト数ページで大団円宴会となり
皆さん勢揃いで登場人物を的確に思い出させてくれます
事件は猟奇的なのです
お気をつけてお読みください
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かつて連続殺人を犯した16歳の少年・児玉永久は、天才的プロファイラー・中島保の保護の下、晩期死体現象と法医昆虫学の研究を続けていた。ある日彼らの許に、猟奇犯罪捜査班の厚田巌夫、検死官・石上妙子、新人刑事の堀北恵平が訪れる。発生したのは女児誘拐殺害事件。被害者は瞼を切り付けられ、片眼を刳り貫かれていた。
事件の解決が過去の償いになると信じ、永久は事件を追い始めるが――。「藤堂比奈子」シリーズ、感動のスピンオフ。
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「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズ、スピンオフ。
本編終了して、その後の児玉永久。うん、この巻でようやく永久くんも一人の人間として立てるようになれたかな、と思う。猟奇死体監察官、なんて一人前な役職を名乗るには到底まだ早すぎるけど、永久くんがこれから生きていくには必ず必要な過程だったのかも。事件自体はクソな事件だったし、結末だったけれども、児玉永久という一人の人間に一つの区切りがつけられた点はよかった。
最後に比奈子をはじめ、懐かしい面々が見られたのも嬉しい。ただ、恵平ちゃんがねぇ、、、。再登場をとっても楽しみにしていただけに、これといった活躍もなくて淋しかった。恵平ちゃんが加入した捜査班で本格的に再始動されたシリーズが読みたいなぁ。
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内藤了『アイズ 猟奇死体監察官・児玉永久』角川ホラー文庫。
『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズのスピンオフ。書下ろし作品。そして、今月は『BEAST 警視庁特捜地域潜入班・成美清花』も同時刊行。
今回もかなりグロい描写が多く、耐性が無いと最後まで読み切るのは難しいだろう。そして、本作で主人公を務めるシリーズ本編で連続殺人を犯した児玉永久が抱く闇の思考にも、かなり悩まされることになると思う。
驚くことにあの堀北恵平が猟奇犯罪捜査班として登場するのだが、何の活躍も見せぬままにフェードアウトすることに拍子抜けする。
そして、突然湧いて出て来たような真犯人にも納得しきれない。
シリアルキラーのクローンにして、過去に連続殺人を犯した児玉永久は16歳となり、天才プロファイラーの中島保の保護下で、晩期死体現象と法医昆虫学の研究を行っていた。
そんな2人の元に猟奇犯罪捜査班の厚田巌夫と検死官の石上妙子、新人刑事として猟奇犯罪捜査班に配属された堀北恵平が訪れる。3人は中島保と児玉永久に女児誘拐殺人事件の犯人のプロファイルを依頼する。
被害者の5歳の女児は瞼を切り付けられ、片目を刳り抜かれ、レイプされていた。
本体価格740円
★★★