内藤了のレビュー一覧
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ネタバレわずか、800文字以内で書かれた数々の怖い話達。それは、両の手のひらに収まるほどの小さな話ですが、途方も無く怖い話達なのです。あっという間に終わってしまう、短い話だからと油断していると、痛い目をみますよ。
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発売前から気になっていた一冊。ポプラ文庫、MFダウィンチ文庫を経て、ポプラキミノベルへと様々な本を渡り歩いているこちらの人気シリーズ。現在も第一線で活躍しているホラー小説作家、怪談作家が集まり織りなしていく。800文字以内、原稿用紙に換算してわずか2枚という短い物語たちであるが、流石、そうそうたるメンバーである。何とも恐ろしい物語がつづられていた。
純粋に怖い話、不思議な話、意味 -
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藤堂比奈子シリーズ第四弾、「LEAK リーク」
今作もまた猟奇的な殺人者と比奈子と愉快な仲間達が大活躍だ。過去の事件にて繋がれた環境が崩れないのと、脇役が存在しない事がこのシリーズが愛される理由だろう。
....."地味系代表清水の声 {僕もいるよ(小声)
今回の死体は超重量級だ。物理的な意味で超重たい死体の原因は、体内に大量の小銭が詰め込まれている為だった。ただでさえ異質なこの事件は後に同様の手口を使った連続殺人、通称「リッチマン殺人事件」としてガンさん率いる比奈子ら「猟奇犯罪捜査班」の頭を悩ませる事となる。
同時に、太鼓屋の絹おばあちゃんと跡取りの佐和、その息子遥人のサイ -
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Posted by ブクログ
『ワンピース』ほどじゃ無いけど、伏線が割と多くて、還暦前のボーンヘッドでは若干頭がこんがらがって来た(笑)。
このシリーズ、突然現れる昭和の交番やそこに都度迷い込む現代の警察官、駅舎を徘徊する今は亡き夫の姿を求めてホームレスとなった老舗菓子屋の大女将、そして時代を跨ぎ犯罪に加担する組織の存在…
と、ファクターが荒唐無稽で、一見すると安っぽいSFみたいになりそうなのに、文体というか作者の筆の妙でギリギリの線を上手に描いていると思う。
犯罪現場のシーンはしっかりおどろおどろしく、
人との交流の場面はハートフルで且つコミカルに、
そして情景描写がまた上手い。
この前のシリーズからだけど、クセに