あらすじ
恨みに変ぜし雪女の恋心が怨神を呼び覚ます。
祓い師・仙龍と想いの通じた春菜は、霊場・出雲へと向かう。
建物にまつわる怪異譚10万部突破!
☆☆☆
葬儀に訪いし白装束の女は、にたりと笑って掻き消えたそうだ。
春菜が勤めるアーキテクツに異変。
連日見つかる絡まった黒髪や不気味な人影の怪は、連続不審死事件に発展する。
色男だが高慢なエリート・手島を守るため、仙龍は奇怪な“匣”を用意する。
一方、刻々と迫る仙龍の死を止めたい春菜は隠温羅流の深淵に迫る。
手がかり潜む出雲で異形の瘴気を背負った女と出会うが――。
感情タグBEST3
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雨月物語の磯良、怖いですよね…
真面目で一途な感情程、反転した時が恐ろしい。
畏ろしい修羅で畏修羅の話が出てきたときは、なるほどと感じました。
哀しみや怨みに呑まれた伽耶の魂を鬼にはしたくないと、手を伸ばし続ける春菜たちの駆け引きにドキドキしました。
人を鬼に堕とすのも人、鬼を人に戻すのも人。
何事も表裏一体、陰と陽ですね。
陰謀渦巻く古代史の舞台で、どんな因縁に出逢うのかワクワク!
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シリーズ第8弾。
本作は祓い時を引き寄せるサニワなる主人公と祓い屋で曳家が男に騙された女の怨みと呪いを成仏させるお話。
題名「畏修羅イソラ」からしてもう相当恐ろしい。
作中でサニワの主人公は「呪われてる男はろくでもない。いっそこのまま呪われてしまえばいい」と何度も思っていた。
本当にそう思う。
だが、「呪う女は誰からも愛されていた。彼女の為に彼女を救おう。」
この想いがハッとさせられる作品だった。
8作品目として今までの作品と残り2作品につなぐ内容としてすばらしい仕上がりとなっております。
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怖かったー。
のっけから怖い!女の髪の毛はどーしてこーも怖いのだろうか。
隠温羅流の因縁がわかるかと思いきや「吉備津の釜」は怖い!イソラは怖すぎる。
手島はほんとにパグ男が可愛く思えるほどに、人として最低で、伽耶に本懐を遂げさせてあげたいと思う。
でも因縁や縁が円になるとか思うと、伽耶を助けるのも納得。
恐ろしい怪異に紛れて、印象が薄くなったけどついに仙龍がきちんと自分を気持ちを春菜に伝えたのが、キュンとした。
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よろず建物因縁帳シリーズ。いよいよ隠温羅流のルーツに迫りゆく大詰めに、と思いきや、そこで出来したとんでもない事件。そしてこのタイトルからしてもう嫌な予感しかしません。あの恐ろしすぎる「吉備津の釜」が、まさか……!
あまりにも恐ろしく、悲しい呪い。呪われる側にはこれっぽっちも同情できないし、これだけ怨んだのだから成就させてやりたい気もするけれど。逆にあんなやつのために成仏できないのは悲惨だということも納得。彼女の方を救うためだというのは充分に共感できます。が、本当におぞましくて怖い……本家の磯良さながらの迫力です。
しかしそれにしても一番怖いかもしれない最大の謎って。手島に惚れる要素がひとかけらも、というか毛一筋もないってことでしょうよ(笑)。恋愛の思い込みって怖い。つくづくこんなやつのどこがいいんだ! たしかにこれに比べたら、長坂が愛おしく思えますねえ。
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怖かったー!このシリーズ読んでて、初めて怖かったかも(笑)いつもラブ的要素で読んでいたから、怖い方の思い出があまり残ってない。仙龍の好きだって言葉だけでキュンキュンでした(*´∀`)まわりの人たちは、仙龍の恋心にみんな気づいてたんだ!って思ったら、ニヤニヤが止まらないです。
東京の幽霊屋敷になった廃院は、藤堂比奈子に出てきたやつなのかな?気になる〜〜〜。
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2021/3/20
仙龍の告白!告白へのアンサーか。
いやあもうすごいな。何と言うか正しいな。
照れたり意地張ったり憎まれ口叩いたりしないよ。濁しもしないよ。
ストレートにそのまま表現するよ。なんか新鮮!
まあもう仙龍カッコいいんで。もうそうとしか言いようがないんで。
コーイチや他の職人にもバレバレやったんは意外。
だーれもからかったりしないのね。カリスマの成せる業かしら。
でももうちょっと素が見たい。
今回のデレポイントは春菜をバックハグして肩に顎を乗せるぐらいだもの。
バックハグも危ないから支えてるんやし、厳密には肩に顎を乗せたとこだけやな。
なんと身持ちの固い。
いつか仙龍が上手に隠している心の内を見せて欲しい。
きっと萌える。
そしてずっと気になってた仙龍の年も判明。34歳、結構若い!
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今回からいよいよこのシリーズの核心にふれていく
少しずつ進む2人が良い
それと並行して今回はイソラと言うことで吉備津の釜の話
春菜が上司でもある酷い男にタンカ切るのは清々しい
人を呪わば穴二つ
呪った女を救うために奮闘するってのも良い
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パグ男より酷い奴、参上。生臭坊主が奴を指して「遊び人の風上にも置けぬド素人」と評するのに笑った。なにしろパグ男が一瞬恋しくなるぐらいの酷さだから、こんな奴、せいぜい祟られたらええやんと思うのですけれど、見殺しにはしない春菜ちゃん偉い。
序盤の仙龍と春菜のやりとりにはこっちが照れる。何その高校生みたいなやりとりは。これ読んでニヤけてる自分にまた照れる。
昔の因縁ではなく、今まさに生じた因縁である点が本シリーズとしては新鮮。面白半分で近寄っては駄目な場所がどこにでもあるということを肝に銘じます。浄化は近いのかな。
映像化するとしたら、コーイチには菅田将暉がぴったりだと思うのですが、そんなことないですか。
このシリーズ大好きです!
今回も面白かったです!
仙龍がとうとう春菜ちゃんの想いにこたえたーー!!
それだけで幸せな気分になりました。
しかしあの相談役のクズさ加減は。。
長坂パグ男よりひどい!ひどすぎる。。
ラストは魂が穢れるかもしれないけど、
いい気味だと思ってしまいました。
次回作を楽しみに待つ間、もう一度鬼の蔵から読み返そうと思います。
あーこの物語ドラマにならないかなぁ。。
仙龍は佐藤健、春菜は本田翼あたりで。
畏修羅
仙龍と晴奈がお互いの気持ちを確かめ合うシーンが最高だった! しかし今回は人が怨霊や鬼になってしまう悲しさと悔しさと味わったお話でした。そして偉大な神様であっても荒魂と和魂があり晴奈はそのどちらにも触れた。家を建てる時の上棟式の意味や家を建て直す時に不幸が起こり易いなど、私にも降りかかった事がある。家も生きている。そんな事を読みながら思いました
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話はどんどん佳境に入り、考察が楽しいですね。
今回の因縁を持ってきたのは パグ男じゃなかったのは残念でしたが こういった認めない系、自分勝手な人はいるよなぁ。
味方の中に 敵がいるので ハラハラドキドキさせてもらいました。
陽のパワー全開で、頑張れ!春菜(ハナ)さん!
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今回は吉備津の釜のような物語(ほぼママかな)
くずのような人間というのはいるもので、先日まで「誓願」を読んでいた私には笑えないなぁと。
でも、いつも通り面白いですよね。しっかりと資料も当たっている作品は読んでいて楽しい。
続きが楽しみだなぁ。
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畏修羅
このタイトルは 著者の造語らしい。
神になれなかった阿修羅と
畏敬との掛け合わせでしょうか。
畏れられてしまった阿修羅
女の髪を使った呪詛。
今回は建物の因縁というよりは
クズな男への恨みざらまし。
曳屋仙龍の死を止める手掛かりをなんとか掴みたい流れに 源流の出雲へ
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髪の毛が怖い。
今回も夜中に読んでいて、ふと耳に入る家の中の物音が怖い作品だった。
正統なホラー感のある導入部から始まるが、隠温羅流の起源に迫る探索と本編の怪異譚が同時に進むので、本題の怪異にはなかなか対峙しない状況が中盤まで続く。
また、本書の主題の怪異(= 雪女、畏修羅、カヤ)と、別系統の怪異が入り交じり、怪異の発生時にはすぐに見分けがつかず、ミスリードされたような状況(ex. ハナの部屋に現れた鬼はカヤかと思ったし、かなり強力で脅威だと思った。出雲大社境内での厄を背負った女は「カヤが出雲まで憑いてきたのか!」という危機感と出雲大社周辺の安らか(安全)な雰囲気とのギャップで緊迫した)になった。
個人の個人に対する呪い(建物が介在しない)は隠温羅流では対応できないのではないか?と思ったが、箱を作って回すのかと感心した。
鶴竜建設の材が手元に大量にあるのは前作からの複線であったが、それでもご都合主義的になる部分を、シリーズを通しての"運命(= 流れ)"で解決しているのはうまいと思った。
これまでは敵も味方もバックグラウンド(人間味があり、哀しいものも多い)があり、怨毒草紙でさえ同情の余地はあったし、完全に滅するべき敵は堕天使堂の悪魔くらいだった。
本作では「守るべき対象が全く同情の余地がなく、敵に感情移入してしまう」という珍しいながら現実でもありえそうな設定で、
その物語として扱いにくそうな矛盾を「敵を鬼にしない、永劫の苦しみを味わわせないため」に祓うと持っていったのはなるほどと思わされた。
余談だが、雨月物語を読み終わったばかり(;先入観を持たないためにどの本も概要を読まないので、買ったときも読み始めたときも関係するとは思っていなかった)だったので、「吉備津の釜」は以前からの伏線でもあるが、実にタイムリーで自分の"流れ"を感じた。
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シリーズ8作目、ついに隠温羅流の呪いに迫る!なんやけど、怨霊対決に。この怨霊がめちゃくちゃ怖い、いや悪いのは彼女を怨霊にしたクズの専務なんやけど、とにかくゾッとする。こんな奴、って思うけど自分が穢れるからと腰を上げる面々の考え方が好き。見習わないと。
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よろず建物因縁帳シリーズ、8作目。
結局のところ、この世で一番怖いのは、恨みを募らせた人間の怨霊なのかも。凄まじい恨みの強さを目の当たりにして、震えあがる。
前半、隠温羅流のルーツを探るべく、中国地方へと向かう春菜たちと並行して今回の事件が進行するが、話が二方向に流れて散漫気味になるかと思いきや、後半は特に「吉備津の釜」伝説と今回の事件が上手くリンクされて興味深く読めた。ここにきて、パグ男を上回る嫌な男も登場。さすがのパグ男も前々回で懲りちゃったのかな。 コーイチじゃないけど、懲り懲りのパグ男、何だか可愛いww
そろそろこのシリーズも終盤が見えてきちゃったな。真相を早く知りたいような、でもそうなるとシリーズが終わっちゃって淋しいような。
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何だかいつもと趣向が変わった気がする。
春菜の会社の相談役として来た胸糞悪いオッサンの愛人が己の髪を毟りながら呪いを掛け自殺した。その呪いで妻ともう1人の愛人が死んだ。彼女はあまりの怨念で鬼と化してしまうのだろうか。
今までで1番怖い女の怨念だった気がする。
そして仙龍の因縁も謎のままだし。
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パグ男が可愛く思えるほどクソっぷりな常務に
◯意が湧く…
しかし本当にこのシリーズは面白い
NETFLIXでドラマ化しないかな
ウケると思うんだけど…
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シリーズの中で1番面白かった。
長坂もまじでクソ野郎だと思ってたけど、それを超えるヤバクソ野郎の物語。
こんな奴がよく助かったわ、、
とうとう長坂は名前だけの登場になったけど、良かった。やばいやつ2人は質量が重すぎる。
仙龍の好きだ、は3回くらい読み直した。
Posted by ブクログ
よろず建物因縁帳シリーズ 第7弾
今回のお話は二通りの流れがあります。
1つは、隠温羅流の流れを追う話。
もう1つは、常務として春菜の会社に入った最低男と、
そいつに纏わる怪奇現象。
棟梁から大切な手帳を預かった春菜だったが、
パグ男の先を行く最低男が災難と怪異をまき散らす。
隠温羅流の起源を辿る旅も途中で中止。
今回は建築に関する蘊蓄だけでなく、怪奇現象に関する
話も盛りだくさんでドキドキしました。
最低男の常務は、もっと酷い目に遭わせてやりたかった。
まぁ~こうやって考えるから魂が汚れるのね・・・
気は強いけどサニワにはなれないわ(^◇^;)
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建物の因縁じゃなかったのが物足りないが、髪の毛は怖い。なんであんなのに引っ掛かったのだろう…。今回もコーイチが良かった。仙龍のことをそんなにしゃべっちゃって大丈夫か?ま、本人たちの進展がないから仕方ないか。
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温羅流の因縁の謎に迫るため、出雲に赴く春菜。道中、大手飲料メーカーの支社長から春菜の勤めるアーキテクツに相談役に就任した手島常務が不倫相手の伽耶から呪いを受けてしまう。生霊から死霊、2人で地獄へ落ちる覚悟までしても手島を呪い殺したい伽耶。二人を救うため春菜と愉快な仲間達(笑)が高じた策とは。長坂を大幅に上回る最低男の手島常務、このまま地獄に落とされろとも思ったが、伽耶とその家族の事を考えると・・・。小林教授の講釈も毎回興味深いし、コーイチがなんといっても最高。そして春菜と仙龍の関係も徐々に深まりつつある。