【感想・ネタバレ】隠温羅 よろず建物因縁帳 【電子特典付き】のレビュー

あらすじ

大人気ホラーミステリ、完結!

仙龍の命を削る瘴気の鎖は切断できるのか――因縁帳、堂々終幕!

※電子書籍には特典として、内藤了さんの次回作「桜底 警視庁異能処理班ミカヅチ」の冒頭試し読みが収録されています!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

最高でした。
シリーズの中でもちろん1番の出来でしっかり完結です。
歴代導師との曳き、胸熱でした。
仙龍達に会えなくなるの寂しいなー
ドラマ化してほしい、、

1
2022年04月24日

Posted by ブクログ

よろず建物因縁帳シリーズついに完結。恐ろしい蠱峯神との対決を前に、前作から感じていた不吉な予兆の通りにやはりあの人が……(涙)。しかしこれは必要なことだったのでしょうか、すべてが繋がりひとつの流れとなっていくさまは圧巻でした。そしてどのキャラクターもがそれぞれの責務を果たし戦いに挑むさまがカッコよくて仕方がないです。鐘鋳建設やアーキテクツの面々はもちろん、教授も和尚も、そしてなんといっても長坂がああなるとは! さすがは最終巻。しかしMVPはやはり棟梁……もう最後の最後までカッコよすぎるじゃありませんか。私としては仙龍よりも棟梁の方に惚れるなあ。
ハッピーエンドにたどり着くであろうことは予想できていましたが(でなけりゃ本を壁に投げつけますよ)。それでも金屋子神の底知れぬ執念といい、隠温羅流に背負わされたあまりに惨い因縁といい、恐ろしさもスリルも過去最大級。ラストの曳家のシーンは固唾を飲み、手に汗を握るほどの迫力でした。ああ凄い。もうそれしか感想出ない。

1
2022年02月22日

ネタバレ 購入済み

感想

最終巻、もう最初からずっと泣きっぱなしで読み進めました
棟梁と棟梁の奥さんの想いに始まり、生きていてはできないことを背負う覚悟を決めた棟梁のおかげで隠温羅流と仙龍チーム以外の人達までが協力してくれる熱い展開で泣けたし、あのパグ男先生が協力を申し出てくれる上にいい人まで!っていうのもよかったねぇって泣けたし、最後のシーンはすべてが悪いほうに転がりだすところで歴代導師達が支えに来てくれるところでもう号泣…
コーイチがしぬんじゃないかとハラハラしてしまった
春菜ちゃんはもうなんか信頼があって、やってくれると信じられてしまった
本当にドラマチックで最高のクライマックスでした
これでお別れなんだと思うとすごく寂しいなぁ
内藤先生作品はチームみんなとお別れする感じがして最終巻の読後とても爽やかな切なさと寂しさを感じる…

#アツい #感動する #エモい

0
2025年10月09日

Posted by ブクログ

大好きなシリーズ、、、読み終えてしまった。
みんなかっこいい大好き。
春菜ちゃんと仙龍がずっと幸せでありますように

0
2025年09月17日

Posted by ブクログ

オーディブル視聴。
長かったシリーズの最終巻。今まで出てきた人達全員での総力戦がアツかったですー!!
キレイに終わって読後感も良い!

0
2025年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前巻の『蠱峯神』と合わせてシリーズの最後を飾るお話。
個人的には前巻が『隠温羅』、本巻が『蠱峯神』といった内容の気もしている。もちろんそれではタイトルとして締まらなくなるので今のままが収まりが良いのだろうが。


冒頭から棟梁が死んでしまう。前巻の末からの急転。先代から順々に古い年代の導師が呼びにやってくると思っていたので、まだ一月くらいは猶予があると気を抜いていてショックが大きかった。
主要人物の棟梁が死ぬのならば、他の誰かも死んでもおかしくないという緊張感を持って話を読み進めた。

棟梁の出棺の場面はシリーズの振り返り、総決算でもある。これまで解決してきた事件の関係者から塩が送られてくる。皆が悲しんでいる様子にもらい泣きしそうになるのを堪えた。
メタ的には、導師の葬式(;42歳で連れていかれる様子)は物語を通してのハイライトで描写したいが、仙龍でその場面をやるわけにはいかないので代わりに棟梁がその任を負ったのだなと思った。
告別式の仙龍の言葉にあるように棟梁は隠温羅流の因縁を解くことに文字通り生涯を捧げた人物なのだなと思った。最後はこの世のことは次代の職人や春奈らに任せ、あの世の側から手助けをする役目に回った。これはご先祖とも相談の上だったのだろう。彼岸にいる隠温羅流のご先祖と此岸の仙龍たちの強力な橋渡しになったと思うと心強く感じた。
読み終わってみれば、棟梁はあの世の理による手助けだけではなく、告別式では隠温羅流に関係する業者、浄化された因縁の力を一つに合わせる機会を整え、浄化に苦戦する最後の場面では歴代の導師、職人達と現れて隠温羅流の職人に活を入れている。彼岸、此岸どちらでも背中を押す役割を果たしている。また、どの場面でも現世の人間に声をかけるのも彼だけである。登場シーンは少なくても最終巻の影の主役は棟梁だったんじゃないかなと思えた。

シリーズの最終盤に際して春奈のサニワも極まっている。棟梁の力添えもあるのだろうが、本作では当たり前のようにこの世ならざる現象が見え、感じている。
物語の所々で因縁に対するレーダーの役割を果たしており、吉郎の家を訪れるシーンは描写の端々が怪談めいているのに『怨毒草紙』のときのような怖さは全くない。
シリーズのクライマックスということもあって、春奈(= サニワ)の目を通して過去の因縁の描写や記憶(『鬼の首』、『憑き御料』、『魍魎桜』、『堕天使堂』)も各所で細かく描かれる。

謎解きの部分はこのシリーズには珍しく、大きな裏がある展開。
仙龍の言葉で「次々に明らかになる情報のつながりはミスリードである可能性」が示唆されていたが、春奈のサニワまで含めて金屋子神の企みの内だったとは・・。
今回の敵は金屋子神のミスリードもあり姿がコロコロと変わる印象で、なかなか正体が掴めない。蠱峯神の文字や被害者の様子から最初は蟲の怪異と思われたが、穴だらけの状態は『鉧』であり金屋子神の仕業だと明らかになる。この金屋子神は飛龍と混ざり合って蠱峯神となっていると思わせて、実際は朽ちることもできず苛まれる飛龍とそれにとり憑きながら根無草で弱っていく金屋子神という構図のままであり、蠱峯神として祀られる事で本当に合わさり二神一体の神となる事を目論んでいた。邪な者を呪い殺すのも金屋子神がその悪意を吸って力を蓄えるためであり、ずっと封印だと思われていた屋根裏の鏡も産床という忌まわしさだ。

本作では、浄化が段取り通りにいかないのも特徴的だった。
これまでの作品は浄化を段取りすればあとは粛々と進み、仙龍らが頼もしく安心して見ていられたが、本作は隠温羅流の呪いを解くという大仕事で一筋縄ではいかずハラハラとさせられた。

終盤まで登場せず、現れないのかと思っていた昇龍だが、一番良いところで登場する。
絶体絶命の仙龍を前になすすべがなく絶叫する春奈。その肩に手をかけて登場する謎の導師、というのが実にかっこいい。彼が息子を支えた(これは春菜が棟梁に語った『導師を引き込む鎖を奈落の底から支えてやれば・・』を行っているようにも見えた)のを皮切りに先人達がワッと現れ現役の者達と共に家を曳く。その大舞台で音頭を取って皆を仕切るのは彼此の要となった棟梁である。隠温羅流の総力をもって一族、縁者にかけられた呪いを解く様は物語のクライマックスにふさわしい盛り上がりだった。
先人達の引き際もこのシリーズらしいものだと思った。隠温羅流最大の浄化であっても、コトが終わると跡形も無く消え去っている。宿願を遂げた棟梁ですらなんらの余韻も残さず、昇龍が仙龍と言葉を交わすこともついに無かった。思いを遂げた彼岸の者は此岸にグズグズと居残ったりはしないということだろうか。

エピローグはいつもの通りサラリとしたハッピーエンドになっている。
そこは今を生きる者達の物語で、今とこの先の未来を見ている。しかし、過去の者達は忘れられたわけではなく、写真や各人の胸の中で見守っている。という終わり。
「流派にかけられた因縁を断ち切ってしまったが今後の浄化に影響はないのか?」とか、「導師に霊感が戻りサニワがいらなくなるのでは?」のような疑問は残るが、『導師が本当に42歳を越えられるようになっているのかはまだ分からない』と春菜が言っているように、ハッピーエンドでも万事解決ではなく、多少の疑問や問題が残っていてそれを頑張って乗り越えていこう、という終わり方はこのシリーズらしくて良いかなとも思う。

物語の終わりでページも尽きる。
本作でよろず建物因縁帳のシリーズは終わりとなるのだが、あとがきのようなものは無く、著者自身の言葉は一切無かった。作品を作っている際の裏話や着想、悩みなどを読むのは好きなので少し残念なのだが、この著者は余計な自我を出さないスタイルなのかなと思った。

0
2024年11月03日

Posted by ブクログ

シリーズ最終巻。

祓い時を引き寄せるサニワなる主人公と祓い屋で曳家とその仲間たちのお話。

最終巻は曳家が代々背負う因縁のお話。
大切な人との別れ。
その先にあるもの。
関わり合った人達との縁。
全てが円。

シリーズどれもすばらしかったです。
祓うものを完全な悪で表現されてない部分もしみじみします。

キャスティングは鈴木亮平さんと長澤まさみさんでお願いします。(月9で見た二人ですけど・・・)

0
2023年03月13日

Posted by ブクログ

あー終わっちゃった
このシリーズ好きだわ


勝手に主要妄想キャスト

高沢春奈(広瀬アリス)

仙龍(鈴木亮平)

井之上部局長(松重豊)

コーイチ(前田旺志郎)

棟梁(近藤正臣)

和尚(火野正平)

小林教授(柄本明)

珠青(長澤まさみ)

パグ男(竹中直人)

0
2022年06月30日

購入済み

隠温羅

最後までハラハラして恐かったりヤネガミの呪いを断ち切れるように祈りながら読み終えました。はなちゃんが逞しくなったのと仙龍達と阿吽の呼吸で皆んなが仲間を思い最善を尽くす、素晴らしい最後でした。

0
2022年01月07日

Posted by ブクログ

シリーズ完結編。
「よろず建物因縁帳」なるほど!確かに因縁帳だった。
隠温羅流は多くの建物と人々を救い、救われたモノの想いが
重なって、流れを浄化に導いていく。
因と縁、そして縁は円。繋がりの強さと底意地の強さ。
関わる全てが凛として勇ましい。
飛龍を救う為に金屋子に挑むのは、チーム仙龍。
緊張のやり取りと理屈ではない恐怖。
クライマックスの怒涛の展開には震えました。
最後の仙龍のストレートなセリフ!言われてみたい!
そして春菜の迷いのない直球もまた、言ってみたい!
なんて清々しい終わり方。
これは「サニワ」春菜と、建物に憑く霊を鎮魂する男
仙龍の物語。よろず建物因縁帳“完”である。

そして、早くも新刊予告が!
警視庁異能処理班ミカヅチ「桜底」買いますとも!

0
2022年01月03日

Posted by ブクログ

終わってしまったーー!
最終巻にふさわしい内容で大満足。
曳家最終日は何かあると思ったけど、案の定だった。けどそれがまた面白く手に汗握る感じだった。
基本的に春菜は好きじゃないけど、今回は良かったな。
そして棟梁がカッコ良すぎ!本当に棟梁の死は読んでて泣いてしまった。
隠温羅流の因縁も陳腐なものではなく良かった。
ラストのコーイチが微笑ましいーー!

0
2022年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ完結。楽しみだけど、終わるのが悲しいと思いながら夢中で読んじゃいました。
プロローグからいきなり悲しくなって、どうしようと思ったけど( ;´Д`)
蠱峯神の正体、金屋子の思惑、パグ男の変化と驚きがいっぱいありましたw最後まで面白かった!
まだまだこのシリーズが読みたいと思ってしまいます。

0
2021年12月19日

購入済み

最終巻

発売日(配信日)を心待ちにして購入していたシリーズがいよいよ完結!
棟梁が最後の最後まで粋で泣けました。
チーム仙龍に会えなくなるのは、本当に淋しいです。
また続編お願いします!

#泣ける #ドキドキハラハラ #カッコいい

0
2021年12月19日

Posted by ブクログ

最終巻、結末は知りたいけど、終わってほしくない!
そんな複雑な気持ちでページをめくりました。
素晴らしかったです。
でも終わってしまった~。スビンオフをぜひ!!
新作も楽しみです。内藤先生、筆が早い!

0
2021年12月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

祝完結!

楽しいシリーズでした♪ 金子屋神と陰温羅流との因縁の複雑さには、凄いなぁ、よく調べてあるなぁと思いながら読んでました。(民俗学大好き)

最後のクライマックスには圧倒。
そして、次のシリーズは刑事ものにオカルトですが、『おもてうら交番』みたいな感じになるのかなぁ?

0
2021年12月16日

Posted by ブクログ

とうとうシリーズが終わってしまった
満足した!したけど寂しい

色んな意味で泣いた

蠱峯神の正体を知った時の衝撃!

隠温羅流にまつわる因縁を解くために今まで関わった人々が力を貸してくれる

コーイチカッコ良かったよ!

最後までドキドキハラハラでした

0
2021年12月16日

Posted by ブクログ

全員で戦うラストは力が入った!愛情と執念の深さは恐ろしく、そして切ない。それでもあるべき場所に戻ることができてよかった。

0
2025年10月07日

Posted by ブクログ

シリーズ完結編。

愛は呪いや憎しみにもなるし、生きる糧にもなる。ただ、出会いや考え方が違うだけ、こんなにも苦しさが違うのだなと思いました。

0
2024年10月27日

Posted by ブクログ

隠温羅流の因縁を断ち切るため金屋子神と対峙する話。ついに最終巻と感慨深く…なってる場合じゃない!序盤から気持ちを乱され、どう繋がっていくのかと行く末を固唾を飲んで見守る。チーム仙龍カッコ良すぎるなんならパグ男も見直した。満足の最終巻でした。

0
2024年04月05日

Posted by ブクログ

よろず建物因縁帳シリーズ、10作目。最終巻。

前作で既に予感しつつも冒頭の棟梁の死には少なからずの衝撃を受けたが、実はそれにも意味があり、死してなお隠温羅流の因縁を断ち切るのに奔走している棟梁の姿が垣間見えたときには感動すら覚えた。
金屋子神との対決シーンも圧巻。正直、仙龍よりも周りのメンバーの活躍が目立ったが、臨場感が凄くて読み応えがあった。とにかく皆、全員がもれなくカッコ良かった。何せあのパグ男でさえカッコ良く描かれてるんだから(笑)
他のシリーズもだけど、最終巻で見事に綺麗に締めくくってくれるの、大好き。このシリーズも大満足でした。

0
2023年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

完結!
もう何が感動って、長坂サンの変わりようですよ!
棟梁の覚悟は、読者には伝わっていたけど、それでも悲しかった。

0
2023年01月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

終わったー!!
良かった後味悪くなくて。
神様まで跳ね返す(この表現で良いのかな)皆のパワーを見られて良かったです。

0
2022年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2022/5/6
くそう、イチャイチャしねぇのなw
最後くらいもっとイチャイチャして欲しいという私としては珍しい幕引きでした。
長いシリーズ終わってしまって寂しいけど、大事な人が死んでしまったのも悲しいけど、終わりどころはここやったかもしれんね。
パグ男まで見せ場作ってお見事でした。
返す返すも仙龍のイチャイチャは見たかったけどな!

0
2022年05月07日

Posted by ブクログ

棟梁が死んだ。
しかし悲しみに暮れている時間はない。
仙龍にかけられている呪いを解く為に最後の闘いが始まる。


これでもう仙龍に会えないかと思うと寂しいなぁ〜

0
2022年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

遂に完結しました。前巻の棟梁の死にへこみ、最終話までまた誰かの死を見なければいけないのかと思って、ドキドキしながら読みましたが、それが杞憂に終わってよかったです。

過去の繋がりを見つけ出して、秘密を解き明かしていくところが凄い面白かったです。曳家という職業を中心に、いろいろな仕事と人との関わり方を知ったのも面白かったです。

そして、クライマックスの疾走感が良かったです。動きが目まぐるしく、視点が変わった先に見どころが準備されていて盛沢山でした。それにしても、棟梁がかっこよかったです。かっこよすぎて、完全に周りが霞んでましたが。

0
2022年01月27日

Posted by ブクログ

10月-14。3.5点。
よろず建物シリーズ最終巻。隠温羅流のしがらみを立つため、最後の曳家に挑む。
金子神の恨みはすさまじく、春菜たちは生き残ることが出来るか。。。

一気読み。面白かった。風鐸(コーイチ)が素晴らしくかっこよかった。

0
2022年10月24日

Posted by ブクログ

内藤了『隠温羅 よろず建物因縁帳』講談社タイガ。

シリーズ完結編。

もう少し明快な結末が描かれるかと思ったのだが、今一つ思わせ振りなスッキリしない感じに終わった。結局は同じ所をぐるぐると回った挙げ句に出口が解らなくなったというような作品だった。

仙龍の命を削る瘴気の鎖を絶ち斬るために隠温羅流にまつわる因縁に立ち向かうサニワの高沢春菜だったが、棟梁が突然の怪死を遂げ、仙龍の死の運命も現実味を増して来る……

定価847円
★★★

0
2021年12月25日

「小説」ランキング