滝口悠生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ親が離婚したことにより苗字の異なる兄妹である横多平と三森来未。平には祖母の妹から、来未には祖父の弟から、すでに亡くなったはずの人からなぜかメールや電話がくる。さらには平がいる2020年はコロナがなく東京オリンピックが開催されているが、来未のいる2020年はコロナが蔓延していてオリンピックも延期された。
海の水平線の向こうには見えなくても島や大陸が確かに存在しており、ということはすでに亡くなっいて目には見えなくてもその人の思いが残っていたり会話したりもできるのでは…というのが著者の言いたいことだったのかな?
皆子が突然失踪した理由が最後まで明かされず、平が大島まで行ったがそこに皆子が住んでいたの -
Posted by ブクログ
ネタバレ全部お前の話かよ!だらだら進むから短編かと思ったら
え、花束みたいな恋をしたに出てたのか
「会社で働いている時みたいに、いろんなリスクとか、効率とかを考えて、間違えないように進む道を決めるよりも、自分の毎日を生きるのは自分しかいない、自分たちの毎日は自分たちだけのものなのだから、そのなかで生まれた意志を、それがたとえ馬鹿げていて危険も、生まれた以上は大事にしたい」
なるほど
最後まで読んだ
わかんねえて!
もう少し前だったらこの本かなり共感したと思う
暇すぎて昔出会った人のこと未練がましくずっと考え続けたり、ちょっと出会っただけの異性を貴重なものとして依存したり、1日の中で見かけた人の -
Posted by ブクログ
読みやすそうだなと思って読んだけど意外と時間かかってしまった。
自分が汲み取れなかっただけかもしれないけどとりとめもない情景描写が多すぎて読んでてちょっと疲れた…
全体的に切ないのはなんとなくわかるんだけどイマイチ実体が掴めないまま読み終えてしまった。記憶の曖昧さみたいなものを描きたかったのかな?
あとなんか読み飛ばしたか?って思うくらい場面の移り変わりがわかりにくかった…
でも東西線沿線はわりと馴染みがあるので親しみを感じたし、小さい会社特有の空気感もわかるな〜と思いながら読めたので良かった。
序盤のお茶の時間が笑えて一番面白かった。 -
Posted by ブクログ
友人のすすめで滝口氏を知る。
先日手始めに、と読んでみたアイオワ日記がとても良かったので、こちらも読んでみる。
お葬式に集まる、親族たちの世界。
日常と非日常の堺、家族と他人の堺、そういうものを描いた作品で、普段なんとなくみんなが感じることをうまく言葉にしてあるなと思った。
正直なところ、読後感は、うーん、まあ、悪くはなかったが、アイオワ日記のほうが単純に面白かった。
視点がよく動くので、なんのこっちゃと人間関係を把握するので必死だった。ストーリーはあまり無くて、そういう人間関係があり、そのなかで主役不在(故人だから仕方がない)の儀式を行う、厳かなおかしみを描いている。
もちろんこれは、