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Posted by ブクログ
この著者、読みはじめ慣れないうちは、一瞬、なんか読みにくい?くどい?とか思っちゃうんだけど、慣れるとクセになるというか、ああこの人こういう文章だった好き、と思うっていう。今回もそうだった。口に出さず心のなかで思っていること、うつろっていくさまざまな細かい思いがそのまま書き連ねられるような感じが好き。
ストーリーは、友人のロンドンでの結婚式に出席した30代の夫婦が、その帰りにイタリアに住む妻の友人を訪ねるって話と、同じ結婚式に出席した友人のひとり(窓目くん)の恋愛話。どっちもおもしろかったけど、この「窓目くんの手記1~5」がよかった。手記と言いつつ、手記じゃないみたいな部分があったり、延々と料理の実況中継みたいになったりしてちょっと不思議な読みごこちもあるんだけど。彼が恋するシルヴィーあてのメールの、日本語で考えて英語で書いたメールをまた日本語に訳したみたいな文章がよかった。ロマコメみたいにキュートな感じがあって、まさに窓目くんこそ「ラブリー」だ。期待や願望や約束は絶対に叶えられないと思っている、でも絶望しているわけではなく、あきらめているわけでもなく、っていう窓目くんいいなと思った。
Posted by ブクログ
仁さんと茜ちゃん夫婦のイタリア旅行記風のお話と、後半はその夫婦の友人の窓目君の話。エッセイかと思いきや小説なんですね。視点があちこちに移っていく文体や窓目君の偏執的な語りといい、捉え所のない感じが面白かったです。登場人物みんな本当にどこかにいそうな感じがする。窓目君のあの感じは、そりゃ日本人で付き合える人はいないって言われちゃうよな…と思いつつもちょっと気の毒になったり。でも、彼女でもない大学の同級生に原稿用紙100枚の論文?作文?を渡しちゃうのはやっぱり気持ち悪い。むしろ、数年後に半年とはいえよく付き合えたな。窓目君の遠視的な恋の仕方は、なんか対象を過剰に神聖視してしまうところといい、寧ろ推し活とかに近そうで…あぁそういうタイプの人もいるよね…と分からないでもない感じ。
カレーは非常に美味しそうだった。
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