井上理津子のレビュー一覧

  • 絶滅危惧個人商店

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    「個人商店」と言った時点で、早々長く続くものなのか?とも思ったが、存外長く営業されているお店が多いのだなぁと個人的には感心した。
    絶滅、と言うか閉店。それを危惧したい気持ちにさせるお店、店主とスタッフの強烈な個性や拘り。或いは来歴など、各店のお話が短編小説のようにも読むことが出来て、想像以上に面白く、眠くならずに読み進められた。

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    2021年06月06日
  • 絶滅危惧個人商店

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    小さな個人商店の店主たちにインタビューし、
    店の、店主たちの生き様を探る、ノンフィクション。
    添えられるイラストが、店の雰囲気を良く伝えている。
    東京都内と横浜の19店が主役。
    豆腐屋、青果店、靴屋、自転車屋、本屋、玩具屋など、
    普通に街並みに溶け込んでいる店が紹介されています。
    店に歴史有り。それは波乱万丈な人の歴史でもある。
    長きに亘って、その場所で地域の人々に愛されてきた、個人商店。
    家族の絆、培った人脈、常連さん、近所の人たちとの縁。
    仕事への誇りが伝わってくる。
    バブル前後やコロナ禍での苦境も伝わってくる。
    地上げ、地域開発、競合店、大手チェーンの進出、高齢化、
    後継者の問題等、絶滅

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    2021年04月13日
  • 夢の猫本屋ができるまで Cat's Meow Books

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    舞台となったCat's Meow Booksで購入。どちらかというと先に読んでから行けばCat's Meow Booksをより堪能できたかも。あ、でも買わないと売り上げに貢献できないか。本屋さん開業本でもあり新しい生き方本でもある。なかなか一般人ではできない生き方ではあるけれど。でもチャレンジのしがいはあるかな。これから安村家/Cat's Meow Booksがどう進んでいくのか注目。

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    2020年11月21日
  • 夢の猫本屋ができるまで Cat's Meow Books

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    素敵な本でした。「本×猫」の本屋を開きたいというスタートから、様々な課題を乗り越え、そして猫が繋いでくれた縁もあり「キャッツミャウブックス」を開店させる事ができた店主の安村さん。その安村さんを近くで見てきた著者の井上理津子さんの本です。

    感想を簡単にまとめるなら3つ。
    ①お店を開くのは(経営も)、想像よりも大変なんだなー(近所の本屋さん頑張ってー!←心の声)②やっぱり猫は人と人を結び付けてくれるんだなぁ…(しみじみ。。)③大変そうだけど羨ましい!(自分の働き方も顧みました…)

    です。人生=猫と言っていいほど猫好きなので、いつかお店に伺いたいなと思いました。本のなかで紹介されていた本も読んで

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    2020年10月09日
  • 親を送る

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    85酒場の作品で好きになったライターの、作家としての一面を見た気がする。これがこの方の原点だったんじゃないかな。で、また酒場紹介も書いて下さい。待ってます

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    2020年10月08日
  • さいごの色街 飛田

    購入済み

    私はすき。

    飛田新地に興味があるのですが、
    女性なので中にはいることが出来ないので
    この本で飛田新地の歴史なども知ることも出来て
    とてもすきです。

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    2020年07月18日
  • 親を送る その日は必ずやってくる

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    親が1人で住んでいて様子がおかしいと子供達が気づく。
    娘もフルで働き息子は海外で暮らしなどずっとつききりで父親に付いているわけにはいかない。
    自分にも生活があり子供がいてだれか1人が面倒をみることなんて現実的でない

    ここでは義姉がまあよくしてくれるが、それともに口も出すわけで それは仕方ないのかなぁ

    でも誰も父親を1人に押し付けることなく 施設に入れることも反対されることもなくよく話し合って協力していてうまくいっていると思った

    お母さまの最期に関しては意見が割れるのはやはりよくあることだが、突然で、初めてのことで、親の命のスイッチを家族が決めることなんて冷静な判断はむずかしい 
    でもお顔

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    2020年06月09日
  • 夢の猫本屋ができるまで Cat's Meow Books

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    以前テレビでこちらの本屋さんが取材されていて、ずっと気になっていたので、タイトルを見て即購入。
    意外にご本人が書いているのではなく、ライターさんが書いている本でした。

    実は私、猫好きだし本も好き。
    商店街の近くの3階建ての家に住んでいまして、1階はもともと店舗。
    いつか本屋さんできたらいいな、と思っていたので、この「保護猫が店員の本屋さん」には並々ならぬ関心があったのです。

    構想から実際に出店するにあたって数々の困難があり、そこを一つ一つ乗り越えていく様がこの本には描かれているのですが、率直な感想は「大変だけど楽しそう!」です。
    いつか、同じようなことができるといいなと、さらに夢みがちにな

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    2020年04月29日
  • 葬送の仕事師たち(新潮文庫)

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    抜群に美味しいコシヒカリみたいな一冊。日本人全員に欠かせないことなのに、こんなに知らなかったことが多いなんて…すごく良かった。知らなかったことを知れた。人々のリアルをあぶり出す、ルポルタージュが果たすべき役割の極致。

    まずもって葬儀ってのは誰の為の物なんだろうか。故人のためにするもの?残された人のためにするもの?エンバーミングを例に取れば、残された人を救う技術ではあるけど、あれだけ苦しみ抜いてメスを入れて頑張った遺体をさらに傷つけてまですることなのか?

    だからこそ最終章みたいに自分の最期をしっかり話し合っておくことこそ肝要だなと感じた。死に際はどう生きたかを表すってのは割とその通りだと思っ

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    2020年03月04日
  • 葬送の仕事師たち(新潮文庫)

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    死にまつわる仕事をしている人たちに密着したルポルタージュ。なんとなく遠ざけ、なんとなく無関心できた裏方の(まさしく)仕事師の方たちが、その仕事ぶりを通じて身近に感じられてくる良書。
    映画「おくりびと」は、本木が美しすぎた分、逆にテーマ性が半減していたと感じるが、この本はもっと網羅的で、ありのままでありながら、ライターが取材を重ねるうちに芽生えてくる仕事師たちへの敬意や、故人の尊厳を守ろうとする人たちの想いなどが感じられ、より深く送り人への理解と共感が進んだと思う。

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    2020年02月24日
  • 葬送の仕事師たち(新潮文庫)

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    昨年9月に母の弟が亡くなった。入院してくださいと言われたときにはすでに癌が全身に転移していて医者から手の施しようがない、と言われたらしい。私は転職の合間だったこともあって、娘を連れて平日何度か病院にお見舞いに行くことができた。

    お通夜、お葬式、火葬場でお骨を焼いてもらい、49日の納骨。
    亡くなった人に対してたくさんの人が動くし、それぞれ働いている。そんなことに気付いてこの本を手に取った。

    遺体に化粧を施したり、生きているかのように保存をきかせるエンバーミング。そんな職種があることを初めて知った。
    火葬場は公営民営がある。遺体を焼くときの温度。火の入り方はオートではなく人間が目視して調整する

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    2020年01月18日
  • 葬送の仕事師たち(新潮文庫)

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    誰もができる仕事ではない
    でも真心をもって勤める様子に涙が出た
    自分がいつか死ぬときは、どんな風に送られるんだろう

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    2019年09月17日
  • いまどきの納骨堂 ~変わりゆく供養とお墓のカタチ~

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    ネタバレ

    どんなに頑張っても、遺骨は自分では歩いていけない。誰かの世話になるしかない。そして、どこかに保管しなくてはならない。
    自動運搬式の納骨堂の維持管理の問題から、固定式の納骨堂、永代供養墓、樹木葬、女性専用墓、散骨、送骨、0葬、骨仏、本山納骨。
    数十年前に骨仏を選んだ先代。私たちはどうするのがいいのかも含めて。

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    2019年06月19日
  • 夢の猫本屋ができるまで Cat's Meow Books

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    2017年に三軒茶屋でオープンした、本と猫の店。「キャッツミャウブックス」。そんな一風変わった猫本屋が開業するまでの奮闘記。

    店主の安村さんはパラレルキャリアで、会社員を続けながら「夢の猫本屋」を開店させた。

    内容の大半は本屋開業までの道のりとなっていて、プランニング、資金調達の為のクラウドファンディング、取次との交渉といった開店にこぎ着けるまでの困難が描かれている。

    中小型の書店が次々に潰れ行く現代に、それでも、猫と本屋が助け合う新しい本屋の形を実現させた、本と猫を愛する人に知ってほしい一冊。

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    2019年06月08日
  • いまどきの納骨堂 ~変わりゆく供養とお墓のカタチ~

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    自動搬送式、仏壇型、ロッカー型、樹木葬(里山・公園・庭園)、散骨、送骨、0葬とこれまでの墓石型でない納骨の仕方を、値段、場所、檀家、永代などの詳細を加えて丁寧に紹介してある。納骨は、される本人より、以後手を合わせてくれる人のためのものであると思った。0葬でいいかと思う。

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    2019年01月27日
  • 夢の猫本屋ができるまで Cat's Meow Books

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    TVで見たことがあった猫本屋さんの開店記。ぼんやりした夢が形になって滑り出していく過程が近しくてでも第三者的な記者目線で綴られていく。

    ・良かった点
    書くプロの文章なので、時系列とか焦点とかスッキリして大変読みやすい。あとTVでは(当然)ふんわり夢叶えました〜ぽく編んであったけど、本は運営のお金やトラブルやらまで書き込まれててああやっぱ大変でだからこそ店が宝物なんだなあと思った。あと作中で紹介された本を読んだら良かったのも得した気分。

    ・無理かなぁと思う所
    パラレルキャリアで行こうと思うと自分の休みが取れなそうな所。最初軌道に乗せるまでが踏ん張り時なのはもちろん分かるし、好きでそんなの苦に

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    2019年01月08日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    粒揃いの作品集です。小池真理子さんの作品を目当てに買いましたが、各先生の作品それぞれ格調の高いエロスで楽しめました。このお値段でこの内容はお得です。

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    2020年05月05日
  • 葬送の仕事師たち(新潮文庫)

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    葬儀に係わる人たちについて書かれた本。
    例えば、病院で亡くなった場合家まで業者が連れ帰ってくれるのだが、そのまま葬儀の話になったりする。
    身近な人が亡くなると心がいっぱいでよく考えられなくなるし、言われるままに葬儀を執り行ったりする場合もある。
    しかし必ずしもその葬儀社で頼む必要はないのだ。
    葬儀の形やサービスなど、業界の仕組みをこの本で少し知ることにより、家族や自分の葬儀をどうしたいか話すのも必要なのではないかと思う。

    まずは葬儀に関する専門学校の学生インタビューから始まる。
    人が亡くなるとどういったことが行われるのか、どういった人々がかかわるのかがわかりやすい。
    今と昔の葬儀社の違いや、

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    2018年10月24日
  • 葬送の仕事師たち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    会社にある本。
    朝早くいって10分ぐらい読み進めている。
    志望校だった学校が出ていて、身近に感じた。またそこに書かれている授業内容もほぼ初めて知ることが多く参考になっている。
    葬儀業界の見本市が描かれている。湯灌についての記述があり、最近あった御体の状態が悪い個人様とご家族を思い出した。ご家族は、湯灌前後の変化に大変喜ばれていたのが印象に残った。エンバーミングを実施できる施設は日本で数か所ほどとベテランの社員に聞いた。日本ではなくなってから火葬するまでの日にちが少なく、エンバーミングの必要性は低いかも知れない。しかし、外国の方で亡くなった場合長期輸送に耐えられるようにエンバーミングをする必要が

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    2018年07月19日
  • 葬送の仕事師たち(新潮文庫)

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    「死を迎えたら、結局みんな平等」
    だからこそ生きている内に、微小で良いので何か後世に残る足跡を残したい。

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    2018年06月30日