【感想・ネタバレ】いまどきの納骨堂 ~変わりゆく供養とお墓のカタチ~のレビュー

あらすじ

「お墓」がこんなに変わっていたなんて!

本書は「お墓、どうしよう?」「お墓、どこにしよう?」と悩む人たちの解決の一助になりますように、との思いも込めて綴った、新しいスタイルのお墓の見聞記である――。

新聞で近年、お墓についての広告を見かけるようになったと思いませんか?その中心は、まるでお墓に見えない「納骨堂」だ。

<見に行くと、まず外観に驚かされる。美術館や高級マンション、あるいはオフィスビルのように見える建物で、中に「お墓」があるとは到底見えない。(中略)かつてのお墓につきものだった、うら寂しい空気感など皆無だ。このようなカジュアルなお墓参りを喜ばしいととらえるか、脈々と培われてきた墓参の雰囲気がなくなって嘆かわしいととらえるか>(「はじめに」より)

いったい中はどんなふうになっているのか。いくらぐらいするのか。どんな人が“購入”しているのか。見て、聞いて、覗いた「お墓本」の決定版!

社会問題となっている「墓じまい」、「改葬」への密着や、納骨堂と同様、注目を集めている散骨や樹木葬なども取材。悩んでいる人、迷っている人の役に立つ1冊です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

お墓の現在の状況を軽めに、必ず料金を示す下世話さで紹介してくれる良書。
冒頭の先祖の石の墓じまいの場面で、骨壷が倒れてたり、湿気が多くて水浸しになってなっている場面が印象的。坊主が離檀料をせしめて、遺骨を配送業者に依頼することに苦言を呈し、叱りつけていつまでも改葬(墓の移動)をさせようとしない昔ながらの石の墓が一方の極にある。
他方で、新宿徒歩3分の自動搬送式の納骨堂は正直気になっていた。かなり商業的なんじゃないっていう当然のツッコミもしつつ、やはり住居に近くてついでにお参りができ、手ぶらで行けるし、管理不要という便利さが石のお墓に代わってくるのも頷ける。
でも骨に対して祈るのか?そもそもお墓は誰のもの?という疑問から墓が多様化していく。ロッカー型、樹木葬、散骨、0葬、ブランド化など、合理的なんだけど、先祖供養という割り切れないものをどこまで合理化するかを競っているよう。読者はどこまで許容できるかしらん。

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2025年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どんなに頑張っても、遺骨は自分では歩いていけない。誰かの世話になるしかない。そして、どこかに保管しなくてはならない。
自動運搬式の納骨堂の維持管理の問題から、固定式の納骨堂、永代供養墓、樹木葬、女性専用墓、散骨、送骨、0葬、骨仏、本山納骨。
数十年前に骨仏を選んだ先代。私たちはどうするのがいいのかも含めて。

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2019年06月19日

Posted by ブクログ

自動搬送式、仏壇型、ロッカー型、樹木葬(里山・公園・庭園)、散骨、送骨、0葬とこれまでの墓石型でない納骨の仕方を、値段、場所、檀家、永代などの詳細を加えて丁寧に紹介してある。納骨は、される本人より、以後手を合わせてくれる人のためのものであると思った。0葬でいいかと思う。

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2019年01月27日

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