井上理津子のレビュー一覧

  • 夢の猫本屋ができるまで Cat's Meow Books

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     三軒茶屋駅から歩いて8分の住宅街に、猫、ビール、本が大好きな安村正也氏49歳が2017年夏にオープンした「キャッツミャウブックス」があります。保護猫5匹が店員として常駐、本はすべて猫本、自宅兼店舗。 井上理津子「夢の猫本屋ができるまで」、2018.7発行。井上理津子さんが、そのプラン、準備、開店を取材し、紹介しています。

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    2022年04月20日
  • 絶滅危惧個人商店

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     1955年生まれ、フリーライター、井上理津子さんの様々な業種の個人商店ルポです。目先の利益より、お客のため、モノのため、という心意気。個人商店は町の宝。「絶滅危惧個人商店」、2020.12発行。

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    2022年04月14日
  • 葬送の仕事師たち(新潮文庫)

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    母の葬儀はいくらだったかな。
    満足いく仕上がりだったから値段覚えてない。
    火葬は11,000円だったらしい。
    安いよな。
    綺麗に死んですぐ通夜、葬式だったから
    エンバーミングもなく
    看護師の妹たちのケアで綺麗にできたけど、
    いろんな人がいてくれるんだな。

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    2022年03月03日
  • 親を送る その日は必ずやってくる

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    多くの人が生きている間に自分の親の死を経験しなければならないので、読んでいる人のほとんどが自分の経験を思い出したり、まだご両親が健在の人は自分の親に対する態度を顧みたりすると思います。
    ここに書かれている話は、本当にごく一般的な話だと思います。特にひどい!とも素敵!でもなく、世間一般の普通の家族のお話。
    完璧に親孝行できた!いつも完璧な娘息子でいられた!なんて人いないでしょうし、親が元気な時に、いつか死ぬんだと考えながら接している人もいないと思います。
    だからその時に、多かれ少なかれ後悔が残るのですが、全ての人が「親を送る」ことに関して初めてなので仕方がないと思います。

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    2022年01月15日
  • 絶滅危惧個人商店

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    絶滅危惧個人商店

    著者:井上理津子
    発行:2020年12月15日
    (「ちくま」2018年12月号~2020年5月号連載)
    筑摩書房

    著者は「さいごの色街 飛田」の著者としても知られる。長い間、大阪でライター生活をしていたが、2010年から東京へ。今回も、東京の個人商店18箇所を取材し、紹介している。このタイトルから、もはや商売として成り立たず、後継者もいない、消えていくことが必定というような商店にノスタルジックにスポットを当てているように思ってしまいそうだが、中身はだいぶ違う。多くの店が昔よりは儲かっていないものの(構造不況的)、ちゃんと現役の商売として成り立っているし、後継問題を抱えてい

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    2021年08月11日
  • 夢の猫本屋ができるまで Cat's Meow Books

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    夢を叶えるには
    まずは声に出して宣言する
    簡単なようでこれが一番難しい
    でも想いはもっているだけでは何も考えていないのと同じ
    猫のために何ができるのか
    足し算ではなく掛け算の人生を私も歩いてみたいと思った

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    2021年03月22日
  • さいごの色街 飛田

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    井上理津子著「さいごの色街 飛田」という本を読みました。
    大阪のある街について深く掘り下げた本は決して多くない(ややこしいので掘り下げにくいのでしょう)のですが、先日読んだ「大阪アースダイバー」同様、この本も結構、頑張って取材している本でした。

    飛田をマスコミで取り上げる際、所詮は「きれいごと」に終わるものが殆ど全部。この本も、最初はそういう類かと思っていたのですが、違いました。
    文献などの資料で書かれた部分はもちろん、ガードが堅い飛田に体当たり取材して得た貴重な証言なんかもあって、勉強になります。

    「飛田新地料理組合」の幹部が貸してくれたテレビニュースのDVDを見たら、差別問題に詳しい桃

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    2021年03月15日
  • さいごの色街 飛田

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    あとがきに思っていたことがほぼ全て書かれていた。

    純粋な疑問として、なぜ消費センターや警察に相談しないのかと思うことがあったが、私の無知が原因だった。

    この世の仕組みから零れ落ちてしまう人たちがいる。
    零れ落ちるという言葉が適正ではないかもしれないが。
    飛田が舞台なので女性がメインだが、男女問わず両親などの幼い頃から青年期まで社会とはどんなところかを教えてくれる存在の不足がずっと続いてしまう。
    連鎖は一度走り出したら止まらないのかもしれない。

    遊郭の成り立ちを知りたいと思い関連する本を読んでいるが、そういう意味では遊郭そのものの成り立ちとは違うが飛田遊郭の成り立ちが参考資料を元にとても丁

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    2021年03月05日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    女性にオススメ

    初めてこういった分野に足を
    踏み入れてみました。
    内容は総じてソフトな印象で
    幸いでしたね。ノーマルな志
    向の?女性向けの一冊だと思
    います。

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    2021年02月26日
  • 葬送の仕事師たち(新潮文庫)

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    一応、葬式に参列した経験はあるのですが、こんなに丁寧に見送って下さる方がいるとは存じませんでした。
    お棺の窓から覗いた故人は、寝ているような安らかさと美しさの中に横たわっていました。あれは綺麗にして下さっていたのですね。
    本来の死は、九相図にあるのだとも知りました。

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    2021年02月20日
  • 絶滅危惧個人商店

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    今日は仕事で、後継ぎがいない個人商店になんとか後継ぎを見つけられないかという話をしていました。いろいろ今の日本を取り巻く問題は山積していますが、コロナで働き方を見直す人が多くなっていることは光明です。

    私にも、惜しまれつつ閉店したお寿司屋さんの思い出の味があります。生まれたときから親しんだその味をもう一度味わいたくて、ナイトスクープでご主人を探してもらおうか、いやもう亡くなっただろうな、あんなに繁盛していたのにどうして誰も継がなかったのかなと切なくなります。

    ちょうどこの本を読んでいたところなので、余計になにもかもが胸に響いているみたい。
    東京の佃煮屋さん、豆腐屋さん、銭湯…全部で18軒の

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    2021年02月06日
  • さいごの色街 飛田

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    女性作家さんが描く色街の真実。
    物語の中に出て来る遊郭は知っているが、今でも実在し、しかも女性が突撃取材をすると言うルポタージュは衝撃的。
    普通の風俗でも、中でどのようなことが行われているのか、女性が知る由もない。そんな中で法的には違法とされる飛田を包み隠さず、描く今作はまさしく私にとって、知りたい世界だった。
    仕事柄、宴会コンパニオンさんと一緒になる機会が多い。その度に自分では出来ないと思う仕事だと思う。コンパニオンと飛田の「女の子」とでは全く事情が違うとは思うけど、やはり飛田の「女の子」も自分では出来ない仕事。
    ここ数年で「女の子」の働く理由は変わってきたようだが、作者が取材を続けていた当

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    2020年01月30日
  • さいごの色街 飛田

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    貧困の連鎖。生きていくために選択肢は無い。そんな人たち、そんな人たちが生活する町をルポルタージュする。身を守るためにルールを設けて社会を作る。異論を唱えたら町から追い出される。店が更地になり、マンションになる。そして町は他と同様変貌していくのだろう。2019.11.4

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    2019年11月04日
  • さいごの色街 飛田

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    なんでこんな凄いところが日本に残ってるのかという秘密がわかるかと思って読んでみたけどやっぱりわからなかった。残念ながら取材力不足、とも思いましたが、結局書けることと書けないことがあるというのが事実かもしれませんね。

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    2019年05月21日
  • 大阪 下町酒場列伝

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     未だ始めの辺りしか読んでないが、イイ。大阪出身の人間だからかもしれないが、紹介されている居酒屋には是非行ってみたいと思わせるような紹介振り。
     もう十年以上前の本なので、一体幾つ生き残っているか。「明治屋」はとても気に入った店だったのだが、アベノハルカスの地上げにあったせいだろう、もう元の場所にはないらしい。
     居酒屋の話なのに、妙に静謐な筆致がこれまたよろしい。「ちくま」の名に羞じない一冊。

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    2018年11月04日
  • 葬送の仕事師たち(新潮文庫)

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    読むのがしんどかった。
    こういう方たちがいてくれるおかげで、遺族が少しでも落ち着けるのだなぁ、、。

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    2018年09月24日
  • さいごの色街 飛田

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    「東京広しといえどもああいう町はどこにもない。」
    ひょんなことから飛田に行き、衝撃を受けた。あんな空気を、今まで吸ったことがなかった。心臓がバクバクした。そして、今まで聞いたこともなかった飛田新地のことを知らないといけないと思い、読んだ本。ブログの面白半分な情報よりは、女性目線、10年かけた取材、という所から歴史を知る手がかりになった。
    女の子と、やり手婆。風俗というと黒服で強面の男性、という印象だったが、客引きが女性のしかもおばさんであることに驚いて、そこが理解できなかったが、この本を読んで女の子とやり手婆の信頼関係があることを知った。売り、買い。性というものがこういう使い方をされることはや

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    2016年05月07日
  • さいごの色街 飛田

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    今後この街はどうなって行くんだろう?徐々にフェードアウトして行くんだろうな。興味本意で見に行くなとは言うもののどんな風景、雰囲気、人達がいるのか見てみたいと思った。

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    2015年12月10日
  • さいごの色街 飛田

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    何よりも女性である著者の得体の知れない執念に驚かされる。7割ほどが無駄足の道程、それを延々と記すとは…。

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    2015年12月09日
  • さいごの色街 飛田

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    高村薫の小説に「飛田新地」って出てきてて、それでなんか興味持って読んだ本。取材に10年以上かけたとか、女性がなかなか足を踏み入れられない場所であるとかヤクザに話しを聞きに行くとか、そういうところはスゴイなあよくやったなあと思うけど、なんだろ、文章が甘いというか、ボカさなきゃいけない部分やらやっぱり踏み込めない部分やらいろいろあってしょうないんだろうけれど、それでもなんかあんまり世慣れていないお嬢ちゃんがきゃーきゃー言いながら書いてますぅ、みたいな感じがして、そこが残念。

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    2014年08月29日