井上理津子のレビュー一覧

  • 夢の猫本屋ができるまで Cat's Meow Books
    「保護猫が店員」の猫本専門の本屋さん。
    行ってみたい!

    閉店する本屋が増えている中で、
    「本×○○」のユニークなお店が増えるのは楽しい。

    ビジネスと趣味と社会貢献を並行するのは、
    なかなか難しいと思う。

    たくさんの出会いとつながりがあり、
    素晴らしい本屋になった。

    「めがねこ」ぜひ読みたい!...続きを読む
  • 絶滅危惧個人商店
    チェーン店など効率化の代償に、日本人は何か大切な物を失った様に思う。どこか懐かしい今も残る個人商店の記録。

    今でもこんな個人商店があるのが嬉しい。どこも店主は高齢だが変わらず頑張る姿には深く感銘。

    ファミリーヒストリーを引き出す筆者の取材力あっての楽しい作品。
  • 葬送の仕事師たち(新潮文庫)
    葬儀社社員・湯灌師・納棺師・復元師・エンバーマー・火葬場職員、どの職業も死者に対し尊敬念を持ち誇りを持って仕事をしているのが垣間見られた。「死」という誰もが通る道だが、その時にどう有りたいかを話す機会はなく「縁起でもない」として忌み嫌う傾向にある。また、身近な人の死に直面すると、悲しみが強く、一連の...続きを読む
  • 葬送の仕事師たち(新潮文庫)
    普段、全く意識していなかった葬送の仕事。葬儀社、エンバーマー、火葬炉で働く人々など、壮絶な仕事の姿が書かれていた。
    うつ病で何度も死にたいと思う経験をしたが、死んだ後自分がどう送られるのかを考えたことがなかった。本著で書かれた葬送の仕事師たちの思いの中で送られるのなら、死ぬこともそう悪くないなと思っ...続きを読む
  • 葬送の仕事師たち(新潮文庫)
    ある日ふと目に留まり、
    気になっていたものの手に取るまでに
    ある程度の月日を要する。
    購入したのは父が亡くなり10年目の年。
    読み始めるまでに時間がかかる。

    大事な大事な友人が亡くなり、
    この本からまた遠ざかりたくなったが
    「読まなければならない」ある日ふとそう思った。

    葬儀社社員、湯灌師、納棺...続きを読む
  • 親を送る その日は必ずやってくる
    親の死の話は少なくないが、二人続けての話は応える。ライターとしての力というか、読ませる力がものすごい。
  • 夢の猫本屋ができるまで Cat's Meow Books
    「猫」×「本屋」×「コーヒー」の「猫本屋」の話・・・となったら読まずにいられません。
    世間もネコブームですが、我が家も末娘を中心にネコブームです。
    この本は
    ・保護猫が「本屋の店員」として常駐
    ・店内の本はすべて「猫本」
    ・収益の一部を「保護猫団体」に寄付
    ・資金の一部はクラウドファンディング
    ・住...続きを読む
  • 葬送の仕事師たち(新潮文庫)
    人をお看取りするまでが我々の勤めであるが、きれいに亡くなる方ばかりではない。
    病気のために亡くなった方でも痩せてしまったり顔色が異なる様となってしまった方を戻す技術、また遺族と亡くなった方を繋ぐ技術と思いがあることを学んだ。
    読み返す度8/10
  • 葬送の仕事師たち

    死を身近に感じさせる作品

    良い意味で、死を身近なものに感じさせてくれる作品。
    死が生の延長線上にあることを思い知らされる内容であり
    1人の死にどれほどの人達が関わるのかを知り
    今までとは全く違う視点からの「命の重み」を考えさせられる作品でした。
  • 遊廓の産院から
    尼崎で助産院をやっていて、著者もそこで子どもを産んだという助産師・前田たまゑさんの一代記。戦時中や戦後のベビーブーム、出産の場の主流が病院に移ったり、開業して理想のお産を求め実践したりという具合に、めまぐるしく流れていく時代のなかをいきいきと飄々と生き抜いた人物の記録として面白かった。
    出産周辺のは...続きを読む
  • 親を送る
    題名を見て読みたいと思いました。
    親を送る‥わかってはいても後悔することばかり。どれだけ両親に愛され、許され、受け入れられていたか。今度は私がしっかり親としての役割を果たさなければと感じました。
  • 親を送る
    元気だった母の大やけどから、いきなり始まる両親の介護、そして見送りまでの4ヶ月間。
    親譲りの「開けっぴろげ」な性格のリッちゃんは突然始まったこの状況への困惑、怒り、感謝、後悔、揺れ動く自分の気持ちをあからさまなほど正直に綴る。「百人いれば百通りの親の見送り方がある。」と言われる。つまりこの本は、たっ...続きを読む
  • さいごの色街 飛田
    人間の欲を凝縮している街、飛田。

    著者が12年かけて取材した渾身のルポ。

    昭和を色濃く残す街であるが、事情がある人が集まり、
    外からの人間を拒絶する。
    写真を撮ることも簡単ではない街での取材、女性目線からの取材は興味深い。
  • 遊廓の産院から
    遊郭の産院というタイトルから、遊郭近くの助産院で働いていた方についての本かと思ったのですが、そうではなく。
    遊郭近くの婦人科から、助産師を目指した方の話でした。
    戦中、戦後の日本史と、出産の歴史を感じられる本です。

    昔の人は、本当に良く働いていたこともわかります。
    辛くても耐える、とか言葉にすると...続きを読む
  • 葬送の仕事師たち(新潮文庫)
    おくりびとを読み終えてからその仕事に興味をもちこちらも。
    旅立ちの仕事、初めて知る事ばかりでした。
    そしてこの仕事の世間からの目も。
    私自身は自分の葬式は望んでいませんが、この本を読むと人生の最後にお世話になりたいと思いました。
    もしかしたら自分以上に自分の死と向き合ってくれるのではないかと。
    自分...続きを読む
  • 師弟百景 “技”をつないでいく職人という生き方
    この手の本には 目がない
    ついつい 手が出てしまいます

    本当に大事なものは
    目に見えないんだよ

    そのことは
    「職人」さんの世界では
    ごくごく当たり前のこと

    いろいろなところで
    耳にしてしまう
    「後継者が居ない」
    そんなことを吹き飛ばしてしまう
    力強い一冊です

    つい数十年前には
    ごくごく当たり...続きを読む
  • 師弟百景 “技”をつないでいく職人という生き方
    宮大工や陶芸など職人からイメージするものから洋傘や絵画修復までさまざまな分野の師弟が紹介されている

    弟子になるきっかけ
    師匠の教え方
    師匠のまた師匠との出会い

    多くの師弟が描かれ、この本の何倍もの濃密な師弟の関係が日本中にあることを想わせる

    伝統と革新に感銘を受ける弟子と、弟子に真摯に向き合う...続きを読む
  • 絶滅危惧個人商店
    老舗のこじんまりとした個人商店を取材した本。
    とても暖かな気持ちにさせてもらえる本です。
    見習うべきところがたくさんある。頭が下がります。
    とても寂しい気持ちにもなる本です。
    タイトル通りこう言う心意気のあるお店が生き残りにくい現代社会。実際に今はもう閉店して無くなっちゃったお店もあります。とても残...続きを読む
  • 大阪 下町酒場列伝
    週に1、2度仕事帰りに一人呑みする私にとっては、たまらない一冊なのですが、ただ私個人的には、酒場で話しかけてくるお客さんと店員さんが苦手です。なので、この本に出てくるお店は、料理、お酒は魅力的なのですが、一人で入店する勇気ありません。
  • 夢の猫本屋ができるまで Cat's Meow Books
    SNSで見かけて、行ってみたい!と思っていた猫本屋さん「キャッツミャウブックス」が出来るまでの話。

    店内には保護猫の猫店員さん、扱っているのは猫に関係する本のみ、新刊も古本も扱う、コーヒーやビールも飲める…などなど私には魅力しかない場所。売上の一部は保護猫活動団体に寄付される仕組み。

    企画段階か...続きを読む