井上理津子のレビュー一覧
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女性作家さんが描く色街の真実。
物語の中に出て来る遊郭は知っているが、今でも実在し、しかも女性が突撃取材をすると言うルポタージュは衝撃的。
普通の風俗でも、中でどのようなことが行われているのか、女性が知る由もない。そんな中で法的には違法とされる飛田を包み隠さず、描く今作はまさしく私にとって、知りたい世界だった。
仕事柄、宴会コンパニオンさんと一緒になる機会が多い。その度に自分では出来ないと思う仕事だと思う。コンパニオンと飛田の「女の子」とでは全く事情が違うとは思うけど、やはり飛田の「女の子」も自分では出来ない仕事。
ここ数年で「女の子」の働く理由は変わってきたようだが、作者が取材を続けていた当 -
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「東京広しといえどもああいう町はどこにもない。」
ひょんなことから飛田に行き、衝撃を受けた。あんな空気を、今まで吸ったことがなかった。心臓がバクバクした。そして、今まで聞いたこともなかった飛田新地のことを知らないといけないと思い、読んだ本。ブログの面白半分な情報よりは、女性目線、10年かけた取材、という所から歴史を知る手がかりになった。
女の子と、やり手婆。風俗というと黒服で強面の男性、という印象だったが、客引きが女性のしかもおばさんであることに驚いて、そこが理解できなかったが、この本を読んで女の子とやり手婆の信頼関係があることを知った。売り、買い。性というものがこういう使い方をされることはや -
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大阪市西成区に今なお存在する「飛田」という「色街」があるという。何とかこの街の記録を残したいと、興味を持った作者が2000年からこの街について取材を始めた。
女性である作者にとって、この街の取材はやりにくかったのではないか。
飛田界隈は、昔でいう遊郭というべき性質の街だから、お客様は男性ばかりで、客引きおばさんも女性には目もくれない。店に中に入れないから取材もできない。
そこで作者は男性の知り合いに頼んでお客となって店に潜入し、お店の「おねえさん」から飛田で働くことになった顛末や、飛田での労働条件などの待遇を聞き出してもらうことから始めた。
足掛け12年の取材。そのうちに飛田で知人もでき -
Posted by ブクログ
遊廓の名残りをとどめる、大阪・飛田。社会のあらゆる矛盾をのみ込む貪欲で多面的なこの街に、人はなぜ引き寄せられるのか?取材拒否の街に挑んだ12年を綴る。
ダ・ヴィンチの上半期エッセイ・ノンフィクションジャンルで堂々の1位になっていて気になって読んでみた。
内容はすごい。正直女性がここまで乗り込んで取材できたのは著者の並々ならぬ執念があったからこそだとは思うし、絶対に知ることができないだろうなと思う飛田の「中」を紹介しているという意味では価値がある。無駄に下世話な話ではないし、飛田に対し良いとか悪いとか極端な意見を述べていないのも良かった。ありのまま、ただ飛田を知りたいだけだから。
一番心に残った