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汽船、汽車、象と、あらゆる乗り物を駆使し、次々と巻き起こる障害を乗り越えていくフォッグ氏たち。インドで命を助けたアウダ夫人も仲間に加わり、中国から日本を目指す。しかし、酒とアヘンに酔った召使いパスパルトゥーはフォッグ氏と離ればなれになってしまい、最大のピンチが訪れる! 次々と巻き起こるアクシデント、ぎりぎりのスケジュール……果たして旅は成功するのか!?【光文社古典新訳文庫】
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Posted by ブクログ
さて、下巻である。 前回、上海で乗り遅れたかにみえたフォッグ氏らだが、間一髪乗せてもらうことができた。そして船ではパスパルトゥーとも再会できる。 舞台はアメリカ大陸へ。アメリカは主に鉄道の旅であるが、インディアンとの闘争が繰り広げられていた時代、鉄道旅といえども一筋縄ではいかない。 ニューヨークを...続きを読む目指して急ぐが、大西洋を渡る船にまたしても乗り遅れてしまい…。 フォッグ氏らは、約束の時間に戻ってくることができるのか。 上巻の感想と重なるけれど、この時代の国々の様子がわかるのが一番面白いところ。 そして降りかかる問題に、(主に金の力をもって)フォッグ氏が慌てずに適切な次善の策をとっていくところも。 アウダ夫人との間で信頼関係から恋心も生じてきて、ロマンスもある。 飛行機移動が当たり前になってしまった今ではもうできない旅行。 今はあらかじめいくつかの条件(飛行機は乗らない、携帯を使わない)を決めておかないと、面白くならなさそう。 「あっ!」と驚く逆転劇もあり、最後までハラハラ楽しめます。旅行記が好きな人はぜひ。
アウダ夫人の登場以来、旅を彩る紅一点として、心穏やかになる瞬間もしばしば。フォッグ氏に対する感謝と同時にわずかな恋心のようなものも感じ取れ、最後に2人は結ばれるのではないかとワクワクしながら読み進められた。最高のハッピーエンドが見られて非常に満足である。
旅行記、サスペンス、アクション、ラブロマンス、いろんな要素が詰まっていて飽きることなく一気に読んでしまった。 ヴェルヌの本は、読んでいるだけで実際に見て体験しているような気にさせてくれる生き生きとした描写がとても魅力的で本書でもそれが存分に発揮されていた。
とても臨場感があり、ところどころで息を飲むようなスリルが展開されていた。フォッグ氏とパスパルトゥー、それにアウダ夫人、フィックス刑事、それぞれが個性豊かでどの人にも好感が持てた。 80日間で世界一周する中で様々なトラブルが起こるけれど、泰然自若な構えでいるフォッグ氏の頼もしいこと。小説の中の人物では...続きを読むあるけれど、とても魅力的な方ですね。
「人はたとえ、まったく意味がなくても、世界一周をするのではないだろうか?」 流れるように話が進み、あっという間に読み終わった。読後に圧倒的に旅をしたくなる名作だと思う。150年前の世界を垣間見れるのも楽しい。
20年ぶりくらいの再読。あの有名などんでん返しは今読めばほんと他愛がないのですが、最初に読んだときにはびっくりしましたね。だってどんでん返しが待っているようなタイプの小説だとは思いませんもん。 80日間で世界一周しなければいけないので、旅自体はとにかく慌しく、旅情を感じる暇もないのが残念ですが、...続きを読む19世紀のアジア(日本を含む)やアメリカの不安定な社会情勢を垣間見ることができ、なかなか興味深いです。 それにしても金も糸目をつけずに、象でも船でも何でも買い上げて旅をつづけるフォッグ氏の豪胆さよ。世の中、金さえあれば無理は通るものなんだと教訓(?)を引き出すことも可能です。でもどんなトラブルが発生しても「そんなこと織り込み済みだよ」と泰然自若としているフォッグ氏に見習いたいこともあります。
わーいわーいたのしー!! フォッグ氏かっこいい。 わくわくどきどき。本当に一周したのかなヴェルヌさん?
ベタな展開だがやはり楽しい。さすがは古典か。 メインのキャラもいいけど、やっぱりアメリカの運転手とその乗客が最高である。 鉄橋が壊れかけていて汽車が通れそうにない。どうするか?全速力で突っ切れば落ちる前に渡ることができるんじゃね?ひゃっはー。機関が壊れるまで石炭を燃やせー。天才すぎる。
子どもの頃わくわくしながら読んだ。解説に時間的に辻褄が合わない箇所が何個もあるとしたが、気になることはなく、評価を損ねるには至らないと思う。2019.1.10
こういう結末だとは思ったけど、やっぱり良かった! 日本の様子も、あくまで間違ってはないけどごたまぜ感たっぷり。アメリカ人気質もご存じみたいだったし。 結局なんでお金持ちだったかもどんな人間性なのかも分からなかったけど、フォッグ氏は幸せを手に入れられて良かったと思うのです。
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