無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで202万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
古典の名作。導入で尻込みし何度も挫折したのだが、ついに読破。読み進めるとそれほど難しい世界観ではなかった。順風満帆な人生、家庭を突然捨て「絵描きになる夢」を追いかけるストリックランド。ゴーギャンをモデルにしたと言うがあまりにも性格、行動が破綻しており(何故か人たらしではあり関わった人々は全力で搾取されるのであるが)あくまでモデルの域であるのだろう。
人には真の故郷があり、彼にとってはタヒチだったのだろう。終始読み手も振り回される傍若無人っぷりを発揮したストリックランドだが、あるシーンで驚くべき反応を見せた。
それにしても芸術とは死後評価が高くなるのものだが早々にそれを見抜いていたストルーブは大したものだ。
人物描写に優れ、人となりが手に取るように分かる。モーム自体が劇作家として活躍したので表現力は随一だ。今年は少しずつ古典作品を読み進めることにしたが、良いスタートを切れた。
Posted by ブクログ
これまで読んで一番面白かった小説を一つ挙げて、と言われたら、有力候補の一つとしてこの本が挙がってくると思う。それくらい面白い。魅力的な本。
本書のクライマックスは、やはりストリックランドがタヒチに行ったのちに命をかけて最高傑作をかけ上げていくシーンなのかもしれない。ただ個人的には、前半のパリでの出来事や、あのいかれていると思われるほど、お人好しの彼の切ない感じが大好き。
自分にはストリックランドのような圧倒的な才能も、なぜだか女性を惹きつけてしまう野生的、セク書なるな魅力もないと自覚しているので、それに圧倒されつつも惹かれてしまう彼や彼の奥さんの気持ちがなんとなくわかる気がするのだ(もちろん、あそこまで極端にはなりきれないけれど)。
Posted by ブクログ
40代に入ってからすべてを捨てて絵を書き始め、後に伝説となった画家の生き様を若き作家を語り手として描く。
天才と狂気を感じるストリックランドの絵描きとしての人生、傍若無人な彼が関わる3人の女性との関係、パリとタヒチという文化と自然の対比など、重層的な構造をもつ小説。単純に、若い作家視点で語られるストリックランドのエピソードは、ミステリアスで引き込まれるし、恋愛小説としても読みごたえがある。しかし人生について、どの世代の人にとっても非常に考えさせられる要素が散りばめられており、何度も読み返す価値のある味わい深い作品でもある。本当に幸せな人生とは……人生に何を見い出すか……。ストリックランドだけでなく、その周辺にいる人々の様々なエピソードからも人生の意味を問いかけてくる。
傲慢で変人にしか見えなかったストリックランドの印象も、終盤では違った見え方もしてくる。そして彼が走り抜けた後半生に思いを馳せつつ、読者は自らの人生について考え込まざるをえなくなるのだ。読後すぐに他訳でも読んでみたいと思わせてくれた傑作。
Posted by ブクログ
【書名と著者】
月と六ペンス
サマセット・モーム
【目的】
読書会の課題図書になっていたので、とりあえず読んでみることにした。
著者も作品名も知ってはいたが中身は一切知らなかったことに気づき、興味が湧いた。
【読後感】
他人が語る一芸術家の一代記。
ストリックランドは台風の如く過ぎ去り、懐かしがられている。
芸術の完成を達成して燃やしたなんて話になっているが、自分が絵を描くことにしか関心を持たない社会の寄生虫みたいな人物と感じた。
ゴーギャンがモデルとされているそうだが、著者はネタにした彼の生き様と作品をどう評価しているのだろうか?
【印象に残ったポイント】
・奥さんを捨てて逃げたら女がいる
データはないのだろうけれど、このように考えるのが当時の社会か
・絵を描くことと、その他はトレードオフか?
・絵の完成は誰のおかげか?
好きに絵を描かせてくれる、自身の世話をしてくれる人のおかげで生き延びている社会の寄生虫のような人物。
まぁ、本人がよければいい。
・裕福な三流画家と赤貧の天才画家
三流画家は売れる絵を追求し、天才画家は絵を描くことを追求し、全く異なる暮らしむき。
この時点では明らかに評価されているのは前者。美術の評価とはなんぞやと思う。
・そもそも美術とは、その評価はどう妥当なのか?
評価されてても好きではない絵画、欲しくはない。評価される絵画も突き詰めると節税の手段や地位財みたいなものと思いつつある。
・ゴーギャンについて気になってウィキを見た
作品には立派な評価と値札がつくが、絵を描く以外の点では、かなり気持ち悪い人物と感じた。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。