月と六ペンス

月と六ペンス

小説・文芸
990円 (税込)

4pt

新進作家の「私」は、知り合いのストリックランド夫人が催した晩餐会で株式仲買人をしている彼女の夫を紹介される。特別な印象のない人物だったが、ある日突然、女とパリへ出奔したという噂を聞く。夫人の依頼により、海を渡って彼を見つけ出しはしたのだが……。創造の悪魔に憑かれた男ゴーギャンをモデルに、最期まで絵筆を手放さなかった男の執念と情熱を描く、20世紀の大ベストセラー小説を決定訳で。

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月と六ペンス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    古典の名作。導入で尻込みし何度も挫折したのだが、ついに読破。読み進めるとそれほど難しい世界観ではなかった。順風満帆な人生、家庭を突然捨て「絵描きになる夢」を追いかけるストリックランド。ゴーギャンをモデルにしたと言うがあまりにも性格、行動が破綻しており(何故か人たらしではあり関わった人々は全力で搾取されるのであるが)あくまでモデルの域であるのだろう。
    人には真の故郷があり、彼にとってはタヒチだったのだろう。終始読み手も振り回される傍若無人っぷりを発揮したストリックランドだが、あるシーンで驚くべき反応を見せた。
    それにしても芸術とは死後評価が高くなるのものだが早々にそれを見抜いていたストルーブは大したものだ。
    人物描写に優れ、人となりが手に取るように分かる。モーム自体が劇作家として活躍したので表現力は随一だ。今年は少しずつ古典作品を読み進めることにしたが、良いスタートを切れた。

    0
    2026年08月05日

    Posted by ブクログ

    名著と言われ尻込みしていたが、面白かった!話に緩急があって飽きさせない。ストリックランド(≒ゴーギャン)は確かにこういう人間だったんだろうと思わせる。自分勝手で女への愛情はほとんどないが、人目を一切気にせずひたむきに美を求める男。本当はストラードみたいな男と一緒にいた方が幸せになれるんだけど、結局ストリックランドみたいなやつを好きになり破滅するんだよね。

    0
    2026年01月29日

    Posted by ブクログ

    面白かった!途中ストリックランドのヤバさに引いたけど最後はストリックランド、、、お前、、、ってなった。解説もついていて理解が深まった気がする

    0
    2025年11月12日

    Posted by ブクログ

    これまで読んで一番面白かった小説を一つ挙げて、と言われたら、有力候補の一つとしてこの本が挙がってくると思う。それくらい面白い。魅力的な本。

    本書のクライマックスは、やはりストリックランドがタヒチに行ったのちに命をかけて最高傑作をかけ上げていくシーンなのかもしれない。ただ個人的には、前半のパリでの出来事や、あのいかれていると思われるほど、お人好しの彼の切ない感じが大好き。

    自分にはストリックランドのような圧倒的な才能も、なぜだか女性を惹きつけてしまう野生的、セク書なるな魅力もないと自覚しているので、それに圧倒されつつも惹かれてしまう彼や彼の奥さんの気持ちがなんとなくわかる気がするのだ(もちろん、あそこまで極端にはなりきれないけれど)。

    0
    2025年05月06日

    Posted by ブクログ

    ゴーギャンをモチーフにした小説。相変わらずモームの人間への洞察力はすごい。ストリックランドという人間を通じて、人間とはどうあるべきなのかわからなくなる。

    彼は確かに家庭を顧みずに絵画の道を選ぶものの、それが彼にとっての生きがいでもあった。そして多くの人に影響を与えた。何が良いかということは、本人しかわからないし、現世での評価が全てでもないのかもしれないと思う。

    0
    2025年02月13日

    Posted by ブクログ

    40代に入ってからすべてを捨てて絵を書き始め、後に伝説となった画家の生き様を若き作家を語り手として描く。

    天才と狂気を感じるストリックランドの絵描きとしての人生、傍若無人な彼が関わる3人の女性との関係、パリとタヒチという文化と自然の対比など、重層的な構造をもつ小説。単純に、若い作家視点で語られるストリックランドのエピソードは、ミステリアスで引き込まれるし、恋愛小説としても読みごたえがある。しかし人生について、どの世代の人にとっても非常に考えさせられる要素が散りばめられており、何度も読み返す価値のある味わい深い作品でもある。本当に幸せな人生とは……人生に何を見い出すか……。ストリックランドだけでなく、その周辺にいる人々の様々なエピソードからも人生の意味を問いかけてくる。

    傲慢で変人にしか見えなかったストリックランドの印象も、終盤では違った見え方もしてくる。そして彼が走り抜けた後半生に思いを馳せつつ、読者は自らの人生について考え込まざるをえなくなるのだ。読後すぐに他訳でも読んでみたいと思わせてくれた傑作。

    0
    2022年07月07日

    Posted by ブクログ

    今まで読んだ中で一番好きな本になった
    女性の描き方に時代を感じるが、人間の内面に存在するさまざまな矛盾を綺麗に描き出してたし、自分が最近感じることと同じことがいっぱい出てきて、こういう風に考えるのが自分だけじゃないんだと思えた。すごくよかった。
    あと、解説で語り手のストリックランドへの恋愛感情の解釈について掘り下げてて、読みながら自分もそう感じてた部分があったから綺麗に言語化されてて嬉しかった。
    出会えてよかった本。

    0
    2022年05月26日

    Posted by ブクログ

    四十歳にして全てをなげうち、画家になった男の物語。
    面白くってあっという間に読んでしまった。
    光文社古典新訳文庫は読みやすくていい。

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    2022年04月17日

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白い。
    これは本当に小説という媒体で表現されるべきもの、という感じがした。

    個人的には終盤、ブリュノ船長のエピソードが好き。

    0
    2022年03月06日

    Posted by ブクログ

    【書名と著者】
    月と六ペンス
    サマセット・モーム

    【目的】
    読書会の課題図書になっていたので、とりあえず読んでみることにした。
    著者も作品名も知ってはいたが中身は一切知らなかったことに気づき、興味が湧いた。

    【読後感】
    他人が語る一芸術家の一代記。
    ストリックランドは台風の如く過ぎ去り、懐かしがられている。
    芸術の完成を達成して燃やしたなんて話になっているが、自分が絵を描くことにしか関心を持たない社会の寄生虫みたいな人物と感じた。
    ゴーギャンがモデルとされているそうだが、著者はネタにした彼の生き様と作品をどう評価しているのだろうか?


    【印象に残ったポイント】
    ・奥さんを捨てて逃げたら女がいる
    データはないのだろうけれど、このように考えるのが当時の社会か

    ・絵を描くことと、その他はトレードオフか?

    ・絵の完成は誰のおかげか?
    好きに絵を描かせてくれる、自身の世話をしてくれる人のおかげで生き延びている社会の寄生虫のような人物。
    まぁ、本人がよければいい。

    ・裕福な三流画家と赤貧の天才画家
    三流画家は売れる絵を追求し、天才画家は絵を描くことを追求し、全く異なる暮らしむき。
    この時点では明らかに評価されているのは前者。美術の評価とはなんぞやと思う。

    ・そもそも美術とは、その評価はどう妥当なのか?
    評価されてても好きではない絵画、欲しくはない。評価される絵画も突き詰めると節税の手段や地位財みたいなものと思いつつある。

    ・ゴーギャンについて気になってウィキを見た
    作品には立派な評価と値札がつくが、絵を描く以外の点では、かなり気持ち悪い人物と感じた。

    0
    2026年10月10日

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