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Posted by ブクログ 2022年07月07日
40代に入ってからすべてを捨てて絵を書き始め、後に伝説となった画家の生き様を若き作家を語り手として描く。
天才と狂気を感じるストリックランドの絵描きとしての人生、傍若無人な彼が関わる3人の女性との関係、パリとタヒチという文化と自然の対比など、重層的な構造をもつ小説。単純に、若い作家視点で語られるス...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月26日
今まで読んだ中で一番好きな本になった
女性の描き方に時代を感じるが、人間の内面に存在するさまざまな矛盾を綺麗に描き出してたし、自分が最近感じることと同じことがいっぱい出てきて、こういう風に考えるのが自分だけじゃないんだと思えた。すごくよかった。
あと、解説で語り手のストリックランドへの恋愛感情の解釈...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月14日
自分以外の何かに取り憑かれ、その衝動に従って生きることを余儀なくされる。その様子を目の当たりにするとき、憧れを抱きつつも、それが自身には不可能であることも悟っているからか、衝動は自分にも感じている、しかし、その衝動を乗り越えられるのが人間なのだという、結論ありきの理論を展開して自身を守ろうとしてしま...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月11日
これまた”百年の誤読”から。お世話になりまくってます。まず、タイトルから内容があまり見えてこず、作家に対するイメージも持ち合わせていないから、全くフレッシュな状態からの読書体験。ほぼ1世紀も前の作品にも関わらず、全く古臭さを感じさせられなかったのは、作品の持つ強さもさることながら、翻訳が素晴らしいか...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月01日
三流の画家がいます。恋女房と二人暮らし。病気になった貧しい友人を、自宅に引き取って世話をします。
妻もはじめは反対しましたが、夫と共に、甲斐甲斐しく看護します。
男二人、女一人の共同生活。
引き取られた友人も画家。全く売れていません。
でもこの人は天才。天才画家です。
三流画家は、何とか上手く画...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月19日
有名な『月と六ペンス』。思わせぶりなタイトルなので、どういう意味だろうと何十年か気になったままだったので読んでみた。
答えは本篇にはなく、解説にあった。
P406
題名『月と六ペンス』は、前作『人間の絆』についての書評が「タイムズ文芸付録」に掲載されたときの文句をモームが使ったもの。その書評には...続きを読む
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