ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
8pt
AIを搭載したロボットのクララは、病弱な少女と友情を育んでゆく。愛とは、知性とは、家族とは? 生きることの意味を問う感動作
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
クララに癒されながら、同時に不穏な世界観も楽しめた。 この本はChat GPTに選書して貰ったので余計に感慨深い……クララと比べるとバカだけど選書センスが最高!
AFの存在が、こんなに大きくなる世界は、そう遠くないと感じる。 身体性を持つことができるか? 身体性が必要なのか? はわからない。 自分(AF)の中で、正義を確立することができるのかは、ちょっと怖いとも思える。
人間よりもいつしかクララに共感する。彼女と祈り、彼女の代わりに胸を痛めるうちに、共感を行動に移す力を自分こそが手放しかけていることに気づかされる。
AIが身近なロボットとして富裕層の家庭が手に入れられる時代があるならば、まさにこういう未来があるのではないかと非常にリアリティのある内容を、AI親友ロボットの一人称視点で語られる物語。 今の世のAIが質問に何とか答えようとして情報を寄せ集め嘘をついてくることや、よく想像される人に取って代わるというよ...続きを読むうな、興奮性の刺激となる流れでない。淡々と、静かに、しかし確かな川底に流れる熱さをもって、世や人間の美しさや不思議さ、愚かさ、差別、またAIのこころや信仰のような思考の波をとりあげていく。 冒頭で、ショーウィンドウにいるAIロボットのクララが “コーヒーカップのご婦人とレインコートの老人” を見、動きを観察しながら、表情や仕草からこころの動きや背景を読み取るシーンが印象的。そのような読み取りや予測を一つ一つ積み上げていく家庭での出来事の語りは、読んでいて人の “読み取り” という機能がこのように作られていくのかと知る。 自閉スペクトラムの課題となる発達特性である部分が、どういった脳の機能で起こっていくのかがヒントになっているのではないかと感じる。 心理療法のコミック会話のようなものが重要人物2人の心の交流の中で行われていることも、おもしろかった。視覚的描写が箱を絡めて語られるところは、私には知識が乏しく想像しづらい部分だったが、それも専門性に紐づけられた内容なのだろうと感じた。 謎めいた出来事の一つ一つにはっきりした種明かしを用意されているわけでなく、想像の埋める曖昧さというか隙間があるところが一層こころに余韻をもって響いてくる。 とても好きな作品。
子供の良きAF(人工親友)になるべく開発された人型AIクララを語り手に、病弱な少女ジョジーとの出会いから別れまでが描かれる。 クララは観察眼に優れ勉強熱心で優秀なAFだけど、人の心の機微には疎く淡々とした言動の描写からやはり人間とは違う存在なのだと改めて感じさせられる。観察と学習を繰り返した末に、...続きを読む人の心や感情は模倣できるのか。 終盤、人間に作られた存在であるクララが文字通り自身を犠牲にして主人であるジョジーを救おうとする健気さに心打たれた。 AIは人間の道具なのか、パートナーなのか。心とは、優しさとは。 近い将来、こんな未来がくることもあり得るのだろうかと考えさせられる結末だった。 機械が人に近付きつつある今だからこそ読むべき一冊であり、名著だと思う。
AIロボットと人間の関係や、家族の在り方、知識の意味、人とAIの違いとは何かなど考えさせられることが多い本であった。 AIは本当に人間になりうるものなのか、違いは何なのか、脅威となりうるものなのか。 最近では、技術の進歩によって、自然に発生したものを改善する方法が多くでてきている。 そのような技術に...続きを読む向き合い、どのように扱っていくのか、これから人間に課された大きな課題であると感じた。
「私を離さないで」を読んで深い感動に打ちのめされた私は、「クララとお日さま」が「私を離さないで」に共通した点があることに嬉しさを感じながら読み終えた。 AIと人間を扱う小説や映画はすでに数多くあるが、AI側の視点に立った小説は異彩を放っている。 綿密に計算された語り口はカズオ・イシグロ・ワールド全開...続きを読むだ。見事に「私を離さないで」と同類の感動を与えてくれた。
人工知能搭載のロボットAFクララの周りの人の幸せを一心に願う健気さ、純粋さに心打たれた。 物語の雰囲気、語り口が「わたしを離さないで」に似ていて丁寧な言葉の中に哀愁が漂う。
生成AIのまた先のAIで感情に寄り添うことができるロボットというちょっと不気味な設定。太陽の光が生きるか死ぬか大事なクララにとって黒煙はよっぽど退治しないといけないものだったのかな。初めてのカズオイシグロさんの作品だったけど視点がすごく面白くて違う本も読んでみたくなった!
分厚くて最初分かりにくくて読みにくそうだな、と思っていました。 しかし少し我慢して読み続けると、AIと人間という一言では表しきれない関係に魅了されました。 最後はとても感動、、、ページ数に圧倒されて読んでいない人には是非読んで欲しいです。止まらなくなります。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
クララとお日さま
新刊情報をお知らせします。
カズオ・イシグロ
土屋政雄
フォロー機能について
「ハヤカワepi文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
イギリス人の患者
浮世の画家〔新版〕
守備の極意(上)
千の輝く太陽
ダロウェイ夫人
月と六ペンス
遠い山なみの光〔新版〕
特急二十世紀の夜と、いくつかの小さなブレークスルー
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲クララとお日さま ページトップヘ