ハーレクイン作品一覧

  • 伯爵が遺した奇跡【ハーレクイン・セレクト版】
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    サミは旅先のオーストリアで雪崩に巻き込まれた。暗闇の中、リックと名乗る男性と閉じ込められた彼女は、互いに励まし合い、残された命を燃やすようにして抱き合った。その後助け出されたサミは、彼が亡くなったことを知る。そして彼女のおなかには、新しい命が宿っていることも……。1年後。サミは幼い息子を連れ、イタリアのジェノヴァに降り立った。その地にいると聞いていた、リックの家族を訪ねるつもりだった。ところが現れたのは忘れもしない、愛を交わしたリック本人!彼が生きていたなんて……。感涙にむせぶ奇跡の再会も束の間、サミは彼の正体を知って愕然とする。なんですって、あなたが伯爵――? ■健気なヒロインの恋を描いて人気の大スター作家、レベッカ・ウインターズの異色作をお贈りします。恋におちる前に、絶体絶命の淵で情熱を交わしたふたり。そこに生まれたものは、愛、それとも……? 涙なくしては読めない感動のシークレットベビー物語! *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵が拾った野の花
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    道端に行き倒れの娘がひとり。伯爵は捨てる神か、拾う神か―― 目が覚めたら、ヘンリエッタは壮麗な屋敷の寝室で横たわっていた。下着姿に、髪は乱れ、あげくに泥のにおいを漂わせている。ふと気づくと、ベッドカーテンの陰に男性が立っていて、そのたぐいまれな美しさを見て、彼女は我が身を恥じた。「ここはどこ?」相手の答えに、ヘンリエッタはうろたえた。そこは彼女が家庭教師として仕える家に隣接する伯爵領だったのだ。つまり彼は、不道徳な噂が絶えない放蕩伯爵レイフ・セント・アルバン。側溝に倒れて気を失っていた彼女を拾って、ここまで運んだという。いったい私の身に何が? このはしたない格好は、まさか伯爵様と……?かたや彼女の疑念を見透かしたレイフは、頭の中で毒づいた。世慣れたこの僕だ、こんな無垢な村娘になど用はない!■茶色のドレスを何度も繕って着つづけるような、つましい暮らしをしている家庭教師ヒロインが、ひょんなことから放蕩者と噂の絶世の美男子伯爵に拾われて……。身分も経験値もまるで違うふたりの、ときめきとドキドキがほとばしるシンデレラ・リージェンシー!
  • 伯爵が見つけた家なき娘
    3.0
    生まれてすぐに生家を追われ、やっと迎えが来たと思ったのに……。 ローレルは英国の伯爵家の娘として生まれたものの、身分の卑しい母親が出産時に命を落とし、スペインの修道院へ送られた。ほどなく父が迎えた上流階級出身の後妻にうとまれたから。大人になったローレルは修道院をあとにし、農園主の館で住み込みの家庭教師として働き始める。ある日、好色な農園主に襲われそうになっていたとき、遠い親戚だと名乗るジャックがふいに現れ、館から連れ出してくれた。ローレルの父が亡くなったことで伯爵位を継承したばかりの彼は、彼女を故国へ連れ戻しにはるばる来たという。但しそのためには結婚する必要があると言われ、ローレルは息をのんだ。 ■息もつかせぬ展開が持ち味の作家リン・ストーンのリージェンシーをお届けします。幸薄いローレルの前に突然現れた美貌の伯爵ジャック。彼がある計画を胸に秘めているとも知らずに結婚した彼女の運命やいかに? ご好評を博した『貴公子と壁の花』の関連作です。
  • 伯爵家のシンデレラ【ハーレクインSP文庫版】
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    イタリア上流社会に迷い込んだ灰かぶり。貴族の夫と私では、つり合わない……。 ケリーはイタリア貴族ジャンニに見初められ、21歳で伯爵夫人となったが、上流社会に馴染めなかった。夫は、夜ごとベッドで情熱的に愛してくれても、義母たちの陰湿ないじめの訴えを聞き入れてはくれない。それは子どもが生まれてからも変わらなかったばかりか、ケリーは夫が未亡人の義姉と抱き合う姿を見てしまう。打ちのめされ、彼女は赤ん坊を連れて伯爵家を去った。3年後、彼女と幼い娘の前にジャンニが現れ、ケリーは悟る。なんてこと。あんな無慈悲な夫を、私はまだ愛している――。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵家のシンデレラ
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    どうして正直に言ってくれなかったの?僕は船乗りではなく、伯爵だ、と。■ああ、人生ってすばらしい!夏の太陽に輝く湖のほとりで、ケリーはつぶやいた。秋に就職を控えた彼女は、親友ジュディの一家に誘われ、イタリアのガルダ湖畔に立つ別荘に来ていた。ある日、ケリーは別荘に侵入しようとした男を捕まえる。だが、泥棒に見えた男はジュディの夫の友人で、ジャンニと名乗った。誤解がとけると、ケリーは船乗りらしい素朴な彼に惹かれ、楽しいデートを重ねたすえに、彼に身を捧げる。数日後、ジュディとオペラを見に出かけたケリーは、“結婚したい男性ナンバー・ワン”という伯爵を紹介された。彼こそ、ケリーをバイクに乗せて走り回っていたジャンニだった。わたしはイタリアの貴族にもてあそばれた……。ケリーは怒りに身を震わせた。
  • 伯爵家のシンデレラ【ハーレクイン文庫版】
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    ケリーは、ハンサムなイタリア貴族ジャンニ・マルディーニに見初められ、誰もが羨む伯爵夫人の座についた。だが、上流社会に馴染めず、同居している義母や義姉からも陰湿ないじめを受け、心は徐々に蝕まれていくのだった。夫は、毎晩、ベッドの上では情熱的に愛してくれるが、義母や義姉と上手くいかないと訴えても聞きいれてはくれない。出産後、ますます孤独感が募るケリーは、ある日、未亡人の義姉とジャンニの抱き合う姿を見てしまう。打ちのめされて、彼女は赤ん坊をつれてジャンニの元を去った。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵家の血筋 年上と恋に落ち
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    ジーナは自分の出生に秘密が隠されているとは思ってもいなかったが、十五歳のとき屋根裏部屋で、母とイタリア人男性との結婚許可証を見つけ、母を問いつめて実父の存在を知った。実父は、妻の妊娠を知らせに実家に向かう途中、事故死し、母はジーナが生まれる前に、今の父と結婚したという。二十五歳になったジーナは実父のことを知りたくて、イタリアを訪れる。実父の故郷は中世の面影を残す小さな町だった。ジーナはこの地で、ある男性に出会い、強く引きつけられた。彼もジーナに引かれているのは明らかだ。伯爵家の当主である彼の名はルチウス・カランデンテ。ジーナの実父の名字と同じだ。近親者の可能性は少なくない。それを思うと、ジーナは彼への気持ちを抑えざるをえなかった。
  • 伯爵家の呪い【ハーレクイン・マスターピース版】
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    “恋した女性に生涯を捧げる”その呪いを避けたい傲慢伯爵は……。 アンゼリカが初めて実の父と顔を合わせたのは半年前。欧州随一の富豪である父は、存在すら知らなかった娘を歓迎したが、世間に騒がれるのを嫌って父娘の関係は公にしていなかった。ある夜、父に呼ばれたアンゼリカは、シチリアの伯爵で、“ウルフ”ことカルロ・ガンブレリに引き合わされた。彼の名はもちろん知っている――稀代のプレイボーイとして。噂に違わず、優雅ながらたくましい彼はとてつもなく魅力的だ。しかし彼の目には、アンゼリカに対するあからさまな軽蔑の色が。彼は私のことを、父の愛人だと思い込んでいる! 失礼な人!だが自らの寿命を危ぶむ父がウルフに告げる。アンゼリカを頼む、と。 ■アンゼリカの実父は重大な手術に臨む前に、アンゼリカの保護者役をウルフに託しますが、その際、彼女がじつは自分の婚外子だと明かします。それなのに傲慢なウルフは、誤解を認めるどころか、彼女が娘だと名乗り出たのは財産目当てではないかと疑い始め……。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵家の呪い
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    二十六歳のアンゼリカは半年前、初めて実父との対面を果たした。父はヨーロッパ随一の富豪と評判の著名な男性で、アンゼリカの存在を喜び、ふたりは親子の絆を深めつつある。ある宵、父に呼ばれたアンゼリカは、ウルフと名乗るシチリアの伯爵に引き合わされた。彼の名前はもちろん知っている――希代のプレイボーイとして。確かに、優雅でありながらたくましい彼はとても魅力的だが、アンゼリカに向ける彼の目には明らかに軽蔑がこもっていた。その理由を知ったときアンゼリカは激怒し、心に誓った。決してウルフを許さない。彼が私にひれ伏して謝罪するまで。★百戦錬磨の彼を悩ます女性がついに出現します。ご期待ください。★
  • 伯爵家の秘密【ハーレクイン・ロマンス版】
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    傲慢で不埒なスペインの伯爵。でもなぜかその瞳は寂しげで……。 スペインのリゾート地で、キャロラインは父親の豹変を目の当たりにして凍りついた。まるで取り憑かれたように賭博に夢中になり、土地や屋敷まで注ぎ込もうとしているのだ。するとそこへ、思いがけない男性が姿を現した。7年前、結婚を約束しながら心を踏みにじった大富豪ルイス──彼はキャロラインの父親に莫大な賭け金の大勝負を申し出る。お願い、やめて! 懇願するキャロラインをルイスは嘲った。「ベッドを共にするなら勝負から手を引いてもいい」さらに、僕の妻になれば父親の借金を棒引きにすると請け合った。私は受け入れるしかないの? 屈辱の花嫁になる運命を。 ■大スター作家リン・グレアムの強い影響を感じさせる、スター作家ミシェル・リードのクラシカルな王道ロマンスをお楽しみください。ヒーローとの結婚式直前、彼の父が遺した日記を盗み読んだヒロインは、ヒーローの出生の秘密と真の姿を知ることになり……。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・ロマンス版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵家の秘密
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    7年ぶりに訪れたスペインの瀟洒なリゾート地で、名家の令嬢キャロラインは目の前の悪夢に震えていた。ギャンブルをやめたはずの父親が賭博に手を出し、先祖伝来の土地と屋敷を失おうとしているのだ。するとそこへ忘れもしない男が悠然と姿を現した。かつて、結婚を約束しながら彼女の心を踏みにじったルイス――彼はキャロラインの父親に莫大な賭け金の大勝負を申し出る。頼むからやめてほしいと懇願する彼女に、ルイスは冷淡に告げた。今夜ベッドをともにすれば、賭けはやめにする、と。
  • 伯爵と愛人
    3.0
    パリの瀟洒なアパルトマンで、マドレーヌは悲嘆に暮れていた。娘同様に育ててくれた老侯爵が、ついに天国へ旅立ってしまった。気晴らしに外出したくても、革命の余波で街は荒れ果てている。貴族の庇護を受ける自分は、いまや暴徒と化した市民の標的なのだ。頼りにできるのは侯爵の若き友人、レニエ伯爵リュシアンだけ……。侯爵が病に倒れて以来、なにかと面倒を見てくれる彼は、マドレーヌがパリから逃れる手助けをしたいと申し出てくれている。私の身の振り方を、彼はなぜこんなに心配してくれるのかしら?以前は“愛人にならないか”と迫るほど無礼で傲慢な人だったのに。
  • 伯爵と一夜の恋のから騒ぎ
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    人違いの誘拐劇――その顛末は、傲慢伯爵との結婚? ドロシーは家庭教師として働くため、遠いエジンバラに向かっていた。両親亡きあと4人の弟妹を養っていくには、それしか方法がないのだ。道中立ち寄った宿で、彼女は駆け落ち途中の若いカップルに出会う。体調を崩した女性を介抱してやると、相手の若者は何度も礼を言った――ドロシーの手を握りしめて。怒りの形相で男が乱入したのはそのときだ。「伯爵家を継ぐ、僕の被後見人をたぶらかした女は君だな!」彼はいきなりドロシーを肩に担ぎ上げたかと思うと、馬車に放り込んだ。公衆の面前で醜態をさらされ、エジンバラ行きも逃したドロシーに、翌朝やっと勘違いに気づいた男性は、すべての責任を取ると言った。「僕はワースレイ伯爵、トビアス・スペンロウだ。君を妻に迎える」 ■ヒストリカルの人気作家アニー・バロウズが、またも舞台喜劇を彷彿とさせるような傑作を描きました! ハンサムだが頑固で不器用なヒーローと、弟妹の世話に明け暮れ、結婚を諦めていたヒロイン。そんな二人の結婚生活は、もちろん順風満帆にはいかず……?
  • 伯爵と一輪の花
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    愛しの伯爵の愛が欲しかった。たとえ儚い夢だとしても……。 二十歳のバーナデットは今、野心家の父の道具になろうとしていた。上流志向の父は金に物言わせ、娘を没落貴族に嫁がせようと躍起なのだ。喘息持ちで体の弱い私が相手方に歓迎されるはずがないし、好きでもない人と生涯をともにするなんて、つらすぎる……。そんな窮地に陥ったバーナデットに突如結婚を申し出たのは、10年来の隣人であるスペインの伯爵エデュアルドだった。冷酷で悪名高い、16歳年上の彼とは会えば喧嘩する仲だけれど、本当は、彼を目にするだけで胸の高鳴りが止まらないほど好きなのだ。思いがけない求婚に舞いあがったバーナデットだったが、同時にエデュアルドは、うぶな彼女の心をかき乱す不埒な言葉を吐いた。「ぼくにとって愛とは、結婚指輪より、寝室にかかわることだ」 ■少女の頃からエデュアルドに恋い焦がれてきたバーナデット。彼の申し出は愛なき求婚といえども、思いがけない幸運でした。彼女はけなげにも、“彼は私を愛していないと言うけれど、私の愛だけでたっぷり二人分はある”と心に思い、彼の花嫁になりますが……。
  • 伯爵と幼なじみの秘密
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    ついに幼なじみの一線を越えたのに、ふたりの恋の糸はあまりに儚くて……。 パリで働くエレーナのもとに、ある日、幼なじみのルカが訪ねてきた。平民である自分と、公爵家に生まれて今や伯爵となったルカ……。エレーナは父の仕事柄、王侯貴族の子どもたちの近くで育ったが、いつも疎外感を覚え、昔からルカへの気持ちを抑える癖がついていた。しかし久々に再会し、エレーナの仕事の成功を祝って乾杯したふたりは、懐かしさとほろ酔いも手伝って、ついに一線を越えてしまう。やがて妊娠を知ったエレーナは、いずれ告げなければと思いつつも、言葉にできずにいた――独身主義の彼が家庭を望むわけがないから。そんなエレーナの気も知らず、ルカがとどめの一言を放った!「あの夜はしくじったと思っている。すべて忘れて友達に戻ろう」■喧嘩の絶えない家庭に育ち、愛や結婚を信じなくなった伯爵ルカと、愛情深い両親を持ち、愛し愛される結婚を望むエレーナ。幼なじみとしてずっと変わらずそばにいたエレーナの愛に、ルカが気づく日はくるのでしょうか? 悩めるシンデレラの、身分違いロマンス!
  • 伯爵と踊れない壁の花
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    誰からも哀れに思われている私が、危険な伯爵に恋をするのは高望みなの? 大事な社交界デビューを前にして、ハティは恐ろしくてたまらなかった。事故で脚に大怪我をした私は、一生不格好にしか歩けない。世間からは、花嫁としての価値が下がった女、と同情されている。ところが、ボーフォート伯爵ジャスパーだけは違った。ハティの兄の親友は世間では手のつけられない放蕩者として有名だが、とても男らしくて優しく、彼女は幼いころからずっと憧れていた。おどおどと赤面してばかりで、ろくに口をきいたことはなくても。そのジャスパーが私に、ワルツを踊ってほしいと言ってくれた。しかし当日、伯爵が現れることはなく、ハティはみじめな壁の花として踊る男女を見つめるしかなかった……。 ■社交界デビューが悲惨な結果に終わったヒロインは、その後とんでもないことを知ります。なんと、ヒーローには愛人との間に子供がいるというのです。母親を亡くした女の子の父親になると決めた彼を、ヒロインはかいがいしく手伝います。恋心は胸に秘めたまま。
  • 伯爵と片恋の婚礼
    3.0
    あの夏、淡い想いを踏みにじった彼となりゆきで結婚することになるなんて……。 長いあいだ兄弟たちの悪ふざけに悩まされてきたデイジーは、男性不信のため社交界デビューにも失敗し、両親に失望されていた。そんな折、デイジーは兄とその友人たちの信じがたい会話を聞いてしまう。兄が「君たちの誰でもいいから妹と結婚してほしい」と頼み、友人たちは「氷柱を抱いて寝るほうがよっぽどましだ」と答えたのだ!何より傷ついたのは、その中に初恋の伯爵ベンがいたことだった。夜になり、デイジーが湖上の小島でひとときの安息を得ていると、舟で湖に繰り出した友人たちが悪戯で半裸のベンを小島に置き去りにした。心優しいデイジーがベンを説得して自分の舟で岸に連れ帰ったとたん、あらぬ誤解を呼んで家族中に激怒され、ふたりは結婚を強いられて……。 ■初恋の人ベンとの愛なき新婚生活に夜ごと枕を濡らすデイジー。ベンも嫌われていると思い込み、徹底的に新妻を避けます。やがて気持ちは通じ合いますが、めくるめく幸せも束の間、過酷な運命がふたりを引き裂いて……。A・バロウズのもどかしすぎる純愛物語!
  • 伯爵と壁の花
    4.0
    日陰の令嬢に求婚した、難攻不落の伯爵の思惑―― フェリシティは良家に生まれながらも、一生結婚せずに世のために身を尽くすつもりでいた。華やかな母や姉と違い“見劣りする娘”と囁かれる彼女は、母たちのように愛に溺れ、愛に裏切られる人生を望んでいなかった。ところが母が再婚し、義父にいじめられる日々が始まると、彼女は家を出たい一心でやむなくお見合いをしたいと願い出る。持ち上がった縁談の相手は、スタントン伯爵リチャード――社交界随一の花婿候補で、フェリシティが心密かに慕っていた男性。跡継ぎをもうけるための便宜結婚を望む伯爵に、彼女の心は揺れた。私はきっと彼を愛してしまう……決して、愛されるわけもないのに。 ■切なくも衝撃的な展開で読み手を魅了するジャニス・プレストンの日本デビュー作をお贈りします。良家の令嬢でありながら、誰にも見向きもされない壁の花のフェリシティは、愛されない妻になることに怯え、愛しの伯爵との縁談を断る決意を固めますが……。
  • 伯爵と記憶をなくした娘
    -
    名前も身元も定かでない娘が、伯爵の心に留まるはずもなく……。 嵐が迫るなか、ずぶ濡れの娘は夜道を当てもなくさまよっていた。寒さと疲れで事切れる寸前、通りがかりの伯爵ジョナサンに救われ、彼女は近くの牧師館へ運ばれたが、自分の名前も出自もわからなかった。牧師夫妻は彼女を仮に“ベス”と呼び、親戚として共に暮らし始めるが、一部の上流階級からは怪しまれ、冷遇されてしまう。ああ、わたしを助けてくれた優しいあの人にまた会いたい……。自分の名前は忘れても、彼のことは一生忘れられない。そんなベスの願いは叶うこともないまま半年が過ぎたころ、夢にまで見たジョナサンと再会を果たすが、彼の挨拶に色を失った。「はじめまして。自己紹介させてもらえないか?」 ■記憶喪失に陥ったベスはひけめを感じながらも伯爵への想いを募らせますが、半年ぶりに会ったジョナサンは彼女のことをまったく覚えていないうえに、彼は上流階級にふさわしい花嫁を娶ることを求められていて……。悲しい定めに翻弄される娘を劇的に描いたリージェンシー。
  • 伯爵と恋の処方箋
    3.0
    イギリスで高校の歴史教師をしていたサラは、同僚だった恋人を新任の女性教師に奪われ、失意の底にいた。これまでの人生、安定を求めて近道ばかり選んできたけれど、結局はこの有様……。サラは心機一転、ローマに職を見つける。出発前、サラを案じる曾祖父は、元医師らしくこう言った。“処方薬はロマンス。黒い瞳のイタリア人の恋人と楽しむこと”笑い飛ばしたサラだったが、すぐに出会いは訪れた。近郊の村で知り合った、目もくらむほど素敵な伯爵、マッテオ。情熱的に見つめられ、吸い寄せられるように身を寄せ――なんてこと、この私が出会ったばかりの人とキスするなんて!■サラのローマ行きのもう一つの目的は、年老いた曾祖父の昔の恋人“ルチア”の消息を知ることでした。そのための小旅行が、傷心の彼女の運命を変え……。遠き日のロマンスと現在進行形のロマンスが重層的に描かれた、心揺さぶる秀作をお楽しみください。
  • 伯爵と古城の乙女【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    5.0
    中世さながらの古風な乙女は、伯爵に導かれ、華麗なロンドン社交界へ―― マデリンは筋金入りの中世研究者である父のもと、すべてが中世のまま時が止まったような生活をしてきた。だが父が亡くなり、要塞のような城に一人きりになった彼女には、父が生前に計画していた政略結婚の道だけが残された。相手は、ジャック・ランサム。第五代ダーシントン伯爵だ。荒野を越えて花嫁を迎えに来た彼は、さながら黒馬の騎士――年老いた偏屈な父親しか知らなかったマデリンにとって、初めて出会う、若く、たくましく、ハンサムな生身の男性だった。怖れとときめきに思わず目を伏せた彼女に、冷たい声が降ってきた。「あいにく僕は、時代錯誤な変人の娘と結婚するつもりはない」 ■マデリンの父親が用意した周到かつ狡猾な計画により、結婚せざるを得なくなった二人ですが、一匹狼の伯爵ジャックと浮世離れした無垢な乙女マデリンは、ロンドン社交界でも噂の的に。最新流行のドレスに身を包み、華麗な変身を遂げた妻の姿に、ジャックは――。
  • 伯爵と古城の乙女
    -
    愛を忘れた伯爵との恋は、幻で終わる切ない運命……。 マディは10カ月前からイタリアの湖畔に立つ古城で働いている。あるとき、湖を半裸で泳ぐ男性にでくわした。たくましい体に思わず目が釘づけになっていると、それに気づいた相手から猛獣のごとく鋭い視線を向けられ、まるで何もかも見透かされているような気持ちになった。恥ずかしさでいっぱいの彼女にさらに追い打ちをかけるように、湖から上がってきた彼は、「眺めを楽しんだか?」ときいてきた。いたたまれなくなって城へ戻ったマディを、予期せぬ不運が襲う――めったに帰館しない城主のファルコーネ伯爵として紹介されたのが、あろうことか、湖で泳いでいたあの尊大な男性だったのだ! ■一瞬にしてマディの心を奪った魅惑の城主は、5年前に妻を失った憂愁の伯爵でした。そんな彼にうるさく再婚を勧める姉をはぐらかすため、彼はマディに1週間だけ恋人役を演じろと言ってきます。けれど同時に、本物の愛に発展する可能性はないと釘を刺され……。
  • 伯爵とシンデレラ
    5.0
    ジュリアナは下級貴族のお相手役をして生計を立てていた。ある日、ずっと行方知れずだった幼なじみのニコラスが伯爵になって戻ってきたという噂を耳にし、彼女は胸を高鳴らせた。“いつか迎えに来るよ”という約束を信じて彼を待ち続けてきたのだ。ついに舞踏会で彼と再会し、ジュリアナは衝撃のプロポーズを受ける――僕は愛など信じないが、きみを困窮から救うために形だけの結婚をする、と。彼女は愛なき求婚に絶望しながらも同意し、挙式のために二人の思い出の屋敷へ向かった。そこが暗雲たれこめる不吉な館とも知らずに。
  • 伯爵と塔の上の貴婦人
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    ふとどきで美しい伯爵の、温かな腕にさらわれて……。 「私の純潔と引きかえに、弟の土地を返していただけないかしら?」遊び人と名高い伯爵ガブリエルに向かって言葉を絞り出した瞬間、きまじめな令嬢キャロラインの頬は燃えるように熱くなった。賭事に負けた父のせいで、愛する弟の未来が奪われるなんて耐えられない。そして私も、悲惨な結婚をさせられる前に一夜だけでも夢を見たい……。「話はわかった。だが僕も、処女を金で買うほど落ちぶれてはいない」軽くあしらわれて追い返されたキャロラインだったが、残忍で醜い中年男との結婚は刻一刻と迫ってくる。すべてを諦めかけたある日、父が道楽で雇った僧衣の詩人が現れた。キャロラインだけはすぐに気づいた――彼がガブリエルであることに。 ■ガブリエルに導かれて父の手を逃れ、地味な家政婦に変装して田舎の屋敷に隠れたキャロライン。平穏な日々もつかの間、ふたりでいるところを父に見つかり、ガブリエルは大混乱のさなかに愛なき結婚を申し出て……。甘く儚い愛の夢、〈不肖の四貴族〉最終話です。
  • 伯爵と永遠のワルツを
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    乙女は決して忘れなかった。愛することと、夢見ることを。 ロンドンにある親戚の屋敷に居候しているシャーロットは、意地悪なはとことその母親に虐げられながら暮らしていた。そんなある日、一家はシャルフォード伯爵邸に招かれる。新伯爵アダム・ファントンが花嫁候補たちを一度に招待したらしい。魅惑的なアダムを目で追わないよう、シャーロットは自らを戒めた。伯爵夫人にふさわしいのは、はとこのような美人の令嬢。持参金もない地味な私は、引き立て役にすぎないのだから……。しかしアダムは信じがたい言葉を口にした――君は最高にきれいだと。そして突然、情熱的なキスをした。貧しい娘と知りながら。シャーロットは無垢な心を差し出した。叶わぬ恋と知りながら。 ■夢のようなひとときもつかのま、父の訃報によってシャーロットの暮らしは一変します。親戚母娘は悲嘆に暮れる彼女を使用人のようにこき使い、屋根裏部屋に追いやって……。本国の編集部と読者はもちろん、翻訳者も絶賛のRITA賞受賞作品をお読み逃しなく!
  • 伯爵と泣けない天使
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    見知らぬ伯爵の匂い立つ魅力に、乙女の胸はざわめいて……。 「君たちに関することはすべて把握するのが僕の役目だ」ロンドンに出てきたばかりのテッサとその妹たちは、傲慢な伯爵ペイトン・ラムスデンを前に戸惑いを隠せなかった。生前の父が、私たちが全く知らない男性に後見役を頼んでいたなんて。比類なく美しい伯爵は姉妹の日常にたやすく溶け込み、寄る辺なきテッサの疲れた心を巧みに解きほぐしていく。舞踏会で彼とワルツを踊ったあとに物陰で唇を奪われ、生まれて初めての喜びに漂うテッサは夢想だにしなかった。彼の唇からこぼれる言葉はすべて偽りだということを――甘い愛の囁きも、彼が後見人であるという話も。 ■特殊な事情により極秘の任務を帯びて姉妹を守護するペイトンと、そんな彼への恋心を密かに募らせるテッサ。制約に縛られながらもどうしようもなく惹かれあう二人に、やがて命の危機が訪れて……。2018年RITA賞ファイナリストが描く激動の愛をご堪能ください!
  • 伯爵との一夜【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
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    伯爵を愛したい。たとえ片想いでも。涙の波瀾万丈リージェンシー! 颯爽とした軍服に身を包んだ美貌のアレックスをひと目見ただけで、ヒービーはなぜかひどく落ち着かない気分にさせられた。はじめこそアレックスは彼女に対して無口で冷淡だったが、たがいを知るほどに親しくなっていき、舞踏会の夜に急接近。器量が十人並みで恋愛に縁のなかったヒービーは幸せの絶頂を味わう。だが翌日、アレックスがついに結婚の申し出をしようとしたそのとき、一通の手紙が――彼がかつて求婚した女性からの承諾の返事が届いた!そんな……アレックスに、故郷に愛する人がいたなんて……。ヒービーの中で何かが壊れた。もう限界。「おめでとう。よかったわね」今にも流れ落ちそうな涙をこらえ、彼女は祝福の言葉を贈った――。 ■今まで大勢の士官が来ては去っていくのを見てきたけれど、あなたは特別だった――そう伝えるのが精一杯で、身を引いたヒービー。ところが、ほどなく思いもよらない事態に見舞われ、アレックスと二人きりで極限状態に置かれた彼女は、予期せぬ妊娠をして……。 *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵との一夜
    4.0
    美貌の陸軍少佐アレックス。マルタ島でひと目見たときから、ヒービーは彼に恋をした。だがプロポーズの言葉を待ちわびていたヒービーは、アレックスに婚約者がいると知って彼から離れた。数週間ののち、二人はともにマルタを離れることになるが、乗り込んだ船が突然の激しい嵐に見舞われる。様子を見ようと甲板に出たヒービーは大波に襲われ、助けようとしたアレックスともども海に投げ出された。翌朝、気づくとヒービーは海岸に流れ着いていた――アレックスと二人きりで。★歴史とエキゾチックな舞台に深い興味を抱くルイーズの波瀾万丈のストーリーをご堪能ください。★
  • 伯爵との一夜のあとで
    -
    このお腹に宿った子の父親が、まさか伯爵だったなんて! 写真家のデイジーは雪降るバレンタインデーの夜、仕事で訪れた伯爵邸の敷地内に立ち往生してしまった。すぐにも家に帰って仕事の続きをしなければならないのに……。あたりが刻一刻と白くなるなか、焦りばかりが募る彼女の前に、無造作な黒髪のハンサムな男性セブが現れた。この城を管理しているという彼に館の中へ招き入れられると、とたんにデイジーは彼の熱い視線に気づき、胸を高鳴らせた。その晩、二人はベッドを共にした。一夜だけの関係と知りながら。だが6週間後、デイジーはまたも困り果てた状態で城を訪れた――もう会うことはないと思っていたセブに、妊娠を告げるために。 ■新進気鋭のイギリス人作家ジェシカ・ギルモアの日本デビュー作をお届けします。ロマンティックな一夜の情事を経験した直後、予期せぬ妊娠が発覚した二人の物語。伯爵とは知らずに結ばれたあと、次々に明らかになる彼との様々なギャップにドキドキさせられます。
  • 伯爵との消えない初恋
    4.0
    18歳の夏、シルヴィは任地から帰国中の伯爵クリスチャンと出会った。たちまち恋に落ちて身を捧げた彼女は、任地に戻っていった彼からの連絡を待ったが、手紙1通届かない。弄ばれたと沈みつつ4年を過ごしたあと、シルヴィの目の前にクリスチャンが現れた。
  • 伯爵との離れがたき絆
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    人生のどん底で、私は身ごもった。顔も知らない伯爵の子を。 妊娠7カ月のロザリーは執事に案内され、おどおどしながらまるで宮殿のようなベネチアの邸宅へ足を踏み入れた。場違いすぎて泣きそうだ。まさか依頼主が伯爵夫人だったなんて。代理母は引き受けたけれど、やっぱり自分の子でもあるから、おなかの子は渡せないと言いたい。断られるに決まっていても。だが、見たこともないほど魅力的な伯爵は彼女の妊娠すら信じず、奥さまに確認してほしいと言っても蔑みの目を向けつづけた。伯爵夫人は夫に内緒で代理母を雇っていたの? それはなぜ?そのとき、伯爵が言った。「妻は死んだんだ。愛人と一緒にね」 ■両親を火事で失い、失意の中で代理母となったヒロイン。彼女はヒーローから金めあての女とののしられ、出ていけと言われます。だがその後ヒロインの話が本当だったと知って、ヒーローは彼女を追いかけ、子供をベネチアで一緒に育てるよう強引に迫るのでした。
  • 伯爵と灰かぶり花嫁の恋
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    地味で目立たぬ灰かぶり娘に、突然求婚した伯爵の真意は……? 母が突然病死したあと、サラは父に引き取られて田舎にやってきた。そこで冷ややかに迎えられ、彼女は物語を書いたり、困っている動物を助けたりして孤独を紛らわすのが習慣になった。今は父も亡くなり、まるで修道女のようにつましく暮らしていたある日、人数合わせのために呼ばれた隣家の夕食会で、黒髪に顔だちの整ったラングフォード伯爵セバスチャンと出逢う。翌日、狐を助けようと危険を冒して増水した小川を渡っていたところ、身を挺して救ってくれた彼に、サラは人生初の胸のときめきを覚えた。すると彼が驚きの言葉を告げた。「君が必要――いや、結婚してください」だがそれは、口のきけない娘の世話をしてほしいという意味で……! ■亡妻の愛人に誘拐され、心を閉ざしてしまった娘のために便宜上の結婚相手を探しているヒーロー。次に妻になる女性には愛情を持たないつもりでいる彼に恋してしまった日陰のヒロインの運命は?!それぞれ傷ついた心を抱えた登場人物が織りなす、感涙必至の物語。
  • 伯爵と花嫁の十二夜
    3.0
    人違いで交わされた夫婦の契り。愛なんて、望むべくもない……。 ジュリアは煮えきらない幼なじみの男性との関係がもどかしく、クリスマスの仮面舞踏会で一計を案じる――やどり木の下で出会った男女がキスをする古来の伝統にあやかり、彼をやどり木の下へおびき出す作戦だ。皆が思い思いの仮装をするなか、ジュリアは幼なじみを見つけ、首尾よく彼を会場から連れ出すと、思いきって熱いひとときを過ごした。まさか、仮面を外した“彼”が、幼なじみとは別人とも思わずに!相手の正体は、美形だがどこか陰のある伯爵アレック・ダンバー。激しく動揺するジュリアに、不機嫌な伯爵が思いもよらぬ宣告をする。「もう結婚するしかない――もっとも妻にふさわしくない君と」■大人気英国人作家A・バロウズが描くクリスマス・リージェンシーをお贈りします。伯爵との結婚を前に、自分の幼なじみへの思いは本物の恋ではなかったと気づくジュリア。伯爵とは表向きだけ愛し合う夫婦のふりをすると約束したのに、やがて彼を愛してしまい……。
  • 伯爵と日陰に咲くレディ
    3.0
    身分違いでも、すべてを失っても、貴方のそばにいさせて――『公爵の愛しのシンデレラ』に連なる、珠玉のリージェンシー! 準男爵の娘ハリエット・ハサウェイは一夜にして、この世の喜びと絶望のすべてを味わった。出会ったときから運命を感じた幼馴染み、ロクスリー伯爵とついに愛を確かめ合った直後、彼はハリエットの前から忽然と姿を消したのだ。恋心も名誉も、結婚するチャンスさえも奪われた彼女は、8カ月後、ロンドンの舞踏会でロクスリーと再会する。自分がいるはずだった伯爵の隣には、裕福で完璧なレディが婚約者として寄り添っていた。それでも彼のそばにいたいと願うハリエットは、伯爵家の伝統だという“花嫁候補試験”の存在を知り……。
  • 伯爵と日陰のシンデレラ
    -
    淡い想いも、ささやかな夢もすべてはぎ取られた無垢な乙女は……。 両親亡きあと、やむにやまれず着の身着のままで家を出たマリアンは職業紹介所にたどり着き、どうにか住み込みの使用人の職を得た。雇い主の名はウィリアム・アシントン――最近爵位を継いだばかりの、ハンサムで謎めいた伯爵だ。ほのかな恋心を胸に秘め、身を粉にして働くマリアン。しかし、つましくも幸せな暮らしは突然終わりを告げた。借金まみれの義兄につかまり、裕福な男と結婚するよう命じられたのだ。義兄の家に監禁され、気力を失いかけたある日、ふいに伯爵が現れた。彼はマリアンの唇を乱暴に奪い、信じがたい言葉を口にした。「あの男から愛人を買い取った――きみは今日から僕の愛人だ」 ■憧れの伯爵に抱きすくめられ、口づけられた喜びもつかのま、蔑まれていると知って再び絶望の淵に落ちるマリアン。誤解を解こうにも、伯爵は義兄の卑劣な嘘を信じ込んでいて……。RITA賞受賞作家が繊細に描く、甘く切ないシンデレラ・リージェンシーです。
  • 伯爵と一粒の真珠
    -
    かつて享楽を愛した伯爵は、光を失い孤独を抱えて生きていた。スコットランドを愛する作家が描く、人気シリーズ第2弾! 出征したまま行方知れずの弟を捜し、ミネルヴァは強い決意を胸に伯爵家の扉を叩いた。もはや、“ロンドンの放蕩男”と悪名高きラスミア伯爵に頼るほかない。弟は恥知らずな伯爵に心酔し、愚かにも戦地へついて行ったのだ。ところがミネルヴァは門前払いを食わされ、やむなく夜中に屋敷に忍び込む。そこにいたのは驚くほど見目麗しく、威厳にあふれた男性だった。だが顔には痛々しい傷が走り、青い瞳は視力を失っているようだ。怒りを忘れ、同情心が湧いたのも束の間、伯爵は彼女の話も聞かず、「出ていけ」と冷徹に追い払った。
  • 伯爵と秘密の小部屋で
    -
    19世紀初頭、秘密にあふれた英国マナーハウスを舞台に、1冊の本が、薄幸のヒロインを真実の愛へ導く――。 美しき郊外に立つ瀟洒な館、ソーンクリフ。両親らとしばらくそこに滞在することになったクロエは、亡き祖父の旧友から頼まれ事をしていた。館からある1冊の本を捜してきてほしいというのだ。その本があれば祖父の死の謎がわかるかもしれない――そう聞かされ、クロエが図書室を探っていると、同じく館を訪問中のウッドフォード伯爵にでくわす。不幸な生い立ちの伯爵は、見目麗しくもどこか陰のある男。どぎまぎしつつ、あたりさわりのない会話をしたクロエだが、まさか伯爵も同じ本を捜しているとは、そのときは思いもせず……。
  • 伯爵と別人の花嫁
    -
    結婚後に明かされた真実――伯爵の花嫁は、別人だった! 社交界が注目する今年一番の花婿候補、第7代ダーレストン伯爵ピーター。上背があり、このうえなく優雅でハンサムな彼は全女性の憧れの的で、ペニーもまた、密かに彼の魅力の虜になっていたけれど、まさか自分が、借金のかたに彼の花嫁になるとは思わなかった。本当は双子の妹が嫁ぐはずだったが、妹には愛する人がいたため、ペニーが身代わりとなったのだ――目がほぼ見えないという事実を隠して。つつがなく婚姻が整ったあとで、彼女が本来の花嫁ではないこと、そして目が不自由なことを告げると、伯爵は怒りに任せて言い放った!「ぺてん師と結婚したわけか。ぼくが目の不自由な跡継ぎを望むとでも?」部屋に独り取り残されたペニーは、よよと泣き伏すほかなかった……。 ■怒りのあまり酷い言葉を放ったピーターでしたが、やがて言動を猛省し、ペニーとの結婚を受け入れます。後継者であるどうしようもないいとこに爵位を譲りたくない彼は、跡継ぎをもうけるための愛なき結婚のつもりでしたが……。『道ばたのシンデレラ』の関連作。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている『仕組まれた縁組』を改題したハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵と憂愁のシンデレラ
    3.0
    運命の伯爵がシンデレラに捧げたのは、光り輝くガラスの靴ではなく……。 100万ポンドをわたしに? この人は本気で言っているの?ジャクリーンはイタリア人伯爵ヴィットリオの話が信じられなかった。伯爵の父がまだ若かりし頃、彼女の亡父が賭で稼いだ大金を持ち去り、酔って記憶が曖昧でそのままになっていたのを、彼が返しに来たという。赤字続きの雑貨店を営み、貧苦のうちに逝った父を思うと胸が痛んだ。店は人手に渡り、彼女はそこに住み込みで働かせてもらっているのだ。伯爵の凛々しい瞳に心を奪われる一方、憤りもこみ上げた。今さら何を言うの! 即座に受け取りを拒んだジャクリーンだったが、ほどなく、思いがけない苦境に立たされることになる――彼女の決断に反対の店主に解雇され、路上に放り出されてしまったのだ! ■世界で不動の人気を誇る作家ルーシー・ゴードンが描く、シンデレラ・ストーリーをお届けします! いきなり仕事も住む家も失ってしまったジャクリーンに手をさしのべたのは、なんと彼女が突っぱねたばかりの伯爵でした。一筋縄ではいかない恋の運命やいかに?
  • 伯爵に選ばれた醜いあひるの子
    -
    どうかお願い。魔法が解けるまで、あと一夜だけ伯爵の恋人でいさせて。 エマは家族の中の、いわゆる“醜いあひるの子”だった。姉にも妹にもやさしい父は、彼女にだけつらく当たる。だが、次期伯爵のアレックスが舞踏会で見初めたのはエマだった。美しい姉の目の前で選ばれ、彼女は驚きを抑えられなかった。アレックスから所有する豪勢なアパートメントへ誘われ、二人でめくるめく一夜を過ごす間、エマは夢の中にいる気分だった。翌朝、携帯電話に〈何をしているの?〉〈家に顔を出しなさい〉〈パパはかんかんよ〉と家族からメールがしつこく届くまでは。アレックスとの関係に永遠なんてないのは承知している。でも、私にはつかの間の恋をすることさえ許されないの? ■B・メイソンの初邦訳作品をご紹介します! 伯爵ヒーローのおかげで、自分にも価値があることに気づいたヒロイン。しかし彼との関係はつかの間にすぎず、愛を求めてはいけないのはわかっていて……。あなたも英国貴族と甘く切ない時間を過ごしてみませんか?
  • 伯爵に買われた花嫁
    3.0
    社交界にデビューして4年目になるマリーナは結婚をあきらめていた。男爵の家柄でありながら持参金も準備できない状況では、しかるべき縁談など調うはずもない。ところが、そんなマリーナの前にある日、魅力的な人物が現れた。モーテンホー伯爵ジャスティン・ランサム――花婿候補としてロンドンでも指折りの裕福な独身男性だ。信じられないことに、マリーナは伯爵からプロポーズされ、知り合って3カ月もたたないうちに華麗な結婚式を挙げた。積年の野望をかなえるための手段として、伯爵が彼女との結婚をやむなく選択したとは知らずに。■フランセスカ・ショーとしても活躍する、リージェンシーに造詣の深いルイーズ・アレンの作品をお届けします。思いがけず伯爵夫人となったヒロインの揺れる心を繊細な筆致で描きます。
  • 伯爵に恋したじゃじゃ馬花嫁
    -
    そばにいるのに愛されないのは、あまりにさみしい……。 社交界デビューしたばかりの19歳のエヴィには、数多の紳士に言い寄られても、とうに心に決めた相手がいた。親友の兄で11歳年上のジェームズ。やがて伯爵となる彼が、遠い国へ旅に出ると知って、エヴィは勇気を出して恋心を打ち明けた。彼が鮮やかな緑の瞳でエヴィを熱く見つめ――熱烈なキスをくれるとは想像もせずに。驚きと喜びに舞い上がるエヴィ。だがその手を握った彼は翌朝、求婚を心待ちにしていたエヴィに何も言わず、旅立った。エヴィは泣き暮らし、心に誓った。もう誰も愛さないし、結婚もしないと。2年後、舞踏会でしつこく言い寄ってくる男に襲われかけたエヴィは、相手の足を撃ち難を逃れたが、悪評が立つ前に形だけの結婚をすることに。花婿に名乗りを上げたのは誰あろう、帰国したばかりのジェームズだった! ■Kindleのベストセラー作家にしてRITA賞ファイナリストという実力派M・ウィリンガムがシェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』にインスパイアされて執筆した作品! 傷心からじゃじゃ馬となったヒロインの、初恋の伯爵との切ない愛なき結婚の行方は?
  • 伯爵に捧げるセレナーデ
    3.3
    ブラックストーン伯爵ドミニク・ヴォーンは、最近賭で手に入れたばかりの賭博クラブに顔を出して目を疑った。雇った覚えのない仮面の歌姫が舞台で甘い歌声を響かせていたのだ。女などトラブルの元になるだけだと心得ているドミニクは、彼女を追い出すつもりで控え室を訪れた。そこにいたのは息をのむほど美しい、金髪の可憐な乙女。しかもその洗練された所作はあきらかに良家の子女のものだ。取り巻く男たちの好色な視線にも気づかずに、危険に身をさらしている彼女をなぜか放っておけず、ドミニクは忠告を与えた。無防備な唇を口づけで封じて。■父親の急逝により、突如現れた後見人に“誰かひとりと結婚する”という言語道断な申し出をされた伯爵家の3姉妹。次女カロラインは家を飛び出しますが……。3姉妹の情熱的な恋の幕開けです。
  • 伯爵に拾われた娘【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    -
    路地裏で伯爵が見つけたのは、薄汚れた少年の姿をした真珠だった―― 伯爵アダムはある日、ロンドンの路地裏で時計を盗られ、スリを働いた相手を捕まえてみると、小柄な少年だった。エドと名乗った少年は意外にも聡明そうで、誇り高さすら感じられた。少年に同情し、路地裏生活から救い出してやろうと考えていた矢先、アダムはその少年が何者かに殴られて路上に倒れているのを発見した。急いで知人の館へ運びこむと、そこで驚きの事実が判明する。少年はなんと、エドウィナという名の麗しき18歳の娘だったのだ!だがそのときのアダムはまだ知らなかった――エドウィナが本当はさる男爵家の令嬢であることも、アダムの横顔を見ただけで胸の高鳴りを抑えられずにいることも。 ■父を亡くした男爵令嬢エドウィナは、後見人に決められた不気味な老伯爵との縁談を嫌い、少年に扮して家出を決行。けれども所持金をすべて盗まれたうえ、悪党につけこまれて路地裏でスリを働かされていたとき伯爵に拾われたのでした。不遇な令嬢の恋の行方は? *本書は、ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャルから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵に拾われた娘
    3.0
    路地裏をさまよう薄汚れた少年は、運命に見放された令嬢の、悲しき仮の姿。 男爵令嬢のエドウィナは少年に変装して家から逃げだした。不気味な老伯爵との縁談を、絶対受け入れられなかったから。だが世間の風は冷たい。所持金をすべて盗まれたうえ、悪人の手に落ち、ロンドンの路地裏でスリをはたらかされるはめになってしまった。ある日、偶然出会った立派な身なりの紳士アダムに救い出された彼女は、ほっとして自分が女性であることを告白した。すると、驚いた様子のアダムに意外な話をもちかけられる。「しばらく僕の屋敷に滞在して、ある仕事をしてくれないか?」伯爵位を継承したばかりだという彼から真剣な顔で頼まれ、一抹の不安を覚えながらも承諾したエドウィナだったが……。 ■PHS-102『迷い込んだ愛の森』で運命に弄ばれた娘の物語を描き、好評を博したヘレン・ディクソン。1770年のロンドンを主な舞台にした本作でも悲運のヒロインが登場し、魅力的な伯爵と数奇なロマンスを繰り広げます。どうぞお見逃しなく!
  • 伯爵の愛人
    3.0
    なんて魅惑的な紳士かしら。亡父の任地だったギリシャの島で暮らすアレッサはある晩、中庭で負傷していたブレイクニー伯爵を介抱した。ハンサムで圧倒的な存在感を放つ彼に、彼女はひと目で心奪われた。その後、公邸の別荘近くで伯爵と思いがけず再会する。そして小舟で海に出た二人は、情熱に任せて抱き合う……。けれど、アレッサには島を出られない事情があった。伯爵との結婚を夢みたりしてはだめよ!やがて彼女の耳に、公邸の滞在客の噂話が飛び込んできた。伯爵はアレッサを愛人にしようと企んでいたのだ。■フランセスカ・ショー名義で人気を博したアレンが本作で描くのは、初恋に胸躍らせる地味なヒロインを翻弄して、情熱のなんたるかを教えるセクシーな英国人伯爵。スリリングな展開に目が離せません!
  • 伯爵の愛人契約
    3.0
    蔑まれ、屈辱を味わわされても、彼から離れられない。もう二度と。 親に虐げられて育った孤独なニコラにとって、イタリア伯爵の息子ジャンカルロと恋に落ちた2カ月は、愛と情熱に包まれたもっとも幸せな日々だった。なのに……金を無心する親に脅迫され、その幸せを自ら壊してしまった。ジャンカルロは怒り傷つき、彼女を裏切り者と責め立てた。10年後、ジャンカルロの母親の個人秘書として雇われた彼女は、かつて愛した人に再び罵倒される。「金目当ての欲得ずく」と。それだけでは気がすまない彼は、母親ともども、彼女をトスカーナの地所に連れていくと、屋敷に軟禁した。そして24時間、彼の慰みものになることを強いて……。 ■しっとりとした大人の官能ロマンスに定評のあるC・クルーズ。サディスティックなまでに嬲られるヒロインの甘く切ない苦悩を描ききっています。かつて自分を裏切った女性に責め苦を与えるつもりが、逆に欲望をかき立てられてしまうヒーローにもご注目。
  • 伯爵の甘い罠
    -
    メグはカステルフィーノ伯爵邸の壮麗な庭園改築のデザイナーとして屋敷に住み込むためトスカーナを訪れる。だが豪奢な屋敷に着くと、出迎えたのは老伯爵ではなく、見覚えのある男性の不機嫌な顔だった。ジャンニ・ベリーニ! 数カ月前に偶然出会い、ひと目で惹かれたが、プレイボーイで有名な彼はメグに気を持たせただけで去っていった。その彼がどうしてこの屋敷に? しかも、明らかに迷惑そうだ。老伯爵が数日前に亡くなり、息子のジャンニが伯爵の称号を継いだが、庭園に興味のないジャンニは改築をとりやめるつもりだとメグは知る。それでも老伯爵との契約を主張するメグに、彼はあっさり折れた――メグとのひとときの情事を楽しむために。
  • 伯爵の過ち
    3.0
    「目を開けろ! 飲んだくれの娼婦め!」どなり声とともに夫ダンテからシャワーの冷水を浴びせられ、ミランダは、ひどく重いまぶたをこじ開けた。いったい何が起こったの? 彼女は朦朧とした頭で考えた。翌朝、夫は姿を消していた。必死に捜していると、ようやく連絡が入る。「君はイタリアへ来なくてはならない。何がなんでも」彼は亡きおじから受け継いだコモ湖畔の別荘にいるという。ミランダは夫の仕打ちを問いただすため、イタリアに飛び立った。ありもしない不貞の嫌疑をかけられているとは、夢にも思わずに。

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  • 伯爵の過ち【ハーレクイン・セレクト版】
    -
    結婚して4年。ミランダは夫のダンテと幼い息子を心から愛していた。それが、こんなことになるなんて……。あの晩の記憶はない。なぜかミランダは裸で気を失っていて、帰ってきた夫にいきなり不貞をなじられたのだ。なんという濡れ衣。ダンテは幼い息子とミランダを強引にコモ湖畔に連れていき、そこでミランダは初めて夫の素性と華麗な出自を知る。ダンテはただの実業家ではなく、伯爵の称号も持つ資産家だった。彼はなぜ身分を偽っていたの? なぜわたしの浮気など疑うの?ミランダは、身分でなく彼自身を愛してほしいという夫の思いを知るが、彼女に向けられた嫌疑は晴れないままで……。 ■愛憎渦巻くドラマティックなロマンスは、往年のハーレクインの世界がお好きな方には見逃せません。高貴な血を引く気高い夫の誤解を解くべく、健気に愛を貫くヒロインの姿に感涙必至です。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵の悪戯なラプソディ
    3.5
    見知らぬ後見人と結婚させられそうになり、家出した伯爵令嬢エリザベスは、運良く使用人として未亡人の屋敷に置いてもらえることになった。これで路頭に迷わずにすむと安堵したのもつかの間、雇主の自慢の甥で、ハンサムな伯爵ナサニエルが、屋敷にしばらく滞在することになってしまう。ナサニエルはエリザベスの後見人と親友の仲。彼女はなんとしても正体を隠し通そうとするが、ナサニエルはなぜか彼女に目を留め、何かにつけて誘惑してくる。心を許してはいけないと思いながらも、いつしか惹かれて……。■人気作家キャロル・モーティマーによる、コープランド家の3姉妹の物語。最終話は使用人として働く三女エリザベスの恋模様をお届けします。3組勢揃いの感動的なフィナーレもお楽しみください!
  • 伯爵のウエディング 華麗なる貴公子たち III
    -
    誰にも気兼ねすることのない、自由気ままな旅暮らし。セレナはそんな生活をこよなく愛している。ある日、彼女は旅の途中でイタリア人のレオと知り合った。無骨な印象を与えるが、彼は親切で思いやりがあり、ふだんは田舎の農場でつましい生活を送っているという。セレナはレオに親しみを覚え、しだいに思いを寄せていった。やっと私にぴったりの男性に出会えたんだわ。しかし、セレナの喜びはほどなく打ち砕かれた。レオが途方もない億万長者であるだけでなく、高貴な称号の持ち主でもあることを知ったのだ。★二度のRITA賞受賞に輝く作家ルーシー・ゴードンが描く『華麗なる貴公子たち』は、イタリア人貴族のヒーローが読む人のハートをとりこにしてしまう連作です。★
  • 伯爵の想いびと
    3.0
    巧みなストーリー展開と知的なユーモアは唯一無二。MIRA文庫初登場のL・サンズが贈る、珠玉のヒストリカル! シャーリーは男装し、双子の妹を連れて非情な後見人から逃げ出した。道中、二人は若き伯爵ラドクリフと出会う。彼はまだ幼さの残る“兄妹”に同情したらしく、ロンドンの屋敷に匿ってやると申し出てくれたが、彼との旅には予想もしない困難が待ち受けていた。そんなに軟弱では妹を守れない、と彼は手取り足取りシャーリーに射撃を教え、2部屋しかない宿では当然のように1部屋を妹に与えて「我々は相部屋だ」と言う。シャーリーはハンサムな伯爵を間近に感じるたびに心臓が飛び出しそうになり、彼の戸惑いには気づきもしなかった。
  • 伯爵のかりそめの妻
    3.0
    身も心も奪われた相手は、まるで悪魔のように冷酷な億万長者。 タマラはパーティで、父の決めた婚約者、メルトン伯爵とでくわした。巨大企業のCEOを務める彼に、父は家と会社を守る代償として、あろうことか娘を差しだしたのだ。支配者の風格を漂わせる、逞しく精悍な彼に唇を奪われた瞬間、予想もしなかった興奮がタマラの体を駆け抜けた。「僕たちのベッドでの相性は抜群だ」挑発的な言葉とは裏腹に、伯爵は会社の合併後はすぐ離婚すればいいと、半年間、形だけの夫婦を演じる契約結婚を提案してきた。ところが結婚式の2カ月後、タマラは情熱に抗えず彼に身を捧げ、妊娠。そして驚愕の事実を知る。私を妊娠させることが彼の計略だったなんて!■愛なき結婚ばかりか妊娠までもが“契約”だったと知り、どん底に落とされたヒロイン。悪魔のような伯爵に情熱をかきたてられ、取引に応じたことを悔やみますが……。傲慢ヒーローとホットな作風で大人気、アンナ・デパローの渾身の一作です!
  • 伯爵の華麗なる復讐
    4.0
    彼女なら完璧だ! まさに月と狩猟の女神アルテミス……。旅先でアンボーン伯爵は死刑執行前夜の娘を買い取った。ある男への復讐の小道具にするために。二カ月後、伯爵が城へ戻ると、パーディタと名づけたその娘は憂愁の調べを奏で、優雅にワルツを踊ってみせた。貴婦人さながらの気品まで漂わせ、想像以上の変身ぶりだ。気づくと伯爵は彼女の唇を奪っていた。パーディタは心をかき乱された。伯爵の氷のような瞳。彼は私を汚れた女だと思い込んでいる。なのにキスをされただけで、あの苦い教訓を忘れてしまいそう。■心を閉ざした囚われの美女と、復讐に燃える伯爵。やがて二人は数奇な運命の巡り合わせに愕然としますが……。人気作家が描く切なくも絢爛豪華な愛憎劇、どうぞご堪能ください。
  • 伯爵の華麗なる復讐【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
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    沈黙の乙女を拾った冷酷な伯爵。数奇な運命と切ない愛が交錯し―― アンボーン伯爵は旅先で、囚われの娘を買い取った。かわいい従妹をたぶらかして捨てた男への意趣返しの道具として。まったく口をきかないその娘をパーディタと名づけると、領地に連れ帰って、さっそくレディ教育を開始した。出会ったときには痩せ衰えていた彼女は今やすっかり回復したが、依然として言葉を発しないうえに、反抗的な態度を見せている。伯爵はいらだちを禁じえなかった――パーディタに、そして、彼女の美しい顔、魅力的な瞳、恍惚とさせる唇に気づいた自分に。ある夜、とうとうキスに及びながら、彼は悪魔のようにささやいた。「だが、わたしはおまえのすべてを軽蔑している」 ■じつは上流社会で生まれ育った令嬢のヒロイン。そうとは知らず、レディ教育を施すうち、憂愁の調べを奏で、優雅にワルツを踊ってみせる彼女に、伯爵はなすすべもなく惹かれていきます。心を閉ざした囚われの美女と冷たき伯爵の、切なくも絢爛豪華な恋絵巻! *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵の求愛
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    挙式前日の夜、十九歳のアリスは婚約者ダニエルの邸宅を一人で訪問した。婚約してからというもの、彼の態度はひどくそっけない。なぜ自分との結婚を決めたのか、彼女は挙式前にはっきりさせておきたかったのだ。するとダニエルは耳を疑うような言葉を口にした。
  • 伯爵の恋人 シンデレラに憧れて
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    シドニーで教師を務めるマリーナは、結婚式を三週間後に控えながら、婚約者シェーンの反対を押し切って白血病の少女レベッカに骨髄を提供するために、イギリスに発った。ヒースロー空港に迎えに来ていたのは約束の運転手ではなく、レベッカの大叔父、ウィンターボーン伯爵のジェームズだった。堅苦しい雰囲気を漂わせているものの、伯爵のイメージにはほど遠い。若く、ハンサムで、セクシーで、しかもまだ独身だ。初対面だというのに、マリーナは彼にみだらな妄想を抱く。伯爵の家に案内されるなり、雇人が忠告した――伯爵には、婚約を考えている美しい令嬢がおります。そう、私にも婚約者がいるのよ。マリーナは自分に言い聞かせた。でも、ジェームズの前では、シェーンの魅力が薄れていく。なぜ?これからしばらく伯爵の家で過ごすのに、こんな気持を抱いていいの?
  • 伯爵の恋人【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
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    2カ月前に母を病で亡くしたばかりのマリーナは、白血病の少女に骨髄を提供するため、はるばるイギリスへやってきた。空港に迎えに来ていたのは、約束の運転手ではなく、少女の親族である若く美しきウィンターボーン伯爵、ジェームズだった。はじめこそ、尊大な態度をとる彼に反感をおぼえたものの、互いに身の上話をするうち、しだいに打ち解けていった。そしてマリーナは伯爵に魅了されている自分に気づく――心も、体も。経験したことのない我が身の反応に戸惑うと同時に、気分が浮き立つ。だが、伯爵邸に案内されるなり、ジェームズの世話係の老人が忠告した。伯爵様には、婚約を考えている美しい令嬢がおられます、と。 ■名うてのプレイボーイ伯爵の唇からこぼれた“ノーとは言わせない”という誘い文句が、何度も頭にこだましてしまうほど純朴なヒロイン。魅力的な彼との間に慎重に距離を保とうとしますが……。大スター作家リン・グレアムがお好きな方におすすめしたい一作です! *本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵の知らない妻
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    つかのま“伯爵夫人”でいることを、どうか、ゆるしてください。 アラベラは今、ウェストレイ伯爵夫人になりすましていた。新婚早々、夫が亡くなり、その不審な死の真相を突き止めるには、正体を隠して関係者に近づく必要がどうしてもあったのだ。最近、爵位を継いだ新伯爵は海外にいるというから問題ないはずよ。6年ぶりに祖国イギリスの地を踏んだ新伯爵ランドルフは、領地を訪れたとき、使用人の言葉に耳を疑った。「奥様がお留守で……」奥様だと? 未婚のぼくに、妻などいるはずがないが?いぶかしんだ彼は、“伯爵夫人”が出かけたという館を訪れ、華やかなドレスに身を包んだ見知らぬ美女アラベラを見つけ―― ■「ご主人があなたを捜しに来たわよ」そう言われ、振り返ったアラベラが目にしたのは、獲物を捕らえたかのような喜びの笑みを浮かべたウェストレイ伯爵でした。あまりに予想外の展開に、彼女は気を失ってその場に倒れ込み……。『子爵に恋した壁の花』の関連作。
  • 伯爵の花嫁【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
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    2年ぶりに再会した夫は、まだ知らない。あのとき失ったはずの子が生まれたことを。 イギリスの田舎で小さな花屋を営むジェマイマは、ある日、見覚えのある高級車が店の前に止まっているのに気づいて青ざめた。別居中の夫、アレハンドロ──ついに彼がやってきた!伯爵の彼とは出逢ったとたん恋に落ちて結婚し、スペインの城へと移り住んだものの、彼の情熱は日ごと失われた。不運な流産を機に、アレハンドロのベッドからも追い払われ、2年前、ジェマイマは泣く泣く家を出たのだった。警戒心をあらわにする彼女に、アレハンドロが傲慢に言い放った。「僕を裏切った女と離婚するために来た」皮肉ね。あのとき失ったはずの子がじつは生まれたというのに……。 ■愛し合って結婚したけれど、ボタンの掛け違いで遠い存在になってしまった二人。アレハンドロと思いがけず再会し、もう黙ってはいられないと、ジェマイマは子どもが生まれたことを告げます。しかし夫は我が子と信じてはくれず、彼女は屈辱を味わうのでした……。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵の花嫁候補
    4.5
    さえない田舎娘のわたしが、 伯爵家の花嫁になれるわけがない。 放蕩伯爵デベン卿は30歳を迎え、跡継ぎをもうける必要に迫られていた。 久々に舞踏会に足を運んで妻にふさわしい女性を見つけようとしたが、 蜜に群がる蜂のように玉の輿狙いの浅ましい令嬢ばかりが寄ってくる。 うんざりした彼が大広間からテラスに逃げだしたところ、 妖精を思わせる娘、ヘンリエッタと出会った。 田舎から出てきたばかりの彼女はロンドン社交界から冷遇され、 テラスの植えこみの陰で涙に暮れていたらしい。 デベン卿はヘンリエッタを妻にしようと心ひそかに決め、 放蕩者として名高い彼に警戒の目を向ける彼女に話しかけた。 「きみを光り輝く社交界の華にしてやろう」

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  • 伯爵の秘密
    -
    ワシントンの植物研究所で働くエマは、イギリスにやってきた。ガーンジー島にある美しい庭園を訪れ、研究にどうしても必要な薬草を採取するために。庭園の持ち主はブライス・パリサー伯爵――十七代も続く名門の当主だ。エマはこの二年ほど文通をしている男性に連絡を取り、一緒にガーンジー島へ向かった。島に到着したエマは、やがて驚愕の事実を知る。なんと文通友達の男性こそ、ブライス・パリサー伯爵だった!★
  • 伯爵の不都合な花嫁
    -
    伯爵家を継ぐ貴公子にとって、私は不都合な花嫁でしかないのに……。 テンパーは恋多き母のせいで、上流階級の口さがない人々から、どうせ娘も同類だろうと、いわれなき噂を立てられていた。男性に対してトラウマのある彼女は、母とは違うのに。ある日、テンパーは父に強いられて社交界デビューが決まり、兄の親友で伯爵家子息のギフが護衛を務めることになった。手が触れただけで甘い衝撃の走る彼が、そばにいるなんて……。戸惑うテンパーだったが、舞踏会が開かれた屋敷の寝室で、期せずしてギフと二人きりでいるところを他人に目撃され、大騒動に。テンパーの評判を守るため、ギフはやむなく彼女に求婚した。夫婦の契りを結ばない、白い結婚ならとテンパーは答えるが―― ■妻にするなら成熟した上品で穏やかな淑女でなければならないと考えていた貴公子ギフ。それが蓋を開けてみれば、じゃじゃ馬のテンパーを娶ることに。しかも、彼女は夫となるギフに、ベッドをともにしない代わりに、よそで自由に遊んでいいと言うのでした……。
  • 伯爵のプロポーズ
    -
    「城はいらない。君がいてくれれば」ああ、その言葉を信じられたら!■「僕と結婚してくれませんか」祖国オーストラリアからイギリスへ向かう飛行機の中で、テッサは突然隣席の男にプロポーズされた。彼は第十三代ドルストン伯爵チャールズ・キャメロン卿と名乗り、六週間以内に結婚しないと、城とそれに伴う財産を相続できないという。イギリスで暮らす妹夫婦を交通事故でなくしたばかりのテッサは、悲しみと心労のさなかにあり、チャールズにつきまとわれるのは大迷惑だった。しかし彼は、遺児ベンの養育権をめぐって妹の義母と渡り合うテッサを、お節介にも力強く援助する。頼もしく優しい彼に、いつのまにか恋してしまったテッサ。でも、財産を得るためにプロポーズする男となど結婚なんてできる?
  • 伯爵の無垢な乙女
    4.5
    父が戻ってくるまで、伯爵の屋敷で愛人として暮らすなんて! 上流階級の生まれのルーシーは極貧生活を強いられている。母が亡くなる前から賭博に手を出した父があちこちで借金を作り、そのたびに夜逃げを繰り返してきたから。父が突然姿を消した今、路上でバイオリンを弾いて恵んでもらうお金だけが唯一の収入だ。ある日、ルーシーの住まいに背の高いハンサムな紳士が現れた。わたしをこんな生活から連れ出してくれる、夢の人……?だがルーシーの期待も空しく、その紳士――キャンボーン伯爵は険しい顔で彼女の父親を出せと言った。莫大な借金があるというのだ。父の居所にまったく心当たりがないとルーシーが震えながら告げると、伯爵は灰色の目を細めて、残酷な提案をした。■上流階級の娘でありながら貧しい暮らしを強いられるルーシーと、広大な屋敷で何不自由なく育った伯爵のジェームズ。本来なら出会うはずもなかった二人の間に芽生えた恋の行方は? 不遇にめげずひたむきなヒロインに涙する、エリザベス・ロールズの感動作。
  • 秘密のコテージ 伯爵夫人の縁結び I
    3.5
    未亡人ながら変わらぬ美貌で、社交界の名花であり続けるフランチェスカにはひとつの才覚があった。それは、恋に不慣れな男女の縁談をとりまとめること。あるパーティの席、旧知のロックフォード公爵に挑発された彼女は、勢いで彼と賭をしてしまう――このシーズンが終わるまでに、彼が選んだ女性を婚約させてみせる、と。そして公爵が指さしたのは、父の看病で行き遅れ、財産もなくて壁の花となっている冴えない令嬢コンスタンスだった。ところがフランチェスカの思惑に反し、コンスタンスは予想外の男性と恋に落ちてしまい……。
  • 伯爵夫人の片想い
    3.0
    憐れみや施しはいらないと言ったのに、それならば僕を受け取れ、ですって? エリーをただ働きの家政婦扱いしかしなかった冷淡な継兄が、紳士クラブで起きた諍いの流れ弾を受けて死亡した。その訃報を伝えに来たのは、ヘインフォード伯爵ブレイク――社交界随一の富と美しい容貌を持つ、エリーが密かに憧れる男性だ。銃弾が、本来彼を狙ったものだったことに責任を感じ、急いで駆けつけたのだろう。髪は乱れ、シャツも破れたままだった。天涯孤独の身となったが、彼からの憐れみだけは受けたくない……。私のことを“不美人で脚の悪い女”と呼んでいたから。だが、継兄がエリーの財産を使い果たしていたことを知るや、ブレイクは支援を拒む彼女を突っぱね、こう言った。「僕と結婚しろ」 ■人気実力派作家ルイーズ・アレン。伯爵との便宜結婚ものをお贈りします。エリーはなかば強制されるように伯爵の妻となりますが、彼に愛がないのは自明。でも、過去の事件による男性不信、不自由な脚――それらをすべて受け入れてくれる夫への片想いは夜毎せつなく募り……。
  • 伯爵夫人の出自【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    -
    煙突のすすのようなモノクロの世界に、伯爵との出逢いが色彩をもたらした。 漆黒の髪、黒の上着とスカートに、黒いブーツ。煙突掃除人の娘ジェマイマは伝統的な盛装で、貴族の結婚式の余興に出た。上流階級の人々に気後れしていたところ、一人の男性が声をかけてきた。見目麗しきその男性は、第15代セルボーン伯爵ロブ。結婚式に煙突掃除人とキスをすると幸せになれる――そんな言い伝えに則って彼に口づけされ、ジェマイマの胸はときめいた。一方ロブは、亡き父と祖母の奇妙な遺言に頭を痛めていた。伯爵領と莫大な資産を継ぐ条件として、父からは4週間以内の結婚を、祖母からは100日間の禁欲を命じられたが、適した相手がいないのだ。いや、待てよ。この煙突掃除人の娘を、名ばかりの妻にしたら……? ■透き通る白い肌と青紫の輝く瞳、そして教養と機知に富んだジェマイマこそ、完璧な伯爵夫人候補だ――煙突掃除人の娘でさえなければ。迷うロブでしたが、出逢った数日後に彼女の家を訪れ、便宜結婚を申し込みます。「結婚しても君は君、僕は僕で暮らそう」と。 *本書は、mirabooksから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵夫人の出自
    5.0
    余興のために結婚式に呼ばれた煙突掃除人の娘ジェマイマは、式場で居合わせた伯爵に幸せを運ぶキスを求められ、思わず胸がときめいた。数日後、驚いたことに彼が家に訪ねてきて便宜上の結婚をしてはもらえないかと申し出る。聞けば、亡父の遺言で、花嫁を迎えなければ遺産を手にすることができないという。「結婚しても、きみはきみ、ぼくはぼくで暮らそう」すてきな申し出だわ。もう煤(すす)だらけの生活をしなくてもすむ。ジェマイマはにっこり笑って承諾したのだが……。★一作ごとに大物感が増してきたニコラの最新刊をお届けします。今回のヒロインはなんと煙突掃除人の娘、ジェマイマ。結婚式に煙突掃除人とキスをすると幸せになれる――その言い伝えをヒントに、作者は寓話性の高い物語を書きあげました。さて、その結末は?★
  • 伯爵夫人の出自【MIRA文庫版】
    3.0
    こんなにも彩りに溢れた世界があるなんて、知らなかった――19世紀英国に舞い降りたシンデレラ・ストーリー! 煙突掃除人の娘ジェマイマはある日、余興のため貴族の結婚式に呼ばれた。上流階級の人に囲まれ居心地悪く佇んでいたところ優しく声をかけてきたのが、見目麗しいセルボーン伯爵――思わず胸ときめかせるジェマイマだが、もちろん彼は住む世界の違う人。もう二度と会うこともないだろうと思っていた数日後、その伯爵がジェマイマの家を訪ね、あろうことか便宜結婚を申し込んでくる。聞けば亡父の遺言で花嫁を迎えないと遺産が手に入らないらしい。「結婚してもきみはきみ、ぼくはぼくで暮らそう」思わぬ申し出にジェマイマは……。 *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵夫人の条件【ハーレクイン・マスターピース版】
    -
    この恋は、ただの見せかけ――心に言い聞かせても、体が裏切る。 会社員のジュリアはパーティで男に言い寄られて困っていたとき、突然割って入ってきた人物を見て驚いた。「サイラス!」近い将来、伯爵の爵位と広大な領地を受け継ぐ名家の御曹司で、つねに絶対の自信を持ち、大勢の女性に取り囲まれている。彼の遠縁であるジュリアは、そんな彼に憧れの念と反発心を抱いていた。今もサイラスは彼女に向かって軽蔑もあらわに、「きみもあの男に気があるのだろう」と疑惑を投げかけてきた。事実無根のことで責められ、断固否定するジュリアに、サイラスは思いもよらぬ提案をする――「それならば、僕の恋人を演じてあの男を追い払えばいい」 ■年上のサイラスは、ジュリアが18歳のときすでに将来の伯爵夫人として都合がいいと判断し、彼女が大人になるのを待っていました。ただそれは愛ゆえなのか、はたまた実利のためなのか? 大スター作家ペニー・ジョーダンの3部作〈華麗なる日々〉の第2話です。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵夫人の条件 華麗なる日々 II
    -
    ジュリアは親友の夫ニックにしつこく言い寄られ、困り果てていた。うぬぼれの強い彼は、ジュリアも自分を求めていると疑わない。そんな二人の様子を、美術財団会長のサイラスが見ていた。ジュリアの遠縁で、彼女の祖父の爵位と領地を受け継ぐ人物だが、ジュリアとは犬猿の仲だ。サイラスは彼女もニックに気があるのだろうと軽蔑をあらわにした。怒って否定する彼女に、そうでないなら証明してみせろと言う。どうやってと問うと、サイラスは信じられない提案をした。彼の恋人を演じてニックを追い払えばいい、と。★同じ寄宿学校出身の三人の女性たちが華やかなパーティを舞台に繰り広げるロマンスです。★
  • 伯爵令嬢の受難
    -
    ■彼と踊ったワルツが、人生で最後のダンスだったなんて。■もう二度と元の自分には、元の姿には戻れない。ヘレナ・ライハートは重度の火傷を負った手と腕、複雑骨折をした足首、移植のために皮膚がひきつれた腿を見て思った。ヨーロッパの小国の伯爵令嬢で、パパラッチの格好の標的になるほどの美貌の持ち主だった彼女は、飛行機の緊急着陸事故で大怪我を負った。もっと重傷の人だっているのだ。これくらいで自分を哀れんではだめ。自己憐憫にひたる自分を嫌悪したが、心の傷は深かった。もう誰も私を美しいとは思わないわ。マット・ウォーカーだって……。ヘレナは事故の前にパーティで一緒に踊った長身でハンサムな牧場主を思い浮かべた。マットは事故のあと、お見舞いにも来てくれなかった……。痛む心と思うように動かない体を抱え、彼女は人知れず涙を流した。
  • 伯爵令嬢の憂鬱 恋人はドクター
    4.0
    伯爵の末娘のジェインは厳しくしつけられ、自分の意見や感情も素直に表すことを許されない。そんな鬱々とした思いを抱えた生活も、キャリントン医師が現れて一変した。いとこの幼なじみだという彼は、このうえなく無作法で、ジェインのことを世間知らずのお嬢さまと決めてかかる。しかしその毒舌とは裏腹に、彼女の捻挫を診療する優しい手つきは、ジェインに不思議な胸騒ぎを引き起こした。間違いない。謎と魅惑に包まれた彼は、決してかかわってはいけないたぐいの人間だ。■“ドクターとの恋物語”――腕が立つうえに魅力的なお医者さまは、まさに女性の憧れ。そんなドクターに恋をしてしまったら? 
  • 伯爵を愛しすぎた家なき家政婦
    -
    愛する人の愛人にはなりたくない。でも、せめてつかの間だけでも愛されたい。 両親に家を追い出されて以来、イギリス中をさまよったケイトは、半年前にとうとう無一文になってしまった。運よく、湖水地方にある主人不在の伯爵邸で家政婦の仕事を得て、ほかの使用人と屋敷の切り盛りをしながら平和に暮らしていた。だがある日、主人である伯爵ヘンダーソン卿が突然イタリアから帰国。2人の妻を妊娠と出産で亡くした過去を持つ彼は、不幸な思い出の残る屋敷を売り払うために帰ってきたのだ。ケイトは思いとどまらせるため、伯爵を楽しませようと心を砕くうち、いつしか密かな恋心を抱くようになっていった。そうとも知らず、彼はケイトにひとときの愛人契約を持ちかけて……。 ■伯爵に想いを寄せるケイトは、愛人になるのを一度は断りながら、彼が滞在している間だけでも愛されたいと思い直して応じることにしますが……。それぞれ悲しい過去を背負うヒーローとヒロインの心情を繊細に丁寧に描いた、ローラ・マーティンの日本デビュー作!
  • 伯爵を待ちわびた壁の花
    3.0
    拒まれた乙女の初恋は、 あの夜に置き去りにされたまま。社交界デビューの夜、バイオレットの夢は砕け散った。 幼なじみのセスと最初のダンスを約束していたのに、 彼女のドレス姿を見たとたん、彼は何も言わずに背を向け、 そのまま別れの言葉もなく戦地へ行ってしまったのだ。 わたしが美しくないから、きっとセスは幻滅したんだわ……。 それからの月日は絶望のうちに過ぎ、6年が経った。 夫を見つけられないなら出て行けと父に叱られたバイオレットの前に、 戦地から帰還したセスが現れる。罪深いほどすてきな男性になって。 兄亡き後ダルトン伯爵の称号を継いだ彼は、近く妻を迎えるという。 そして、彼はバイオレットにきいたのだ。「なぜ君はまだ独身なんだ?」
  • 白昼の闇
    3.5
    次世代エネルギーの開発に情熱を注ぐ、美しき科学者サブリナ。ある日、上司のドワイト博士が忽然と姿を消した。貴重品が入った鞄や駐車場に残された車を見て、サブリナは不審を抱く。彼は本当に自ら蒸発したのだろうか?やがて彼女は稼働していないはずの工場で、博士の名前が刻まれた腕時計を発見する。われ知らず“遺体なき殺人”の証拠を握ってしまったサブリナは、恐るべき陰謀に巻き込まれ、運命を翻弄されていく……。圧巻の心理サスペンス!
  • 白昼夢の恋人 億万長者の戯れ I
    -
    有名私立校で校長を務めるグレースは、三年ほど前から学校の理事長アダム・ボーエンが気になっていた。アダムはレコード会社を経営するリッチな実業家でもあり、長身のハンサムで、どんな女性の心も奪ってしまう。もちろん地味で堅苦しいグレースなど眼中にないらしく、彼女は女性として見られていないことを自覚していた。そこでグレースは、叶わぬ夢を形にすることで満足しようと、彼と自分を主人公にしたロマンス小説を書き始めた。その小説が偶然にもアダムの目に触れ、思いがけぬ事態を巻き起こそうとは予想だにしていなかった。
  • 白鳥になれない妹【ハーレクイン・イマージュ版】
    -
    富と美貌に恵まれた彼がなぜ、白鳥になれない私を選んだの? 「僕と結婚してほしい」大富豪のラファエルから突然求婚され、彼の経営するホテルで働くコーラは耳を疑った。頼みたい仕事があるからとスペインへ連れてこられたけれど、鷲を思わせる、危ういほど美しい彼からまさか妻に指名されるとは……。彼は土地買収の必要条件として便宜的に結婚したいのだと言い、せいぜい数週間で結婚は解消され、莫大な報酬も約束されるらしい。兄や姉と違い、どじで美しくもないコーラは両親に愛されずに育ち、先日も大事な家宝を他人に騙し盗られて叱責されたばかりだった。その損失を補って両親に認めてもらいたい一心で彼女は申し出を受けた。心の隅で、なぜ醜いあひるの子の自分が選ばれたのか、いぶかりながら。 ■美しい姉や才能ある兄の陰に隠れるように生きてきたコーラは、今もなお両親に愛されようとけなげに頑張ります。一方、公爵家の血を引きながら一族の禍根に懊悩するラファエル。そんな彼がコーラに近づいた切なる理由とは……? 最後に感動が待ち受ける珠玉作。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 白鳥になれない妹
    -
    富と美貌に恵まれた彼がなぜ、白鳥になれない私を選んだの? 「僕と結婚してほしい」大富豪のラファエルから突然求婚され、彼の経営するホテルで働くコーラは我が耳を疑った。頼みたい新しい仕事があるからとスペインへ連れてこられたけれど、鷲を思わせる、危ういほど美しい彼からまさか妻に指名されるとは……。彼は土地買収の必要条件として便宜的に結婚したいのだと言い、せいぜい数週間で結婚は解消され、莫大な報酬も約束されるらしい。兄や姉と違い、どじで美しくもないコーラは両親に愛されずに育ち、先日も大事な家宝を他人に騙し盗られて叱責されたばかりだった。その損失を補って両親に認めてもらいたい一心で彼女は申し出を受ける。心の隅で、なぜ醜いあひるの子の自分が選ばれたのか、いぶかりながら。 ■美しい姉や才能ある兄の陰に隠れるように生きてきたコーラですが、大人になった今なお両親に愛されようとけなげに頑張ります。一方、公爵家の血を引きながら一族の禍根に懊悩するラファエルは、ある目的を胸に彼女に近づいて……。最後に感動が待ち受ける珠玉作!
  • 白馬の騎士と禁断の花
    -
    “愛とは、悪い男に恋して傷ついても、いつか白馬の騎士が現れて成就するもの” 「今日、おまえは結婚の申し込みを受ける」冷酷な父の言葉に、オリヴィアは絶句した。相手は会ったこともない異国の王。部屋を飛び出し、館の外への地下道を、涙をこらえひた走る――すると突然、白檀の香りのする逞しい胸板に行く手を阻まれた。鋭い声をあげ、力強い腕から逃れようともがくが、無駄だった。暗闇で長身の男の顔は見えない。ああ、私は誘拐されるの?だが抱き上げられたまま光射す場所に出た瞬間、目をみはった。ダヴィデ像のような猛々しい美しさ。たちまち心奪われた彼は、富豪ローマン・ラザロフ。政略結婚相手の親友だった! ■古い映画でしか観たことのなかった愛の世界に迷いこんだ無垢なヒロイン。野性味溢れる彼は悪党か、はたまた白馬の騎士か? 政略結婚間近の彼女に残された時間は、1週間――。実力派A・チネッリの力作です。
  • 白馬の騎士の誘惑
    4.0
    彼は名うてのプレイボーイ。でも、私にだけは指一本触れない。 デイジーはぼんやりと目を覚ました。そこは彼女が滞在しているホテルの部屋ではなく、豪華なスイートルームの寝室だった。シャンデリアがきらめき、何もつけていない体を覆う上掛けは、信じられないほど滑らかで──何もつけていない? いったいどういうこと?頭ががんがんして、まったく思い出せない。ふいに寝室のドアが開いて、彼女はあわてて胸を隠した。ルイス・ヴァルケス! 突如、デイジーの脳裏に記憶がよみがえる。昨夜、プレイボーイの彼に誘惑され、ダンスを迫られたけれど、きっぱりと拒絶したはず。なのに、なぜ私は彼のベッドにいるの? ■R-3069『大富豪と裏切りの薔薇』の関連作です。タイトルの“白馬の騎士”は果たして何を意味しているのか……?そして、堅物の女教師デイジーの華麗な変身にも注目です!
  • はぐれた愛に寄り添い
    -
    プリシラは亡き母のために復讐を企み、犯罪組織のボスという裏の顔を持つ会社社長のオフィスを訪ねた。だが入り口に現れたどこか謎めいたボディガードの男は、ボスが面会を許可したにもかかわらず、彼女を追い払おうとする。頑なに帰ろうとしないプリシラに、彼は試すように告げた。「身体検査をする。ここを立ち去るか、おれに全身を触らせるかだ」屈辱に震える一方で、プリシラは不思議なものを感じていた。彼の瞳はまるで……私を親身に心配しているかのようだわ。
  • 始まりは愛人
    5.0
    高校教師のミケイラは横領の罪で訴えられている父にかわり、大実業家ラファエル・アグイレラに返済をつづけている。生死の境をさまよう妻を救いたいと思うあまり罪を犯した父――自らも病を患い余命わずかな今、せめて尊厳は守ってあげたい。その一心で彼女は週末も休まず夜を日に継いで働いたが、返さなければならない金額は莫大で、もはや限界だった。わたしにはもう、たったひとつの道しか残されていない……。覚悟をきめたミケイラは震える足でラファエルのもとへ向かった。いけにえとして愛人になり、すべてを白紙に戻してもらうために。
  • 始まりは愛人【ハーレクインSP文庫版】
    3.0
    高校教師のミケイラは横領の罪で訴えられている父にかわり、大実業家ラファエル・アグイレラに返済をつづけている。生死の境をさまよう妻を救いたいと思うあまり罪を犯した父――自らも病を患い余命わずかな今、せめて尊厳は守ってあげたい。その一心で彼女は週末も休まず夜を日に継いで働いたが、返さなければならない金額は莫大で、もはや限界だった。わたしにはもう、たったひとつの道しか残されていない……。覚悟をきめたミケイラは震える足でラファエルのもとへ向かった。いけにえとして愛人になり、すべてを白紙に戻してもらうために。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のカバー替え版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • はじまりは嵐に似て
    -
    これって悪夢以外の何ものでもないわ。スーザンはあまりの惨状に言葉を失った。嵐の夜、ベッドで眠っていたら、いきなり大木が屋根を突き破って倒れ込んできたのだ。ドアも窓もふさがれて、脱出できない。そのとき、暗闇のなか一人の男が現れ、彼女を抱きかかえると緊迫した声できいた。「けがはないかい?」無線機で外の人間と応答する彼の喉元が、目の前に見える。「大丈夫よ」そう答えた直後、目もくらむ稲光が部屋を貫き、スーザンは呆然となった。ふるいつきたくなるほどいい男だわ。★架空の町サウスヴィレッジを舞台に三人の女性が織りなす恋愛模様をお送りします。ガテン系のヒーローのセクシーで新鮮な魅力が光ります。★
  • 始まりはウエディング
    -
    友人のパーティーでハニーはグレアムと言い争っていた。以前からグレアムはしつこく結婚を迫り、愛してもいない彼と結婚する気のないハニーはうんざりしていた。いくら断ってもあきらめないグレアムは、そのときもまた…そこへ、ベン・クレアモントという男性が現れ、ハニーをさりげなくパーティー会場から連れ出してくれた。静かなバーでベンは彼女の話を親身になって聞き、最初は警戒していたハニーもいつしか彼との会話を楽しんでいた。翌朝、ベンから電話で食事に誘われたハニーは、グレアムとの問題を解決する“完璧な”方法を提案された。しかし、それは彼女にとっては信じられない方法だった。グレアムから逃れるために、ベンと形式だけの結婚をするなんて…。
  • はじまりは嘘でも
    -
    カイラは、急死したおばの事業を引き継ぐことになった。男性ビジネスマン向けのチャームスクールとは、いかにも時代遅れで、おばらしい。今どきデートのマナーや、女性の扱い方を学びたがる男なんているのかしら?カイラの努力もあって徐々に事業が軌道に乗ってきたころ、一人の男が訪ねてきた。レッスン希望だというその男性をひと目見るなり、カイラは興奮と戦慄で動けなくなった。ダブルのスーツに、完璧に整えられた髪。物腰も洗練されている。この人にレッスンなど必要ないわ。彼女がそう確信したとき彼が言った。「デートのレッスンを頼む。もちろん、きみに」★人気作家C・フィリップスが描く熱く激しいロマンスを、今月から三カ月連続でお届けします。★
  • はじまりはキス
    3.5
    シャーロットは小児心臓専門医として忙しい日々を送っている。ある日、病院に新しい外科医ジェームズが赴任してきたが、彼は優秀ではあるものの、タブロイド紙の常連だという。握手をかわすと胸がどきどきしたけど、プレイボーイなんてごめんだ。ましてや私はもう男性を愛することはできないのだから。ジェームズは初めて会うシャーロットのセクシーな体に目をみはった。これまで派手な女性たちと浮き名を流してきたものの、誰一人として本気で愛したことはなかった。シャーロットはそうした女性たちとはきっと違うだろう。それでも、いつものとおり誘惑してみれば、きっと面白いことになる。■過去に受けた傷のせいで二度と恋をすることはないと思っていたシャーロット。そんな彼女のかたくなな心が解ける日はくるのでしょうか?「王女の秘密」の関連作です。
  • 始まりは大富豪の嘘
    -
    お腹の子と3人で温かい家庭を……。その夢が叶うことはないの? ペネロープは半月前に一夜を共にした大富豪ザックと再会し、彼の予想外の行動に驚いた。パーティの席で、彼女の腕をとるなり、周囲に宣言したのだ。「彼女はぼくの婚約者。ぼくたち、結婚するんだ」じつのところ、ザックは元恋人につきまとわれて困り果て、相手をあきらめさせるため、思いつきでペネロープを利用したのだった。ところが、ペネロープは新しい命を――ザックの子をお腹に宿していた。この婚約はしょせん偽り。本物の結婚に変わるはずもない。すでに彼に本気になっていたペネロープの胸は張り裂けそうだった。現にザックから愛されていないと感じた彼女は、いっそ離れたほうがいいと、身を引く時機と方法を考え始めるが……。■大富豪がついた嘘に乗せられるうち、あれよあれよと彼の魅力の虜になってしまったペネロープ。けれども、彼は過去の恋愛がもとで、もう二度と女性を愛さないと固く心に誓っているようで……。ニューヨーク編集部も絶賛する気鋭のロマンス小説家の日本デビュー作!
  • はじまりはハプニング 恋人はドクター
    -
    これは激しい陣痛による幻覚症状に違いない。シカゴでも指折りの名医の彼が、どうしてここにいるの?出産で診療所に運ばれたレキシーは、立ち会いの医師を見て驚いた。シカゴに住んでいたときの隣人で一度だけ夜をともにしたタイラーだ。あの夜レキシーはリストラで職を失い、故郷に戻ることになっていた。だが普段と違って憔悴したタイラーに会い、ディナーに誘われるとずっと彼に憧れを抱いていた彼女は街を去る感傷も手伝ってノーとは言えなかった。そして、そのまま愛をかわしてしまったのだ。翌朝幸せに満ちて目覚めたものの、彼が見せた冷たい態度に傷つき、レキシーはすべてを忘れて一人で生きていく決心をして帰郷した。それなのにタイラーが再び目の前に現れ、作り笑いを浮かべている。たった今、自らが取り上げた子があの夜の情熱の証とも知らずに……。
  • はじまりはハプニング【ハーレクイン・セレクト版】
    4.0
    陣痛で診療所に運ばれたレキシーは、立ち会いの医師を見て驚いた。シカゴでも指折りの名医タイラー・ブレイダン……!これは幻覚? どうして彼がこんな田舎町の診療所にいるの?あの夜リストラで職を失い、故郷に帰る決心をしたレキシーは、なぜか憔悴しきっていた隣人のタイラーからディナーに誘われ、そのままふたりで夜を過ごし、愛を交わしてしまった。ずっと彼に憧れていたから、とても幸せだったのに、翌朝の彼は、昨夜の情熱など忘れたかのように冷たかった。ひどく傷ついたレキシーはすべてを忘れるつもりで帰郷したのだ。それなのに、彼が再び目の前に現れ、彼女に微笑みかけている。たったいま取り上げた赤ん坊が、あの夜の情熱の証とも知らずに。 ■ハーレクイン・ディザイアで大人気、キャシー・ディノスキーの初期作品です。一夜だけベッドをともにしたタイラーの子を身ごもってしまったレキシー。彼には告げずに産むつもりだったのに、分娩台でのその瞬間に、まさかの再会が待ち受けているなんて? *本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 始まりは秘密の接吻
    -
    情熱と戸惑いの口づけは、もどかしい愛の萌芽……。 サブリナが働く巨大企業の新社長フリンは、彼女とは旧知の仲。彼が結婚してしまってからは疎遠になっていたが、昔は一緒に街を歩いたり、身の回りの世話を焼いたりしたものだった。それが恋心だと、サブリナは自分でも気づいていなかったけれど。今、トップに君臨する重圧で、かつては屈託がなかったフリンが非情な仕事人間に変わっていくのを、彼女は見ていられなかった。そんな折、重役の提案でフリンが休暇をとることになり、彼が仕事をしないよう、サブリナが見張り役を命じられる。迎えた休暇初日、青天の霹靂ともいうべき事態が起こる――ふだん黒縁眼鏡に隠れている彼女の美しさに気づいたフリンが、初めて見る熱っぽい表情で、唇に迫ってきて……。 ■フリンが悪妻との離婚を経て、学生時代に親友と交わした“独身の誓い”を最近復活させたばかりだと知るサブリナ。たとえ彼と過ごす時間がめくるめくものになろうと、それは休暇が明ければ消えるうたかたの恋……。ニューヨーク編集部絶賛の新進作家が魅せます。
  • 始まりはラストダンス
    -
    田舎町の診療所で看護師として働くララ。今年のクリスマスにはドクターの息子ニックが帰ってくるという。七年前のイブの日にダンスパーティでニックに恋したララは、次の日からダイエットに励んだ。今はもう太って未熟な少女ではないわたしを、彼はどう思ってくれるかしら。ララは期待に胸を高鳴らせるが、現実はあまりに残酷なものだった。
  • 初めから愛して【ハーレクイン文庫版】
    -
    7年前、弟が起こした人身事故の補償金を工面するため、ケイティーはギリシア富豪ニコス・ラキスと便宜結婚をした。結婚式で顔を合わせたのを最後に、彼とは一度も会っていない。それなのに、尊大でハンサムなニコスは夢に現れ、ケイティーの心を強烈に揺さぶるのだ。だが恋人ができた今、秘密の結婚についてうちあけ、離婚しなければならない……。なかなか言いだせずにいたある日、食事に訪れたレストランで恋人から友人だと紹介された男性を見て、ケイティーは驚愕する。ニコス! うろたえる彼女を映すニコスの漆黒の瞳が光った。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 初めから愛して
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    7年前、弟が起こした人身事故の補償金を工面するため、ケイティーはギリシア人のニコス・ラキスと便宜上の入籍をした。結婚式で顔を合わせたのを最後に、彼とは1度も会っていない。それなのに、あの漆黒の瞳は夢にまで現れ、なぜかケイティーの心に強烈に焼きついて離れなかった。だが恋人がいる今、秘密にしてきたこの偽りの結婚のことを話し、ニコスと正式に離婚する手続きをとらなくてはならなかった。なかなかうちあけられずにいたある日、食事に訪れたレストランで、恋人から学友として紹介された男性を見て、ケイティーは驚愕する。ニコス! うろたえる彼女を映すニコスの瞳に、悪意ある喜びが宿った。■偽りの結婚相手が億万長者だったことを知らなかったケイティー。7年ものあいだ忘れられなかったニコスとの思いがけない再会後、状況はさらに複雑になり……。傲慢なラテン系ヒーローに翻弄され心乱されるヒロインを描いた、キム・ローレンスの珠玉作です!
  • 初めて知った恋だから【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
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    どうしよう! だいじな、だいじなバッグを盗まれてしまった!兄の借金を返すために母の形見を売って得たお金が入っていたのに……。顔面蒼白のメレンは、たまたま通りかかった親切な男性に勧められ、高級住宅街に立つ屋敷の豪華な客間で休ませてもらうことになった。すると、よく響く声が聞こえてきた。「これ以上浮浪者はごめんだぞ」まさか私のこと? すてきな声だけれど、言っていることは酷いわ。声の主は、助けてくれた男性の兄で、世界的企業の重役ジャラッド。彼はメレンの切羽つまった事情を聞くと、援助を申し出た。その真意を疑いながらも、メレンは申し出を受けるほかなかった――それが、ジャラッドの代用恋人としての“契約料”になるとも知らずに。 ■初対面にして辛辣な物言いをするジャラッドに反感を持ちつつも、生活が困窮しているメレンは結局のところ、彼に頼らざるをえなくて……。一方のジャラッドは、しつこく結婚を迫る母親をなだめるため、メレンに1年のあいだ偽りの恋人を務めるよう要求します。 *本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 初めて知った恋だから 初めて出会う恋
    4.0
    メレンは上司の使いで高級住宅街に出向いた帰り道、数人のひったくりに押し倒され、バッグを盗まれた。どうしよう!あのバッグがないと兄は借金を返済できない。中には母の形見の指輪を売って得たお金が入っていたのだ。たまたま通りかかった親切な男性のすすめに従い、近くの家の豪華な客間でやすんでいたメレンは、よく響く声を耳にした。「これ以上浮浪者はごめんだぞ」私のこと?すてきな声だけど、言っていることはひどいわ。声の主は助けてくれた男性の兄、ジャラッドだった。ジャラッドは事情を聞くと態度を一変して、援助を申し出た。彼の真意を疑いながらも、メレンは仕方なく申し出を受け入れた。それが彼の恋人としてふるまう“契約料”になるとも知らずに。
  • 初めての恋【ハーレクインSP文庫版】
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    皮肉屋のドクターへの一途な秘めた想い。 保育士のデイジーは平凡な娘だが、園児たちには人気がある。あるとき園で食中毒が発生し、そのとき知り合った園児の叔父、医師セイムアが、以来、何かと声をかけてくるようになった。まだ恋すら知らないデイジーはひたすら困惑するばかりで、「先生は皮肉屋で傲慢で怖いわ」と反発してしまう。だが、内心では淡い期待を胸に、医師が訪ねてくるのを心待ちにしている自分がいるのだ。今日も彼の声が聞こえ、デイジーの胸は思わず高鳴る。ところが、セイムア医師は息をのむほど美しい人と一緒だった。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。

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