マーガリート・ケイの作品一覧
「マーガリート・ケイ」の「アラビアのプリンスと私【分冊】」「イタリア貴族と飛べない小鳥【分冊】」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
一言でいえば、「東方版」、あるいは「砂漠の国版・シンデレラ物語り」のようなイメージでした。
ヒロインのシーリアはイギリスの身分ある外交官の長女であり、父の命ずるままに前途有望な若い外交官と結婚しました。しかし、夫は結婚後三ヶ月経過しても、彼女には触れようとせず―。
彼女と夫は任地である砂漠の国アカディズに向かう途中、賊に襲われ、夫は惨殺。アカディズのシークに助けられたシーリアは彼の国に赴きハーレムの客人として滞在することになります。
シークの人柄にとても惹かれます。男らしく剛胆でいながら、繊細な優しさも持ち合わせている人です。くわえてシーリアもただの貴族のワガママお嬢様ではなく、しっかり
恋心に素直にヒーローを愛するので好感持てます。愛ゆえに他人がどう言おうと構わないと、許されぬ恋に身を投じるヒロインは独立心のある芯の強いレディー。
別れが刻々と迫るので燃える二人。
背景が、アトリエと貴族の館にいる主人公達の心理描写がメイン。主人公の心情が上手く描写されていますが、惹かれている二人がくっつくようでくっつかず、じっれったく、読むのに時間がかかってしまいました。
ユニークで一人で生きていく計画があるヒロインは、身分違いでも結婚の形にこだわらなくても平気で愛を貫くという、現代風の精神がヒストリカルの作品では新鮮でした。