マーガリート・ケイの作品一覧
「マーガリート・ケイ」の「アラビアのプリンスと私」「アラビアのプリンスと私」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「マーガリート・ケイ」の「アラビアのプリンスと私」「アラビアのプリンスと私」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
少女・女性マンガ
少女・女性マンガ
少女・女性マンガ
少女・女性マンガ
少女・女性マンガ
少女・女性マンガ
少女・女性マンガ
少女・女性マンガ
少女・女性マンガ
小説・文芸
小説・文芸
少女・女性マンガ
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
Posted by ブクログ
一言でいえば、「東方版」、あるいは「砂漠の国版・シンデレラ物語り」のようなイメージでした。
ヒロインのシーリアはイギリスの身分ある外交官の長女であり、父の命ずるままに前途有望な若い外交官と結婚しました。しかし、夫は結婚後三ヶ月経過しても、彼女には触れようとせず―。
彼女と夫は任地である砂漠の国アカディズに向かう途中、賊に襲われ、夫は惨殺。アカディズのシークに助けられたシーリアは彼の国に赴きハーレムの客人として滞在することになります。
シークの人柄にとても惹かれます。男らしく剛胆でいながら、繊細な優しさも持ち合わせている人です。くわえてシーリアもただの貴族のワガママお嬢様ではなく、しっかりと自分の考えを持つ聡明で慎み深い女性です。
そんな彼女もまだ女性としては開き切っていない無垢な蕾であるのですが、それを経験豊富なシークがゆっくりと開かせていく過程も情熱的で素敵でした。
自分のためよりも他人のために尽くすことを大切にする二人は、とてもお似合いなのですが、あまりに国や生きる世界が違い過ぎることが、二人に「永遠の愛」を誓わせることを妨げていました。
最後はそれらの障害も取り除かれ―というよりは、シークが砂漠の民でない外国人を妃に迎えことによる弊害よりも、彼女を永遠に失うことの損失に気づき、シーリアに求婚。
幸せな結末に終わりました。
砂漠の凛々しいシークと外国人女性のラブロマンスはハーレクインでは王道ですが、このお話は一見、よくあるパターンでありながら、他作品とどこか違っているように思えます。
特にラストシーンが良かった。
―三日月は始まりの予感。
シーリアとシークが砂漠のオアシスの辺、二人きりで美しい夜空や月を見上げている情景が眼に浮かぶようでした。
美し印象深い文章表現も随所にちりばめられ、読み応えがありました。
最初に「東方版・シンデレラ」と言いましたが、シーリアは厳密にいうと身分の低いわけでも、一般女性というわけでもありません。由緒正しい家柄の令嬢です。でありながら、シンデレラと表現したのは恐らく、シーリアの辿った数奇で劇的な運命がお伽話を連想させたからかもしれません。
恋心に素直にヒーローを愛するので好感持てます。愛ゆえに他人がどう言おうと構わないと、許されぬ恋に身を投じるヒロインは独立心のある芯の強いレディー。
別れが刻々と迫るので燃える二人。
背景が、アトリエと貴族の館にいる主人公達の心理描写がメイン。主人公の心情が上手く描写されていますが、惹かれている二人がくっつくようでくっつかず、じっれったく、読むのに時間がかかってしまいました。
ユニークで一人で生きていく計画があるヒロインは、身分違いでも結婚の形にこだわらなくても平気で愛を貫くという、現代風の精神がヒストリカルの作品では新鮮でした。