主題作品一覧

非表示の作品があります

  • 川端康成第四短篇集「心中」を主題とせるヴァリエイシヨン
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • プロレタリア文学における国際的主題について
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 現代の主題
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 主題と変奏
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    かつての家は現在の家だ 作家と女優がいる。同じ高校出身の旧知の仲だ。年齢は女優のほうが2歳上。ある日女優は、ふだんめったに乗らない京王線に乗り、車窓から、かつて自分が一時期を過ごしたことのあるなつかしい家がそのままで残っているのを発見する。その家には二人の鮮烈な思い出があり、二人の、女優であることと作家であることにつながっている。その家の近所の喫茶店もまた、20年以上の時を経過して、やはりまだ健在という演出も心憎い。二人は昔の思い出のつまったその家を訪ね、あらためて現在の輝きを更新する。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • ピアノの悪魔と恋する剣士① 戦う少女のための超絶技巧練習曲
    -
    ★書籍公式サイトで冒頭100ページを無料公開中! 〈あらすじ〉 〝ヴィルトゥオーゾ〟 ──卓越した演奏技巧の持ち主を称賛し、時には技巧への偏重にかすかな批判の響きを込めてそう呼ぶ。 幼少期から突出した演奏技巧を持ちながら、取り巻く欲や悪意と戦い続けてきた天性の〝ヴィルトゥオーゾ〟ピアニスト、主人公・勇吾。 彼は事務所の指示でしぶしぶ日本の高校に入学、その獰猛な性格から登校初日に上級生とトラブルになる。 一方、同じ高校に通う剣道部員の寧々は、中学最後の大会で不戦敗を喫して以来、心の傷に苦しみ、闘志を燻らせながら戦う勇気を持てずにいた。 ふとしたきっかけで出会った二人は、互いの胸の内を明かし合い、深く共鳴する。 寧々の竹刀に闘志が宿り、勇吾のピアノに心が宿る。 ──闘志と音楽でつながる攻撃的ボーイミーツガール・ストーリーストーリー、開演! 〈著者からの一言〉 初めまして。福太郎と申します。 本作は、『小説家になろう』に掲載した作品を書籍化したものです。Web版から「より濃く、より深く」というコンセプトで大幅に改訂しております。本編はもちろん、特典SSやあとがきに至るまで魂を込めて書きました。Web版をお読み下さった方も今回初めてお目にかかる方も、お楽しみ頂けましたら幸いです。よろしくお願いいたします。
  • 病いのレジリアンス ナラティヴにおける虚偽主題
    -
    著者は,人間学的精神医学や現象学的精神病理学,ラカン派の精神分析,近年注目されているナラティヴ・アプローチの交点に位置づけられるような領域研究と,自らが築きあげてきた精神療法家としての素地を柱とした臨床経験の精華として本書を書き上げた。 各論稿では,クラウス,ヤンツァーリク,ラカン,エランベルジェ,等,独仏の碩学の理論を止揚し,病いに苦しむ人の自己(身体),他者,世界との関係を明らかにしようと試みる。臨床の現場においては,精神病患者の語りに耳を傾け,患者の痛みと苦悩の内的世界を再構築し,現代における統合失調症・うつ病の病理を問うている。 さらに,本書にはいくつもの鍵概念が提示される。ひとつは、患者の〈虚偽主題 Lugenmotiv〉である。これは、うつ病や統合失調症等の病的体験に出現する「うそをついた」といった発言や自らの偽りの自白を指す。次に,具体的実践的な治療論への展開のために「自己回復力」とも大まかに理解される「レジリアンス」という概念を援用する。さらに,本書のタイトルにもなっている「ナラティヴ(語り)」については,物語(story)には病いを癒す力があり、そこでは、病者は物語の語り手としての能動的存在であり、語りと聴取をとおして、病者と聞き手とのあいだで、深い次元での共感と了解にもとづく紐帯が作り出されると述べる。これら重要概念を解説しながら,著者自身の一貫した臨床研究テーマ「心の病いにとって治療とは何か?」に到達する。それは,物語論(ナラトロジー)の見地から,現象学的精神医学の再生を目論むことにもなるのである。

    試し読み

    フォロー
  • カンディンスキー/コンポジションとしての絵画――宗教的主題の解読
    -
    本書は、抽象絵画の創始者の1人として知られ、わが国でも人気の高いロシア出身の画家ヴァシリー・カンディンスキー(1866-1944)についての研究書である。世紀末芸術やユーゲントシュティルなどの影響下に画家として出発したカンディンスキーが、最晩年の幾何学的な抽象画にたどり着くまでには、様々な作風の変化や思想的な深まりを経なければならなかった。そこにはまさに20世紀の思想的万華鏡というにふさわしい、錯綜した時代背景とそれを感受する画家の鋭敏なアンテナがあった。

    試し読み

    フォロー
  • なかよし 2024年7月号 [2024年6月3日発売]
    NEW
    -
    6月3日(月)発売のなかよし7月号は、注目度No.1ラブストーリー『俺ともう一度、初恋。』表紙が目印! TVアニメ放送中『ヴァンパイア男子寮』より、声優・土岐隼一さんと梅原裕一郎さんの対談&主題歌担当「FANTASTICS」のスペシャル情報も! さらに、新連載★ボーイズアイドル養成学園が舞台の青春ストーリー『プロミスオブスターシード』(原作:立原翠十、漫画:小麦なぎさ)が巻頭カラーで登場! 他にも、王道バディ・ミステリー『ギフテッド』や、キケンで甘い大注目ラブ『花に噛みぐせ』が読めるのは、なかよしだけ! なかよしと一緒なら、雨の日もココロ踊っちゃう★ ※付録の「『ヴァンパイア男子寮』5way★クリアファイル」は電子版には付きません。
  • 【完全版】ホツマ・カタカムナ・竹内文書・先代旧事本紀
    NEW
    -
    ※当書籍は、2019年発売『ホツマ・カタカムナ・先代旧事本紀 古史古伝で解く「太古日本の聖なる科学」』に、第六章・竹内文書を加えた【完全版】となります(ホツマツタエ、カタカムナ、先代旧事本紀の章につきましては同文となります)。 どうして極東の島国にこれほど多様な古文献や神代文字が存在しているのか?それが真実でないとするなら、なぜわざわざ捏造したのだろうか?しかもそれぞれが太古のすばらしい社会の叡智を伝えようとしているように見えるのはなぜなのだろうか?本訳書で紹介された古史古伝は、旧事本紀、ホツマツタヱ、カタカムナ文書、竹内文書の四文献である。いずれも歴史学界と文献学界からは、《正史を伝えない偽書》として捨てられ、顧みられていないものである。「だが…」とモロー氏は抗弁する。「一体だれがどんな権限で、正史と偽史を区別するのだろうか」と。 記紀の遺した巨大な穴を埋める先代旧事本紀 古代の日本についての失われた情報の断片を拾い集め、古事記と日本書紀の遺した巨大な穴のいくつかを埋めることができるかもしれません。もしも、先祖が天の磐船に乗って天上から降りてきたというあの物部氏の記録を入手することができたなら、それは可能になることでしょう。実は、その物部氏と密接なつながりのある古代の文献が、あまり有名ではないが存在しているのです。それは、『先代旧事本紀』あるいは『旧事紀』とも呼ばれています。 世界文学において重要な功績を残したホツマツタヱ ホツマツタヱには、神代の生活がいかなるものだったか、という正史から丸ごと抜け落ちている主題を読者に教えようとしているのです。ホツマツタヱはたとえ当時偽作されたものだったと仮定しても、世界文学においては極めて重要な功績と言えるものです。それは、日本史上初の五七調で構成された言葉で書かれた叙事詩(数世紀を網羅しているもの)であることなど、枚挙にいとまがないほどだからです。 カタカムナ「カム」の実在 困ったことに、今日の人々は見えざる力である「カム」の実在を忘れつつあるのです。現代の日本語は輸入された言葉で満ちており、それらはもとの古代的な言葉の響きを伝えていないのです。やがてこの物質文明は崩れ落ち、精神文明がその廃墟の上に築かれるでしょう。将来そうした精神的な目覚めが起きると、輸入した言葉を追放する必要が出てくるでしょう。 カリユガの時代の終焉と竹内文書 竹内文書の信奉者たちは、来る世界平和の新時代には、日本の神話が世界の神話と溶け合うようになるが、その時には世界帝王の霊的な理解が必要となると信じています。ゲノンは、『世界の王』という著書において、世界の古伝承は一致しているという証言を多数集め、結論として至上の聖地が世界に一つあり、それは他のもろもろの聖地の原型であって皆が従うべき霊的な中心地であったと語っています。この至上の聖地は、諸聖人の地、祝福された者たちの地、生けるものの地、不死の地とも呼ばれています。竹内文書を読めば日本はこのすべての名称に適う土地であり、さらに世界帝王とされる存在は、ゲノンのいう世界の王に非常によく似ていることがわかってきます。

    試し読み

    フォロー
  • うたのすきなねずみ
    -
    ねずみ、ねこ、きつね、ハイエナ、ライオンと、次々に引き継がれていく“うたがすき”な心。著者が「主題は、小学二年生になって間もない息子が、リズミカルに語ってくれたものです。」というように、天真爛漫な子供の目線から生まれたストーリーを元に、イラストを付して絵本にしました。動物や好きなものを置き換えて自由に楽しめる、読者が参加できる絵本です。英語対訳付き。
  • 西瓜を食べよう
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    2人と2人で4人。男と女で性別が2つ。17歳の夏は今この時だけ 本作の最後に付いている「著者との会話」では 「オートバイは十七歳にもっとも似合うと、ぼくは思っているからです」 という言葉がある。その言葉通り、男2人は17歳で 女性の1人も17歳、もう1人の女性は留学期間があるため18歳だ。 人をくったようなタイトルに関連するシーンはラストに現れ、 同じく「著者との会話」で「ストーリーの中心」とされているが 読者にはこの言葉を真に受けない自由がある。 4人とはいったい何か。それが真の主題だといったらおそらく野暮になるが間違いではないはずだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 聖女の罪と罰
    -
    1巻1,045円 (税込)
    重低音を響かせるのは日本とイタリアの歴史。江戸から明治維新で格式を誇っていた碧小路家には宿本陣という役目はなくなった。しかし広大な屋敷は歴然と存在していた。第一次世界大戦で植民地を得られなかったイタリアは、再建を図るムッソリーニの元でファシズムに傾倒していく。二つの国の歴史のうねりに巻き込まれるヒロイン、碧小路美和。 華麗なるメロディを奏でるのはオペラ「蝶々夫人」「ワルキューレ」など。台詞が主人公・歌姫・美和の運命に呪いをかけて行く。歌詞が全編に配される。 勿論主題は登場人物の愛情劇。男と女、父と娘、母と娘、友情等が絡み合って足掻いてもあがいても運命に流されていく。子が親を慕う強い愛が全てを安らぎの世界に導く。 最期を彩るのは装飾音のようにきらめく美しい景色、碧小路家の広大な屋敷、ムッソリーニが威信をかけたて改築したミラノの大駅舎の建造。リビアの廃墟となった教会での闇夜の結婚式、スイス等36章に渡るそれぞれのシーンは人間の過酷な運命に引き換えてあまりに美しい。 物語は淡々と静かに語られていく。時にはメルヘンチックに、時にはシニカルに。オペラを知っている方にはメロディが響き渡り、知らなかった方には言葉が美しく響くだろう。
  • アルプス星夜 菊池哲男写真集
    -
    1巻3,168円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 山岳写真の第一人者として活躍する菊池哲男氏が、得意とする「アルプスの夜景」を主題にして、15年にわたって撮りためた作品を1冊に集約。 フィルムの時代から星空の下での撮影にこだわっていた著者が、デジタルカメラの進化に伴って表現領域を広め、「星空の山岳写真」の分野で常に最先端を走り続けてきた成果を1冊にまとめあげた。 北アルプスを中心にしたアルプスの写真と、各地の山頂でとらえられた作品は、薄闇に浮かび上がる秀麗な山々の姿とともに、麓の温かな明かりを入れ込むことによって人と山との関係を柔らかく表現している。 薄暮から月明り、満天の星空、そして薄明へと、山の夜景を中心に構成された、異色ではあるが、魅力満載の写真集。
  • 詩集 青年の譜
    -
    「空飛ぶ者の王 鷲の如く 地走る者の王 獅子の如く……」。青年の可能性と情熱に絶大なる期待を詩に託して綴る。 【目次】 建設/青年の譜/文化と大地/革新の響/世紀の朝/建設の譜/栄光への門出に/友/元初の太陽を浴びて/生命の尊厳を護る者へ/無冠の友/平和の天使/希望/雑草/革命の河の中で/雑草/母/民衆/時/宇宙/天才/主題/ある文豪の生命/紅葉/富士/芒/爽やかな別れの日に/防塁跡/厚田村/富士に祈る/富士と詩人/旅人/散る桜/森ケ崎海岸/地湧/星霜/熱原の三烈士/義経/メロスの真実/永遠の都/言葉/好きな言葉/財宝/月光/夜/春風/五月の海/秋風/雪/夢/少年/信仰
  • 俳句と歩く
    -
    食のこと、戦争の記憶、俳人の風姿、失われゆく日本の文化や自然――名句の主題や背景を追求し、俳句の底に見える事象を洞察。のびやかな視点と筆致が冴える、現代俳句界屈指の俳人が綴る絶妙エッセイ! 「春になれば花が咲き、秋になれば月が輝くという循環の瞬間と、時代の境目を思わせるような顕著な事象や世界規模の環境問題や国際事情など、個人の力では越えられない課題を眼前にしつつ私どもは日々の暮らしをたて、句作に耽ったり、先人の句や同時代の俳人の句を読んだりしています。 そんな俳句の時間のなかで、多くの方々の俳句に触発されたり思案したり教えられたりしたことを書いたのが本書です」(あとがきより)
  • 響きと怒り
    -
    フォークナーは全く予備知識を与えぬまま読者を白痴ベンジーの意識のなかに連れこむ。そしてその錯乱の意識を通りぬけた読者は第二部で再び意識の流れの激しい屈折に戸惑う。しかし第三部、第四部では次第にこの作品の主題と意味が明らかにされてゆく。この作品は現在と過去との交錯がいちじるしい。とくに一部、二部はそうであり、たとえば第一部ではベンジーの意識が現在の知覚から過去へ移るときにはたいていイタリック体で書き表わされているが〔訳文では【 】で囲った〕、同じ技法が第二部でも用いられている。そしてこれら錯綜する時間と映像の下に、登場人物の心にとって意味の深い出来事が埋められているのである。米国南部社会の醜悪で陰惨な人間心理を描写し、『響きと怒り』は二十世紀の傑出した小説のひとつと評価される。
  • フラッシュ・バックを使うな
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    撮って、と彼女の現在が言う 作品の隅々にまで、シドニーのさわやかな風が吹いている。 そして、片岡作品の顕著な主題の一つである「再会」がここでもあざやかに表れる。 18歳から28歳へ。東京からシドニーへ。 10年の時を乗り越え、始まることのないまま途切れていた線が再びつながる。 写真とは撮られたものばかりでなく、これから撮るものも写真であるはずだと、この作品は高らかに告げている。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 彼らがまだ幸福だった頃
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    生きることは、見ることのレッスンだ 徹底して「見る」ということを主題にした長篇である。 刻々と変化する時間と風景の中で何をどう見るのか。見て記憶するのか。 見ることを精密にするためにこの小説で導入されるのが写真。 男は写真を撮ることを通じて「見る=思う」ことを学ぶ。 そして女はいつも見られる存在でありつつ、「なににもならないままでいる」ことを続ける。 場所が変化する。ホテル、という中立の場所がある。 オートバイもある。それらはすべて「見る」ことのための好ましい環境だ。 「見る」「見られる」ことができている時間が幸福の時間である。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • archive
    完結
    -
    全1巻660円 (税込)
    気鋭の写真家による、「夏ロード」「ステオレフォニック」に続く電子書籍オリジナル写真集シリーズの第3弾は、この写真集のために編まれた写真集が幻と化す、その特別な時間を追ったドキュメント。ひと言で言えば、写真集を撮った写真集なのです。ページをめくる先にこの写真家が追いかける主題がいよいよ浮き彫りになるコンセプチュアルな内容ではありますが、この写真家ならではの、1カット1カットが伝える不思議なぬくもりは相変わらず。抽象的な概念が人肌に触れるような血の通った感覚のなかでリアルなイメージと結びつき、写真集に見入った束の間の時間が、時計が示す時の流れとは別のもののように感じられる体験を届けてくれる1冊です。
  • 紅茶にお砂糖
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    彼女が紅茶で男が砂糖。底に沈んでかきまわされよう 再会。これもまた片岡作品の主題の一つである。 同じ人間が、時間と場所と立場を変えると、同じ人間ではなくなる部分と、それでもやはり同じ人間であり続ける部分の絶妙のブレンドとなりストーリーは進展していく。 再会することが自由ならば、再会に至るまでの時間に、空想を膨らませることも自由だ。 再び会った瞬間、1つに溶け合うことさえも。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ウツは心の先導者。きっと本書はあなたを少し自由にする。10分で読めるシリーズ
    -
    10分で読めるミニ書籍です(文章量9,000文字程度=紙の書籍の18ページ程度) 【書籍説明】 これから私は、鬱病や様々な気分障害を現に苦しんでいる「あなた」に向かって、語り掛ける。 虚しくてやりきれない日々を持て余しているあなたに向かって、語り掛ける。 本を手に取る程度の気力があれば、数分だけでも目を通してほしい。 私は二十代初頭から現在(二七歳)に至るまで何十回も自殺を考えた。 考えるだけでなく、実行にも移して失敗した。心療内科にも通ったし、薬も沢山服用した。 卒業直前だった大学も結局は中退した。何もかもが地獄よりも地獄的だった。 こうした本を書けるほどに回復した今になって思うと、あの最悪の時期を過ごせたのは、鬱に対する自分の観点を大きく変えたからだった。 鬱を克服するには、まずはウツを正面から受け入れ、そこから逆に何かを学び取る姿勢に徹するのが一番だ。 私が「うつ」を鬱でなくて、カタカナでウツとするのは、ウツを単なる人生の災難としてではなく、むしろ半ば人格的で親しみうる先導者として見なしたからだ。 ウツといる間は考えられないほど辛いが、その後には必ず、その辛さに見合うだけの収穫がある。 以下の各章が、少しでも実践上の参考になればと心底から願う。 【目次】 どん底にあるときは、ひたすら寝て過ごす 明日の早朝でも死ねるから今日は何とか生きる あなたはウツに抜擢された 虚しさは中途半端が一番悪い 「これだ!」という確信を得る 本を読んで固着観念の網を脱する 白紙は心の解毒剤 背筋を伸ばして歩いてみれば心も陽気に歌いだす 日常をそのまま受け止めない 日常の解釈は限りなく自由 【著者紹介】 佐野佐清(サノサセイ) 一九八八年生まれ、石川県生まれ。 大学卒業の直前に重い抑うつ症を経験するが、五年間の苦闘の末に回復。 現在は質素ながら創作と著述活動に専念する日々を送る。 殊に禅思想と人間全般に関心を持ち、それらを主題とした論述原稿を書き溜めている。 眼精疲労が辛いときは落語やモーツァルトを楽しむ。 現在は野々市市に在住。
  • 図解 人事労務担当のための雇用と労働の基本ルールがよくわかる本 ―社員とトラブルにならないために知っておくべき50のテーマ
    -
    本書は人事労務のエキスパートというよりは、これまでもまったく経験がないが人事労務担当になってしまったビジネスパーソンを意識してつくりました。そういった方がいきなり難しい解説書等に当たる前に、最低限押さえておきたい人事労務関連の基本ルールのポイントを、採用から定年までに関して絞り込んだ50のテーマを通じて学べるような構成になっています。 50のテーマでは、高度プロフェッショナル制度や変形労働時間制をはじめとする「働き方の多様化・労働時間」、育児や介護の問題などに密接する「仕事と家庭の両立支援・健康」、「福利厚生制度・年金」、セクシュアルハラスメント・マタニティハラスメント・パワーハラスメントに代表される「職場の問題と紛争解決」、さらには「安倍政権の成長戦略」等に関わるトピックをカバーしています。 大企業では人事畑や労務畑というキャリアパスもあり、人事あるいは労務のエキスパートもいるかと思いますが。しかし、中堅以下の企業では、営業担当や企画担当の方が、社内で欠員が出たために仕方がなく人事労務担当になることや、人事部という形で独立しておらず総務部の中で人事労務の業務をこなしているケースもあるでしょう。そういった状況に直面して、知っておくべきことが何かもわからずご苦労されている方のニーズにお応えできる一冊です。 本書の特色 1.1つの項目につき4ページで統一し、関心のあるテーマにつき読み切りで理解できるようにしてあります。通読ではなく、必要な項目を拾い読みすることも可能です。図表を多く用いて、ビジュアルに内容を把握しやすいようにしました。 2.各項の冒頭にはポイントを示してありますので、ここで概要をつかむことができます。それぞれのパートで重要なキーワードは、太字にしてあります。また、関連するテーマをリンクさせてお読みいただけるよう、参照項目番号を適宜記してあります。 3.労使が順守する必要がある重要なルール等については、法令名やその条文を示してあります。また、各項の末尾には、それぞれの主題に関連する法律、政省令、規則、指針等を列記しました。 4.巻末には、文中で略称を記した法令等につき、正式名を確認することができる一覧表を設けました。また、今後の法令改正等のスケジュール表も掲げました。 雇用政策、人事労務、社会保障、企業経営等の調査・分析を担当するシンクタンクの研究員が執筆しているので、法令等だけではなく、経済・社会環境の変化を踏まえて、データ等を取り混ぜたページづくりにしていることで、既に刊行されている多くの労働法の解説書とは差別化を図っています。たとえば、年金に関するトピックを挙げている点なども本書の特徴です。ですので、人事労務畑のベテランに新鮮な気持ちで読んでいだける内容です。
  • 憧れパンデミック
    -
    専門学生19歳、気が付けば妄想ばかり……。 東京の映像系専門学校に入学した「私」は、繰り返される日常の中で将来の自分に漠然とした不安を抱いていた。 ある週末の深夜、都心のファミリーレストランでアルバイトしていた「私」のもとに、ひとりの常連客がやってきた。 いつもはアメリカンコーヒーだけを頼んで飲んでいく「彼」が、この日だけはフライドポテトを注文する。 「ナゼ !?」ーー「私」のアタマの中を、パルスが駆け抜けた。 今の生活に不満はないんだけど、何かが足りない…… 一生懸命生きてるんだけど、何者でもない自分…… 2013年にメジャー・デビューを果たし、アニメ作品への主題歌提供はもちろん、声優としても参加するなどマルチな活躍を見せる音楽ユニット・みみめめMIMIの1stアルバム『迷宮センチメンタル』を題材に、“19歳”の女の子の内面を掘り下げた青春物語。 妄想、時々現実。その果てに見える未来とは?
  • &BOOKS 20年履ける靴みがき
    -
    自由大学の講座「20年履ける靴に育てる」で、靴みがきの魅力にはまった9名の生徒たちによる、珠玉のフォトストーリー。【目次】〈まえがきにかえて〉だれかの靴を磨くという「贈りもの」(「自由大学」講師・明石優インタビュー)/〈靴みがきの物語〉営業マンの心得を教えてくれた先輩の靴/うまく磨けなかった「心残り」を次に/登山仲間が街で履く靴を磨いたら/再会した親友が披露宴で履く靴/「新品みたい!」と娘たちが歓声をあげたブーツ/おじいちゃんの足、こんなに大きかったんだ/お気に入りは、憧れの祖母のおさがり/おしゃれに無頓着な弟が、友人の結婚式で履く革靴/結婚20年の妻の靴をそっと磨いて靴箱へ著者プロフィールページ【著者プロフィール】ライター、編集者。1972年生まれ。上智大学文学部卒。朝日新聞出版『AERA』スタッフライターを経て、フリーランスに。主に、医療・介護・コミュニティ・ワークライフバランスなど、人々の暮らしにまつわる主題に取り組む。科学・技術と社会をつなぐコミュニケーターに注目し、先端技術と医療倫理、震災と地域など、幅広く取材する。近年力を注いでいるのが、がん・認知症当事者のルポルタージュ。また、『AERA』の人気連載「現代の肖像」をはじめ、人物ノンフィクションも数多く執筆。
  • 中世王朝物語史論 上巻
    -
    1~2巻8,800~9,680円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『源氏物語』は女が男に蹂躙される不条理を見つめながらも、女を男と正面から対決させることは避けた。物語の末裔たちは『源氏』のラディカルな主題性を受け止め、『源氏』が踏み込むことのなかった男女対決の構図を深めてゆく。多彩で成熟した中世王朝物語固有の世界を解析する衝撃的論の数々。
  • 平安朝歌物語の研究 〔伊勢物語篇〕〔平中物語篇〕〔伊勢集巻頭歌物語篇〕
    -
    1巻10,450円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 10世紀は、歌語りと歌物語の時代であった。成立事情や作者の問題、執筆時期や主題を明らかにし、三作品が互いに影響し合いながら成立、成長したことを図式化。歌物語相互の影響関係を解析する。
  • 万葉集と中国文学
    -
    1~2巻20,900~26,699円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 万葉集の比較文学研究を推し進めた記念碑的著作。「主題」に視点を当て、万葉集を読み解く。
  • 中世王朝物語 表現の探究
    -
    1巻12,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「中世王朝物語」はまだまだ読み解けないところだらけである。難解な本文にどう向き合い、いかに読み解くか。今後のゆくえを照らす書。全体を「主題・構想論」「典拠・先行物語受容考」「引歌表現考」「本文校訂考」の四つに分け、読解を試みる。精緻な読みから「中世王朝物語」の成立圏・作者圏までをも見通していく。
  • 源氏物語女性論 交錯する女たちの生き方
    -
    1巻3,850円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 源氏物語の主題のひとつ"女の生き方"は、登場人物たちそれぞれの生き方が絡み合ってかたちづくられていく。物語を俯瞰するのではなく、登場人物たちの気持ちに寄り添いその個性を内側から深く読み解くことによって、源氏物語の世界をより豊かに広げようとする試み。
  • 源氏物語のエクリチュール
    -
    1巻8,250円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『源氏物語』の新しい読解-王権論にも心理主義にも還元されない言葉の動きを読む。作品は作者の意図した単一の主題から成り立っているのではない。むしろ、作者自身さえ統御できないような無数の主題群から成り立っている。
  • 『夜の寝覚』の構造と方法 平安後期から中世への展開
    -
    1巻7,700円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 女主人公の心理のありように注目が集まるあまり手薄になってしまった、作品の主題をどう捉えるか、物語史上にどう位置づけるかといった本質的問題を解明。末尾欠巻部分の資料を丹念に検討し、『夜の寝覚』の全体像を正確に捉える。加えて、散佚物語をも含めた中古・中世の王朝物語群から『狭衣物語』『小夜衣』『かばね尋ぬる宮』『松陰中納言語物』を取り上げる。
  • 芥川龍之介の言語空間
    -
    1巻9,680円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 彼は冷酷非道な芸術至上主義者か?初期~中期のの作品の主題と、「ことば」の文脈との緊密な結びつきを「言語空間」として分析。作品本文との慎重な対話が生み出す等身大の芥川像。
  • 我身にたどる姫君(全)
    -
    1巻2,750円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 宮内庁書陵部蔵、旧禁裏御蔵書本を底本とし、尊経閣文庫蔵本と旧九条家蔵本とによって対校。校異を辿ると対校本文が復元できるよう、すべての差異を厳密に示した。伝本、成立、構成、主題、研究史、参考文献等を詳密に解説し、各句、和歌索引を付す。講読、演習に好適。
  • 葬式KIDS 現代を生きるティーンの文学
    -
    1巻880円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 子どもを主題に時代の予兆を描きだす、書き下ろし五作品。/葬式KIDS──牧野節子 それぞれのコンサート──村中李衣 もうすぐ戦争がはじまる──川島誠 川から魚がわいてくる──加藤多一 死にっかす──森忠明/巻末対談 今江祥智+篠崎五六

    試し読み

    フォロー
  • 王朝文学論考
    -
    1巻12,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 前篇は『うつほ物語』の人物造型論で、物語の主題を「琴(きん)の族」の話柄と捉え、全体の構造を考察し源実忠にも論究する。後篇は、平安時代の和歌・物語・随筆・日記作品の論考。附篇は『源氏物語』研究の現在(講演録)を収載。
  • 源氏物語考論
    -
    1巻7,700円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 予言を詳密に掘り下げ考論することを基軸に、光源氏の内面的主題の領有を目ざす書。一語一句の表現の解釈を作品論的視点においてなされる、魅力溢れる源氏論。
  • 巴里祭
    -
    かの子の特異な学的資質が豊かに開花している「巴里祭」は、抒情風のリズムのうちに芸術家かの子の眼に映ったパリーの姿が、単なる旅行者の観察を越えて内面からとらえられている。「河明かり」はかの子の女性観が表白されている点で最も成功した作であり、「雛妓」は芸術家の誕生を主題とした名品である。
  • 永遠の維新者
    -
    維新とは何か。そして実際に明治維新を牽引した人物とは、どのような理念、信条を持って生き、行動したかが本書の主題である。昭和の御代、神道ジャーナリストとして活躍した葦津珍彦は、本書に於いて「西郷こそは、明治の維新を志とするものにたいして、永遠の精神的情熱の源泉」であると西郷隆盛を熱く景仰する。現代でも多くの人々に愛される西郷隆盛と勤王の志士たちの意識こそが、日本近代化の鍵だった。 本書は、葦津が敬慕してやまなかった郷里福岡に玄洋社を興した頭山満が口述刊行した『幕末三舟伝』に繋がる著作であると云えよう。頭山が徳川幕府に出仕した勝海舟、高橋泥舟、山岡鉄舟の人物像を通して明治維新を語ったのと同様に、葦津は、西郷を中心に幕末、明治に生きた大久保利通、坂本竜馬といった勤王の志士たちを冷静にみつめている。 そして葦津は、維新以降の俗物主義を理解した上で、自身は道義主義を貫いた人物であると西郷を評している。『大西郷遺訓』に「正道を踏み国を以て斃るるの精神無くば外国交際は全かる可からず。」(17)がある。諸外国と対峙する外交とは、国家の理念理想を堅持し、目先を優先してはならないとの意味だが、本書は、西郷が肝要とした日本人の精神を見失ってはならないことを現代人に誡める著作と云えよう。 ■キーワード(目次の構成) ▲『葦津珍彦の主張』再発行に当たって ▲前記 ▲維新の理想 未完の変革 ▲永遠の維新者 西郷隆盛と西南役 ▲征韓論争 ▲反専制政府諸勢力の合流 ▲西郷、決然と立つ ▲西南役所感 ▲明治新政権にたいする抵抗の思想と潮流 ▲孤戦と連合 内戦の政治力学 ▲禁門の変前後 ▲薩長連合の政治史 ▲明治の精神 明治国家の形成とナショナリズム ▲維新史における天皇意識 ▲天皇制と明治ナショナリズム
  • 文化人類学を再考する
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 文化人類学を再考する、あるいは見つめ直すことを主題にした論文集。それぞれの執筆者はユニークな問題関心と視点から、この文化人類学の再考というある意味できわめて抽象的な主題を、具体的な議論の脈絡に結実させ論を展開している。

    試し読み

    フォロー
  • 忍者六道銭
    -
    城の奥庭に、小童しか入れない二個の鎧櫃が置かれた。二人の忍者は、両足を揃えてそれぞれ中に立つと、するすると櫃の中へ沈んでいき、ふたをしめた。やがて再びふたがあき、二人の忍者が立ちあがった時、一座の人々は悲鳴に近い叫びをあげた。二人が入れ替っていたのである! 気に染まぬ三つの縁談に悩む美しい姫君から密命を受けた二人の筑摩組忍者は、秘伝の忍法を駆使すべく、勇躍して出かけたのだが……。著者自らが忍者の決闘を主題にした短編を選んだ忍法帖
  • トロイラスとクレシダ
    -
    トロイ戦争とその戦争の中に咲いた悲しい恋の物語。西欧の文学に歌いつがれたこの「恋愛と名誉」の伝統的な主題をシェイクスピアはこの戯曲の中でまったく非情の眼で直視する。トロイやギリシアの華やかな英雄たちはその栄光の座から引きずり降ろされ、純情なトロイラスは、女性を理想化したため深い幻滅を味わされる。最も古典的な物語がシェイクスピアの手によって一変する。
  • 未来戦隊タイムレンジャー超全集
    値引きあり
    -
    30世紀からやってきた囚人たちが現代に大量脱走!? 戦えタイムレンジャー!未来をその手でつかむために! 2000年~2001年放映のスーパー戦隊シリーズ第24作。主演永井大、勝村美香ほか。30世紀に圧縮冷凍して収監されていた囚人たちが、犯罪マフィアのボス、ドン・ドルネロによって刑務所ごと現代にタイムスリップ!これを追って現代に来た時間保護局員4人と、巻き込まれた現代(2000年当時)の青年が、タイムレンジャーとなって脱走囚を捕らえるべく戦う。2000年ということで時間をテーマにして製作され、タイムパラドックスを使ったやや複雑なストーリー展開が目につく。主題歌もハスキーな女性ボーカルと、全体にやや大人っぽい雰囲気だ。本書では、大判写真を多用した全話エピソードガイドやタイムレンジャーひみつ図解はもとより、勝村美香演じるタイムピンクと、モデル出身の久留あさ美演じる敵女幹部リラのコスプレ競演もマジメに収録!怪人(囚人)図鑑は、それぞれについている肩書き(普通なら○○怪人などとなっているところ)が窃盗犯や悪徳金融業者、現金強奪犯などと罪名になっていて意外と面白い。 底本総ページ数74ページ、フィックス型EPUB60.7MB(校正データ時の数値)。 ※このコンテンツは底本が古いので、紙面データのクリーンアップに努めてはおりますが、写真等、若干お見苦しい箇所があるかも知れません。あらかじめご了承ください 【ご注意】※レイアウトの関係で、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。タブレット端末、PCで閲覧することを推奨します。 ※この作品はカラー版です。
  • 一億人のデジカメ「構図」添削講座 ― 写真がめきめき上達する構図のルールと応用術 ―
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【本電子書籍は固定レイアウトのため7インチ以上の端末での利用を推奨しております】 思い通りの写真が撮れる、13の構図パターンとちょっとのコツ。 本書は写真撮影がめきめき上達する構図のコツを「添削例」で学んでいく本です。写真構図の基本である、「垂直水平」「縦位置と横位置」「主題と副題」「四隅の意識」「背景」「日の丸」「アングル」「圧縮効果」「足し算引き算」などから、人や花、風景、旅先で出会うものなど、各被写体やシーンごとの構図ポイント、さらに写真がぐっとプロに近づける工夫まで、写真構図のすべてが学べます。 「添削」による解説なので、一目見るだけでも「なるほど」と実感できます。巻末には代表的な13の構図パターンをはじめ、「構図を形づくる14の基本ルール」がついているので、あんちょことしても使えます。初心者だけでなく中級者にもオススメの一冊です。 本書の特徴 添削なので直観的にわかる! 撮りたい被写体が豊富に入っている! 文字サイズが読みやすい! 写真構図の「あんちょこ」付! ※本電子書籍は同名出版物を底本とし作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。 ※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。
  • かぐや姫幻想 : 皇権と禁忌
    -
    1巻2,376円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 物語文学の祖『竹取物語』。神話や幻想に彩られた聖女・かぐや姫の物語には天と地が互いを禁忌とする帝=皇権の“罪”が深々と主題化されている…不死の物語・物語の不死。『源氏物語』、そして三島『豊饒の海』へ…。

    試し読み

    フォロー
  • 生きる術としての哲学 【小田実全集】
    -
    修辞学の主題は人間の行為にあるとアリストテレスは言う。明治以来、日本における西洋哲学の受容は主に解釈学であり、修辞学でなかったのはなぜか。古代アテナイの修辞学を深く学んだ著者は、この疑問に答える。9.11以後、米国主導のグローバリゼーションは経済中心から軍事重要視へ変貌。古典の世界と現代の世界を結びつけ、その論理と構造を解明する。慶應義塾大学経済学部で行った「現代思想」最後の講義録。修辞学は、単に言葉や心理の技術でなく行動の中の哲学の技術でもある。
  • 直感分析論 : 「言葉」と「心」の領域
    -
    新たな直感概念の構築と分析を主題とし、その主要領域として「言葉」と「心」を特定し、前者については「文学」を、後者については「心理検査」を具体例として直感とはどのような働きをしているかを分析・考察する。

    試し読み

    フォロー
  • 科学する人々への訴え 学校教育からの宗教的迷信の排除と科学教育によるその全面的改革の構想
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 言論の自由のために,当時の権力者と闘った英国の一出版人が,「民衆にとっての科学教育の意義と重要性」を高らかに宣言した本。原著は1821年に書かれたもの。イギリスでもまだ一般大衆が科学の教育とは無縁だった時代に書かれたものですが,いま読んでも古さを感じさせません。カーライルは,科学の教育は誰にでも,小さな子どもたちにも楽しくわかるものだということを,楽観的に述べています。読んでいて,明るい気持ちになってきます。これからの科学教育を考える手がかりにもなる一冊。 ★★ もくじ ★★ 主題1 第1部 主として化学をめぐって 第2部 主として天文学をめぐって 主題2 教育内容の全面改革論 結語 第2版へのあとがき 訳者のあとがき 本書を翻訳するに至ったいきさつ リチャード・カーライルの略伝

    試し読み

    フォロー
  • 〈誤謬〉論 : カント『純粋理性批判』への感性論的アプローチ
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 広義の〈美学〉,すなわちこの語の語源である〈感性の学〉の視点からの,カント『純粋理性批判』の徹底的かつ精緻な読み込みと解きほぐしにより,その本来の主題でありながらこれまで等閑に付されてきた〈誤謬推理〉の構造を炙り出す論争的書。

    試し読み

    フォロー
  • 男は夢の中で死ね
    -
    「男の哀愁、にがい自嘲や挫折感、にもかかわらず何かにもう一度賭けてみようとする心意気」……アーウィン・ショウの小説に惚れこんだ著者は、その洗練された感覚と技巧を「なんとか盗みたいと願いつつ」これらの短編を創った。 ――女性ミステリー作家が〃男の涙〃を主題に据えて、思いやりと憧憬をこめて描く都会ミステリーの極地!
  • 道徳性の逆説 : カントにおける最高善の可能性
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 カントにおける「最高善」の実現可能性の問題を主題とし、全体性のカテゴリーに関する問題点を明らかにした著作。人間の自由と世界全体の調和を目指したはずの道徳的な行為が陥る逆説を指摘し、いかにして超越論的なものと関わる自由が可能かを論じた。
  • 死ぬまでに読んでおきたい 芥川龍之介
    -
    1巻495円 (税込)
    35歳という若さで自ら人生を終えた芥川龍之介。 同時に彼の素晴らしい芸術生涯も終わりを告げましたが、短い一生の間に残した140編あまりの小説は、今なお私たちの心の琴線を揺さぶり続けています。 彼は大正時代における新現実主義の代表的な作家でした。 20世紀初期の日本の小資産階級の現実に不満をもったが出口が見つからない気持ちを表現しているという、 新現実主義の流派は、今の混迷の時代に暮らす私たちに共感できるところが多くみられます。 その中でも彼の真骨頂ともいえるのが短編小説です。 芥川のたくさんある短編小説は題材、形式において、どの作品もオリジナリティーに富んでいます。 短い紙面と2、3人の人物で、その文章の主題思想を表現し、人間の複雑で込み入った思想意識が表現されています。 芥川の短編小説は、歴史題材の作品でも現代題材の作品でも、上品な言葉、きめが細かい心理描写、巧妙な分布で彼の独特な芸術風格が表わされており、 後期の現代を題材とする作品は正直な知識人が現実の人生を探求しながら、結局、幻滅し、その後の苦悩と絶望の気持ちを表現する。 いずれにしても、彼の大部分の作品は人の複雑な内心の世界を鮮やかな筆使いで描写しています。 本書「死ぬまでに読んでおきたい 芥川龍之介」では下記7作品を収録しました。 ぜひ芥川龍之介の鮮やかな筆遣いをご堪能ください。 【目次】 羅生門 鼻 芋粥 地獄変 奉教人の死 藪の中 河童
  • 鏡の中の愛 : 英語恋愛詩入門
    -
    1巻2,420円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は愛を主題とする英詩を解釈し、その全体像を明らかにするものである。初学者の英詩入門、また一般読者の教養、双方に有益なものとして本書はある。
  • 日本画の用具用材
    -
    群青、白緑、和紙、絹、板…豊かな日本画の表現のための素材・用具を体系的に解説。長い歴史の中で育まれ、独特の世界を築いてきた日本画。その日本画を取り巻く用具用材を、「絵具を接着する材料」「絵具」「描くための基底材」「描くときに必要な用具」に分けて詳述。さらに専門用語や日常なじみのない用語をも解説。用具用材を主題にした本書は、日本画入門書としては類書のない画期的な必携の書。

    試し読み

    フォロー
  • えびてん 綺譚奇譚
    -
    「蓮實、謎はすべて解けたわ!! ……ってアレ!?」「一生懸命なのになかなか謎が解けないで困っている結花さん、はぁはぁはぁ……」海老栖川高校に次々と起こる怪事件。その謎に伊勢田結花×大庭蓮實コンビが挑む! 伊勢田の膜を賭けた二人の推理勝負がいま始まる!! 「って、今膜を賭けてとか言った!?」──コミックよりもすかぢ的な「大庭が鼻血を出しながら伊勢田をハァハァ見つめる事が主題のミステリー(どんなやねん)」誕生!!
  • デカメロン物語
    -
    『十日物語』は七人の貴婦人と三人の紳士の十人が、毎日一話のわりで語り、十日間で百の物語が成立するという構成。最も有名な三十話を訳出、ベネチアやフィレンツェなど主題となる都市ごとに編集した名編。

    試し読み

    フォロー
  • 侍ニッポン
    -
    大老井伊直弼の落胤新納(にいろ)鶴千代。悪旗本から一条卿の姫を救ったことが発端となり、転変波乱の修羅の巷に引きこまれる。二人の美女に惑乱され、封建社会の枠にもはまれず、勤皇佐幕の波にも乗れず、幕末動乱の浮き世をさすらうニヒルな侍の孤影――人を斬るのが侍ならば恋の未練がなぜ斬れぬ。阪東妻三郎主演、西条八十作詞、松平信博作曲の映画主題歌が津々浦々に流れ、一世を風靡した名作。
  • 基底にあるもの 【小田実全集】
    -
    1巻1,320円 (税込)
    「知る」ということは「存在」そのものを想像や「参加」によって既存のものから高い認識へと引き上げるもの。一九七四年から八〇年にかけて著者が「知る」という意味をめぐり、人びと、世界、文学を語った文集。人と人とが繋がり合う「あるべき」世界とは自由な精神をもつ市民どうしの魂の、血縁、地縁、時空のわくを越えた人類史の共生だ。長い間深く判らなかったギリシャ悲劇の主題=国家と人間と運命のからみ合いや崇高について、ベ平連の脱走兵援助活動をした結果、見えてきた。
  • アメリカ文学との邂逅 アーシュラ・K・ルグィン 新たなる帰還
    NEW
    -
    想像力の持つ可能性と希望を信じ、異文化の共存の可能性を模索し、限界に挑戦し続けたルグィンの螺旋をのぼる旅をたどる  アーシュラ・K・ルグィンは、時の流れによる変化を恐れない作家であった。変化を受け容れ、常に新しい地平を目指すことを選んだ。旅することは終始一貫して彼女の作品のテーマであり続けたが、その旅には終わりというものはなかった。帰還は新たな旅の始まりでしかない。そして、その旅は、作品の中のはるかな未来の世界や、遠い宇宙の惑星、そして竜が空に翼をはばたかせる異世界を移動するものであると同時に、現実の世界における歴史の流れを映し出すものでもあった。  本書の目的は、SFとファンタジーの新たな道を切り開き、その可能性を模索し続けた、ルグィンという作家の旅をたどることにある。SFやファンタジーというジャンルの問題、同時代のアメリカ社会と文学の潮流、そして文学とジェンダーとの関わりが、各章をつなぐ大きな主題となるだろう。数々の賞を受賞し、SFとファンタジーを名実共に代表する作家としていまなお大きな影響力を持つルグィンの道のりはどのようなものであったのだろうか。自らの限界に挑戦し続け、芸術とは「つねに限界のそのさきを探し求めることであり、境界線を見定めてはじめて、完全で、確固とした美しいものを生み出すことができる」のだと公言する作家が、長い旅路の果てに見せてくれるのはどのようなものなのだろうか。 (序章より)
  • 人倫の形而上学 第一部 法論の形而上学的原理
    続巻入荷
    -
    カントが約三十年構想し続け,最晩年ついに刊行された,実践哲学の〈主著〉と見るべき大著.「自由」の「体系」をめぐって,とくに第一部にあたる本書では行為の「適法性」を主題とする.「法論への序論」では「法とはなにか」という根本問題を提示,私法と公法の二部から成る本論へと展開する.新訳による初めての文庫化.

    試し読み

    フォロー
  • 父性で育てよ! 親と教師は何をすべきか
    -
    1巻1,200円 (税込)
    「やさしい」「もの分かりがいい」父親ではダメなのか……? 話題作『父性の復権』の出版以来、父親のあり方について様々な議論が飛びかった。本書では、その反響をもとに、いま求められる本当の父性について論じている。主題は二つある。まず一つ目は、父親、教師として何をすべきか具体例をあげる。一緒にもの作りをして感動を与えよ、いじめには断固として闘え、勉強は前もって教えるな、等々。そしてなぜ幼児期の躾が大切か、その三つの理由を述べる。 [1]秩序感覚(正しい習慣、モラルを教える) [2]現実感覚(人を殴ると痛いことを教えよ) [3]美的感覚(人前でのアクビは失礼だ) といったことである。二つ目のテーマは、間違った父親論を糺すということ。すなわち「父性」とは「父権」のことではない。支配し命令する父でもなく、ありのままの友達のような父でもない。「模範としての父」のあり方だと著者は語る。子育て、教育に悩む親、教師、必読の書。
  • 〈世界史〉の哲学 1 古代篇
    -
    シリーズの最初の巻「古代篇」では、〈世界史〉の中のミステリー中のミステリー、イエス・ キリストの殺害が、中心的な主題となる。もし、〈世界史〉の中で、われわれの現在に最も大きな影響を残した、たった一つの出来事を選ぶことが求められれば、誰もが、迷うことなく、イエス・キリストの十字架上の死を挙げることになるだろう。  どうして、イエス・キリストは殺されたのか? どうして、たった一人の男の死が、これほどまでに深く、広い帰結をもたらすことになったのか? われわれの現在を、社会学的な基礎において捉えるならば、それは「近代社会」として規定されることになる。近代化とは、細部を削ぎ落として言ってしまえば、西洋出自の概念や制度がグローバル・スタンダードになった時代である。その「西洋」の文明的なアイデンティティは、キリスト教にこそある。とすれば、キリストの死の残響は、二千年後の現在でも、まったく衰えることなく届いていることになる。キリストの死は、どうして、これほどの衝撃力をもったのだろうか?  イエス・キリストは、わけのわからない罪状によって処刑された。その死は、今日のわれわれのあり方を深く規定している。必ずしもクリスチャンではないものも含めて、その死の影響の下にある。どうしてこんなことになったのか?…… (「まえがき」より)
  • 連続テレビ小説 虎に翼 Part1
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 情熱あふれるヒロイン・寅子が繰り広げる、極上のリーガルエンターテインメント! 大正3年(1914)年、五黄の寅年に生まれたヒロイン・猪爪寅子<いのつめ・ともこ>(演・伊藤沙莉)は、すべてに全力。正義感あふれる寅子を家族や友人は「トラコ」「トラちゃん」という愛称で呼んでいる。寅子は女学校に通い平穏な日々を過ごしながらも、この時代の女性の生き方に何か違和感を感じていた。女学校の卒業を迎えた年、お見合い結婚を勧める母親を振り切って、女性に法律を教える日本で唯一の学校への入学を決意。そこへ集ったのは、当時の日本のどこにも収まれない、あふれ出す何かを抱えた女性たちだった。仲間たちと切磋琢磨し、昭和13(1938)年高等試験に合格し、日本初の女性弁護士の一人となる寅子。しかし弁護士として意気揚々と世に出た彼女たちを待ち受けていたのは、戦争へと突き進んでいく日本だった……。さまざまな出会いと別れを経て、寅子はさらなる情熱をもって苦境に立ち向かっていく。 *電子書籍版ではプレゼントページほか、一部収録していないコンテンツがございます。あらかじめご了承ください。 ドラマ・ガイド掲載内容(予定) 巻頭グラビア&インタビュー(ヒロイン・伊藤沙莉)/登場人物関係図/出演者紹介&インタビュー/出演者座談会(土居志央梨、桜井ユキ、平岩紙、ハ・ヨンスほか)/美術セット特集/法律企画(岩田剛典グラビア&インタビュー)/主題歌・語り紹介/ポスター&ロゴ紹介/助監督日記/三淵嘉子さん紹介/脚本家・音楽インタビュー/あらすじ ほか
  • 江藤淳はいかに「戦後」と闘ったのか
    -
    いま、批評の「海賊の唄」を聴け――。天才的頭脳、喧嘩、結核、そして真実を熱愛する心。「孤高の批評家」の激動の人生を通して描く戦後日本精神史!  片山杜秀氏推薦――「イデアを徹見し、犬語を解し、珊瑚海に日本兵の幽霊を幻視する。それが本当の江藤淳だ。そんな彼が「廃墟」と「奴隷」の戦後と闘う。にもかかわらず江藤は反近代的詩人になれぬ。あくまで近代的散文家。その断裂が江藤を謎めかせる。詩心旺盛な著者はその難関を猛突破。江藤の真実を今日的に解き放つ。雄渾な江藤論かつ激烈な戦後批判の書」。 【目次】 第一章「廃墟」と「奴隷」という主題系 第二章 埴谷雄高と丸山眞男との遭遇 第三章「作家は行動する」季節 第四章「批評の批評」という活路 第五章 国家と私 第六章 文芸時評は戦場である 第七章 小説江藤学校 第八章「戦後」との訣別 第九章「閉された言語空間」への憤怒 第十章 名辞以前の世界へ
  • Machicoフォトエッセイ アノ頃ハ。
    -
    『ウマ娘 プリティーダービー』のトウカイテイオー役や『アイドルマスター ミリオンライブ!』の伊吹翼役として知られ、TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』シリーズや『プリキュア』シリーズの主題歌を歌うアーティストとしても活躍中の声優・Machicoさん。彼女の魅力がぎゅぎゅっと詰まった初のフォトエッセイが発売。 幼き日の思い出からノリノリの学生時代、声優業への契機、今ハマっていること・チャレンジしていること、Machicoさんを育んだ広島県呉市の魅力まで、Machicoさんならではのユーモアたっぷりの書き下ろしエッセイ集に加え、故郷・呉市周辺で撮り下ろしたキュートな写真100点以上を掲載してお届けします。
  • 速水御舟随筆集 梯子を登り返す勇気
    -
    鮮やかな色と幻想的な主題で日本画の可能性を切り拓いた画家・速水御舟の随筆集。制作に向かう心情や旅の記憶を穏やかな筆致で綴る。

    試し読み

    フォロー
  • 医療格差なき日本へ
    -
    1巻1,672円 (税込)
    医療の主役は患者である 命を尊び患者にとって最適な医療を実現する—— 中部国際医療センターの理事長が説く、 医療人が取り組むべき「命の差」の解消 ------------------------------------------------------ 医療は誰のためのものなのか。 「医師のための医療」になってしまってはいないか。 本書は、医療の使命に向き合い地方都市の中核病院でさまざまな改革に取り組んできた医師による、日本の医療従事者に向けた提言書です。著者がこれまでに取り組んできた地方での医療改革の軌跡を紹介しながら、医療人としてあるべき姿を説いています。 日本には国民皆保険制度をはじめとした優れた制度があり、「誰もが分け隔てなく優れた医療の恩恵を受けることができる」とされています。しかし著者は、病院や医師の都市部への集中をはじめとした医療資源の地域格差は依然として解消されておらず、患者が診療を受ける機会の平等を奪っているといいます。 医療は患者を救うためのものであり、医療者側の都合で患者を選別し命に差をつけることがあってはならない——。 すべての医療人は自らが「医療者ファースト」に陥ってはいないか見つめ直し、本来あるべき「患者ファースト」に立ち返るべきだというのが本書の主題です。 現在、岐阜県で6つの医療・福祉施設を運営している著者が、自らの医療者としての姿勢に疑問のまなざしを向けたきっかけは自身ががんを患い入院した経験にありました。 今から約40年前、脳神経外科部長として手腕を振るっていた著者は肝臓がんを患い、余命4カ月と宣告され入院を余儀なくされることとなりました。そこでの入院生活で、医師や看護師への遠慮からナースコールが押せなかったり、診断結果に意見が述べられなかったりという経験をしたのです。結果としてこの診断は誤りであったのですが、この入院生活を通して患者がいかに弱い立場であるかを身をもって思い知りました。 医療を提供する側と、提供してもらう側の立場の差を嫌というほど実感し、自身も無意識のうちに医療者が上で患者は下と考える横暴な医師であったのではないかと気づかされたといいます。 この経験から著者は医療者のあるべき姿に真摯に向き合うことを改めて誓い、その決意を行動に移してきました。その後20年余りの間に複数の病院を設立し、地方であっても患者が望む最適な医療を受けられるようにと最新鋭の機器導入や救急体制の整備を行いました。さらに社会福祉法人も設立し、医療と福祉の融合等に取り組んでいます。 医療格差なき日本になるために——超高齢社会で一人でも多くの人が健康に安心して暮らせるための医療を目指す医療人にとって、道しるべとなる一冊です。

    試し読み

    フォロー
  • 十二夜 七五調訳シェイクスピアシリーズ〈9〉
    -
    1巻445円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「十二夜」とは、クリスマスから数えて12日目の1月6日のことである。この劇は1602年に初演されたことになっているが、その前年にオーシーノ公爵を招いたエリザベス女王が上演させたという記録も残っている。作品には男女の双子が登場し、女性が男装していて混同される。出だしではオーシーノが主人公のように思えるが、オーシーノ→オリヴィア→セザリオ(男装したヴァイオラ)→オーシーノと、恋愛感情の矢印は循環している。ところが、最後に男装の「トリック」が明らかにされ、めでたく二組のカップルが誕生し結婚に至るのである。これが主筋であるが、とても「筋」とは言い難く、喜劇的な展開が主題となっている。[マライア+トビー卿+アンドリュー卿+フェステvs.マルヴォリオ]という「笑い」の筋が、どちらかというと主筋のような作品である。世俗的な世界とマルヴォリオに象徴されるピューリタン的な世界との対立構図でもある。
  • キャリル・チャーチル 前衛であり続ける強さと柔軟さ
    -
    1巻2,970円 (税込)
    現代イギリス演劇を代表する劇作家の一人、キャリル・チャーチルの演劇の多様な側面を提示し、彼女の作品世界が一貫した主題や態度を示し続けているとともに、豊かな多様性を持っている点を明らかにする。時系列に沿ってチャーチルの創作活動を追いながら、各章でその時期の代表作や特に注目に値する作品を考察し、劇作家としてのチャーチルの全体像を示す。 シリーズ〈英語〉文学の現在(いま)へ 第二次世界大戦前後から現代まで、激動の時代に翻弄される世界各地で〈英語〉という表現媒体を共有しつつ、なおそれを問い直してきた作家たちが、文学の「現在(いま)」をどのように切り開いてきたのか――「イギリス」や「英語圏」といった従来の領域的思考を超える〈英語〉文学をあらたに考えるためのシリーズです。
  • 実録・白鳥事件
    -
    1巻2,420円 (税込)
    本書の主題となる「白鳥警部射殺事件」をめぐり、殺人罪の共謀共同正犯で起訴された村上国治は、最高裁で懲役二〇年の有罪が確定する。その後の再審請求審において出された「白鳥決定」が〝開かずの扉〞といわれた再審の扉を押し開き、一時的な「再審ラッシュ」の時代をもたらした。頑なだった司法に「風穴」をあけるきっかけとなった大元の白鳥事件は、〝冤罪を装った殺人事件〞にすぎなかった。
  • 発掘テレビ秘話 昭和編
    -
    1巻2,420円 (税込)
    昭和の人気番組の知られざる裏話が今、明らかに! ドリフ流コントの作り方とは?/『北の国から』にUFO出現!/映像発見!沢田研二初主演ドラマ/『ルパン三世』主題歌3を歌ったのは誰?/ツービートの漫才を作った幻の放送作家/世界初の3Dドラマは日本製/「NG集」はいかにして誕生したか/とんねるずと大混乱の生ドラマ/樹木希林のプロデューサー感覚/『ハイジ』主題歌を歌った謎の外国人 本書に登場する番組:『8時だョ!全員集合』 『北の国から』 『オレたちひょうきん族』 『スチュワーデス物語』 『 池中玄太80キロ』 『アルプスの少女ハイジ』 『怪奇大作戦』 『木枯し紋次郎』 『夜明けの刑事』 『ムー一族』など。
  • 批評と生きること
    -
    ギリシア神話の九人のミューズ。それに続く十人目の詩神こそが「批評」。 「批評」と「生きること」の関係を再定義・再構築する試み。 デヴィッド・グレーバー/『鬼滅の刃』/小沢健二/『ゲーム・オブ・スローンズ』/ユク・ホイ/ブレイディみかこ/『ウォッチメン』/加藤周一/ボルタンスキー兄弟……アナキズムからケア、エンパシーまで、多彩な作家・作品世界を題材に、気鋭の批評家が描く「批評」の未来! 「批判または批評は、現在の生を押しつぶすのではなく、それが現に持っている力を正当に認めるとともにいっそう活性化させる方法」 思想、哲学、文学からドラマ、アニメまで、幅広いフィールドで言論活動を続けてきた著者の、初の本格評論集。デヴィッド・グレーバーの翻訳・紹介者として、加藤周一の研究者として、そしてポピュラーカルチャーの良き享受者としての活動の集大成にして、「批評と生きること」を再定義する野心的な試み。 "批評と生きること。本書を構成する、分量も分野もまちまちな多様な文章をまとめる作業のなかで、わたしは「批評」あるいは「批判」という行為そのものを主題化し、それと「生きること」――わたしたちがこの世界のなかで生を受け、生を保ち、さらには生きるに値する充実した経験を享受することといったすべての意味において――との関係をめぐる諸問題を、書物全体を緩やかに一貫する問いかけとして提示しようと考えました。"(「序に代えて」より)
  • 日本詩歌の伝統 七と五の詩学
    -
    1巻4,620円 (税込)
    和歌が獲得してゆく主題の深まり,俳句の七五の型の中での成熟,この七五調の制約が近代詩歌のリズムにもたらした宿命.日本の古典詩歌の伝統を大きな枠組みの中で,斬新な角度から精彩に論じた新しい日本詩歌入門.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

    試し読み

    フォロー
  • 治癒~YONCOGRAPHY~
    完結
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 新進気鋭作家・YONCOによる、「治癒」「生と再生」がテーマのグラフィティ&写真集。 緻密なグラフィックと、暴力的なまでの身体への洞察。 癒しと傷害。生(性)と死。再構成と崩落。 世界への深い考察と、相反するテーマが見えてくるーー。 グラフィッカーかつ写真家、マルチなアーティストの世界に没入してみましょう。 いま、「包帯忌憚」への扉が開かれます。 【YONCO(よんこ)】 2021年よりYONCOとして、絵や写真、オブジェの制作を始める。「工房黒い夜」を主催している。 2022年、Zaroffにて初個展「包帯譚」を開催。以後、グループ展等に参加し活動中。 「傷」を主題にしているため、包帯をモチーフにすることが多い。
  • 源氏物語と白楽天
    -
    1巻9,130円 (税込)
    『源氏物語』が『白氏文集』を多く引用することはよく知られている.それらが,物語の主題や構想,創作動機とどうかかわるのか.54帖を誇る一大「恋愛小説」の展開に沿って,「長恨歌」や「李夫人」などの漢詩文を物語本文と対比しつつ読み,作者の意図を探る.あたかも協奏曲を聴くがごとき両者の関係を明らかにする.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

    試し読み

    フォロー
  • 租税の経済理論
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 国家など行政団体が、経費に充当するために、徴収する税金は経済理論的にどのような意味があるのか? 日経・経済図書文化賞受賞作。 財政学において、租税は重要なテーマである。本書では、公共経済学の視点から租税の経済分析を行う。より具体的には、租税帰着の理論と最適課税の理論が主題となる。本書は租税理論の研究者・専門家のみならず、財政問題に関心のある人々にとって必読書である。 総ページ数 330 判型 A5 【目次】 まえがき 第 I 部 租税帰着の理論 第1章 静学的租税帰着の理論 1.はじめに 2.静学的租税帰着モデル 3.モデルの因果律 4.比較静学分析 5.結び 数学付録 第2章 動学的租税帰着の理論 1.はじめに 2.動学的租税帰着モデル 3.予備的考察 4.比較動学分析 5.結び 数学付録 第3章 地域間租税帰着の理論 1.はじめに 2.地域間租税帰着モデル 3.比較静学分析 4.結び 数学付録 第4章 動学的階級間租税帰着の理論 1.はじめに 2.モデルの記述 3.長期均衡の諸性質 4.差別的帰着の評価 5.結び 数学付録 第 II 部 最適課税の理論 第5章 公共的競争均衡と租税体系 1.はじめに 2.公共的競争均衡モデル 3.一つの反例 4.公共的競争均衡と租税体系の両立可能性定理 5.両立可能性定理の証明 6.残された課題 第6章 住民の地域選択と分権的地方財政制度 1.はじめに 2.短期モデルの構造 3.住民の地域選択過程 4.ティブー的均衡の厚生上の意義 5.残された課題 第7章 ピグー的租税・補助金政策の有効性 1.はじめに 2.モデル、パレート効率性、ピグー的均衡 3.予想調整過程とその安定性 4.ピグー的料率の調整過程とその安定性 5.価格調整過程とその安定性 6.結び 第8章 通時的経済における租税政策の役割 1.はじめに 2.モデル 3.黄金律均斉成長経路の安定性 4.租税政策の役割 5.一つの応用例 年金制度 第9章 最適間接税の理論 展望 1.はじめに 2.最適課税問題の基本構造 3.最適課税ルールの相対的意義 4.最適課税問題の新展開 索引 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 美学
    -
    古典入門、かつ美学概説の一冊 美学は18世紀半ばに作られた哲学的学問であり、「感性」「芸術」「美」という主題が収斂するところに成立した。美学の古典といえるカント『判断力批判』(1790年)を題材にし、そこでの重要なテーマをめぐって、古代ギリシアから21世紀までの美学史を概説する。美学を深く学ぶための決定版。 【主要目次】 序文 第I章 美の無関心性 A 美しいものの分析論――質に即して B カント『判断力批判』前史 C 実践的無関心と美的関与 第II章 趣味判断の普遍妥当性 A 美しいものの分析論――量に即して B 趣味の普遍性ならびに快の本性 C 二〇世紀の趣味論 第III章 目的なき合目的性 A 美しきものの分析論――関係に即して B 美と合目的性 C 目的なき合目的性のゆくえ 第IV章 趣味判断の範例性 A 美しいものの分析――様相に即して B 範型・実例・模範 C 範例性のゆくえ 第V章 感性の制約と構想力の拡張 A 崇高なものの分析論 B 言語の崇高さから自然の崇高さへ C 崇高論のその後 第VI章 構想力と共通感官 A 美的判断の演繹論 B 共通感覚論の系譜 C 二〇世紀の共通感覚論 第VII章 美しいものから道徳的なものへ A 美しいものへの関心 B 社交人・未開人・隠遁者 C 自然の暗号文字 第VIII章 「美しい技術」としての芸術 A 美術論(その一) B 芸術の誕生 C 範例的独創性 第IX章 「美的理念」と芸術ジャンル論 A 芸術論(その二) B ライプニッツ的感性論の系譜 C カント的芸術論のゆくえ 第X章 美しいものと超感性的なもの A 美的判断力の弁証法 B 認識・感情・欲求 C 美的なものと生 あとがき 用語解説 読書案内
  • ERIS/エリス 第39号
    -
    <コンテンツ> ジャクソン・ブラウンのロング・インタビューを完全掲載!50数年のキャリアを重ねた現在地 / 天辰保文 ゲイリー・ピーコック「イーストワード」/ 渡辺康蔵 オレに言わせりゃクラシック(ドゥダメルやBEYOOOOONDS)/ 能地祐子 僕のリズムを聞いとくれ(急逝したラロ・ロドリゲスの軌跡)/ 岡本郁生 ソングライター・ファイル(追悼シンシア・ワイル)/ 萩原健太 旧聞ゴメン(主題は音楽著作権)/ 鷲巣功 ブロードウェイまで12時間と45分(ミュージカルにとってロックとは)/ 水口正裕 音楽の未来を探して(バーバ・マールの新作から) / 北中正和 Gジャン放浪記(フォーク・ロックの概念)/ 高田漣 ピーター・バラカンの読むラジオ(ジャマイカ音楽の体験記) 新・どうしても聴いておきたいアメリカン・ポップス(人生を決めた1枚のシングルByeByeLove)/亀渕昭信 各執筆者の「ヒビノオト」ほか
  • 「精神分析」と反「精神分析」
    -
    ~フロイト・ラカン/ドゥルーズ・ガタリ~ 現代思想家の中からフロイト・ラカン、ドゥルーズ・ガタリについて、「精神分析」VS 反「精神分析」という視点から問う。本書では四人の基本思想をあえてくどくどしい書き方で行う。そのうえでそれぞれに「問題提起」を行う。そうした「問題提起」について、各篇ではそれぞれの思想家の基本思想の紹介を繰り返し述べる。その背景の一つとして、講義において学生への「基本が大事」という思いを込めた教材として著した。もう一つの背景は、「思想」を担う者にありがちな「うわ滑り」を避けることを意図した。こうしたことに基づき、四人の思想家について一定の在り方で、「際立った」主張を中心に、次のことを願いながら検討した。幾分なりとも「現実」との格闘を生み、「現実」を変える。そして本書におけるフロイト・ラカン、ドゥルーズ・ガタリの主題化は次の問いに基づく。拙著『現象学の再生』(2018 年) において述べた、最後期のフッサールにおけるフロイトからの影響、そしてフロイトの思想を限定した在り方で展開することに基づく独特な「生」の立場、さらには独特な「普遍主義」についての主張を踏まえ、「現代思想」をめぐってどのようなことが言えるのか、 そしてどのようなことが展望できるのかを「問題提起」する。 【目次】 はじめに 第一篇・フロイト 序 フロイトを、どのようにとらえるか? 第一章 フロイトの基本的「思想」 その1 第二章 フロイトの基本的「思想」 その2 第三章 フロイトの最終的「思想」をめぐって 第二篇・ラカン 序 ラカンを、どのようにとらえるか?  第一章 ラカンの基本的「思想」 その1 第二章 ラカンの基本的「思想」 その2 第三章 ラカンをめぐる問い 第三篇・ドゥルーズ 序 ドゥルーズを、どのようにとらえるか? 第一章 ドゥルーズへの問い 第二章 『アンチ・オイディプス』への問い 第三章 その後のドゥルーズを、どのようにとらえるか? 第四篇・ガタリ 序 ガタリを、どのようにとらえるか? 第一章 ドゥルーズ、そして、ガタリ 第二章 「制度的精神療法」からの出発  :「社会」をつくり出すことに向けて 第三章 「エコゾフィー(生態哲学)」の展望 総論に向けて 後記 初出について 参考文献表 索引
  • われら古細菌の末裔 微生物から見た生物の進化
    -
    1巻2,200円 (税込)
    本書では、40億年の生命の歴史のうち、これまであまり取り上げられることがなかった、最初の30億年の微生物の時代の進化を主題として扱い、原核生物~真核生物の進化を一連のつながりのなかで解説する。  われわれ動物や植物の祖先として、細菌や古細菌のような原核生物を想定して進化を考える人はほとんどいないだろう。いや、つい40年ほど前までは微生物学者でさえも、細菌の系統進化を他の大型の生物と同様の分類基準で捉えることなど不可能であると考えていた。このことを可能にしたのは、アメリカの微生物学者、カール・ウーズであるが、本書では、ウーズが成し遂げた偉大な業績を紹介し、その延長上で繰り広げられた真核生物の誕生をめぐる研究者たちの熱い議論を辿ることにより、進化を捉える新しい視点を提示する。  また、本書では生命誕生前史とも言うべき化学進化や、真核生物誕生のきっかけとなった光合成細菌の進化についても触れることで、真核生物の誕生の背景についての理解を深める。そして新しい技術や解析法を駆使して世界の研究者によって進められた真核生物の祖先探しの努力を紹介し、「なぜ、われらが古細菌の末裔なのか」についての理解に結びつける。  微生物を視野に入れて生命の進化を捉えるとき、真核生物の誕生こそが進化の大転換点なのだ。
  • 口語全訳華厳経 1 寂滅道場会
    -
    「大乗思想の最高頂に達したもの」(鈴木大拙)「世界最高の文学」(川端康成)と評され、法華経と並んで大乗仏典を代表する経典といわれる華厳経。この仏教の根本経典の我が国唯一の口語全訳本を電子書籍化。本電子書籍は『口語全訳華厳経』の分冊版です。『口語全訳華厳経 1 寂滅道場会』には 復刻にあたって/緒言/凡例/解題/華厳経の主題/華厳経の内容/華厳経の原理/華厳経の表現/華厳経の結構/華厳経の伝承/世間浄眼品/盧舎那仏品を収録。

    試し読み

    フォロー
  • 複合国家イギリスの地域と紐帯
    -
    1巻5,500円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は16~18世紀という長期の視座を設け、そこからブリテンの複合国家を考察するものである。 その主題は: 第一に、本書は地域に視点を移して近世のブリテン諸島史を考察。 第二に、本書は、地域を出発点にしながらも、そこから複合国家のあり方を検討する。 第三に、本書は、地域の多様性を示すと同時に、複合国家ブリテンの統合過程で見られた特色を何点か提示する。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 近世ウェールズ史やスコットランド史を対象に「統合の中の独自性」「統合の中の重層性」を示す第一部。近世のアイルランド・イングラ ンド関係を通して「分裂のなかの紐帯模索」を提起する第二部。複合国家の紐帯がもつ多様な側面に光を当てた第三部。統合の「紐帯」は、16世紀から18世紀にかけて、どのように変遷し、王権や議会以外にも教育や軍隊、貿易活動などは、「紐帯」として、どのような役割を果たしたのであろうか。こうして、イギリスの構造を読者は深く知る事が可能となる ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 略目次 序 章 地域と紐帯から見る複合国家 (岩井 淳)  第Ⅰ部 近世のウェールズとスコットランド 第一章 ウェールズと合同―紐帯と地域連鎖 (岩井 淳) 第二章 ウェールズと宗教改革―ウェールズ語聖書の誕生 (山本信太郎) 第三章 ウェールズと議会―ウェールズ選出議員の特徴とその変化 (仲丸英起) 第四章 スコットランドにおけるブリテン人意識―複合アイデンティティScoto-Britannusの視点から (小林麻衣子) 第Ⅱ部 近世のアイルランド 第五章 アイルランド教会とイングランド国教会―チャールズ一世期の宗教統一構想 (那須 敬) 第六章 三王国戦争期のアイルランド ―プロテスタント複合国家イギリスとヨーロッパ・カトリック世界のはざま (山本 正) 第七章 アイルランド統治論における服従の諸相 ―ジョン・デイヴィスの自発的服従論と共通の法益という紐帯の創出 (竹澤祐丈) 第八章 アイルランドとウィリアム・ペティ―「政治体の解剖」と「政治算術」をめぐって (菅原秀二)  第Ⅲ部 複合国家の紐帯 第九章 複合国家と教育―イングランドの文法学校が果たした役割 (菅原未宇) 第一〇章 複合国家と軍隊―イギリス陸軍にみる諸地域間のつながりと相互作用 (辻本 諭) 第一一章 複合国家とアメリカ貿易―消費文化的一体性とブリテン帝国 (道重一郎)  終 章 「ブリテン史」のその先 (岩井 淳) あとがき (岩井 淳・道重一郎) 索 引
  • ビジネスエリートが知っておきたい 教養としてのヨーロッパ史
    -
    1巻1,500円 (税込)
    本書は、中世ヨーロッパを軸に、今日のヨーロッパがどのように形成されたのかを概説するものである。まず、中世という時代を俯瞰し、さらにヨーロッパ各国の形成の過程に焦点を当てるものである。本書を一貫する主題は、「分断と統合」である。ヨーロッパは中世の形成期より、分断と統合を繰り返してきた。ヨーロッパ文化圏そのものだけでなく、中世ヨーロッパ各国もまた、分断と統合を交互に経験したのである。したがって、マクロの視点(ヨーロッパ)とミクロの視点(各国・地域)の「分断と統合」の過程を比較することで、今日のヨーロッパがどのように醸成されてきたかを概観することが、本書の最大の目的とするものである。ヨーロッパ文化圏はどのように誕生し、今日のヨーロッパ諸国はどのような命運を辿ることになったのか。その分岐点となった決定的な事象が、中世には存在するのである。
  • 歴史学の始まり ヘロドトスとトゥキュディデス
    -
    ヘロドトスとトゥキュディデスは、ともに紀元前5世紀のギリシア、最盛期のアテナイに生きた歴史家である。しかし二人はいずれも、自らを「歴史家」とみなしてはいなかった。この時代、まだ歴史というジャンルは存在しなかったからである。ギリシアの文学的伝統のなかから「歴史叙述」という新たなジャンルを創設し、さらに「歴史学」への一歩を踏みだした二人の実像を描き、今後の課題を考える歴史学への入門書。 ペルシア戦争を主題として、ギリシアからオリエントの地理・歴史と伝承を網羅し、「歴史の父」と呼ばれるヘロドトスの著述は、東地中海世界を自由に飛翔するかのように想像をふくらませ、時に荒唐無稽なエピソードも盛り込まれる。一方、ヘロドトスより一世代ほど若いトゥキュディデスは、「先輩」のこうした手法を批判し、近代歴史学にも通じる史料批判で確かな事実を重ねて、アテナイとスパルタが覇権を争ったペロポネソス戦争を記録した。しかし、ヘロドトスは本当に、後世の歴史家が批判するように「嘘つき」だったのか? そして、トゥキュディデスが書かなかった事柄のなかには、どんな史実が隠されているのだろうか? 個性豊かな二人の天才歴史家に、再び教えを請うべき時が来ている。 [原本:『ヘロドトスとトゥキュディデス――歴史学の始まり』山川出版社2006年刊] 目次 1 二人の歴史家と二つの戦争 2 ヘロドトスは嘘つきか? 3 新しいヘロドトス像 4 ヘロドトスの描いた史実 5 トゥキュディデスの「ヘロドトス批判」 6 トゥキュディデスが書かなかったこと 7 歴史叙述から歴史学へ あとがき 学術文庫版あとがき
  • ゴルギアス
    -
    プラトン初期対話篇の代表作、練達の訳者による決定版新訳が完成! 本書では、当時を代表するソフィストであるゴルギアス、その弟子ポロス、気鋭の政治家カリクレス、ソクラテスの崇拝者カイレポンの四人を相手にしてソクラテスが対話を展開します。その中心的な主題は「弁論術とは何か」です。 ただ雄弁に語り、聞く人を説得するのが理想的な弁論術ではありません。大した内容もなく、正しい知識を与えることもないのに、相手を論破したり、耳障りのよいことを訴えたりするだけの言葉が今もよく聞かれます。言うまでもなく、そのような言葉を語る人が政治的な意図を隠しているなら、聞く者は気づかぬうちに意図された方向に導かれ、特定の政治的な主張を支持するようにもなるでしょう。古くは「プロパガンダ」と呼ばれ、今日では「フェイクニュース」や「ポルトトゥルース」、「オルタナティブファクト」などと呼ばれる現象には、そのようなからくりが含まれています。 では、正しい弁論術とはどのようなものなのか? ソクラテスは、ゴルギアス、ポロス、カリクレスの順に濃密な対話を交わし、その答えを明らかにしていきます。それは最終的に「正しさ」とは何かを知ることに行き着くでしょう。何が正しいのかを知っている人にしか正しい弁論術は使えない――当たり前に思えますが、その当たり前のことを残念ながら人類はプラトンの時代よりよく理解し、実践していると言えるでしょうか? 価値の基準が崩壊したと言うしかない現代世界の中で、道徳的であること、正しくあることとは何か、という問いは、ますます重要性を増しています。練達の訳者によって蘇ったプラトン渾身の対話篇を手に、今と未来を考えていただけるなら幸いです。 [本書の内容] [プロローグ ゴルギアスとは何者か] [第一幕 ゴルギアス対ソクラテス] [第二幕 ポロス対ソクラテス] [第三幕 カリクレス対ソクラテス] [エピローグ 死後の裁きについて]
  • 非上場株式評価チェックシート
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 法人資産税分野では非上場株式の評価が出発点となります。現在では、自社株評価は特殊領域ではなくなってきていること、事業承継対策においてポイントとなる自己株式の取得等や組織再編成、事業承継に係る資本政策プランニングにおいて自社株評価について、特に初期における税額シミュレーションの重大性が広く認識されています。 筆者はこれまで、「非上場株式の評価」について具体的なチェックシートを説明していませんでした。しかし多くの読者からのリクエストにこたえ、ここに具体的な記載方法について改めて説明していきます。また、過去の拙著と同様、随所でその他周辺事例を取り上げています。 なお、同族特殊関係者間の税務上の適正評価額の考え方等について本稿は一切主題としておりません。これらの考え方について参照されたい方は『新版Q&A 非上場株式の評価と戦略的活用手法のすべて』(ロギカ書房)をご活用ください。 本書の大きな特徴は、以下の点に集約されます。 ・初級者から上級者まで幅広い読者のニーズにこたえるものを意識しています。 ・論点は意図的にニッチな分野まで踏み込んで、特に網羅性を重視しています。そのため、類書では軽く扱っている記載についても誌面の許す限り詳細な解説をしています。 ・裁決・裁判例・判例についても網羅性を重視し、できるだけ実務上のヒントになるような汎用性のあるものを厳選して掲載しています。 ・評価は「不知・うっかり」で失念することが大半であり、苦手意識を持っている実務家が多いため表現はできるだけ平易に、また、随所に非常に簡単な「よくある」事例を組み込み、具体的な取引をイメージしていただけるようにしました。一方で、実務上稀な事例についても上級者向けに汎用性のある取引のみを厳選し掲載しています(この点に関しては論点の切り貼りと感じられる読者もいらっしゃることと存じますが、課税実務での多くの失敗は「不知・うっかり」によるものです。したがって、論点は誌面の許す限り掲載しました。しかしながら、リストリクテッド・ストックや国外転出時課税などは意図的に割愛し、あくまで「普段よく使う周辺課税実務」にこだわっています)。
  • 統計と地図の見方・使い方 データから現象や課題と解決策をさぐろう
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2020年の学習指導要領の改訂で重視されることになった「統計教育」。統計データを読み取ったり、それを表やグラフにしたりする方法、地図と統計を組み合わせた主題図を作る方法などを、身近な事例でわかりやすく解説。 【第1章】統計って何だろう?……統計って、どんなもの?/さまざまな統計/統計で、問題解決! 【第2章】統計データを整理しよう……統計データの集め方/データの整理のさまざま/データの種類と分類方法/平均とばらつき/割合と百分率 【第3章】表とグラフを使いこなそう……表のつくり方/ひとめでわかるグラフ/グラフで問題を解決/複数の統計で、問題解決! 【第4章】地図と統計を使いこなそう……基本の地図(地形図)のきまり/地形図の読み取り方/目的に合った地図/主題図の読み取り方/主題図を使って疑問にせまる/地図とグラフで仮説を検証/進む地図のデジタル化/リーサス(REASAS)で問題を解決
  • 雲は美しいか
    -
    雲が和歌の歴史の中で、とりわけ別れの主題に関わって積み重ねた美を追想することでまた新たな作品を生む。その力学を解きほぐす。
  • 存在への問い 哲学の原点に根ざして
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 存在するとはいかなることか? 正義、幸福、愛、死、人間存在を徹底的に問い直した哲学的な考察。 【目次】 はしがき 1 哲学と人間存在 2 「ないものから何ものも生じない」 3 フェシスとノモス 4 人間は万物の尺度か 5 「汝自らを知れ」 6 正義の本質 7 正義と幸福 8 死後への希望とその根拠 9 愛に関する最古の哲学 10 プラトンのエロス論と『パイドロス』の主題 11 「学ぶ」ことの可能根拠 12 哲学の使命 あとがき 文献目録 ペレス、フランシスコ 1922年生まれ。上智大学名誉教授。神学者。 著書に、『存在への問い 哲学の原点に根ざして』『存在の理解を求めて 形而上学入門『中世の社会思想』『人間の真の姿を求めて 存在をめぐる対話の断片』『悪の形而上学』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 人に会う 自己に会う
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 愛とは? 幸福とは? 死とは? 自然とは? 芸術とは? 文学の主題となる哲学的テーマを、芭蕉、漱石から大江健三郎を通して読む。 【目次より】 愛について 一 愛の可能性 二 愛する苦悩、愛しえぬ苦悩 三 罪と蘇生 青春におけるデカダンスとモラル 一 モラルからデカダンスへ 二 倫理意識と人問失格 三 虚無との対決 四 懐疑と信仰 恋愛と幸福と倫理 一 恋愛と幸福 二 恋愛と倫理の形成 三 恋愛と性の問題 四 愛情の持続と倫理 文学における愛の諸相 一 愛の喪失と性 大江健三郎『われらの時代』 二 性による霊肉合一への試み ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』 三 疑似宗教的生と性の純化 三島由紀夫『憂国』 四 芸術に支えられた純愛 高村光太郎『智恵子抄』 五 愛の至福 良寛と貞心尼 自然讃歌 一 自然との対話 二 自然と童心 三 自然のなかの良寛 いのちの泉・読書 一 読書の楽しみ 二 人間の成長と読書 三 短歌の伝統と教養 四 読書による邂逅 死について 一 死について 二 死と詩魂 三 神の創造の極致・人間 四 漱石の自然への道 五 俳聖芭蕉 六 桃の花と霊雲の開悟 戦後派作家の愛の理解の変遷 椎名麟三から大江健三郎まで 一 敗戦への歩み 二 第一次戦後旅文学 椎名、武田、野問 三 第二次戦後脈文学 石原、三島 四 第三次戦後派文学 大江健三郎 人に会う自己に会う 一 川本臥風 二 田辺 元 三 唐木順三 四 橋本 鑑 五 亀井勝一郎 六 西谷啓治 あとがきに代えて(佐々木 徹) 久山 康 1915~1994年。哲学者、宗教学者。関西学院大学元院長、同名誉教授。京都帝国大学文学部哲学科卒。 著書に、『自然と人生』『現代人と宗教』『近代日本の文学と宗教』『落暉にむかいて』『文学における生と死』『四季折りおりの歌 現代の秀句・秀歌の鑑賞』『人間を見る経験』『ヨーロッパ心の旅』『人に会う自己に会う』など、 訳書に、キェルケゴール『愛は多くの罪を掩ふ』キエルケゴール『野の百合・空の鳥』『キエルケゴールの日記』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 社会学論集
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 社会学の泰斗による、「社会学」の諸主題(意味関連、競争、共同社会、社会構造など)についての、考察をまとめた論考集です。社会学の初学者から専門家まで役に立つ論文集です。 【目次】 まえがき 一 社会学の対象と方法 二 意味連関と現実態 三 社会心理学的相互作用の過程 四 他我の了解 五 親和関係考 六 競争考 七 共同社会考 八 利益社会考 九 社会発展の論理 一〇 社会構造と人間形成 一一 未開社会考 一二 村落 一三 日本家族の推移 一四 女性の特質とその社会的基礎 一五 民族 一六 社会と個人 あとがき  索引 臼井 二尚 1900~1991年。社会学者。京都大学名誉教授。京都帝国大学文学部社会学科卒。文学博士。 著書に、『国家国民の象徴としての天皇』『社会学論集』『臼井二尚論攷抄』『社会と民族』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ロシヤ思想史
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ロシアの哲学者ベルジャエフは、反共に転向した後、神秘主義的哲学者として活躍したパリで、ロシヤの思想の特徴と歴史を纏め上げた。 【目次】 訳者序文 第一章 近代ロシヤ思想の淵源 ロシヤ国民類型の規定。東洋と西洋。第三ローマ・モスクワ。十七世紀の教会分裂。ピョートル大帝の改革。ロシヤ・インテリゲンチャの興隆。 第二章 スラヴ派と西欧派 歴史哲学の問題の決定的重要性。東と西。ロシヤとヨーロッパ。スラヴ派と西欧派。ロシヤ思想の二面性。ロシヤの普遍主義。国家と人民。ロシヤの歴史哲学。など 第三章 人格と社会 人格と世界調和との衝突の問題。ロシヤ思想史におけるヘーゲルの意義。その「現実」との関係。ドストエーフスキイの予言者的熱狂。など 第四章 ロシヤ人間主義 ロシヤには文芸復興的人間主義はなかった。ロシヤ文学の人間味。人間主義の危機。ドストエーフスキイにおける人間主義の弁証法。など 第五章 ロシヤ社会思潮 "ロシヤ思想の社会的色彩。ロシヤには資本主義的発達段階はない。サン・シモンとフーリエの主な影響。「何をなすべきか」。など 第六章 ロシヤ虚無主義 文化の正当性の擁護問題。完全な文化と完全な生活との矛盾。単純化。ロシヤ虚無主義。ラヴロフ。L・トルストイ。文明の不正と神的自然の正しさ。トルストイとルソー。無抵抗の意味。など 第七章 ロシヤ無政府主義 権威と国家。権威に対するロシヤ人の態度。。K・アクサーコフの無政府主義。スラヴ・メシヤ主義。クロポトキン。L・トルストイの宗教的無政府主義。無抵抗主義。ドストエーフスキイにおける無政府主義的要素。など 第八章 ロシヤ思想の宗教的性格 宗教的主題の決定的意義。思惟の全体主義的性格。理解力は精神諸力の調整であり、単に理性ではない。弁神論の問題。西欧合理主義批判。I・キレエーフスキイとホミャコフの哲学思想。ヘーゲル批判。ソフィア論。形而上学者としてのドストエーフスキイ。L・トルストイの宗教哲学。インノケント大主教。ブハレフ。ネスメロフの宗教的人間論。など 第九章 ロシヤ思想の終末論的要素 ロシヤ思想の終末論的予言者的性格。ドストエーフスキイにおける終末論とメシア主義。終末論的予言の条件付の性質に関するフョードロフの天才的観念。ソロヴィヨーフ、ロザノフとフョードロフにおける誕生と死の問題。正教における三つの流れ。など 第十章 二十世紀文化ルネサンス 二十世紀初頭の文化的文芸復興。インテリゲンチャの思想の変化。美意識の変化。哲学的関心。批判的マルクス主義と観念論。メレジュコーフスキイ。ロシヤ象徴主義とロシヤ詩の開花。神秘的なもの心霊学的なものへの関心。など ベルジャエフ 1874~1948年。ロシアの哲学者。専門は、神秘主義的な文化・歴史研究。 著書に、『ドストイェフスキイの世界観』『歴史の意味』 『近代世界に於ける人間の運命』『マルクス主義と宗教』『ドストイェーフスキイの世界観』『マルクス主義と宗教』『現代の終末』『愛と実存 霊の国とカイザルの国』『孤独と愛と社会』『現代の終末』『キリスト教と階級闘争』『ドストイェフスキイの世界観』『新しい時代の転機に立ちて 現代世界の危機とロシアの使命』『現代における人間の運命』『現代の終末』『真理とは何か 真理と啓示』『ドストエフスキーの世界観』『ロシヤ思想史』『ドストエフスキーの世界観』『ロシヤ思想史』『孤独と愛と社会』『霊的終末論』『ドストイェフスキイの世界観』『歴史の意味』『ドストエフスキーの世界観』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • NYLON JAPAN NiziU ISSUE
    -
    【Wカバー】 NiziU NYLON JAPAN 4月号 特別版として、NiziUがW表紙を飾る『NYLON JAPAN NiziU ISSUE』の発売が決定! NYLON 3度目の表紙登場となる今回は、ディオールのアディクト リップスティック(4月14日発売)とのコラボレーションが実現し、14ページにわたってビューティカットがあふれています。メンバーそれぞれのソロページは、ビューティQ&Aと共にツヤリップが引き立った驚くほど美しい顔の寄りカットを採用! インタビューでは、3月3日(金)公開となる『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』の主題歌となったシングル『Paradise』のお気に入りポイントや最近のファッション事情、グループの絆など、2ページのロングインタビューを掲載。 表紙から漂うピンクとベージュのやわらかい春カラーに包まれ、リップで大人スウィートになった新たなNiziUをお楽しみに! ※電子版には付録は付かないので予めご了承ください。 ※本商品は、表紙・裏表紙以外の内容は、通常版『NYLON JAPAN 2023年4月号』と同様になります。

    試し読み

    フォロー
  • 楳図かずお論 マンガ表現と想像力の恐怖
    -
    楳図かずおの作品に通底する恐怖・子ども・母といったモチーフを主題論・作品論・表現論・文献学を総合して読み解き、恐怖マンガの巨匠と称され、多くのマンガ家たちからの尊敬を集めながらも、一面的に批評されがちな楳図作品の評価をくつがえす大著。
  • Pilgrim
    -
    1巻2,970円 (税込)
    『ソードアート・オンライン』シリーズ、『アークナイツ』『シャドーハウス』『月姫 -A piece of blue glass moon-』など、数々のアニメ・ゲーム作品の主題歌を担当してきた絶望系アニソンシンガー・ReoNa(レオナ)。 2023年3月6日(月)には、自身初の日本武道館ワンマンライブの開催も決定しており、広く注目を集める。 自身初となる書籍『Pilgrim』は、2018年7月に神崎エルザ starring ReoNaとして発表したミニアルバム『ELZA』から始まり、初の武道館にたどり着くまでの約5年間の足跡、そして「アーティスト・ReoNa」が形成されるまでのルーツと、ReoNaが「お歌」で寄り添ってきた作品のキャスト・クリエイターたちの証言や寄稿などを通して、ReoNaの実像に迫るアーティストブック。
  • マジンガーZ誕生50周年記念 栄光のスーパーロボット マジンガーZ勝利の記録
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1972年12月3日より放送が開始され、ロボットアニメというカテゴリーを生み出した『マジンガーZ』。 その魅力はマンガ、アニメ、アニメソング、そして玩具とあらゆるメディアに派生しました。本書は、『マジンガーZ』という作品が内包するホビー要素+アニメの魅力を中心に、50周年を祝福する一冊です。 原作者、永井豪先生と、主題歌を歌う、水木一郎さんのスペシャル対談も収録。
  • 和田夏十の本
    -
    ひたむきに 生きて、書いて、愛した。 夫人として、脚本家として、映画監督・市川崑の名作群を支え続けた和田夏十の、魂の遺稿集。〈没後40年〉を迎え、未公開写真・貴重資料を増補して電子書籍で初復刊! ◆『黒い十人の女』『ビルマの竪琴』『炎上』『鍵』『野火』など巨匠・市川崑監督の数多くの名作映画群を、夫人として、脚本家として支え続けた和田夏十(わだ なっと)。 長年の癌との闘病を経て、1983年2月18日に62歳で他界するまで、“時代に先がけた女性脚本家”、“主婦”、そして“2児の母”としてひたむきに生きた彼女の遺稿を精選収録したのが本書です。 市川夫妻の盟友で、創作上のパートナーでもあった詩人の谷川俊太郎氏が編纂。熱烈な市川ファンとして知られるイラストレーター・和田誠氏が装丁を手がけ、市川監督がカバーに装画を寄せ、まさにベストスタッフによって作られた本書。2000年に晶文社より刊行されて以降、長らく入手困難でしたが、いま、和田夏十の〈没後40年〉を機に、新規増補を加えた電子書籍として、初の復刊が実現しました。 ◆率直さ、繊細さ、大胆さを併せ持った珠玉のエッセイの数々(下記の題名参照)。研ぎ澄まされ、時に辛辣さをまじえた「ことば」の中から、人間への深い愛情がじわりと滲み出てくる作風は、和田夏十ならではのもの。 ミステリー風の短編小説「二枚の写真」、初のオリジナル脚本『黒い十人の女』の全文(準備稿)、大ヒットTV時代劇『木枯し紋次郎』の主題歌「だれかが風の中で」、続く『丹下左膳』の主題歌「かげろうの唄」の原詞など、多角的に収録された創作を通じて、著者の孤高の素顔と、魂の原点を知ることができるでしょう。 また、葬儀の場で読み上げられた谷川俊太郎氏による感動的な弔辞「魂の戦場」、市川監督による「あとがき」も収録。 ◆原本のカバー・表紙・見返し・扉などの装丁を、巻頭口絵としてカラーで再現。 ◆さらに、今回の電子書籍版の新規増補として、和田夏十のスナップ写真(幼少期から晩年まで)、各時代の直筆原稿再録、代表作の台本表紙集など初公開の貴重資料や、谷川俊太郎氏による新規コメント(予定)などを巻末に収録。まさに映画ファン必読の一冊です! ■目次の一部:この家の窓はね/生活美学とは/山田太一氏のドラマって/愛とは他に働きかける力/たしかに女性は/私は大分前から武士又は武士道というものに/私の一生を見ますに/ほか ■上記内容は予定であり、変更の場合もあります。原本に掲載された『炎上』の脚本は、権利等の関係上、今回収録しておりません。 ■市川崑・和田夏十著「成城町271番地」=ディスカヴァー・トゥエンティワンより電子書籍で発売中
  • 英米文学、多彩な文学解釈への誘い
    -
    1巻3,850円 (税込)
    これほど刺激的な学問の領域があったのだろうか…? 個性豊かな書き手により、文学を中心に、歴史、宗教、音楽、演劇等を 縦横無尽に論じる新しい試み。 本書の白眉となるものは、ケンブリッジ大学のモウズリー博士の夏期講座の 講義録、シェイクスピアの「恋人たちの死」の論考である。 また、古典的名作といわれるシドニーの『アーケイディア』の成立、構造、 語りを精緻に論じた論考も含まれよう。 そして、今論集で注目にあたいするといえるものは、新進気鋭の 中堅・若手研究者たちによる詩論である。 ハーバートの詩におけるシンボルのメカニズムを 論証した詩論、トマスの詩とイェイツとの関係を探求した論文や キャロル・アン・ダフィの五番目の詩集についての詩論。さらには1960年代の リヴァプール詩における代表的な詩人の音楽活動との関係に論及したもの、 現代詩人のR・S・トマスの詩を「否定神学」の観点から論じたもの等である。 それらに加え、コンラッドの「勝利」論、マードック『ブルーの夢』、 H・D・ソローの「住まい」、トウェインの実像をめぐる論考ほか、 J・D・パソスにおけるスペイン内戦、シェパードのアイルランドと演劇、 アトウッド『またの名をグレイス』を論じたものまで、様々な論点をさらに 切り開こうとする意欲的な論考に溢れた論集が本書ということになる。 【収録内容】  Ⅰ イギリス文学編 第1章  講義:世界を変えるシェイクスピアの二組の恋人たちの死                チャールズ・モウズリー(伊澤東一訳) 第2章  子供の反逆・『恋の骨折り損』と『御意のままに』                              杉浦裕子 第3章  シドニーの『アーケイディア』                              村里好俊 第4章  ジョージ・ハーバートと聖なる贈物のパラドックス                              山根正弘 第5章  コンラッドの『勝利』論                              吉岡栄一 第6章  アイリス・マードックの『ブルーノの夢』論                              山本長一 第7章  ディラン・トマスの「言葉に彩り」とW・B・イェイツ                              太田直也 第8章  キャロル・アン・ダフィの『ザ・ワールズ・ワイフ』における                     女性の詩人たち  石田由希 第9章  リヴァプール詩、音楽、そしてリリー・ザ・ピンク                              木村聡雄 第10章 R・S・トマスの主題の変遷と神の存在証明                              永田喜文  Ⅱ アメリカ・カナダ文学編 第1章  H・D・ソローの小屋あるいは住まい                              奥田穣一 第2章  『マーク・トウェイン 完全なる自伝』に探るトウェインの実像                              有馬容子       第3章  ジョン・ドス・パソスの一九三〇年代の戦い・スペイン内戦体験                              川成洋 第4章  サム・シェパードのアイルランドでの再生                              古山みゆき 第5章  アトウッド『またの名をグレイス』における知の体得の意味                              塚田英博
  • 庭師と四人の女たち
    -
    1巻1,320円 (税込)
    喫茶店『パンタレイ』の店主“睦子”は、荒れ放題の廃園と化した裏庭を、自分好みの素敵な空間にしようと画策していた。そこで庭師“日置英二”を呼ぶことにする睦子だが、喫茶店の常連客でもある“耀子”、“彩香”、“マス江”の個性的な3人も色々な口出しをしてくるのだった。 はたしてどのような裏庭になるのか―― 豊かな描写で描かれる、庭師と店主、そして3人の常連客が織りなす物語。 <著者紹介> 草原克芳(くさはら・かつよし) 1956年栃木県宇都宮市生まれ。広告制作会社、広告代理店にコピーライターとして勤務のかたわら、小説創作。人間のオブセッションや、個的幻想から生じる軋轢や共感性を主題としつつも、視覚イメージ豊かな作品を目指している。

    試し読み

    フォロー
  • 物語でわかる発達障害の人のためのコミュニケーション術。30分で読めるシリーズ
    -
    さっと読めるミニ書籍です(文章量24000文字以上 32,000文字未満(30分で読めるシリーズ)) 【書籍説明】 こんにちは!石川輝男ことシャイニーと申します。 『発達障害の人のためのコミュニケーション術』を手に取ってくださり、本当に感謝です。 この本は、発達障害のコミュ障の青年が、同じく発達障害を克服したメンタルトレーナーのセッションを受けて、コミュ障を克服していくという物語です。 一種のサクセスストーリーです。 物語ですので、最初からお読みください。 この本の主題は、コミュニケーションをどう上手く取るかについて書いてあります。 だれでもコミュニケーションが上手くなります。 本当です。 この本の効用は、まず元気が出てきます。 そして、わかりやすいです。 発達障害の人がお読みになることが多いと思いますが、そうではない人にもすごく効果がある内容になっています。 すぐに真似が出来て、自分が変わったことを実感できるでしょう。 まずは、ページをおめくりください。 新しい世界へようこそ! 【目次】 序章「メンタルトレーナーとの出会い」 第一章「発達障害について」 第二章「過去をすべてさらけ出す」 第三章「ジャーナリストになれ~取材編 前半」 第四章「ジャーナリストになれ~取材編 後半」 第五章「ジャーナリストになれ~ライター編 前半」 第六章「ジャーナリストになれ~ライター編 後半」 第七章「脳科学から見た学びについて 前半」 第八章「脳科学から見た学びについて 後半」 第九章「大事件」 終章「それからの自分」 【著者紹介】 シャイニー石川 発達障がいのADHD。 肥満ぜん息いじめられっ子、不登校に落ちこぼれな小学生時代を送ったが、失恋をきっかけに成績がV字に伸び、独学で名門私立中学に合格。 15歳で白血病で母親を亡くし、自分のせいで母親が死んだと思い込み、地獄に落ちる。 地獄の業火に焼かれながら、白血病への復讐を誓い、医学部を目指し猛勉強をする。 国立大学理学部に1位で合格するも、医学部受験に失敗。 自分を責めて、双極性障害を患う。 大学を中退し、塾講師のフリーターとして暮らす。
  • 旧約聖書の思想 24の断章
    -
    昏迷きわまる現代に、旧約聖書は3000年の時を超えて何を語りかけるか。ニヒリズム、愛、終末等の主題のもとに旧約から24の断章を選び、ニーチェ、キルケゴールら数多の解釈、思想史を渉猟しつつ、新たな読みを提示。時に芸術の内に旧約を見、時に旧約からエイズや援助交際等、現代が抱える諸問題をも考究する。碩学が現代に甦らせる旧約の思想世界。 【目次より】 1.隠れた神 イザヤ書四五章15節 2.ニヒリズム コーヘレス書一章2節 3.偶像禁止の根拠 出エジプト記二○章4節、申命記五章8節 4.創造 創世記一章26―27節 5.愛児の献供(1)哲学者の解釈 創世記二二章1―2節 6.愛児の献供(2)地平の融合 創世記二二章14節 7.沈黙 イザヤ書六二章6―7節 8.知恵 創世記三章4―5節 9.他宗教との関係 出エジプト記二○章2―3節、申命記五章6―7節 10.「宗教」批判 サムエル記下一二章24―25節 11.罪と赦し 詩篇五一篇5―6節 12.頑迷預言 イザヤ書六章9―10節 13.西洋精神史との関係(1)文学・絵画の場合 士師記一六章17節 14.西洋精神史との関係(2)彫刻・音楽・思想の場合 出エジプト記三四章29節 15.西洋精神史との関係(3)アモラリズム ヨブ記三一章35―37節 16.愛(1)愛の3つの形 申命記一○章17b―19節 17.愛(2)新約における愛敵 箴言二五章21―22節 18.愛(3)旧約における愛敵 レビ記一九章18節 19.愛の秩序(1)愛の7つの形 申命記六章5節 20.愛の秩序(2)統合論と代贖論 ミカ書六章8節 21.終末(1)終末論の三類型 アモス書五章18節 22.終末(2)終末論の胡散臭さ アモス書五章24節 23.終末(3)義と愛 アモス書九章14―15節 24.終末(4)苦難の神義論 イザヤ書五三章4―5節

最近チェックした本