宇多喜代子の作品一覧
「宇多喜代子」の「NHK俳句 厨に暮らす 語り継ぎたい台所の季語」「NHK俳句 暦と暮らす 語り継ぎたい季語と知恵」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「宇多喜代子」の「NHK俳句 厨に暮らす 語り継ぎたい台所の季語」「NHK俳句 暦と暮らす 語り継ぎたい季語と知恵」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
歳時記の季語を手がかりに、四季の移ろいにあわせた日本人の暮らしと風土を描く。春は立春、蜆、薄氷、草餅。夏は蛙、燕、青梅、夏座敷。秋は籠枕、重陽、秋袷、柿。冬は鵙、障子、懐炉、春着。なじみのある季語もなじみのない季語も、それぞれに例句があり著者の思い出が添えられ、当時の暮らしがありありと目に浮かぶ。俳句を味わう本であると同時に、貴重な生活の記録である。
「あたたかや蜆ふえたる裏の川」「指一つにて薄氷の池動く」「てのひらに昔がありぬ草の餅」「来ることの嬉しき燕来たりけり」「夜天より梯子降り来て梅を干す」「遠き日の風ぬけてゆく夏座敷」「手の届くかぎりに置きて籠枕」「重陽や海の青きを見に登る」「秋袷早
Posted by ブクログ
俳人の宇多喜代子が、旬の食材とそれにまつわる句、思い出をつづったエッセーである。食材は、菜の花や新茶、鰹、冷奴など身近なものばかり。それらが俳句とともい紹介されると、さまざまな記憶がよみがえってくるから不思議だ。「たらちねのつまめばゆがむ草の餅」(川端茅舎)「歳月やふっくらとこの豆ごはん」(坪内稔典)「長兄は二歳の仏栗ごはん」(成田千空)「新米の其一粒の光かな」(高濱虚子)「沢庵や家の掟の塩加減」(高濱虚子)「目刺焼いて友らを酔はす座に妻も」(森川暁水)
冒頭に、宇多喜代子と小林聡美の対談がある。舞台となった「昭和のくらし博物館」にも行ってみたい。