国内小説作品一覧

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  • 官能文学電子選集 睦月影郎『熟れ肌の香り』
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    これが、美女のナマの匂いなんだ…… 謎の巨乳美女に導かれ、体当たりで挑むビジネス戦争。勝つのは誰だ!? 「あなたの会社の一大事、知っておかないと損だわ」 ――ファストフード・チェーン「スナックチキン」本社に勤める藤井の前に突如現れた、謎の巨乳美女・真弓。 透けるように白い肌と完璧なプロポーション、そして抜群の感度のよさをあわせもつ真弓と夢のように濃密な時間を過ごした藤井は、彼女からライバル社の不審な動きを知らされる。 支店に送り込まれた美貌の女スパイ、政財界の大物たちを手がけるセックス・カウンセラー、熟女ながらバージンと噂のある女社長……平凡なサラリーマンにすぎない藤井の前に、次々現れる美女たちの狙いとは? 急成長を遂げつつあるファストフード業界を舞台に、色と欲が渦巻くミステリアスな官能ストーリー。 睦月影郎が存分にそのフェティッシュな本領を発揮した、熟れ頃美女のやわ肌が香りたつかのようなタッチが、あなたの五感を直撃する! 団鬼六に師事、季刊官能文芸誌「悦」の創刊編集長を務めた松村由貴による解説つき。
  • 官能文学電子選集 川上宗薫『教えて下さい』
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    ひとりの好色な男とその愛人が出会った「はじめて」から「名残の一夜」までを描く、愛と性の連作短編集。 〈なんとかならないものかな〉――レコード店店主の吉住が友人を見舞った帰りの電車の中で見かけた、飛び切りのいい女。 白い肌、染めていない髪。清楚で気品があって……、しかし、女には思いがけない秘密があった。 三業地に籍を置く芸者・八千代だったのだ。正体を知り、早速会いに出かけた吉住は、思い描いた通りの八千代の肉体を堪能するが……。 吉住と彼の愛人・絹を主人公に、童貞グループの筆おろし、文学少女の処女喪失から、大きすぎる悩みを持つ男、不治の病に侵された男の最後の願いなど、2人が出会うさまざまな形の愛と性を描いた連作短編集。 純文学作家として何度も芥川賞候補に名を連ねた川上宗薫ならではの、研ぎ澄まされた官能表現が味わえる佳作。 団鬼六に師事、季刊官能文芸誌「悦」の創刊編集長を務めた松村由貴による解説つき。
  • 官能文学電子選集 宇能鴻一郎『濡れて立つ』
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    ああ、あたし、この人とも、セックスすることになるのかしら……若妻が発揮するイケナイ内助の功とは? マイホーム主義者で、40代までに家を建てることを目標にしている、サラリーマンの夫。週に一度のあのことの最中にも、いいアイディアが浮かんだら設計図を書き始めるほど、家づくりに夢中だ。しかし、肝心の土地と資金は、まだなかった。夫の夢を実現させるには、「主人にまかせるんじゃなくて、あたしが積極的に動かないと、ダメなんじゃないかしら」と思いはじめた若妻は、OL時代に何度かデートしたことのある銀行の支店長に連絡を取り……。「男性をクラクラとさせて、言うことを聞かせちゃう」ことには自信のある彼女が、土地所有者、一級建築士、弁護士らを相手に、次々とイケナイ内助の功を発揮しまくる。ねっとりとエロティックな語り口とコミカルなストーリー展開は、まさに宇能鴻一郎の真骨頂! 団鬼六に師事、季刊官能文芸誌「悦」の創刊編集長を務めた松村由貴による解説つき。
  • 官能文学電子選集 阿部牧郎『情事の会議室』
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    卑劣な社内スパイは誰だ!? 得意のベッドテクニックを駆使してスパイの正体を暴け! 住宅メーカーの営業課長・明石一郎は、社内でも一目置かれる存在。女子社員の間での人気も高く、同じ課の平山啓子とは密かに逢瀬を楽しむ仲だった。 ところがある日、反りの合わない赤堀専務によって、会議の席上で社内不倫を暴露されてしまう。 あれだけ秘密にしていたのに、いったいどこから漏れたのか?  社内にスパイがいるに違いないと考えた明石は、怪しいと見た女子社員を片っ端から口説いてはベッドに連れ込み、得意のベッドテクニックを駆使して自白させようと試みるが、スパイの正体はようとして知れなかった。 しかしある夜の「調査中」に、天敵の赤堀専務に思わぬ異変が……。 直木賞作家・阿部牧郎がバブル期の大阪を舞台に描く、ミステリー仕立ての官能小説。 団鬼六に師事し、季刊官能文芸誌「悦」の創刊編集長を務めた松村由貴による解説つき。
  • 妖のある話
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    中国史を彩った美女の魔力。美女に迷って暴走する男たちの本性と、女の妖態を軽快につづる女性論エッセイ。女の「妖しさ」はどこからくるのか? ――美女には、時代によって、はやりすたりがあり、好みにも個人差がある。男心をかき立てる「妖女」の魅力とは何? 少女が見せる妖、男装の女武人の倒錯美、愛らしい醜女の心根、病身美人の抗しがたい良さなどなど、男を刺激し翻弄する、妖しくも愛すべき女。博識のフェミニストが軽快に、女性の魅力を語るエッセイ集。
  • 北京の旅
    4.0
    首都の輝き、首都の威厳。北京千年の歴史、文化、風俗を伝える魅力の旅行記。千年の歴史を秘める中国首都を探訪――中国の首都として、千年の歴史を秘める北京。そこは時の流れの風化、人の世の変転のなかで、いまなお首都の輝き、首都の威厳を失わない。まちには人々の精気が、活気がみなぎっている。歴史の遺跡をたずね、文明の源流を求めて雄大な王城の地をくまなく逍遙し、肌で感じた北京のすべてを伝える好紀行。
  • 風よ雲よ(上)
    -
    1~2巻660円 (税込)
    明朝末期のマカオ、美丈夫の野心家・鄭芝竜と、豊臣の遺臣・安福虎之助との運命の出会い。風雲児の生涯を描く壮大なロマン――東に虎視眈々と機を窺う満洲族、西に流賊・李自成軍が迫る明朝末期、中国南部の港町・マカオで、二人の男が運命の出会いをした。美丈夫の野心家、生れながらの統領の器、鄭芝竜と、大坂落城時、脱出して蘇州の大商人の用心棒となった長身の浪人、安福虎之助である。壮絶な乱世に、南海制覇の野望に燃える男と、夢と生き甲斐を大陸に求めた男の人生の軌跡を描く、歴史長編。<上下巻>
  • 敦煌の旅
    -
    大らかなロマンを秘める敦煌千仏洞。その偉容を訪ね中国史の奥行きを探る。中国西域の歴史。大佛次郎賞受賞作――シルクロードの途上にあるまち、敦煌。かつて、天竺にむかって三蔵法師玄奘や法顕がたどり、ラクダの隊商が往来した西域のまち、敦煌。大らかなロマンと悠久の歴史を秘めて息づく莫高窟。念願かない、その地を訪れることのできた著者が、胸を燃やしその胸の炎の輝きを情熱こめて綴る旅行記。第3回大佛次郎賞受賞作。
  • 相思青花(上)
    -
    1~2巻660円 (税込)
    青花とは染付の中国名。美しい焼き物に秘められた人間の愛と宿命、日中の歴史の謎。時空を超えて展開する雄大なロマン、アジアの大戦史を舞台に展開する恋愛長編――不思議な物語は、イスタンブールのトプカピ・サライ博物館から始まった。10年間の結婚生活の後、商社員の夫がロンドンで急死した奈美。ハネムーンの地で中国陶磁器の前にたたずむ奈美に、端正な中年の紳士が話しかけてきたのである。夫の急死から立ち直ろうと、実家に伝わる青花(染付)の謎を追う奈美に、その男・林輝南は、清朝末期の青花にまつわる愛の秘話を教え、二人は調査を進めてゆく。<上下巻>
  • 戦国海商伝(上)
    3.0
    1~2巻660~691円 (税込)
    時代を動かす海の男の物語。海洋歴史小説――戦国乱世の日本。天下を狙う群雄が、軍資金づくりの密貿易にはしっていたころ、中国には明朝打倒に燃える豪商の集団があった。彼らは水上生活者に身をやつし、倭寇と組んで着々勢力を扶植する。奇しき人生を生きる毛利の落し子の運命を軸に、中国と日本をむすぶ戦国の水脈を描く、海洋歴史ロマン。<上下巻>
  • 弓の部屋
    -
    夏の夜の神戸を彩る生田神社の花火。それを、異人館のボウ・ルーム(弓の部屋)から眺める男女の間で、突如、殺人が……。被害者は、メイド・光子の夫の山中。彼は、電灯を消した一瞬にすり替えられたコップを口にして、毒殺された。捜査の進展につれ、居合わせた人々の過去が、次々にあばかれて……。神戸情緒あふれる、本格ミステリ。
  • 闇の金魚
    -
    日本への留学を終えて帰国した童承庭は、政商・永源昌の店で働きながら、反体制運動のレポ役も果していた。が突如、妻が何者かに拉致された……。陰謀錯綜の歴史の裏を暴く長編ミステリ――妻が拉致された。その報をもたらした男が示す紙片には、「とらわれたが拷問には屈しない」とある。確かに妻の筆蹟だ。反体制運動のレポ役・童承庭は、ふるえた。誰が何のために仕組んだ罠なのか? 清朝が倒れ、孫文らの革命勢力が勃興する中国、多様な主義思想の錯綜する歴史のヒダに、推理のメスを鋭く入れる長編。
  • インド三国志
    3.5
    インド帝国はなぜ滅亡したのか? インドは「我が青春の一部」と語る著者が、東インド会社に屈した謎を描く――生き残る王子はたった一人。流血が王位継承の伝統であったムガル帝国に、東インド会社を尖兵としたイギリスの魔手が迫る。アヘン戦争、明治維新へと続く歴史の前哨戦として、300年を越えるムガル王朝滅亡のひき金をひいたのは誰か……。インドは「我が青春の一部」と語る著者が、熱き思いをこめて描く長編歴史小説。
  • 食べちゃいたい
    -
    「男は私を四つ切りにすると、溶けかかった私の四分の一からたれている汁に指をべとつかせてひと口で舌の上で潰した。……歯と舌が近づいて来る。なんだかとっても幸せで安らかな感じ。至福ってあるのかしら」(柿)セクシーなじゃがいも。湯上りブロッコリー。ざくろの喜び。プリンスメロンのコンプレックス。野菜と果物を題材に、人生の官能と悲哀と愉楽を描き出す傑作ショートショート集。
  • 中学時代
    -
    ぼくらの2Dに、「和」と「団結」のことばを贈り、クラスをいつも爆笑させてくれた担任のモンキー。ぼくたちは、先生がすきだ。でも、先生はまちがっている。先生、教師をやめてください! ――新しく変わった世の中で、自分たちの道を切り開いていく、男女共学第1期生の中学生活を「学級日誌」の形でつづった問題作。
  • 妙竹林話 七偏人(上)
    4.0
    顏そろえたる7人ののらくら者。さて、しでかすはヘマばかり。傑作滑稽本の初校注書。笑いうずまく傑作滑稽読物、初の校注本――花のお江戸のめでたい正月に、竹林の七賢のむこうを張って、顔をそろえた7人衆。ただしこちらは、妙竹林の七偏人で、することなすこと、人を食ったおかしなことばかり。半可通の大愚をからかって、こののらくら者の面々が、さて、どんな大騒動をまきおこすやら……。笑いの宝庫、江戸期滑稽本の傑作。<上下巻>
  • 北京悠々館
    -
    時は清末、日露の風雲急を告げる明治36年、初秋の北京に、ある任務を帯びて下り立つ美術商・土井策太郎。露清撤兵協約の再締結! 批准? 対露開戦の大義名分を失うのを恐れる日本は、巨額の金で清朝要人の買収を工作、舞台は「悠々館」。だがパイプ役は、完全密室で殺害、同時に金も消失し……。腐敗と無策を孕む国家の末期症状で、事件は謎を深める。本格推理と歴史小説が見事に結合結晶した会心の作。
  • 姉貴の尻尾 向田邦子の想い出
    4.5
    姉に似た達意の筆で弟が描く作家の素顔。好奇心が強くお転婆で、おだてに弱くせっかちで、やさしい人。生き生きと甦えるなつかしい面影――好奇心旺盛でお転婆で、おだてに弱くせっかちで、人には見せない地道な努力家、家族思いのやさしい長姉……。実弟が遠慮なく、あたたかく語る、素顔の向田邦子像。いきいきと甦(よみがえ)る、早世した稀有な作家の、なつかしい面影。姉に似た達意の文章で、もの書きという愉快な変てこ人間を描く、しみじみ楽しい好著。
  • 孔雀の道
    -
    英国人を父、日本人を母として生まれたローズ・ギルモアは、13年ぶりで日本を訪れた。彼女が幼い頃、神戸の自宅で謎の焼死を遂げた母のことを知りたかった。戦前の日本でスパイ事件に関与したことのある父は、なぜか母について沈黙を続け通して他界した……。国際色豊かな現代史ミステリ。日本推理作家協会賞受賞作。
  • 花暦八笑人(上)
    4.0
    登場いたしまするは、花のお江戸の道楽者8人衆。飛鳥山の花の盛りに花見の客をおどろかそうと、あれこれ趣向をこらし、工夫を仕込んでの茶番劇。ところが、何をやらせてもドジな面々のこと、とんだ騒動が持ちあがって……。駄洒落の連発、地口のかけ合い、息もつかせぬ怒濤の笑い、一気に読ませる江戸期滑稽本の粋。<上下巻>
  • 影を裁く日
    5.0
    その日、外務省のキャリア組は震え上がった。TOKIOサミットが終了した晩、ホテル・ニューオークラで開かれていたパーティーの会場から、朝倉外務省欧州局長の姿が忽然と消えた。ほどなく、死体が中庭の池に浮かんだ。元外交官の著者が、一見はなやかな外務省内部に秘められた、キャリアとノンキャリアの確執、権力の腐敗を描き、人間性の本質に迫る傑作ミステリー。
  • よそ者の目
    -
    外国からどう見られているかに過敏な日本人を、同じアジア人の視点であえて語る快著。中国的立場から作家の目で見た日本人論――よそ者(外国人)が日本について発言するとき、たいてい強い反撥を喰う。放っておいてくれ、というわけだ。そのくせ、外国からどういう目で眺められているか、日本人はひどく気にする。島国からくる過敏性であろうか。中国的なものの考え方から、同じアジアの日本人の動向を綿密にとらえる、深甚なるエッセイ集。
  • シルクロードの旅
    -
    ロマンの香り溢れる西域の秘境の旅路。西欧と中国、さらには日本にまでつながるシルクロ-ド。厳しい自然と闘いながら、先人たちが営々と築いたこの東西交流の道をたずね、いにしえ人の夢と憧憬のあと、歴史の息吹きをたどる――中国西域。広大な自然と厳しい環境の織りなす天然の神秘。シルクロードは、そのまっただなかを延びている。西欧と中国、さらには日本にまでつながり、文化と風俗と人情と……あらゆる人間の営みを交流させたシルクロード。先人たちが営々と築いた秘境の旅路をたずね、いにしえ人の夢と憧憬のあとをたどる。
  • 下町不思議町(ふしぎちょう)物語
    3.8
    路地の向こうの不思議な町では師匠とちょっと怪しい仲間たちが温かく迎えてくれる……。ファンタジー長篇。 優しさと温かさが溢れる不思議が当たり前に隣にある。そんな物語はいかがですか? 小学六年生の直之は、西の方から引っ越して来た転校生。病気のせいで体が小さくても、方言をからかわれても、母親がいなくて厳しいおばあちゃんに辛くあたられても、明るく挫けない。その元気の秘密は、路地の向こうにあった。大都会のすぐとなりにある昔ながらの不思議な下町で、師匠とその怪しい仲間が温かく迎えてくれるから――。少年の成長を描いた、癒しと再生の物語。 〈目次〉 1 直之と師匠と不思議町 2 路地の向こうに 3 お化け屋敷にて 4 不思議町の仲間たち 5 破られたもの 6 「となりのトトロ」のように 7 修繕屋(リペアラー)におまかせ 解説 令丈ヒロ子
  • 蜃気楼の帯
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    アナウンサー・藤野絵里子は、アフリカの重要人物に会見するため、ダカールに着いた。空港から次の土地へ向おうとしたとき、バスが兵隊の検問を受け、一人の黒人客が連行される。彼は直前、絵里子に小箱をそっと托した。箱の中味は、不気味なゴリラの手首! 動乱のアフリカを舞台に、鮮烈なサスペンスを描いた傑作長篇。
  • 白昼の密漁
    -
    敏腕生命保険勧誘レディに仕組まれた罠! 生命保険の外交をしている美しい人妻に、多額の保険加入や政財界の大物の紹介を口実に接近する古物商が。不正取引の影に隠された意外な事実を描く長編ミステリ-! ――毎月の生命保険契約高の成績争いで、ライバルの同性としのぎを削る美人セールス・御園登代子にしのび寄る甘い罠。疑惑の影がつきまとう奇妙な契約者たちに不安を抱きながら、ただひとり信頼のおける嘱託医との情事に溺れる彼女は、やがて不可解な陰謀の渦に巻きこまれてゆく。保険契約にうごめく人間の赤裸々な姿をスリル十分に描いた問題作。
  • 真夏の旗
    -
    夏の夜の小さな事件が、真治と町の人気スター・彰五を友だちにした。純粋で奔放な生き方をする彰五たちの世界は、北の港町の大人には受け入れられないが、平凡な少年・真治に、新鮮でめくるめくような夏の日々を体験させた……。やさしく繊細な目で若者たちを生き生きと描いた、三木卓の少年小説の傑作。
  • 東海道中膝栗毛(上)
    -
    江戸者の弥次郎兵衛と喜多八の、少し品は悪いが気の良い憎めない小悪人が展開する、東海道の道中記。主人公の演じる失敗談におりおりの狂歌、各地の風俗、奇聞を織り込んで抱腹絶倒の旅はつづく。この滑稽本の名作を読み易くするため工夫配慮し、図版なども出来うる限り多数とりいれ、忠実に翻刻した。発端より四編下まで収録。<上下巻>
  • 華やかな死体
    3.0
    真夜中の散歩道、背後(せなか)に視線――白菊と曼珠沙華に飾られた、大手食品会社社長の死体が発見された。巨額の遺産めあてか、会社の権力争いの果てか……。美貌の未亡人と元社長秘書の間に、情事の匂いをかぎとった少壮検事・城戸。老獪な弁護士との、知力の限りを尽す熾烈な闘いが始まった。検事出身の弁護士であった著者ならではの迫力で描く、江戸川乱歩賞受賞作。
  • モスクワから来たスパイ
    -
    プラハで日本大使が怪死した! 現代史の謎に迫る国際スパイ・ミステリー。国際政治の裏面をえぐる――現代史の謎に迫る、国際スパイ・ミステリー長編。プラハの日本大使館で、明日香大使が墜死した。直前に面会した記者の雨田も殺され、謎の古文書を持って逃げる恋人・ヤーナも狙われ始める……。大戦後のチェコの運命を変えたといわれるヤン・マサリク外相怪死事件にからむ、米ソ対立の激流に生きる人々を描く長編。
  • マジでガチなボランティア
    3.9
    ギャル男が、途上国に小学校と病院を建設! 女好きでチャラい医大生が、渋谷のクラブでイベントを開催、そのお金で、カンボジアに小学校、病院を建設した。今どきボランティアのモデルを提示。こんな僕が、カンボジアに小学校を建てちゃいました! 第4回出版甲子園グランプリ作品。チャラくてもチャリティ! ――合コンとナンパに明け暮れていた医大生の著者が、ひょんなきっかけから、カンボジアに小学校を建設することを決意。狂ったようにチャリティイベントを開催し、わずか8ヵ月で完成へ。しかし、次の無医村に病院を建てるプロジェクトでは、140万円の借金を背負うはめに。彼の想いは実現するのか?
  • ベルリンの夜に逃れて
    -
    ベルリンの壁をめぐる死闘! 誘拐された心臓外科の権威を追って展開する凄絶な東西スパイ戦争。諜報と謀略の渦に陥った青年の運命は?――東西の接点・ベルリンに暗躍する、国際スパイ・ミステリー。心臓外科の世界的権威・高牟礼史郎博士が、西ベルリンでの世界医学会議の後、何者かに誘拐された。東ドイツに連れ去られたらしい博士を追って、命令を受けた明日香二等書記官は、必死の救出作戦を展開するが……。ベルリンの壁をめぐる、息詰まる諜報戦争を描く力作。
  • おやすみなさい、と男たちへ
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    女子学生の生態を生き生きと描く短編小説集。早大文芸科卒業小説として注目を集めた表題作ほか、「谷川のせせらぎのようなひびき」(駒田信二氏)と評された清冽な小品「『アルファ』を読んで」、処女作「とべない鳥」、書下ろし作品2編などを収録。特異な感性が光る田中りえの、しなやかなニューノベルの世界。
  • 霧棲む里
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    ひたむきな女たちの愛と生を描く短編集――女の心に棲むひめごと。夫の裏切りを知った妻は、すべてを捨てて、静寂な暮しを手に入れたいと、ひそかに思う。ひたむきに自分らしく生きようとする女心を、その微妙に揺れる心の襞を、確かな目で細緻に捉えて描く表題作。ほかに自伝的作品3編をふくめ、女の愛と生を描く、魅力あふれる傑作短編6編を収録。
  • 湯煙りの密室
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    文体トリックの名手が読者に仕掛けた罠とは? ――ニセの大学合格通知で、人生を狂わされた受験生が、温泉地・指宿で殺された。人の出入りの途絶えた露天風呂から消えた、犯人とおぼしき人物は、どこへ行ったのか? 事件の真相をさぐる受験生の姉に、真実を告げようとした友人も、殺害される。事件の謎は、深まるばかり。文体トリックの名手が、読者に仕掛けた罠とは?
  • 桃太郎の母 ―ある文化史的研究―
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    日本民俗学の成果を、比較民俗学的研究と結合することにより、歴史家の捨ててかえりみなかった昔話の中から、人類太古の大地母神の信仰を掘り出し、母性の姿を消しゆく過去の記憶から引き出して、人類文化史の重要な一側面に解明の光を投じた「桃太郎の母」ほか、「月と不死」「隠された太陽」「桑原考」「天馬の道」「穀母と穀神」の5編を収録。汎人類的な視野と精緻な方法論、豊富な文献の駆使によって、人類文化史の一側面に画期的考察を加えた名著。
  • 津和野の殺人者
    3.0
    事件は、萩・津和野ツアーに参加した花谷有子の弟が、宿泊先のホテル火災に巻きこまれたことに始まる。そしてツアー仲間のOLが、入院中の病室で犯され、墜落死する。犯人を示す血液型は、AとBの二つ。容疑者は、ツアーの4人の男性。その中で真相に気づいた弟が、「五一五五」の謎の言葉を残して、殺された!
  • 恋人
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    さまざまな愛とゆれる女心を描く短編集。出逢いと別れ、不倫の愛、ひそやかな恋。平穏な暮しのなかで、違う人生を夢みる女たちの心のゆらめきと翳り――変化のない平凡な日々に、倦怠を覚えていた蓉子の前に、偶然現われたのは、年若いセールスマンだった。夫の眼を盗み、二人は逢いびきを重ねていった。出逢いと別れ、不倫の愛、ひそやかな恋……。平穏な暮しのなかで、違う人生を夢みる女たちの心のゆらめきと翳りを細緻に捉える、魅力あふれる短編12編を収録。
  • 呪いの鯱
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    国際冒険ロマン仙石文蔵シリーズ! 天才科学者を精神支配し、世界征服を企む魔王に鯱四人組が死力を尽くす! 最強最大の敵魔王と戦う最後の鯱! ――天才発明家が、何者かに精神支配され、殺人を犯しながら、白山山中へ逃亡した。仙石文蔵の孫娘・ゼロと、美貌の愛人・加代たちも拉致され、性交奴隷にされてしまう。新たなる敵・魔王(デーモン)が、仙石軍団に宣戦を布告した。アルプス山中に陣取り、スイス国際金融市場乗っ取りを策す魔王の巨大な陰謀を、仙石軍団は粉砕できるのか?
  • 荒鷲の狙撃手(上)
    -
    1~2巻660円 (税込)
    特殊工作員が闇で蠢く軍事サスペンス! 自衛隊を「日本軍」とするための地下組織がある。密かにクーデターが始まった! 対馬沖の油田を巡り日中戦争勃発!? ――自衛隊の中に、「ウルフ・パック」と呼ばれる地下組織がある。この組織は、自衛隊を「日本軍」とするため、密かにクーデターを計画しているのだ。そんな中、対馬近海で、新たに油田が発見された。利権を巡り、日本と中国は、武力衝突の危機を迎える。クーデターは、成功するのか? 日中戦争は? 軍事テクノ・サスペンス。<上下巻>
  • 鏡花幻想
    4.0
    芸者出身の妻の側から幻想文学の巨匠を描く! 幻想妖美小説の祖・泉鏡花の生涯を描く野心作。――17歳で金沢から上京、尾崎紅葉門下生となった泉鏡花は、神楽坂の芸者・桃太郎との出会う。この出会いは、新進作家・泉鏡花の前途に大きな影響を与え、独自の文学世界を築かせる。絶対的権力をもつ師の尾崎紅葉が、この恋に猛反対した件は、のちに「婦系図」のお蔦と主税に投影される。だが、桃太郎は結局、鏡花の妻となり、苦難の鏡花を側面から支え続けた。耽美小説の祖にして幻想美の天才である泉鏡花の、原点と生涯を精密に描く、力作評伝。
  • 凶弾 瀬戸内シージャック
    -
    1970年、体制に反抗する〈青春〉があった。それも横目に、社会に反抗するしかなく生きる〈青春〉もあった。飢えた野良犬とだけは見られたくない……。唯一の孤独な美学と、一丁の銃に見果てぬ夢を托した若者・荒木英夫。一発の狙撃弾によって幕を下ろす戦慄のシージャック事件を描いたドキュメント・ノベル。石原良純のデビュー作映画の原作。
  • 海鳴
    -
    たった2回会ったきりの売れっ妓女郎と逃亡人足の心中。貧しさゆえに花街に身を沈めた花衣と佐渡金山の人足・直吉、肉体と魂をボロ布のようにこきつかうしかなかった二人の絶望的な愛を受けとめるのが、暗くうねる海だけだったとは……。苛酷な運命に翻弄される男女の姿を描いて、愛の意味を痛切に問う長編歴史小説。
  • 夏の流れ 正午なり
    -
    裁く者と裁かれる者の錯綜した心理、市民生活と犯罪、不条理ともいうべき人間の生と死を、囚人の処刑執行日を目前に控えた看守たちの日常生活の中で捉え、硬質な筆致で描いた、芥川賞受賞作品「夏の流れ」、都会での生活に敗れ、帰郷してきた青年の、人間と性を追求した「正午なり」など、全4篇を収録。
  • 下北の殺人者
    4.0
    真犯人は誰? 大逆転劇の本格推理。社内旅行で起きた奇怪殺人の恐怖。互いに犯人を探るうち驚倒の真相が浮上。旅情豊かなトラベルミステリー長編――犯人が自殺したのち、驚天の物語がはじまる……。社内旅行の下北半島をめぐるツアーで、殺人事件が起きた。一行を次々襲う殺人の恐怖。原因は、少し前に発生した同僚女性への殺人か? 犯人は自分の夫か? 事件の発端は半月前の宝くじだった。彼女は宝くじのグループ買いで当てた3000万円を管理していたのだ。互いに犯人を探るうち、容疑者が浮かぶが、その人物には堅固なアリバイ。さらに別人による罠も匂う! 次々と容疑者が代わり、最後に驚愕の逆転劇を秘めた意外な結末の、本格ミステリ-力作。
  • 異常者
    3.0
    異常者に拉致された検事の妻の変心は何故か? 男の血は熱く、哀しい――東京地検検事の妻が、白昼、異常者によって拉致され、陵辱の限りを尽される。遅々として進まぬ捜査に、業を煮やした検事は、一匹狼の調査屋・千年道士に助けを求めた。事件の想像を絶する成り行きが、千年の魂を震撼させた。千年は、深夜の阿蘇山麓へ、香港の暗黒街へと、苛烈な調査行を続けていったが……。
  • らくてんパパ(1)清廉潔白編
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1ページ4回、大爆笑の植田ギャグ! ドジと早トチリで爆笑快笑旋風の発生。らくてんパパはギャグ漫画のアイドル。パパは超元気印! 大傑作4コマ漫画の決定版――パパの権威は伊達じゃない。会社じゃキレ者、仕事のオニ!? 家庭じゃ良き父良き夫、ギャンブル場ではアタフタ熱狂サポーター。そうではあるけど、オフィスでもマイホ-ムでもやることなすこと、ドジと早トチリのオンパレード。パパがまきちらす大爆笑。愛すベきパパは、江戸っ子気質の正義漢。らくてんパパは、笑いのアイドル。植田まさしギャグ・ワ-ルドの代表作。
  • ミッドワイフの家
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    孤児だったわたしが、少年期をすごしたのは、産院、つまり、ミッドワイフの家。久しぶりにそこを再訪すると、相変らずクレゾールの匂いと、生殖の図式が満ち満ちている。陰性の性欲をもて余していた当時への回想、そして、ひそかに欲望の対象としていた娘との再会。性の本質と実在感を文学に結実しえた、著者の初期秀作集。
  • さい果て
    -
    一言でいい、やさしい言葉を……。切ない思いは、夫に伝わらないのか。冬へ向う季節を、北へ北へと慣れない行商の旅にのぼる二人。小説が捨てられない夫は、眠る間も惜しんで原稿用紙に向かい、傍で若い妻は、心のさい果てへと押し流されていく。芥川賞受賞作「玩具」など5短篇で構成、夫婦とは何かを真剣に問う連作長篇。
  • ここ過ぎて滅びぬ
    -
    悪の組織に男が逆襲を誓う極北の地に戦端ひらく。紀州犬と羆を連れた男が、怒りの大反撃。妻を凌辱した組織を潰せ――北海道に自治権が与えられ、道州制に移行した。その道政府を、謎の「D機関」が、転覆しようと秩序破壊工作に出た。札幌、函館などの大都市は、一気にスラム化した。D機関に妻を凌辱された連邦政府特別捜査官・法玄(ほうげん)は、紀州犬・那智及び羆(ひぐま)たちとともに、怒りの大反撃に出た。暴虐の北の大地・知床に嵐が吹きすさぶ!
  • 海の賜物
    -
    1巻660円 (税込)
    気仙沼を襲った大震災。乗り越えるために必要なことは身近にあった――。 気仙沼から東京に出て、外資系の企業で出世した慎二。しかし、慎二の仕事はリストラを言い渡す役割で周囲から“首切り屋”と恐れられていた。 突然の虚無感が慎二を襲い会社を辞めたところにやってきたのは、気仙沼の水産加工会社を経営する親友の悟だった。 水産加工会社で働き始め、慎二は生きがいを取り戻し、順調に進んでいた頃に東日本大震災が起こる。 すべてが終わったと思った翌朝に慎二たちが見た希望とは。

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  • チルチルサクラ ~桜の雨が君に降る~
    4.5
    自分に自信のない姫花は、高校に入学し、桜の下で運命的な出会いをする。けれど自分なんて、素敵な彼には釣り合わない。そんな時、事故に遭いそうになった姫花は、死の運命を延長されたと聞かされて……
  • 四次元の花嫁
    -
    塚川亜由美が友人とブライダルフェアへ行ったところ、そこには新郎だけが結婚式の相談に来ていた。何か訳アリのようで…!?一方で、モデル事務所の社長が電話で話している相手が亡くなった妻のようで…?
  • 赤くない糸で結ばれている
    4.1
    書店員さんに恋をした体育会系男子、会ったことのないラジオの投稿者が気になる秀才、突然連絡してきた高校時代の同級生に翻弄される女子大生、同性を崇める女子中学生――鮮やかで儚い恋模様を描いた短編集
  • 恋をする女たちへ
    -
    捨てられた、裏切られた、騙された、といった言葉が、いまだに女性の間に、当然のことのように通用している。何とも不思議なことだ。いったい、現代の若い男女に、恋愛や結婚というものがわかっているのだろうか? ――愛の実践経験豊かな著者が、初めて愛の諸問題(男女の心理や生理)を、徹底的に告白・検討して教える、長編ラブ・ガイド・エッセイ。
  • 欲望の海(上)
    5.0
    1~2巻660円 (税込)
    栄光のかげにひそむ欲望。はなやかな芸能界にかけた少女と母親、二人の女の夢と執念――スポットライトを浴びて、華やかに舞台の中央に立つスター歌手たち。だが、その栄光の座にのぼる道は、はるかに遠い。歌が少しうまいというだけの少女だった、真佐子。派手好みの母・静江の執念にひきずられて、欲望うずまく歌謡曲の世界に、とつじょ投げこまれた真佐子が、いつか魅入られたように、あこがれの座への階段を一歩一歩のぼりはじめる……。芸能界の裏表を舞台に、母娘の夢と欲望を描く長編。<上下巻>
  • 目撃者 死角と錯覚の谷間
    -
    幼い2人の命を奪った交通事故、目撃者の2人が謎の死を遂げた。犯人の目的は? ――2人の幼い命を奪ったひき逃げ事故。犯人の横顔と子供の飛び出しを誘った若い男の姿を目撃した香織は、白骨温泉でその証言を封じようという何者かに殺された。ところが、もっとも疑わしいひき逃げ犯と事故現場にいた男までもが、命を落としてしまったのだ。引き逃げ事故で得をした人物は誰か? 推理サスペンスの傑作。
  • 風物語
    4.5
    30年ぶりの同窓会で再会した男女の心境は? 人生の哀歓を描く秀作集。連作短編12編。人生をそよがす風の妙。大人の寓話――中学時代、ほのかな恋ごころを燃やした美少女がいた。都会から田舎の中学へ転校し、再び都会に去った少女に対して、少年は一度だけ直接話しかける機会があったが、結局、何も話せない。そしていま、30年ぶりの同窓会で、男は女にそれを語ってみると……。時は風、風は人生。さまざまな人生の哀歓を巧みに描き出す、大人の寓話集。
  • 日本海雷撃戦 コリア・クライシス(上)
    -
    1~2巻660円 (税込)
    恐るべき計画が存在した…軍事サスペンス! 韓国で日本人記者の逮捕、不自然な地震、奇妙に動く船。次々と不気味な事件が……。そして、日本に壊滅的打撃を与える指令が……――韓国で、日本のテレビ局のソウル支局長が、スパイ容疑で逮捕される事件がおこった。同じ頃、自衛隊の対潜哨戒機P3Cを操縦する草野は飛行中に、ロシアの貨物船に対し、何か奇妙な動きを感じた。新潟沖では、不自然な地震が発生する。それらは別個にみえたが、恐るべき計画の断面だったのだ……。長編軍事サスペンス。<上下巻>
  • 東京を弄んだ男 「空疎な小皇帝」石原慎太郎
    3.5
    石原都政が残した「爪痕」。12年に及ぶ石原都政を徹底検証。私物化された都政――3期12年という長期に及んだ石原都政。表現の自由を脅かす青少年育成条例、巨額赤字を抱え破綻した新銀行東京、莫大な費用をどぶに捨てた五輪招致。さらには、執拗に繰り返される外国人や障がい者に対する差別発言。彼は東京に何を残したのか……。<『空疎な小皇帝「石原慎太郎」という問題』加筆改題作品>
  • 智恵子飛ぶ
    3.8
    『智恵子抄』に描かれない智恵子像――天才芸術家である高村光太郎の陰で、その秘められた才能を花咲かすことの出来なかった妻・智恵子。天真爛漫な少女時代、平塚らいてう等と親交を深める青春時代、光太郎との運命の出逢い、そして結婚、発病……。一心に生きた智恵子の愛と悲しみを余すことなく描いた、芸術選奨文部大臣賞受賞の傑作長編。
  • 笑って子育てあっぷっぷ
    -
    笑って「育児の悩み」解決。恋愛教祖・フーミンの大胆無敵な育児論。子育てってホントに楽しいもの。この1冊で育児の悩みは解決! ――『東京ラブストーリー』など、数々の大ヒットをとばし続ける人気マンガ家・柴門ふみ。超多忙の日々でも、一男一女の母親業を楽しむ彼女が、子育て論を本音で語る。育児の悩みQ&Aや、自分の体験を基にしたマンガも満載。子育てにチョット疲れたママを、明るくはげます1冊。<『柴門ふみの笑って子育てあっぷっぷ』改題作品>
  • 春のかけら
    -
    一人の少女から見た現代の愛と性――愛と性の海を気ままに泳ぐ、女子高校生・ケイの青春。両親の束縛を嫌って家出したケイは、正体不明の若者・亮太と同棲し、新宿で通りすがりの男に身体を売る生活を始めた。ケイの前に、自殺志願の男、孤独な老人、父親ほどの年配の会社重役らが、赤裸裸な姿をさらす。現代の愛と性のかたちをヒューマンなタッチで鮮烈に描く、長編傑作。
  • 七まいの葉
    -
    生と死、光と影の織りなす、繊細で透明な三木卓の世界を謳い上げた、短編童話集。「ふみ子のおともだち」「はなっていいな」「そらのひつじ」「コップの海」など、人間の内面を凝視し、宇宙的広がりをもつ作品7編と、「けんかして」「さようなら」「おこっている」「もうひねくれたぞ」など少年詩12編を収録。
  • 時計の針がナイフに変わるとき
    3.0
    「お前が48時間以内に自殺すれば娘は解放する」……刻一刻と迫る時間が、ナイフのように光る! 一人娘を誘拐犯から救う手段は……。――一人娘の香織(3歳)が誘拐され、父親の夏八木鉄人に「お前が自殺すれば娘を解放する」という脅迫状が届いた。誘拐犯は、自分の妻が夏八木に殺されたと誤解し、彼の生命と引替えに娘を返すという。香織を救うには、48時間以内に真犯人を突きとめるしかない。刻一刻迫る娘の危機。息づまる長編推理小説。
  • もしもお前が振り向いたら
    -
    哀しい宿命に泣く男女の悲劇を描く、愛の長編ロマンティック・ミステリー――バーのマダム殺しの犯人は、8年前の作曲家殺しの犯人と同一人物なのか? 幾重にも仕組まれた鉄壁のアリバイを、刑事が崩したとき、容疑者は鉄道自殺! 事件はこれで解決したかに見えたが、それは新たな、より大きな謎の始まりだった……。真犯人は、まったく別の所で成功者となっていたのだ。都会派ミステリー長編傑作。
  • ナイト・ダンサー
    3.8
    第37回江戸川乱歩賞受賞作。乱歩賞史上初の航空サスペンス傑作――M航ジャンボ機の貨物室から、アルミ合金をとかす特殊細菌があふれだし、飛行困難に。その菌をめぐる国際陰謀の渦のなか、米海軍戦闘機はM航機撃墜にむかい、航空自衛隊機が緊急発進。謎のジェット機ナイト・ダンサーをまじえ、息づまる空中戦が展開される。第37回江戸川乱歩賞の航空サスペンス。
  • ソロ
    -
    殺してしまった。ただ、なんとなく。圧倒的な言葉の力、鮮烈な文体で描きだす「日常に潜む狂気と暴力」――女の死体を何度もまたぎながら、俺は部屋の明かりを消して、待つ。きっと、俺と同じようなやつらが、ゴマンといる。日常に潜む狂気、誰もが知らずに抑えこんでいる暴力への衝動。鮮烈な文体、圧倒的な言葉の力で描きだされた、バイオレンスの世界。表題作「ソロ」、「アス・ホール」、「外回り」の3編を収めた傑作集。
  • 初恋クローズアップ
    -
    1巻660円 (税込)
    原田夕香はアイドルグループのメンバーに憧れるごく普通の女子高生。 そのメンバーと同じ高校に入学したが、そこには海外に引っ越してしまったはずの中学時代片想いしていた鷹山湊がいた。湊を前に、冷静ではいられなくなる。二人の歯車はゆっくりと動き出して…。
  • P+D BOOKS なぎの葉考/しあわせ
    3.0
    川端康成文学賞受賞作を含む秀逸な短編7編。 「もう来たらあかんよ。ほんまに来イへんな」  昭和11年、大阪の置屋で出会った若い娼婦は、男が深みにはまってしまいかねない魔性を秘めており、実際に6人の男が破滅に追いやられていた。〈私〉ももうしばらく一緒にいたいと願うが――。  和歌山、大阪をめぐる旅に出た男が40年前の一夜の記憶を辿っていく「なぎの葉考」のほか、70代の老夫婦が重い病気を抱えながら命を長らえていることにささやかな幸福を感じる「しあわせ」、〈私〉と確執のある父とその2番目の妻、子が入水自殺してしまう「耳のなかの風の声」など全7篇を収録した名作短編集。
  • 不思議な現象解決します~会津・二瓶漆器店~
    3.7
    会津若松にある二瓶漆器店の跡取り娘・仁瓶早希には“付喪神”を見る力がある。ある日、交通事故に遭って入院中の叔母・綾乃から、「裏の窓口」を引き継ぐよう頼まれた。付喪神がらみで起こる“不思議な現象”を解決するのがその仕事だという。勝手がわからないまま早希は、外面だけなら好青年な会津塗の職人・桐生和臣とトラブル解決に奔走することに――。
  • 落語横車
    3.0
    和田誠寄席にようこそ! エッセイにトーク、トリは創作落語。SF的笑いでお楽しみを! 落語の魅力いっぱい、極めつき和田誠寄席――エー「和田誠寄席」でご機嫌をうかがいます。前座には、エッセイ・鼎談・寄席顛末記etc.……、さて真打ちはと申しますと、とっておきの創作落語五番、「空海の柩」「荒海や」(春風亭小朝の口演付き)「闇汁」「鬼ヶ島」そして「夏茶番」……。SF的笑いでお楽しみを……。落語のお好きな方にもお好きでない方にも、絶対ご損のない本と、星新一氏の保証付きです。
  • 夕暮れ 夜明日出夫の事件簿
    -
    ドジなヤクザ3人組が奪った車の荷物は、男の右腕。夜明が解いた真犯人の謎。3人組に泣きつかれた夜明の秘策は? ――男2人と女1人のドジなヤクザ3人組が、借金取立てのために車を強奪した。ところが、車のバッグの中から、切断された男の右腕が出てくる。3人組は警察に追われ、組織からも見放されて、自力解決あるのみ。リーダーの男は打開策を求めて、刑事時代のライバル・夜明日出夫を頼った。真犯人を暴く方法は何か?
  • 夜明け
    -
    名探偵・夜明日出夫のアリバイ崩し! 美人OLを熱海へ車で送った夜明探偵。熱海にいた女が、同時刻に那須で殺人? ――元警視庁随一の敏腕刑事で現タクシードライバーの夜明日出夫は、ある晩、熱海まで美人OLを乗せた。だが彼女は、同時刻に起きた那須別荘殺人事件の容疑者であった。OLのアリバイを証言する最有力の証人である夜明自身が、皮肉にもアリバイ崩しに挑むハメに陥る。ニヒルでシャイな名探偵夜明の推理の答は!?
  • 泡の女
    -
    義父殺しの容疑で逮捕された夫の無実を信じ、空白の時間を追求する妻。彼女を待ち受ける非情の罠! ――木塚夏子の父・重四郎が、茨城県大洗海岸で死体となって発見され、夏子の夫・達也が容疑者として勾留された。夫を信じる夏子は、懸命の努力でアリバイ証明に奔走し、達也の無実も明らかになったかと思えたが、ある重大事実も判明し、彼女の不安も極点に達する。夫婦の愛の虚妄を非情に描いて深い余韻を残す、長編推理の傑作。
  • 破産執行人
    3.5
    無用の良心は捨てた。商社、メガバンク……不良債権に群がる男たちの野望が交錯する、迫真の経済小説。会社が崩壊する時! ――高い技術の蓄積とブランド力を持ちながら、経営能力のない二代目が跡を継いでしまい、破綻状態にある老舗製菓会社。腐臭を放つ標的を安く買い叩き、上場益を稼ぎ出せ! そんな自分を、世間は破産仕掛け人と呼ぶ。不良債権ビジネスに群がる、商社やメガバンクの暗闘を描いた迫真の経済小説。
  • 突然の明日
    -
    白昼の交叉点で女が消えた、と口走った直後に、凉子の兄は殺された。消えた女とは、兄の元愛人・緋紗江。凉子は、兄の親友・瀬田の協力を得て、犯人追及を試みる。鍵をにぎる緋紗江の行動は、九州へも拡がっていた。そのアリバイを調べる凉子たちの身に、衝撃的な「突然の明日」が襲う! アリバイ崩しを主題にした、著者会心の作。
  • 昼下がり 夜明日出夫の事件簿
    -
    アリバイ崩しに挑戦する夜明の推理。社長邸で軟禁状態の女が夜明に助けを求め…。距離と時間の謎と格闘する夜明探偵が、不可能殺人のアリバイを崩す! ――助けてください……と、夜明日出夫のタクシーに乗り込んできた美女の背後には、限りなく巧妙な罠が潜んでいた。元警視庁の敏腕刑事からタクシードライバーに転身した夜明は、殺人事件の容疑者のアリバイ、9時間の空白を埋めるべく、愛車を駆る。距離と時間の壁と格闘する夜明の、冴えわたる推理が犯人を追いつめる!
  • 衝動ゲーム
    -
    不条理な現代に、ひそかに急速にはぐくまれる犯罪の、意外な結末を描く傑作推理6編。若者たちの殺意の深層をえぐる! ――現代の若者たちが引き起こす、殺人や心中や復讐の数々……。はたしてそれらの理由は、何なのか? 不条理なこの社会の中で、ひそかに、しかし急速に育まれる犯罪や、意外な結末の事件や、美談の背後、深層にある真相・真実を、ミステリー・タッチで描き解く、著者会心の推理連作6編を収録。
  • 傷だらけの放浪
    4.0
    大富豪の殺害を巡り、逃げる美貌の養女と追う若き刑事。笹沢ロマン・ミステリーの会心作! ――殺人容疑の汚名を晴らす、人間の執念と愛の葛藤。……大学の理事長で億万長者の江口正次郎が殺され、捜査の手は一族にのびる。だが、それぞれに不審な点のある、近親者たちのアリバイ捜査の結果は、二転三転する。一方、担当刑事の一人である若き矢代は、被害者の養女で美貌の千秋を、ぴったりとマークしていた……。
  • 結婚って何さ
    -
    必死の逃亡者となった元OLが、恐るべき謎の殺人事件を解く、サスペンス&ロマン・ミステリーの傑作長編――行きずりの男と一夜をともにした女が、いつの間にか殺人事件の容疑者に仕立てられていく、その戦慄すべき罠。彼女は身内も友人もすてて、たった一人、狂わされた自分の人生をみずから修復すべく、逃亡と真犯人探索の旅へと出立する……。
  • 一方通行 夜明日出夫の事件簿
    -
    アリバイを見事に崩していく夜明の推理が光る! 妻が殺された時刻に、夫は夜明のタクシーの客だった。隠されたトリックを次々と暴き、元刑事のタクシー運転手が大活躍! ――東京から九州まで、何とタクシーで! そんなバカげたことをした男の妻が殺された。殺害時刻を考えれば、その男を乗せた運転手の夜明日出夫は、重要なアリバイ証言者となるはずだった。が、そこは、さすが切れ者の元刑事。事件の裏に隠されたトリックをひとつひとつ暴き、真犯人を見事、追いつめて行く!
  • シェイクスピアの誘拐
    -
    名優が舞台から美女に投げたメッセージが怪事件の幕あきになった! 8つのトリックを駆使した推理連作――ハムレットを演じる名優・上杉夏也が、舞台上から美貌の人妻・柏原絵美に投げた謎のメッセージ。演出家・松永連太郎は、その陰に、絵美の一人息子の誘拐事件が存在すると知る。暗号を解かなければ、絵美の子は助からない……。推理界の鬼才が8つのトリックをちりばめて描く、華麗な連作ミステリー。
  • あの日、あなたは
    3.0
    10年間、ひとりの男を想い続けた女が翔ぶとき――私は31歳。勇介に対して友達の域を越えて接近できる、これが最後のチャンスかもしれない。ひそかにそう考えて私は、勇介のマンションの近くに自宅兼仕事場を移した。そんなとき私は、勇介に似た圭哉という年下の男と知り合う。「十年間、一人の男を愛しつづけるということが信じられる?」私は男に訊(き)いた……。
  • 僕が殺しました×7
    3.0
    1巻660円 (税込)
    累計50万部突破! 『最後の医者』シリーズの著者が贈る <既刊発掘シリーズ>第5弾、新装版で登場! ある女子高生の殺害を認める7人の容疑者。 誰が真犯人なのか? 愛された彼女の本当の姿とは? 救いなんてヒトカケラもない、ドンデン返しホラー! 【あらすじ】 「私がリエを殺しました」。連行された僕を含めて、7人の男女全員が同じ供述をした。そこはある女子高生殺害の真犯人を特定するための会議室。それぞれが狂った動機・犯行過程を告白していくうち、矛盾はどんどん大きくなっていく。リエを殺したのは誰なのか? 議論は平行線を辿ると思われたが、最後の告白が終わったとき一転。驚愕の結末があなたに襲い掛かる。救いなんてヒトカケラもない、ドンデン返しホラー!【新装版】 著者について ●二宮敦人 1985年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。代表作『最後の医者は桜を見上げて君を想う』等、フィクションとノンフィクションの垣根を越えて活躍。著書に『18禁日記』『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』『紳士と淑女のコロシアム「競技ダンス」へようこそ』等がある。
  • ちびねこ亭の思い出ごはん~三毛猫と昨日のカレー~
    3.9
    病気のため余命5年を宣告されていた早川凪は、恋人からプロポーズを受けた。彼のことは好きだ。ずっと一緒にいたい。でも、長く生きられない私が、彼を幸せにできるわけがない。彼女は死者に再会できるという、千葉の内房にある食堂へとやって来た。自分が5歳の時に亡くなった母と話すために――。訪れる奇跡に温かな涙がとまらない、切なくて優しい連作短編集。
  • 日曜日は歌謡日
    3.0
    思わず歌いだしてしまいそう! 和田誠流パロディ風味の歌のエッセイ。60人の歌手の絵もついて、ますます快調! ニッポンの文化を流行歌から見れば! ――美空ひばりと「東京キッド」、野坂昭如と「黒の舟唄」、井上陽水と「心もよう」、襟裳岬,リリー・マルレーン……イラストレーターの和田誠が、まな板にのせたあの歌手この歌60曲。お得意のパロディ風味に仕上げた歌のエッセイ。つい歌い出したくなる楽しさです。微妙なニュアンスを絶妙にあぶり出すイラスト。さらに歌謡曲の不易と流行を見事に捉えたといわれ、お楽しみは3倍!デス。
  • 頭医者留学記
    3.0
    パリ大学の精神医学教室に留学した少壮精神科医の多事多難な青春喜劇――花の都はパリ大学の精神医学教室に留学した少壮精神科医。そこに待ちうける多事多難、青春喜劇の数々……。個性豊かな留学生仲間との交遊、アラビア王家の血筋をひくスペイン娘との恋。陰鬱な北フランスの冬。そして、盗難、自動車事故。自伝ふう長編ユーモア小説「頭医者シリーズ」3部作完結編。
  • 地獄の虹
    -
    『沖縄のパウロ』新垣牧師の奇しき人生。ノンフィクション・ノベル――牧師はかつて死刑囚だった……。サイパン玉砕戦を生き延びたが、捕虜収容所で<アメリカかぶれの売国奴>を殺し、死刑の判決を受けた新垣三郎。刑務所では、英語がわからず、一人孤独な日々が続いた。ある日、同房の日系2世がくれた、日本語の『予言の書 聖書通信教育』を手にしたときから奇跡が始まった。
  • 大山将棋勝局集
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 優勝回数123回、勝局数は1000局を軽く突破。重厚無類の大山将棋の真髄を示す珠玉自戦記、巨人の足跡! ――超人・大山康晴。優勝回数じつに120回以上、勝局数は既に1000局を超えた。常に棋界の先端に立ち、この道一筋の精進は50年の長きに亘る。重厚無類の戦法で確実に勝ちを制し、棋界に前人未到の金字塔をうち樹てたこの不死鳥は、いまなお新棋風の工夫に余念がない。大山将棋の真髄を披瀝する珠玉自戦記。
  • 春の画の館
    -
    主の名もわからない不思議な館には、この上なく純潔な少年少女たちが飼われている。彼らはメイドたちの監督下で、日夜みだらで残酷な光景を展開させている……。こうした中世ふうモティーフで、甘美かつアレゴリカルに語りかける大人のメルヘン。独得の感性と語感で知られる著者がイメージの実験を試みた散文詩。
  • 炎の虚像
    -
    赤い悪魔が闇を刺す! ――テレビ界の実力者・加古川が、自ら演出する大作の撮影をすっぽかした。代わりを女性ディレクターがつとめ撮影は進行したが、その頃、加古川は交通事故に会い、新進女優の家で眠り続けていた。加古川へテレビ界の風当りは強い。しかも今度は、新進女優の死。事態は謎めく一方だ。テレビ界に巣喰う野望を描いた傑作推理。
  • シネマッド・ティーパーティ
    3.0
    胸騒ぐあのスター、あのシーン! シネマッドが絵とエッセイで綴るシネマグラフィティ――「不思議の国のアリス」のあの帽子屋ならぬ、「シネマッド」和田誠が主催するマッド・ティーパーティへ、あなたをご招待。懐かしのスターたち、極めつきのシーンの数々……映画への熱い想いをこめたエッセイと、大向こうをうならすイラスト。映画狂も胸ワクワクの「ザッツ・シネマグラフィティ」。
  • いつのまにか晴れた空
    3.0
    ベストセラー「もう頬づえはつかない」の続編ほか、軽やかなもう一つの見延典子の世界。女子大生の就職難を描く力作など6編の短編小説集――就職先の決まらないくり子は、卒業後、大阪に勤務することになった久雄とのことで、岐路に立たされてしまった。女子大生の就職難という腹立たしい現実を背景にした、ベストセラー「もう頬づえはつかない」の続編など、単行本未収録作品「山菜おこわ」を含む6編を収録。軽やかな小説空間をひらく、もうひとつの見延典子の世界。
  • 「退き際」の研究
    3.0
    企業内での権力移転のドラマを実例で考察! ――経営者の「出処進退」は、いかにあるべきか……。東京ガス・安西家の〈世襲〉、五島・東急の〈解体〉、日航・伊藤前会長の〈挫折〉など、企業内権力の移転に働く力学と隠されたドラマを、実例で考察する。ともすると、技能や職能の継承ではなく、特定ファミリー内部での政権交代が行なわれるだけに、「退き際」はいかにあるベきかを、現代にあてはめて鋭く問う。
  • 最後の晩ごはん 初恋と鮭の包み焼き
    3.7
    元俳優の海里は、小説家の淡海が書き下ろした作品の朗読に挑むことに。しかし自分の演じる役柄に感情移入できずに悩み、淡海の小説の取材に同行することに。「演技」に真正面に取り組む海里の答えとは……。
  • さざなみのよる
    3.9
    1巻660円 (税込)
    小国ナスミ、享年43。息をひきとった瞬間から、彼女の言葉と存在は湖の波紋のように家族や友人、知人へと広がっていく。命のまばゆいきらめきを描く感動と祝福の物語。2019年本屋大賞ノミネート作。
  • 尼子経久 毛利が挑んだ中国の雄
    3.4
    毛利離反の報に、尼子方に大きな衝撃が走った。経久は怒るのも忘れ、茫然としてため息をついた。「やはり元就という男、ひとすじ縄ではいかぬ奴じゃった。毛利家を継ぐのを、なんとしてでも食いとめるべきであった」――わずか一代で山陰の雄となり、山陰に進出して11ヵ国を領有した尼子経久。傑出した将器と深い人間的魅力で人心をつかみ、毛利と死闘を演じた武将の生涯。
  • 恋人よ
    -
    こんなにも好きなのに、なぜ分かりあえないの。忘れられない愛がある――裕福な愛人生活を捨て、質素な一人暮らしを始めた沙江子。ゲイボーイとの奇妙な交流の果てに訪れる新たな転機とは(「ありふれた夜に」)。年下男との別れ話がこじれ、男の友人に襲われた啓子(「水にゆらめく」)。すれちがい、引かれあい、そして反発する恋人たちの4つの心模様。せつなさ溢れる、大人の恋愛小説集。
  • 明治兜割り
    -
    幕末の明治を舞台にした、津本版剣豪小説の精粋。侍としての意地をつらぬく生涯を送った「最後の剣客」こと榊原鍵吉が、明治19年11月10日、明治天皇天覧のもとに行なった一世一代の鉢試しを描く表題作に、維新前夜の西郷隆盛を描く「野に死する魂」、剣客の若き姿「近藤勇、江戸の日々」、「剣光三国峠」「うそつき小次郎と竜馬」「紀伊のはやぶさ」の6編を収録する。

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