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東京ライオット
複合型超高級マンション・ソナーレを巡る構図。 新入居者は貧乏地元住民など一顧だにしないスノッブなハイソ&セレブ。そのハイソを警護する貧乏アルバイト警備員。 マンション専用バスの小心な運転手。 破滅的家庭環境からギャング化する中学生。 宅配ピザのアルバイトで糧を得るカメラマン志望の若者。 誰にも邪魔されずひっそりと暮らすことだけが願いの近隣ホームレス。 そのホームレスを喰いものにして保険料を掠めとる暴力団。 スラム化する街をテーマにミュージッククリップを制作する教祖的ミュージシャンとデザイナー。 彼らの私利私欲が恐るべき大暴動へと繋がってゆく…。 -
官能文学電子選集 内藤みか『男という猫を飼う』
23歳になる麻里は在宅で出版社の仕事を請け負っている。何の変哲もないアパートで暮らしているのだが、彼女は「智康」という名のペットを飼っていた。 麻里は今年で23歳になる。高校生の時に飼っていた十姉妹を蛇に食べられてしまい、ペットを飼うのはためらっていたのだが、現在は猫を飼っていた。智康という名前で、実は人間である。猫のように気まぐれな年下の男に、麻里はすっかりはまっていた。だが、智康は麻里にべったりと懐く一方で、カナという専門学校の同級生と同棲もしていて、別れるといいながら一向に別れる様子はない。智康をなんとかして独占したいと願う麻里は、次第に倒錯した欲望を抱き始める。そして、ついに麻里はカナにすべてをばらして、手を引かせようとするのだが・・・・。恋愛と結婚、愛情と肉欲の光と影に揺れ動く女を描き出す表題作のほか、智康とは正反対の性格でがっしりとした体格の晃司との倒錯した愛を描いた「男という犬を飼う」、若いホストに狂って、自ら壊れていく女の悲哀を描いた「ホスト狂い」を収録。 -
官能文学電子選集 清水一行『SEXコンサルタント』
姫島羊祐は31歳でSEXコンサルタントのアシスタントとして活躍中。クライアントをはじめとした女性たちからの誘惑がひっきりなしなのだが・・・・。 多忙な院長に代わり、獅子奮迅の活躍をするSEXコンサルタントのアシスタントである羊祐の仕事は、他人の悩みを聞き、解消してやることだ。ところが彼は175センチの長身に加え、イチモツは円周14センチとかなり太い。そんなこともあり、クライアントの女性相談者や行きずりの若い女、院長夫人にその姪である看護師のみつ子とひっきりなしに誘惑の声がかかる。時にはカウンセラーを受けに来た若夫婦に頼まれて、ラブホテルに入っての「診察」なんてことも・・・・。とにかく欲求不満な女たちの要求が激しくてモテて仕方ないのだが、一戦交えた後に女たちはこぞって不満な顔をする。そう、羊祐のものは円周こそ大きいが長さが足りなかったのである。短小コンプレックスを抱えた男の、珍無類の奮闘を描く経済小説の名手・清水一行によるエロティックコメディー。 -
官能文学電子選集 霧原一輝『今夜、抱く』
総合商社・東日紡績の澤野課長は48歳。しかし、同じ会社の実業団ビーチバレーボール部で活躍する麻尾真純に一目惚れしてしまう。彼女は20歳で自分の娘といってもいいほど年の差が離れているのだが・・・・ 澤野が「ビーチバレーの妖精」のグラビアを見て一目惚れしたのは実業団ビーチバレーボールチームに所属する美人アスリート・真純だ。ついには湘南に彼女の出場する試合を観戦に行き、そこで真純と出会う。笑顔がたまらない20歳はまだ処女だった。しかし、真純と知り合ったのをきっかけに、なぜか澤野の女性運は好転する。それまではくたびれた中年に過ぎなかったのに、真純との出会いを機に眠っていたものを呼び起こされ、かつての性春を取り戻していくのだ。部下のピチピチしたOL、小料理屋の美人女将、重役秘書らと次々と体を重ねることに成功する。そして、28歳年下である本命の真純の処女まで自分のものにし、真純の体を開発していく。真純は身も心も澤野に捧げるようになっていくのだった。 -
肌色あつめ
バンドマスターでピアノ講師でもある大町俊が出会う若い女たちはなぜか大町に触れただけで興奮する異常体質の持ち主だった。 大町俊はクインテット(五重奏)のバンドマスターでアレンジャーやピアノ講師としての顔も持っている。大町が情事を重ねているのは女子大生の板倉弓子だ。そして、いつも身体を重ねる度に恍惚の言葉を発し、失神してしまう。そんな弓子が愛おしかった。ところが、あるとき、抱き合った際に違和感を感じた。いつもと反応が違うのだ。とっさにほかに男ができたことを感じ取り、激しく嫉妬を覚えた。あれほどのいい身体を持ち、セックスの反応も良い弓子を手放すのが惜しいのだ。そんなある日、大町は弓子の友人である花野りえに逢うことになる。大町はりえの身体に異常な興味を引かれる。というのも、大町の身体が触れただけで、りえは身震いし、陶酔するかのような表情を浮かべるからだった。そんな大町とりえを邪魔するのが同じバンドメンバーの秋山だった。じつは板倉弓子を奪ったのは秋山だった。しかし、りえにも興味を抱いた秋山は嫉妬に狂ったのだ。そんな最中に大町はりえの姉であるふゆのと知り合う。そして、ふゆのもまたりえと同じような体質の持ち主で、大町に異常に興奮するのだった。何度も身体を重ねるようになるが、大町のりえに対する欲望は決して薄れたわけではなかった・・・・・・。 -
P+D BOOKS つぶやき岩の秘密
山岳小説の名手が挑むジュブナイル冒険小説。 海辺の町で暮らす三浦紫郎は、早くに両親を海難事故で亡くした小学6年生。大潮の日に、ある岩に耳を近づけると、誰かがつぶやくような不思議な音が聞こえるので、紫郎は「つぶやき岩」と名付けていた。 ある大潮の日、いつものように岩のつぶやきを聞いていると、岬の断崖に黒い顔をした老人が立っているのを見つけた。祖父によると、戦時中、岬には地下要塞が掘られていて、大量の金塊が隠されているという噂があり、それを探す“金塊亡者”が時折出没するらしい。 紫郎は担任の小林恵子やその弟・晴雄の協力を得て岬の秘密を探ろうとするが、その矢先に晴雄が殺されかけ、恵子の自宅が荒らされる。さらに紫郎自身も、何者かに命を狙われてしまう。 じつは、岩がつぶやく構造にこそ岬の秘密を解き明かす鍵があるのだが、はたして紫郎は真実に迫ることができるのか――。NHKでドラマ化もされたジュブナイル冒険小説の名作。 -
野球戯評
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 小さなボールに集まる数万の視線、球場の熱気、テレビ席の興奮。いま野球ほどたくさんの人が熱中しているものはない。異彩を放つ文化人3人が、この野球にウンチクをかたむけ、野球を種に楽しくも痛快に風俗を斬る。野球豆知識、現代野球年表と、情報も満載。読むべし! 野球ファン、野球狂、野球通、野球評論家。見る野球、する野球は沢山あるが、読む野球ならこの本! -
幽霊に恋してます 千年の愛
女手一つでヒカリを育ててきたまひる。 二人はある日、新居のソファーの後ろに見覚えのないドアを見つける。 ドアを開け階段を上ると、そこには謎の男・凛が暮らしていた。 徐々にヒカリと仲良くなる凛に文句を言い放つ一方で、まひるは凛に対し妙な懐かしさを覚え始める――。 時を経て再会した二人の純愛を描いた、少し不思議な恋の物語。 <目次> 第一章 2+1は…… 第二章 その答え 番外編 永遠の愛 <著者紹介> 青空(あおぞら) この本を描いた時、韓国のある俳優さんと日本の女優さんをイメージして書きました。運命というものがあるか曖昧ですが、人やペットは出会いから始まります。それが、運命なのではと思いました。 話は変わりますが、青空(momogurimaru)のままでTikTokもしています。本の感想が有りましたら是非書き込んで下さい。 -
官能文学電子選集 蘭光生『禁猟 獣たちの宴』
母と妹ー二輪の濡れた花心にぼくは猛り狂った肉刀を交互に突き当てていった。インモラルな情欲がぼくらを淫獣家族に変えていったと思ったら、意外な事実が明らかにされて・・・・・・。 ぼくは医学部に通う大学生だ。しかし、実家に帰ったところ、ひょんなことから亡き父と若き母親のSM写真を見つけてしまう。ぼくは虜になった。そしていつしか、母親を性のおもちゃにするようになり、さらに10代の妹・貴美代にもSMプレイを仕込んで虜にさせてしまう。淫欲にまみれた生活だったが、転校した大学で昔なじみの小織と出会い、恋に落ちる。そして、小織もまたみんなでSMの虜にしていくのだが、母親から驚愕の事実が告げられる。なんとぼくと母親・貴美代の間には血のつながりがなかったのだ。そして、小織とのほんとうの関係とは・・・・・・!? -
官能文学電子選集 赤松光夫『みだれ妻』
スケベ心満載の旦那たちをあざ笑うかのように、その一枚も二枚も上手の淫乱妻たちは、ありとあらゆる知恵を使って心と体の快楽に溺れ、饗宴に悶えるのであった。 二階から正彦くんの降りてくる気配を感じて、あたし、スケスケのネグリジェをはだけたようにしてうたた寝のふりをするんです。正彦くんは夫の遠縁にあたる大学生で、2か月前から我が家に下宿するようになっていたの。彼ったら、ずんぐりむっくりの主人なんかとは全然違ってアイドル顔負けのスリムでハンサムで格好良いさわやかな感じです。子どももいながら、あたしは正彦くんと愛欲の限りを尽くして、しかもそれはエスカレートするばかり・・・・・。表題の「快感ゲーム」ほか6作の短編集。妻たちの猛烈なセックス攻勢の前になすすべなく、弄ばれる男たちの悲哀を描いた物語。 -
官能文学電子選集 北沢拓也『女宴の迷宮』
泰平グループ傘下の泰平電装社長急逝の後を継いで、元女優でもある若き未亡人、白石真砂美が社長となった。だがその矢先、美貌の女社長のレズシーンを盗撮した写真が、脅迫状とともに送り付けられてきた。 花形淳平は元人気俳優でその美男子ぶりから、数多くの女性と浮き名を流してきた。一方で、泰平グループ総裁の息子という側面も持ち、社内のトラブルを処理する役割も担っていた。泰平電装の新社長の下に送られてきた脅迫状を捜査するうちに泰平電装内に女スパイは暗躍していることを察知した花形は片っ端から、疑いのある社内の女性社員たちと関係を持ち、真実に迫る。そして、ついに犯人を割り出すことに成功する。そして、その女も花形は落とすことに成功して、ライバル起業の逆スパイに利用することを思いつく。しかし、最後の最後で思いもよらぬ大どんでん返しが待っていた。 -
官能文学電子選集 宇能鴻一郎『濡れて飛ぶ』
あたしは18歳。高校卒業したばかりのスチュワーデス見習いなんです。乗員やお客様にどんな恥ずかしいことをされても愛想良く裁かないと本採用にならないんです。それにしても、なんで男の人ってみんなこんなにエッチなのかしら! あたしは高校卒業したばかりの18歳、スチュワーデス見習い。もちろん、処女。だけど、憧れのスチュワーデスになるためにはいろいろなエッチな研修があるの。それにパスしないとスチュワーデスにはなれないの。研修ではお口で奉仕させられたり、危うく処女も奪われそうになったりしたわ。スケベな機長や副操縦士、他のスチュワーデスは多国籍で、本採用のあとのフライトで飛んだハワイでは、もちろん外国の男たちも相手にしなくてはならない。さらにはズーズー弁のハイジャック犯まで登場しての大乱交。ハチャメチャすぎるコミックエロス。 -
螺旋階段でワルツを-運命の番の淡い恋物語-
恵まれた性であるアルファとして生まれた勝太は周囲から劣っていると言われているオメガの青葉と小学校の同級生だった。時折、発狂したようになる青葉の事を勝太は鬱陶しいと感じていたが、ある日ふとした事がきっかけで青葉と交流を持つようになる。おどおどしながらも積極的に声を掛けて来る青葉。次第に青葉が周囲から思われているような問題児ではない事が分かり、勝太は青葉に対して奇妙な感覚を持つようになる。それが淡い恋心である事に気付くのにそう時間は掛からなかった。やがて勝太は青葉こそが自分にとっての運命の番ではないのかと疑うようになる。 -
泥の勲章
社長秘書の交通事故死、それにつづく専務の失跡。東洋石油には秘かに、しかも確実な足どりで「魔の手」が迫っていた。資本金140億円の巨大な会社を背後からあやつろうとしているのは誰なのか――。専務秘書・名取洋三は、その激流のなかにサラリーマンとしての運命を賭けた。彼がみた汚濁にみちた人間の闘争。泥にまみれた「勲章」を狙って、社長、重役、右翼ゴロ、新興宗教……人々は牙をとぎすました獣のように争う。が、東洋石油の経営権は、その誰の手にも得られない。最後にそれを手にするものは? 金融資本対産業資本のすさまじい闘争を描く力作。 -
女人白道
焼夷弾を避けて逃げ惑った東京大空襲の日、手を引く母に逆らって、細い道を選んだために生きのびた二宮唐子。――12歳の彼女は、白く光る大道を幻に見ていたのだ。 戦後〈霊感少女〉に仕立てあげられた唐子は、仮面をつけた生活に失望する。自堕落な母の生き方にも反発して、流行歌手・江月の前に自らの体を投げ出すのだった。が、唐子は妖気をはらむ女なのか……男の体を萎えさせるだけなのである。やがて江月は、自らの生命を絶つ。唐子も歌手としての道を求めて大阪へ家出する。幸運の卦はいつ訪れるのか?――無限に拡がる「白い大道」。 -
巨人商社
雨の夜の神戸港で、港湾労働者スケやんが水死体となって浮んでいた。その死因に疑問をもった水上署の刑事はひそかに捜査を始める。一方、貨物船興亜丸の沈没で兄を失った小柳は、沈没のナゾを解くべく貿易商の玉井、美人真珠商の伊吹楊子と共に事件を追及するうち、興亜丸と共に沈んだはずのコック・吉村公夫の生存を知る。膨大なる組織をめぐらして真珠市場に君臨する極東商事の暗い過去。不能者の玉井と同棲する美女アンナ。欲望のために小柳を捨てた過去の女、早苗。――冷酷な陰謀を秘める巨人商社のシンジケートに挑戦し、現代社会の偽装を暴く雄大な産業推理長編小説。 -
あなたと共に
雑誌「婦人倶楽部」に連載された著者初めての長編小説。岸恵子主演により映画化もされた。主人公の美容師・小泉菊子は母と姉との三人暮らし。ある日、かつて従兄に紹介された上山有二と遭遇する。有二には恋人がいたが、菊子に強く惹かれていくのだった……。菊子めぐる恋愛模様が微細かつ丁寧に描かれてゆく。 -
ユンカース・カム・ヒア 完全版
十六歳の麻生瞳は、ある日、ロンドンのペットショップで一匹のシュナウツァー犬、ユンカースに出会った。言葉のしゃべれる、不思議な力を持ったユンカースと瞳は楽しい日々を送っていたが、数々の奇跡を起こしたあとユンカースは姿を消してしまった。 瞳と両親はありとあらゆる手を尽くしてユンカースをさがしたが、その行方はわからないままだった。二年の月日が過ぎて高校を卒業した瞳は、わずかな望みをかけて、ユンカースと初めて出会ったロンドンへ向かう決意をする。 TM NETWORK木根尚登が贈るファンタジーロマン『ユンカース・カム・ヒア』、『ユンカース・カム・ヒア2』が完全版となって奇跡の復刊! -
いつか、ふたりは二匹
猫になって事件を解決! 猫になったぼく。はじめての謎と冒険。 本格ミステリの名手が贈る、可愛いだけじゃないファンタジック・ミステリ! 眠りに就(つ)くと猫の身体に乗り移れるという、不思議な能力を持つ小学六年生のぼく。町で起きた女児襲撃事件の謎に、猫のジェニイの身体を借りて挑むことに。スリル満点、はじめての冒険の結末は――。 子どもが大人になるために大切なことを教えてくれる、あったかくて、少し切ないファンタジック・ミステリ。 ●執筆中、これまで出会い、そしてお別れしてきたひとたちや犬、そして猫のことを憶(おも)い出しました。作品の出来、不出来は別として、この『いつか、ふたりは二匹』は、わたしにとって生涯の宝物のような作品になりました。――西澤保彦(あとがき「わたしが子どもだったころ」より) -
熱愛者
音楽評論家で大学の講師でもある「私」が、主我的で嫉妬深い歌劇団のプリマドンナ・千坂牧子との生活に疲れ、小悪魔的な室内装飾家・津島頼子に心をひかれ、結婚して家庭生活に耽溺する。しかし、やがてその生活に破綻をきたし、頼子は別の男の許に走り去る。……心憎い程に女性心理を透視する著者が、男の異常なまでに純粋な熱愛がかえって女の愛を動揺させていくという物語を、物やわらかいムードの中に描いた力作。 -
いい湯じゃのう
上さまの肩凝りで江戸が危機に!? 人気時代作家によるユーモア時代小説シリーズ開幕! 八代将軍・徳川吉宗は、ひどい身体の凝りに悩まされていた。熱海の湯を江戸に運ばせることで、その苦しみを癒していたが、どうしたわけか、急に湯が届かなくなる。さらに熱海だけでなく、草津、箱根の湯にも異変が起きたらしい。吉宗の一大事に、湯の中では最強のお庭番・湯けむり権蔵と、すご腕だけど玉の輿狙いのくノ一が調査へと向かうことに。一方、江戸では独自の「湯の神信仰」を説く天一坊なる者が現れ、町奉行の大岡越前がその素性について探索を始めるが……。新聞連載で話題の新シリーズ第1弾。 -
サディストに魅せられて……
大学生の真生は平凡な日常に退屈していた。ある日、退屈しのぎに何となく見始めたSMブログに惹き込まれて行った真生は、幼少期の頃に父親の書斎で見た緊縛写真集に魅せられた事をふと思い出す。それから真生はSMブログを運営するマスターという男に興味を持ち始め連絡を取る事にした。やがて真生はマスターという謎めいた男から調教を受け始め、SM行為にのめり込んで行く。そんな時に基樹という同じ大学の友人から告白を受け、マスターと基樹、二人の間で揺れながらも真生が下した決断は……? -
歩いている女
信吾とみや子は、同人雑誌の仲間であり、恋人未満の煮え切らない仲であった。信吾はテレビドラマのプロデューサー、佐竹のもとへ脚本を持ち込んだが不採用。しかし、みや子を紹介してほしいと頼まれる。佐竹は今度のドラマの主演女優としてみや子に目をつけたのだ。一度は断ったみや子を説得し、女優の道に進ませた信吾だったが……。仕事に悩み、恋につまずき、新たな扉を開けながら歩いていく青春群像。 -
風変りな代償
美貌の女子大生・古園洋子が失踪した。彼女はホステス・アパートの一室を借りていたのだが、管理人・谷本恵吉の姿も見えない。ホステスたちは谷本の正体もアパートの所有者も知らないという。――数日後、洋子の死体が相模湖から見つかった。谷本の愛車ルノーに乗ったまま湖底に沈んでいたのだ。また意外にもアパートの持ち主が、T大で倫理学を教える清水助教授であることも明らかになった。《倫理学教師のホステス・アパート経営!?》。ナゾは深まるばかりだった――が、巧妙な偽装がはがれた時、白日にさらされたのは腐肉の如き性の悲劇だった。「風変りな代償」他5篇。 -
独裁者のラブレター
新興マルギダ国の独裁者アント・カーネの来日を絶好のチャンスとして、カーネ暗殺を計るマルギダの革命派。一方、日本の商社・富士物産と大協実業は、マルギダ進出を狙って激しいしのぎをけずっている。大協実業の秘密社員・島田は、会社のためばかりでなく、彼自身の意地と、マルギダ革命派の美しい女グローズへの恋を賭けて、どこまでもカーネ暗殺を追求しつづける。革命家の暗躍、企業間の葛藤、政治、死、恋。『私は貝になりたい』の筆者が、もっとも今日的な主題を乾いた男性的筆致で描く、スリルあふれる長編サスペンス小説。 -
徹夜対談・いつもロンリーだった
大スター小林旭。人生の荒波をいくつも乗り越え、今もその存在感は薄れない。〈旭フリーク〉を自認する内館牧子が、今、生の「旭」に体当たり! 約8時間にわたる「徹夜対談」を決行した。女、男、映画、仕事、結婚、失敗、虚無感、これからのこと――縦横無尽に語り合った〈旭とその時代〉必携永久保存版! ◎…ある夜、小林さんはポツンとつぶやいた。「裕次郎もひばりも雷蔵も、みんないなくなっちゃったよ」…この時から、私はいつか小林さんと本気で対談してみたいと思い続けてきた。「状況」だけではなく、「心況」も聞きたいと思い続けてきた。… 内館牧子「あとがき」より -
青いサファイヤ
破天荒の「テレビ結婚」で一躍脚光をあびた井戸美子は、プロレスラーと蒲原財閥の当主を手玉に取って、ついに財閥夫人にのしあがり、プロレスラーに夫を殺害させて、莫大な遺産を継ぐ。熱海沖のH島を買占めて東洋のモナコにする野望に燃えた彼女は、政治の腐敗につけこんで政界の実力者・佐渡代議士を籠絡し、その準備を進める。だが、蒲原政之助の死因に疑惑を抱いた新聞記者・中川隆夫に、かつて彼女が地方実業家にニセ札づくりをもちかけて、類ない肉体を餌に500万円を詐取した旧悪を報道される。そして佐渡代議士との密会も暴かれて、ついに破局へ……。渾身の現代悪女物語。 -
詰め腹
動乱の中近東から安い石油を輸入する放れ業を演じて、業界をあっといわせ、「世界石油」を一流会社にのしあげた社長・葛原大三の満々たる自信が、今や揺らぎ始めた。腹心の橘専務が裏切ったのだ。しかし彼は、背後に迫るさらに巨大な陰謀の存在をいまだに知らない。経営危機を切り抜けようとアメリカに飛び、米資本の融資を取り決めて帰国したとき、彼を待っていたのは社長退陣の要求だった。湯水の如く政界に撒いた献金の効果も、今は空しい。――著者が足で取材した秘材をもとに、金融資本の悪魔にひとしい裏面を鋭く抉る「詰め腹」他5篇。 -
歪んだ栄光
T省の屋上から墜落する人影を「私」は窓ごしに見たのだ。前庭の花壇を鮮血にそめて惨死したのは「私」の上司・小田課長補佐だった。新聞は「自殺」の原因に汚職の翳があるという……。その3日後、こんどは若い雇員の本石幸一郎が走る列車から転落した。報せをうけて豊橋に急行した「私」を見て、本石は「殺しに来たな!」とわめく。その両眼は空虚に鈍く光っていた。《この2つの事故が、どう関連しているのか?》。「私」は戦慄すべき真実に直面した。それは官僚機構にひそむ抑圧された青春の狂気である。表題作他5篇を収録。 -
冷酷な報酬
名神高速道路の闇の中に死んだ雨宮義人。彼の自動車は、〈梶原トンネル〉の壁面に激突しての即死だった。太陽産業の気鋭の研究者として、カラーテレビ開発の第一線に立っていた雨宮の死には、不可解な謎が感じられた。 社名をうけて、この事故死に取組んだ野田誠司が、苦心の末に探りあてた死の真相は、激甚な産業の恥部を覗きみるような策謀と非情の世界だった。研究グループごと、ごっそりと競争会社のスカウトの手がのびていたのである。拒否した雨宮を襲った非業の死。――梶山文学の独壇場ともいうべき産業スパイ小説「冷酷な報酬」他5篇を収録。 -
涙は拭かずに
商店街のPR誌の編集者・相良道子は、雑誌のスポンサーである服部から、ブーツをプレゼントされた。はいてみせてくれ、という服部の注文に応じた道子は不自然な体勢のところを襲われ、あやうく犯されそうになる。道子はかねて編集長の伊賀に好意をよせていた。伊賀も同様らしい。しかし人生は皮肉だ。道子は姉の夫・前田英一に強姦同然で処女を奪われてしまう。ショックは道子を一時的に自暴自棄に追いこむ。さまよう彼女の明日は? 処女喪失が女性をどう変貌させるか、をテーマに描くロマン大作。 -
男の階段
秋晴れの鬼怒川渓谷に、堅田邦子の死体は浮いていた。乳房にはバラの花弁のようなキス・マークがついている。邦子には年下の恋人・所道雄があった。が、彼はその前日にゴルフ場で彼女と別れたばかりだという。確かなアリバイもあった。邦子の弟・浩一は葬式の夜、姉の日記をひらいて、彼女の心の奥にかくされた恋人の不信の事実を知る――証券会社のエリートコースを望む所道雄は、常務の娘との縁談を進めていたのだ――。年上の恋人を無情に捨て去って、出世の階段をのぼろうと焦る男の姿こそは、現代サラリーマンの心奥にひそむ妄執の汚点だ。「男の階段」他3篇。 -
寝業師
二流商社の平社員・村中陽吉は、会社の将来に対して痛烈なレポートを書いたがために、単身ニューヨークへ飛ぶ破目になった。支店を開設しろ、というのである。英語もろくにできない村中はセントラル・パークで途方にくれた。英語の勉強でも、と思って大衆小説をひろげていると、思いがけず隣りにすわった白人女性が声をかけた。50がらみのその女性は「うちへいらっしゃい、本が沢山あるわ」と誘った。村中はその誘いに応じたのだが、縁は異なもの、そこから彼は大変な見つけものをする。快人物の一代を描く標題作のほか4篇を集めた、さわやかな作品集。 -
ある復讐
佐伯隆二は、今も7年前のあの日の憤懣と屈辱が忘れられない。一流大学を卒業した彼が、大東映画の採用試験に落ちた日のことだ。合格、と信じていたのに、身上調査でふり落されるとは。 己の才能が信じられなくなり、いつかエリートコースを踏みはずし、妻に養われる怠惰な男になってしまったのも、すべては屈辱の思いに耐えられなかったからだ。その佐伯が新聞広告につられて応募した興信所に勤めた時、初めて知る身上調査の実態――それは巨大な社会組織の翳りのような虚偽の世界ではないか――に佐伯は唸った。俺は嘘のために一生を失った!「ある復讐」他5編を収録。 -
官能文学電子選集 牧村僚『人妻生足クラブ』
女性専用のエステに通う生足美女と性に飢えた少年たちが繰り広げる乱倫の日々。さかりのついた雄と雌たちの暴走は誰にも止められない。 女性専門のエステサロンを経営する宮下敬子は、たとえ40歳を過ぎてもストッキングなどはかないきれいな生足でいて欲しいと店を始めた。その店に集まるのは生唾ものの肉体を持つ人妻ばかりだ。そして、敬子の店でアルバイトをする男子高校生や大学生、または彼女の周辺にいる少年たちはそれぞれに「性の悩み」を抱えていた。敬子は彼らの悩みを聞いては得意の「モモズリ」で昇天させていく。そして、大人の階段を一歩上った彼らは、それぞれ思いを寄せる女性たちを相手に思いを遂げていくのだった。そして、敬子の息子もまた密かに敬子へ複雑な思いを寄せていた・・・・・・。 -
官能文学電子選集 末廣圭『蒼い宴』
18歳の男子高校生・千春は童貞だ。ふとしたことから千春は父の美人秘書の虜となってしまう。さらに高校時代に憧れていた1歳先輩の女性とも急速に惹かれあうようになり・・・・・・。 佐々木千春は18歳の高校生だ。童貞である。父親は著名なインテリアデザイナーなのだが、その父の秘書である29歳の柳沢美也子に心を奪われてしまう。熟れきった妖艶な肢体の魔力に抗いきれない千春は美也子の手ほどきでキス、そして濃厚なペッティングと徐々に快楽に溺れていく。そして、美也子もまた3歳年上の婚約者がいるものの、みずみずしい18歳の少年の肉体の呪縛から逃れられないようになっていく。 そんな二人の間に現れたのは、千春の高校時代の1歳年上の先輩でずっと憧れていた小坂忍だった。現在、インテリアデザイナーを目指して専門学校に通っているのだが、ひょんなことから忍の父親のアシスタントとして働くことになってしまう。もちろん、忍ともそれなりの関係は持ってはいたものの、まだ最後の一線は越えておらず、処女と童貞の関係だった。そんな折、父親から「息子に悪い虫がつかないように」とお目付役を二人の女性に命じるのだった。競争する形になった彼女たちは千春に迫っていく。ハラハラして、純情なところも見せる千春だが、誘惑には勝てず、まずは妖艶な美也子と、そして忍の処女もいただくことになる。三つ巴の愛憎劇の行き着く果ては!? -
官能文学電子選集 清水一行『姦触時代』
鍬原は銀行員。上司の命令で預金獲得のノルマを達成するために、有閑マダムたちの性の欲求を満たすことに・・・・・・。 鍬原賴三(らいさん)は京王銀行中野支店の預金係副長。33歳、独身。身長179センチ、体重79キロの頑丈な体つきに好色な女たちは舌なめずりするほどだ。上司の命令で預金獲得のノルマが課せられているのだが、よりによってかつて鍬原が担当していた団地の有閑マダムたちが集団で定期預金を解約すると騒ぎ始めた。それを阻止するために身体を張った「営業」に精を出すことになる。「レターフレンド」という呼び名の“マン拓交信”など奇想天外なものばかり。さらに艶福家の父親に複数の愛人がいたのだが、そのうちの一人である銀美には父に内緒で高校生のときに筆下ろしをしてもらった経験を持つ。そして十数年後、今度は銀美の娘・佳津子が「1000万円預けてもいい」と言い出しついに関係を持つことになる。つまり親子どんぶりだ。この他にも、銀行の同僚の美人妻を寝取ったり、父親の別の愛人から「便秘解消のため」にセックスをせがまれるなど、まさにパンツを穿く暇がないほどの享楽人生を送るのだった。城山三郎や高杉良と並ぶ経済小説の大家が官能小説に挑んだ意欲作。 -
官能文学電子選集 藍川京『修羅の舞い』
日舞の家元、弥之輔は、親友の日本画家・水越豊彩と共に美女をなぶることを至上の喜びにしていた。そんな弥之輔の前に美人姉妹が現れるのだが・・・・・・。 日舞の家元、東雲流三代目弥之輔は好色家としてつとに知られていた。めぼしい弟子に手をつけることなど朝飯前だ。そして、親友で日本画家の水越豊彩もまた変態として有名だった。共通の趣味は二人がかりで美女をなぶりものにすることだった。複雑な家庭に育った10代の弟子である矢霧を呼び出し、素っ裸にした上で豊彩がデッサンを描き、弥之輔が弄ぶのだ。その上でテレビ局の重役に処女を差しだして、流派を大きくしようと目論んでいた。 そんな弥之輔の前に二人の美人姉妹が現れた。姉は弥之輔に弟子入り志願してきた菅谷和歌子、妹は銀座のクラブ『絢』のママ、広瀬夏美であった。舌なめずりする弥之輔と豊彩。しかし、彼女たちは実母の復讐のために現れたのだ。彼女の実母はまだメジャーになっていない頃に弥之輔の求めに応じて、金の工面をして、身体をおもちゃにされながらも最後にはボロぞうきんのように捨てられていた。 入念に復讐の準備を進めてきた姉妹だが、ひょんなことから素性を知られてしまう。そして、逆に剃毛、アヌスなぶり、ワカメ酒、強制レズ・・・・・・と二人は弥之輔と豊彩のどす黒い欲望の餌食となり、転落の渦に飲み込まれていくのだった。 -
未知の界へ
複雑な家族の末子として生まれた桂。兄の友人で新聞社勤めの安彦を家庭教師として大学進学を目指すが、社長令息の透との縁談が持ち込まれる。子を産んだあと赤線に売られていった幼な友達、同じ年頃の温泉芸者との触れ合い、東大受験、そして透と安彦の狭間で、桂は次々と未知の世界を覗いてゆく。病と闘い、離婚を乗り越えて書き続けた北畠八穂の人生観が表れた長編小説。 -
忍法相伝73
安サラリーマン伊賀大馬が、トランクの中より探し出せし一巻の巻物、これぞ伊賀忍者の太祖、風忍斎が遺したる忍法相伝書である。大馬が早速、忍法「墨消し」を実験すれば、おお魔天の感応か、その鼻息を受け、あらゆる活字が消失するではないか! かくて、伊賀大馬は現代の忍者と化した。老残の硯学、松中半兵衛先生と肉体美女、鳥羽壺子嬢に支援されて忍法を発動すれば、「鳥の死声」は実力政治家をして「民衆から収奪する喜び」を天下に告白せしめ、「諸行無常」は男女の交りを索漠たる灰色の世界に墜し、セックス万能の時流を排す。辛辣にして軽妙、世人の意表を衝く珍騒動! まさに風太郎ワールド全開! -
赤い椿の花
椿の名所、菅多峠の観光路線は、急勾配の隘路続きで事故が絶えないため、トンネル工事の完成が待たれていた。麓の漁港、佐土浜にあるS交通バスの三崎義実は、運転手仲間も舌をまくほどの腕達者だが、黙々とハンドルを握る孤児の彼には、暗い過去の影がつきまとう。忘れ得ぬ女、市枝の面影を空しく追い求める彼の心に再生の灯をともしたのは、若い車掌、加江子の純愛だった。が、港祭りの日に市枝の姿を見かけたときから、彼の運転はすさんでいった。…… 田宮文学独自の冴えた抒情のうちに、生きることの真意を求めて描く長編力作。 -
女の踏絵
東洋映画を背負って立つ、一枚看板の大女優・草壁三樹子は日本でも指折りの大富豪、一井男爵を父に、新劇女優・水田三重子を母にして生まれた。彼女は生まれつき淫奔で、志村プロデューサーと関係し、カメラ助手・白石次郎の子を生み、多くの男と浮名を流すのだった。しかし、二枚目スター・林光哉を知るや、三樹子は全身全霊で彼を愛し、同棲するようになった。そんな三樹子を、彼女の幼時からの忠実な下僕――「カシモド」は嫉妬の炎を燃やし、冷たく見つめるのだった。……。強烈な欲望に生きる奔放な女性を描いた問題作「白い炎の女」他3編を収録。 -
火口湖
甲州に葡萄園と葡萄酒工場をもつ千倉家には、二人の美しい娘がいた。東京の直売所、千倉洋酒店を切り盛りしている姉の一枝と、近郷の雑貨屋に嫁いだ妹のしげ実である。一枝は薬剤師の西竜一と愛し合っていたが、勝気な彼女と消極的な西との間は、一向に進まない。詐欺事件の後始末に大阪へ出向いた一枝は、叔父の自動車販売会社に働く妻子持ちのセールスマン、染谷の行動的な性格に魅かれていく。一方、封建的な婚家を逃げ出したしげ実は、姉の店で暮らすうち西と知り合い……。 あかね色の夕映えに輝く葡萄園、そこに育った姉妹の人生行路を描き感動をよぶ長篇恋愛小説。 -
遊太郎巷談
総髪、無精髭、古着を着流した姿でも、その品位を隠せぬ謎の浪人。腰には香木刀を帯び、えもいわれぬ芳香をまとうその男、巷では遊太郎と呼ばれている。上州で女親分お葉を助けた縁で、一家に身を寄せた遊太郎。身の回りの世話をしてくれるお夕に思慕の念を抱くものの、心中からは病める剣鬼、平手造酒の妖気を帯びた気魄が消えず……。1959年市川雷蔵主演映画の原作、長編時代小説上下巻。
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