チョッピさんのレビュー一覧
レビュアー
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ネタバレ 購入済み
妖精王とかすごく良いですね
記憶をなくした妖精王×魔術学校の先生
ズッコケ三人組?の面倒を見る先生がある日泉のほとりでイケメンを保護。やたら美形で高貴な雰囲気に惹かれていきます。イケメンは学校の庭師の手伝いをすることに。
妖精王がかっこいいです。滲み出る高貴さとかたまりません、大好きです。
生徒三人組がもうほんと余計なことばかりして非常にいらいらさせられます。美化委員イオとの確執や、妖精界のことを掘り下げて欲しかったな。ラストも、急いでまとめた感があり…あれ、こんなんで終わり?て感じです。でもそれら以外は面白く読みました。物足りなさを感じるのは、長編ばかり読んでいた弊害かも。 -
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ネタバレ 購入済み
詰め込みすぎかな
他国の狼種の王様アルファ×王の花嫁になる予定のオメガ
オメガバースをベースにした中華モノ。アルファではなく金珠、オメガではなく銅珠と呼ばれています。お話的には王道な感じです。
王が番から魁と言われる精気をもらうことにより神力が増し、国が平らかになる世界。今の王は前妻が亡くなったために魁が足りず病気がちになり、国が不安定に。1日も早く番う事が望まれており、発情期が来次第、王に嫁ぐ予定の受け。
ある日受けが暮らす神殿が火事になり、危ないところを他国の王に助けてもらったのですが、その人は受けの運命の番でした…。
情報量が多すぎて説明に終始している印象。話だけがスルスル進んでいって、あんまり感情 -
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神様の恋
鳳凰神×異世界に飛ばされていた神子
高校の卒業式のあと、正体不明の暴漢に襲われた蓮。あわやという時に、大きな鳥に掴まれて助けられた。しかし目覚めるとそこは異世界。見知らぬ場所のはずなのに既視感もある。鳥の正体はこの国の神である鳳凰様で、自分は2ヶ月前に異世界へ飛ばされた花嫁だった。
鳳凰様は再生の神様らしいのですが、悪質な大臣らを更迭して国を生まれ変わらせたあたりがそうなのかな?
わりとすんなりくっつき、悪人を退治し、ハッピーエンドになりました。設定はすごく凝っていて面白いです。
でもその後どうなるのか気になってた長桂、あとがき後の小話で伏線回収!実はこれが一番引っかかっていたから良かった -
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極限状態で愛は成るか
豊かな国の遊び人国王×寒くて貧しい国の美形国王
受けであるノアの国は先代が亡くなり即位した途端、周辺国からの貿易が途絶え、作物が実らないため飢えてしまいました。そのため最終手段として戦争を始めます。
対峙し、さあ決戦…という時に魔女が現れ、国王たちは魔女が作った亜空間の島へ飛ばされてしまいます。2人が愛し合った事が確認できたら帰してやる、そう言われ2人のサバイバルが始まりました。
というトンデモ設定。2人がサバイブしてる話は楽しかった。
受けがツンデレ?クーデレ?真面目で天然で頑な。
個人的にこの手の受けが苦手なので、作家買いしたのですがいまいちでした。 -
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人外溺愛もの
作家買い。王国の将軍×竜人族の少年
竜とくれば大抵は攻めが竜だったりするけれど、このお話では受けが竜でした。
山間でひっそりと暮らす竜人族の、王の25番目の子供という設定です。
見た目の違い等で仲間から存在を無視されるという可哀想な生い立ち。
今回のお話は面白いというのもあるけれど、ちょっと足りないな…。伏線があんまり回収されてないような。
隣国との小競り合いに片が付いていないし、これから二人はどうなるの?王妃様はどう出てくるの?
例えれば長いお話の第1章で一旦終わっている感じ。
読みたいことがいっぱいです。スピンオフは出ているみたいですが、この続編が読みたいです。 -
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心をえぐってくる
30歳のゲイが、親から与えられなかった父性愛を求める話なんですが。
なんというか、読んでいてツライ。心をえぐってくる。
主人公が小学生なら自然なシーンでも、30と熟年のオッサン2人連れであちこち遊びまわるのですが、主人公が本当に楽しそうで、2人ともなりきっているのが微笑ましくも痛々しい。
最後は含みのある終わり方でした。お父さんのあの表情は、全てわかって飲み込んでるんですかね。今後どうなるのか。作者は親子愛でも同性愛でもどちらでも、とあとがきにコメントを残しましたが…。
BLレーベルから出ていないというのが先入観になってしまい、私は主人公が恋を叶える未来は想像できませんでした。自分の判断でB -
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きみはぼくのつがいスピンオフ
区役所勤めのアルファ×幼稚園で働く薄幸オメガ
『きみはぼくのつがい』の受けの弟が今作の攻め様。
未読でも問題ありません。読んでた方がニヤニヤできますが。
攻め様兄と攻め様の友人が結婚して子供をもうけ、その子が通っている幼稚園の先生が今回の受け。攻め様は甥のお迎えに来てます。
酷いトラウマ持ちの薄幸オメガです。監禁して薬漬けにされ複数人からやりまくられ。心身共に壊れてしまい公的機関に保護されました。シェルターでのリハビリ後にオメガ保護区に移住して幼稚園で働き出すのですが、トラウマのせいでアルファの保護者が怖くて仕方ありません。でも仕事だからとなんとかやり過ごし、可愛い子供達に囲まれて平穏な -
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安定の明治ワールド
前の連載『一変世界』が本当に素晴らしかったのに大人の事情で終わってしまったのが悔しくて仕方ありませんでした。なので新連載は嬉しかった。そっか〜、ネムキならぴったりなのかもしれないですね。
相変わらず面白いです!全篇に漂うシュールさ、諸星大二郎に通じる怪異の不気味さ、最高。
可愛らしい主人公の『のこ』ですが、ただの女子高生ではないという表現がチラホラ出てきます。小説が苦手なのは生い立ちのせい?こういう、一見普通に見える人物の違和感てゾクリとします。
一番最後の話もゾワゾワしました。一体何と入れ替わったのでしょうか…。
あとお兄ちゃんがかっこいい。明治さんの描く男性、色気があって好きです。
続刊が -
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ハゲは隠れている。
作者あとがきにもあるように、すべてきれいに丸く収まりました。こんな展開思いつく夜光花先生は素晴らしい。
樹里というキャラのお陰で、シリアス陰惨ドロドロにならなかった物語でした。シリアスなファンタジーなのに、明るく軽い空気。あまりクヨクヨ思い悩まず、場当たり的な動きをする気さくな兄さんです。しきりに思い悩むランスロットや尊大なアーサーとは対照的でした。
雰囲気たっぷりな奈良先生のイラストが相乗効果でより面白く、世界観をわかりやすくしてくれました。
もうこれで終わりかと思うと寂しいなァ。
↓以下ネタバレ。
婚礼の儀の時に、息子のルーサーが『呪いは解けた!』と宣言して手から金色の光を出した時は鳥 -
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凄まじいの一言
この漫画でギランバレーの存在を知りました。買って良かった。我が身に置き換えて、その凄絶な痛みを想像すると気が遠くなりました。
表紙および各話扉は著名画家らの陰惨な名画、たとえばゲルニカや我が子を喰らうサトゥルヌスのパロディ。表紙は歌川国芳かな?その絵の中に毎回主人公がちょこんと混じり、苛まれています。
本編はギャグテイストで進められていますが、これを忠実に大真面目に書かれていたら、ページを繰るのもつらいかもしれません…。著者のユーモアのお陰で読みきることができました。
モアイに載っていた発売記念番外編のように、シャレにならなくて書けないエピソードがたくさんあったと思うのですが、それを -
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大好き
相変わらずの雁須磨子先生の作品。上下巻イイネ!
まあ、どちらかと言えば日夏父の物語ですよね。全篇にどっしりと横たわる父の影。何かが起こると父の影。生前に分かり合えなかった親子が、手遅れになったのちにそれぞれの思いを理解しはじめます。父は息子が遠く離れてから、息子は父が亡くなってから彼の足跡を辿ることになりました。その合間にラブが入ってきたな〜という感覚です。
大変面白かったです。先生の描くBL大好きです。基本的に悪い人がいなくて、ちょっと面白くて、ちょっと切ないかんじで、そして幸せな結末がたまらなくいい。
作風がかなり飄々とされているので軽いタッチに惑わされがちですが、いつも胸に沁みこむお話ば -
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うーん
神社の権禰宜×作曲家。二人は幼馴染で、東京で色々あった受けが田舎に引っ込んできたところに、攻めがアレコレ構い倒して迫ってきます。攻めにはある事情から養子に迎えた娘がいます。
前半は結構面白かったのに、後半がちょっと…。
攻めの亘が、養子である唯を母親に返した後の場面が一番モヤモヤします。それまで料理で時雨の気をガンガン引いてきたのに、唯がいなくなったらご飯作らなくなりました。ついでにエッチもしなくなりました。しかし、唯が帰ってきた途端に料理もするしサカリだす。すごい違和感。そのへんの描写があっさり説明のみなので亘に心を寄せられず、時雨が都合の良い男みたいでイヤーな気分でした。時雨までも「僕ら -
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凪良作品で一二を争う感じ
凪良作品は文章に過不足がなく非常に読みやすいです。読書中は光景が常に頭に浮かび、それゆえ物語に入り込んでしまいます。今作もそうでした。ちょっとだけ…のつもりが、いい歳して徹夜で読んでしまった!
今までは『いとしのいばら姫』がダントツで好きだったのですがそれを超えそうです。あの話は白いカメリアが印象的でした。
作中、何度もリフレインされるエピソードがあります。綺麗で甘くて暖かい、宮(主人公)にとって幸せの象徴ですね。例えも素晴らしくて、薔薇色のゼリーのような、なんて。
家族愛を感じさせる胸がキュッとするエピソードなんですが、クライマックスにコレ来ました。宮と私、涙腺大崩壊。しゃくりあげながらノ -
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大好きなシリーズの5巻目
長編なのに読みやすい。設定もわかりやすい。冗長でないから読み応えもある。ファンタジー、人外、異世界トリップ好きの私にはたまらないこのシリーズ。
この物語はもしや家系図の王すべての構想があるのでしょうか?前回で終わりかなと感じていたからまた読めて嬉しい!
このシリーズも5巻目、マンネリになるかな〜という危惧は杞憂でした。感動です。
恐らく今までの中で最大の悲劇が起こります。5巻目でこんなに泣くとは思わなかった。1巻が大好きなんですが、これも良くて、甲乙つけがたいですね。
全竜王のエピソードを刊行していくとしたら、最後は一作目の主人公フェイワンの母親が出てきますね。読むのが怖い気もするけど是非読み -
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良かった…!!
月村先生×シャイノベルス大好きです。これの前に読んだ他社のが正直微妙だったので歓喜しました。スパダリ×健気受け。受けの司は接触恐怖症、恋愛〜性的な事が非常に苦手です。性に対し異常なまでに潔癖な母親に育てられ、高校時代の苦い経験で更にダメ押しされ、一生孤独であると諦観しています。絵本作家としても先細りでパッとせずバイトに励む日々。そんな折に現れたのが鷹揚で親切なスパダリ藤田でした。
月村先生の本は、いつも何気ないところで涙腺が緩みます。今回も我ながら意外な箇所でうるっときて、後半は鼻をすすりつつ読みました。膝枕のシーン良かったな…。
先生にしてはエロもやや多目。しかし、もう少し色々掘り下げて書い -
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可愛いふたり
話自体はどってことないが、ふたりがすっごく可愛かった。この作家さんの著書を何冊か読みましたが、登場人物が楽しいです。基本、出てくる人みんな善人でした。
不遜で口が悪いと思いきや、寂しがりで優しく、亡き母と暮らした神社をひとりで切り盛りしているイケメン宮司。恋人を追って北海道に移住してしまった兄との関係に思い悩むブラコン美少年大学生。ブラコンが友達に代役を頼まれ、女装して巫女の助勤をやったのがきっかけ。
ふたりのやりとりが面白かった。宮司の攻めが大学生の受けに「この性悪め」とよくつぶやくんですが、天然小悪魔である受けに参っちゃってのセリフなんですね〜、そのたびにメロメロになっていく攻めが可愛 -
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タマちゃん可愛い…!
亡き父の後妻に呪いをかけられた王と、召喚された勇者の異世界トリップ話。
王は表紙にあるまん丸のモフモフになってしまう呪いをかけられ、それを解くため秘密裏に魔術師に会いに行きます。その警護役に選ばれたのが召喚された受け。受けは自分の世界ではいらない子扱いだったため、誰かの役に立てるならばとすんなり引き受けます。
受けはタマちゃんが王である事は知りませんから、非常に優しく可愛がります。誠実に大事に扱われ、王は大感激。困ったことに王は夜のいっときだけ変化が解けてしまうため、自分は月の精だと誤魔化して受けとコミュニケーションをはかりました。そして健気で勇敢な受けにいつの間にかメロメロに…。
前半、1 -
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好みがわかれる?
お話にちょいちょいスピリチュアル系のエピソードが織り込まれています。
私はこういうのにあまり抵抗がないというより以前はまっていたので、世界を暴かれるような、内緒話が実は大声だったような感覚があり、照れくさく読みました。
なんかBLにこういうの、アウェイというか・・・自分でもよくわかりません。
そのせいでやや話に入り込みづらかったのは確かです。
こういうの嫌がる人はいるかもしれません。
けど話の流れは相変わらず秀逸で、普通に生きてきた普通の感覚の男性の意識が変わっていく様がおもしろくて、あと一冊分くらいは読みたかった。
ちょっと尻切れトンボかな。