あらすじ
東京で暮らしていたアパートが焼けた昭は、
故郷で父親と暮らしていた舟と、
ひとつ屋根の下で生活することになる。
父とこいつの関係は?
疑いは消えないのに、
相手は父親を好きだったとわかっているのに、
そのやさしさに、体温にひかれてしまう。
せつなくて、ちょっと悲しくて、
心がほっこり温まる大人の恋、
『胸にとげさすことばかり』完結!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
上下巻ともに何度も読んで何度も号泣してる。
雁須磨子さんの感情の描き方は自分にはすごくハマるけど、良い意味でかなり大雑把=おおらかだから分からない人にはちんぷんかんぷんかもしれない。
描きすぎないところが余白を生んで魅力に繋がってると自分は思うし、だからこその人気だと思う。
結局、どうだったんだろう。
父親と息子、父親が遺した同居人。ベクトルは全て片側通行だったのに。父親は息子を最期の最後まできにかけ、同居人はそんな父親を仄かに慕い、息子は同居人が気になって。後悔をしたなら早く解決に向けて動くべきだった。取り返しのつかなくなる前に。そんな事を考えた。
下巻は更に良い!!
分かり合えなかったこと、伝えなかったこと、伝えていればよかったこと、誰もが少しは抱えている棘のお話し。
昭さんの、悲劇のヒロインぶったりしないところ、舟くんの真っ直ぐな眼差し、本当に大好きです。
雁須磨子先生のじわじわと沁みる作風が大好き。
大好き
相変わらずの雁須磨子先生の作品。上下巻イイネ!
まあ、どちらかと言えば日夏父の物語ですよね。全篇にどっしりと横たわる父の影。何かが起こると父の影。生前に分かり合えなかった親子が、手遅れになったのちにそれぞれの思いを理解しはじめます。父は息子が遠く離れてから、息子は父が亡くなってから彼の足跡を辿ることになりました。その合間にラブが入ってきたな〜という感覚です。
大変面白かったです。先生の描くBL大好きです。基本的に悪い人がいなくて、ちょっと面白くて、ちょっと切ないかんじで、そして幸せな結末がたまらなくいい。
作風がかなり飄々とされているので軽いタッチに惑わされがちですが、いつも胸に沁みこむお話ばかりで、ホント大好きです。
Posted by ブクログ
上下巻一気読み。表紙の攻め、短髪して男前度あがったー!たまに可愛くない受けも辛い過去があっての物言いだと思うといとおしくなった。当て馬高校生のおかげで一気に面白くなりました。お父さんの後悔が伝わって良かったね…お父さんは死ぬまで許しを乞うチャンスもなかったのは気の毒かもだけど。