桑原水菜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
遺跡発掘師・西原無量シリーズ、7作目。
前作から続く前後編の後編。今回は海底遺跡の発掘。元寇で沈んだ沈没船が絡んだ歴史はもちろん、海底発掘の様子だったり、ラノベっぽい装丁ながら、知的好奇心が十分に満たされる作品です。元寇から始まり、豊臣秀吉の朝鮮出兵、江戸の藩政時代を経て今の現代へと、黄金の剣の数奇な運命の数々に歴史ロマンを感じずにはいられない。作り事だと思いながらも興奮してしまいました。本筋の方は、JKが本格的に登場するも、そんなに悪者という感じもなく、今作に限ってはあまり本筋を気にせずに歴史ミステリの方に集中できたのが良かったデス。その前の「悪路王」から前後作構成にしたのかな。文庫書下ろ -
購入済み
古代歴史ロマンと、意外な展開
岩手の平泉を舞台にした歴史ロマンとミステリーに引き込まれました。
世界遺産の地で、桓武天皇やら坂上田村麻呂やら阿弖流為やらの遺物を巡って謎の敵と戦う主人公達。
しまいには百済王だの台湾の政治家の陰謀だのまで絡んで一体誰が誰の敵なのか味方なのか、話がどんどん複雑になっていきます。
でも、最後に事件の真相に迫ったときは、あ、こう来たか、そうかそういうことかと納得させられます。
古代史と近代史、それに複雑な人間関係が織り交ぜられた緻密なミステリーです。
歴史好きでなくても楽しめますし、思わず歴史が好きになりそうです。