桑原水菜のレビュー一覧
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ネタバレ冒頭から忍ちゃんがカメケンをやめてびっくりしていたら、無量のライバル的キャラが出てくるし、忍ちゃんそっちにつくんかーい!とびっくりさせられるという。
無量を守るためだとは思うが(要は無量より優れた人を引っ張り込んで無量の価値を下げる)守りたい相手に誤解を招くやつだよ、それは。
とにかく、忍ちゃんの挙動に振り回された気がする。
初期はさておき、最近はずっと日本ネタだったのが気になっていたところ、日本に全振りする理由が「正式に」つけられた今回。
これで心置きなく日本で掘れるね無量。
今回は草薙剣に徳川家、太平洋戦争時の極秘作戦まで絡んで、時代も技術も錯綜して読み応えがあった。
敵というか妨害して -
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面白かった。
本書、角川文庫ではあるが、
角川文庫の中のキャラクター小説
所謂キャラ文庫と呼ばれるカテゴリーのもの
別に男子向き女子向きって最近は言うたらあかんかもだが
ラノベ的なのが一応若い男子ターゲットになっているのに対して
キャラ文庫は若い女子がターゲットになってるというような感じ。
さらっとみる限り、甘酸っぱいロマンスものとか、
後宮ものとか、花嫁ものが目立つ、そんなレーベルな印象が強い
書店でも、富士見Lとか角川ビーンズとかタイガとかと
同じ棚にならんでいる
古本屋でも普通の小説とは混ぜず、
ラノベのコーナーに配置されてることがおおい。
でまあ、この『ほうらいの海翡翠』も
そんな小学 -
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西原無量シリーズ、19作目。
発掘モノだから、結構古い時代の遺物に関連したものがテーマになることが多いけど、今回発掘する遺物は太平洋戦争終結間近のもの。今までと違ってすごく遠い出来事ではないため、歴史がより身近に感じられて感慨深かった。
前作の最後で何かと吹っ切れた様子の忍。まさか、今作で早々に退場劇を見せられるとは思いもしなかった。無量も危なっかしいけど、この人が一番危ない人だったわと再確認。結局、無量を助ける立ち位置であるのは変わらなさそうだけど、何かヤキモキしちゃう。新キャラの子は、最初身構えちゃったけど、意外と面白い存在になりそうかな。まぁ、本音を言えば、これからも無量と萌絵と忍の -
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マルロ・・・って何だろうと思っていたけど、
読み進めるうちに○呂だとわかった。
今回は話が複雑で、それぞれに歴史的な背景があって、
久々に面白かった。
セラミック、なかでもファインセラミックが興味深い。
航空機用エンジン部材にもなった製造技術は
軍事機密だったのだろうな、と想像できる。
ちなみにTOTOの歴史を覗いてみると、
○呂兵器部品を海軍の生産命令が下っているとある。
相良忍がカメケン辞めたと思ったら、
ソンジュが登場して、
その天才的な立体認知能力も面白い。
無量に匹敵する新しいキャラになるのかな。
って、忍はどうなっていくのかな・・・
あと引いてまう。 -
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ネタバレ無量が鬼の手で何かヤバいものを掘り当てて、それが盗み出されて、追いかけていたら脅されて、気づけば誰かが拘束されて……といういつものお約束の展開にはならなかった今回。
脅しと拘束はあったけど(そして、そのことに慣れきっている某キャラ)
今回の最初のキーアイテムを掘り当てたのは無量ではなかったし、全く盗み出される気配がないので、びっくりした。
状況の打破に関しても、相手から「何々を持って来い」と要求されるいつものスタイルではなく、相手の説をどう論破するかに焦点が当たっていて、証拠集めに奔走するという。
しかも、そのとき共闘するのが、まさかの無量のお父様。
無量視点で読むため、これまではお父様にはい -
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西原無量シリーズ、18作目。
青森が舞台と言えば、かの有名な偽書事件「東日流外三郡誌」。それを彷彿とさせるような謎の古文書・奥戸来文書が登場する。
今作は何といっても、無量と無量の父・藤枝教授が力を合わせて(?)偽書疑惑に挑んでいくのが見どころ。いや、本当に今作で藤枝教授に対する見方がガラッと変わったかも。彼なりの信念があっての行動であり、無量に対する態度なんだと思うと、今までの嫌な人物像が洗い流されていく感じ。無量も今回をきっかけに父親との向き合い方をちょっと考え直してくれると嬉しいな。まぁ、二人とも卑屈で面倒くさいところはさすが親子でよく似ていらっしゃるww
そして最後の忍と忍の父親との -
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積読こと2ヵ月、旅行のお供にして、ようやく読んだ。
うん、面白い。というか、持って行った本が、これと中公新書の『椿井文書』。偽書の話、2冊。
椿井文書の方は、きちんとした学者さんが書いている、椿井政隆という人が作った偽書や偽の家系図などの資料をについての考察。ここに、『東日流外三郡誌(つがるそとさんぐんし)』が、有名な偽書として名前があがっている!半端な読み方をする人間なので、両方途中で、齧ってみたら、リンクしていて、これが、面白い。
『西村文書』のトンデモさと、偽書を作る人の緻密な方法と、ラノベ特有の展開の速さと、学者さんの書く主観を交えないようにする文章と。
ラノベも学術系 -
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西原無量シリーズ、17作目。
鬼の手の力が復活して、素直にその力を受け入れられるようになった無量からは今までのような影は消え、実に楽しそう。その分、最初のGRMの引き抜き話にはどうしてもモヤっとしつつ、そのまま事件へと突入。
歴史ミステリの部分は今回も楽しめた。歴史ミステリと現代の事件を絡ませると、どうしても動機の部分が仰々しくなりがちで、今回も途中どうなるかなと思ったものの、結果的には違和感なく読むことができて面白かった。あー、やっぱりこのまま亀研で萌絵ちゃんや相良さんらと各地で事件に巻き込まれながらワイワイやっていてくれないかなー。