【感想・ネタバレ】遺跡発掘師は笑わない マルロの刀剣のレビュー

あらすじ

愛知県名古屋の繁華街大須にある寺院で、天才発掘師・西原無量たちは謎の陶製の巨大な筒を発見する。
名古屋大空襲時の不発弾の可能性があり、現場は一時騒然とするも、調査の結果、陶管の中身は刀剣であることが判明する。
胸をなで下ろしつつも、その刀剣に首をかしげる無量たちだったが、その後しばらくして陶管の所有権を主張する「板垣辰五郎」なる人物から連絡が入る。
不審な男の主張に疑念を深める無量たち。そこへ「板垣少佐は所有者じゃない。嘘をついている」と告げる別人からの電話が舞い込んだ。
謎の陶管とそれをめぐる人々に違和感を抱いた無量たちは、名古屋で出会った作業員の韓国人・ソンジュと陶管の調査をすることに。
しかし、そんな矢先、陶管を保管している作業所に、陶管を持ち去ろうと試みる侵入者が現れる。
出くわした作業員を見て侵入者は逃げ出し、陶管は無事であったが、目撃者によると侵入者は軍服を着ており、逃げ出すと煙のように消えてしまったというのだ。
謎の刀剣とそれを追う亡霊、そしてそれを狙う者たちの影。
いったいこの陶管に封印された刀剣に、何があるというのか――。
大人気発掘ミステリシリーズ第19弾は愛知編!

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Posted by ブクログ

名古屋で発掘された戦争遺跡が思わぬ真実を導いていく過程が面白かった。新しい登場人物、ソンジュの存在が無量に影響を与えていくことになりそうで楽しみ。【記憶は風化する。だが遺構や遺物は雄弁で、そこで起きたことを無かったことにはさせない】など、考えさせられる言葉が多かった。

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2024年08月07日

Posted by ブクログ

マルロ・・・って何だろうと思っていたけど、
読み進めるうちに○呂だとわかった。
今回は話が複雑で、それぞれに歴史的な背景があって、
久々に面白かった。
セラミック、なかでもファインセラミックが興味深い。
航空機用エンジン部材にもなった製造技術は
軍事機密だったのだろうな、と想像できる。

ちなみにTOTOの歴史を覗いてみると、
○呂兵器部品を海軍の生産命令が下っているとある。

相良忍がカメケン辞めたと思ったら、
ソンジュが登場して、
その天才的な立体認知能力も面白い。
無量に匹敵する新しいキャラになるのかな。
って、忍はどうなっていくのかな・・・
あと引いてまう。

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2024年09月24日

Posted by ブクログ

新たな登場人物がかわいらしい。萌絵ちゃんがしっかりしてきて、大変好ましい
まだまだ続く予感と、戦争遺跡など勉強になることが多く、引き続き読んでいきたいものです。

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2024年08月04日

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