桑原水菜のレビュー一覧

  • 赤の神紋 第四章―Your Boundless Road―

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     望んでないのに、どんどん榛原との距離が近づいていく響生。
     かわいそう。
     でも響生って絶対Mだよね……。
     ってことは、ケイってS?
     ……あんまり自覚のない天然ドSなのか……。
     榛原は絶対にドSだったはずですが……実は、ドMじゃないかという気がふつふつと沸いてきた。

     どうする気なんだろう……響生……。

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    2011年10月15日
  • 赤の神紋 第三章―Through the Thorn Gate―

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     悪魔がいるけど……何となく、榛原憂月の弱さが何となく透けて見える気がするのは気のせいかな?
     それにしても、一生懸命に無邪気なケイが好きです。
     けど、その無邪気さがときに罪になるんだなぁ……って、思う。
     それにしても、カリスマって羨ましい……。
     いや、実際、そんなものはないのかもしれないけど。
     でもやっぱり僕は、響生の味方です。

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    2011年10月15日
  • 赤の神紋 第二章―Heavenward Ladder―

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     あぁ、引っかきまわされてるね……。
     かわいそうな響生……。
     ぁたしは相当、響生に対して同情的です。
     もう、正直になれよっ!! 演じるな、って言えよっ!!
     って、イライラするのに、いえない響生の気持ちもわかる。

     大人は複雑なんだ。

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    2011年10月15日
  • 赤の神紋

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     なんていうか……これほどまでに、私のM的な快感を引き出す話はないと思う。
     結構ね。
     どうなるのかよくわからない二人の話が永遠と続いていて……両思いのはずなのになかなかお互いに言い出せなくて、すれ違って、決定打がなくて……という、じれったさ、が快感(黙れ)
     何でケイが戻ってきたのか、というところをケイ自身は、きっとわかってなくて……。
     でも、読んでる人間には、そんなの決まってるじゃねぇかっ!! と、つっこんでるのにくっつかない……。
     くっつかないのに、イライラするから、さっさとくっついて欲しいのに、くっついてくれなくて、次の巻に手を出す……というような悪循環に陥るんです。
     でも、そ

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    2011年10月15日
  • 炎の蜃気楼3 硝子の子守歌

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     仙台市で、建築物が一瞬のうちに倒壊する事件が続発する。直江の連絡で突然、東京駅に呼び出された高耶は、綾子と共に仙台まで調査に向かうことになった。
     仙台では、活発化する最上義光軍の怨霊に対抗するために、伊達政宗が復活し、激しい《闇戦国》を繰り広げていた。
     そんな仙台に滞在中、一向に力を復活させようとしない高耶は、仙台に滞在中、力を復活させるための特訓を行うこととなった。

     一方、政宗と同盟を結ぼうとする高坂弾正。
     事件の影に見え隠れする狐の霊を操る女……。
     そんな巨大な陰謀が渦巻く仙台。

     そしてそこにはもう一つ。
     高耶の自分を捨てて出ていった母親がいたのだった。

     ゆっくり話

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    2018年02月01日
  • シュバルツ・ヘルツ ―黒い心臓― 3 アリアドネの糸車

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     心臓移植を受けた奏は、その移植手術を受けた直後から、相次ぐ事件に見舞われる。そして、その度に不思議な力を見せて奏を守ってくれたアイザックと、そして彼の仲間だというジュード。
     奏は、自分の命を狙っているはずのケヴァンから聞かされた一言に、移植コーディネーターだという彼らの正体に不審を抱き始める。そんな時、移植手術の際に自分を担当していたコーディネーター・ヘルマンの死を知り、動揺する。
     騎士のように奏を見守ってくれているアイザックだが、時折見せるアイザックらしからぬ理由のわからない激情に奏の疑問は募る一方。
     そんな折、奏の夢へ、金髪に青い瞳をした不思議な少年が現れた。
     その少年は自らのこ

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    2018年02月05日
  • シュバルツ・ヘルツ ―黒い心臓― 2 ワルキューレの雪騎行

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     心臓移植を受けた少年・嘉手納奏は移植手術を受けた後から、命を狙われ、心臓の元の持ち主を意識するようになる。
     心臓の記憶から、微かに蘇るドナーの記憶に戸惑いながらも、受け入れて行く奏。
     しかし、その奏の前に、奏の心臓を殺そうとした転校生になりすました神楽崎が再び現れた。そして、奏を守ってくれている移植コーディネーターのアイザックについて、思いがけないことを告げた。
    「アイザック・フォン・ヴァルトミュラー。そんな人間が本当に存在するのか?」
     神楽崎が言ったその言葉が、まるきり嘘だとも思えなくて、奏の中にアイザックに対しても、小さな疑惑の芽が育ちはじめる。
     そんな中、折から降り始めた雪は止

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    2011年10月15日
  • シュバルツ・ヘルツ ―黒い心臓― 1

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     中学生の嘉手納奏は、覚醒すると湖の中にいた。
     自分が誰かもわからないまま、寒さに凍えながら、ただ必死に湖からはい出した。
     そんな奏の元に、美しい女の人が手を差し伸べる。奏はその女の人に連れられ、暖かい部屋と食事を用意してもらうが、すぐに「追手」と言われる男たちが、その家に現れる。奏を助けてくれたウルテアという女の人は、奏を救ってくれようとするが、植物が押し寄せてきたり、水が襲いかかってきたり、と普通ではありえないことが起こり、結局奏は、ウルテアと二人、再び湖へと飲みこまれてしまう。
     再び奏が目を覚ますと、そこは湖畔の病院で、アイザックと名乗る若い男が奏の傍にいた。そこで初めて、奏は自分

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    2018年01月31日
  • 赤の神紋 第七章―Dark Angel Appearance―

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     ケイの禁断の過去はそんなに、許されざるものなんだろうか……?
     とか、思ってしまった僕は。
     恐らく、一般的な価値観から大分ずれてる。

     そんな恐ろしいまでの執着さえも超えてしまうほど、ダメな事……?

     いや、ほら。
     倫理的・生物学的には間違ってるのはわかるけど。

     何か事情があったのかもしれないし。
     もう、片方は死んでしまってるのだから、過去のことなんだし。
     その咎から、不幸な存在が生まれたわけでもないんだし。
     人間誰しも間違いは起こすし。
     相手がいないんだから、もう、二度と間違えは起こしようがないのだから。

     いいんじゃね?

     って、思う僕は駄目なんでしょうか……?(

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    2011年10月15日
  • 赤の神紋 第八章―Blue Ray Arrow―

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     鬱になるってわかってるのに、ついつい読んでしまう。
     個人的には、鬱っぽくなってる時に読むのはお勧めしないシリーズです(苦笑)

     前作を読んだのが、随分前で、本を開いたら、いきなり響生さんが大暴走! してて、かなりびっくりしたんですが……。
     その暴走が、響生さんにいい方向の何かを渡しそうで、その点だけはほっとしました。
     いえ、全然、何にも動き出せてはいないんですが。

     それにしても、相変わらず、食えない奴と、煮え切らない奴のオンパレードで。
     この本は一体なんなのか、教えて欲しい……と、思います。
     登場人物の行動にはそれぞれちゃんと、作者さんの頭の中では、意味があって動いてくれてる

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    2011年10月14日
  • 赤の神紋 第十四章 ―Divine Red―

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    『メデュウサ』対決は後半戦に突入。
     昏倒した榛原は意識不明に陥っていた。
     藤崎は舞台上のケイに、かつて藤崎を追い詰めた榛原の姿を見出して、舞台崩壊を予言する。
     戦慄する連城の前で、だが、全能感に酔うケイは着々と破局への道筋を辿っていた。
     そしてついに最強の<共演者殺し>が牙を剥いた。

     共演者は次々と餌食になり、降板を申し出るものさえも出た。
     そんな中、響生は驕り昂ったケイを連れて、榛原の稽古場へと二人きりで籠る。


     あらすじはそんな感じなんですが……。
     個人的には、「終わってしまった……」という感慨の方が大きくて、もう呆然としてしまった(苦笑)
     この人たちの逡巡に付き合う

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    2011年10月14日
  • 赤の神紋 第十三章 ―Angelos Glow―

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    『赤の神紋』のオーギュスト役を賭けた十日限りの舞台『メデュウサ』の幕が開いた。
     先方はケイ。
     けれど、ケイのハミルは悪意さえも感じさせる出来映えで、常識を超えたケイの演技。
     そして初日の夜の部・後攻になったのはワタル。
     ワタルは榛原憂月が想像した「完璧なハミル」を体現してみせた。

     響生も榛原もそれぞれ舞台に呑み込まれて行こうとするケイをそれぞれがそれぞれの方法で守ろうとするが、ケイの演技は見た人をも、熱狂的な崇拝者とするか、あるいは嫌悪感を抱かせるか、の二択で。
     次第に共演者も含めて、恐怖へと巻き込んで行く事になる……。

     そして、響生はケイを守るために、榛原の胸に刻印された十

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    2011年10月14日
  • 赤の神紋 第十二章―Zodiac Eater―

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     天才演出家・榛原憂月との確執で役者生命を絶たれた藤崎晃一が、ケイの指導役として、榛原憂月に闘いを挑んで来た。
     前日、ケイをオーギュストから外した後だっただけに驚愕を隠せない。
     ケイにかつての藤崎の姿を重ねる榛原は勝負の行方を感キャックに委ね、ワタルとケイ、オーギュスト役の最終決定権を争う事になった。
     ケイに向かって「自分を倒せ」と言った榛原の真意は……?
     ヒートアップするケイとワタルの舞台決戦の行方は!?

     という感じの物語です。

     どんどん物語はあんまりいい方向に進んでないような気がして、ちょっぴり辛いターンです。

     この巻では結局、ケイが響生に遺言めいた言葉を残すところで終

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    2011年10月14日
  • シュバルツ・ヘルツ ―黒い心臓― 4 シヴァの踊る森

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    ネタバレ

    「アイザック・フォン・ヴァルトミュラーという名の職員はいない」。
     亡きヘルマンからのメールを受け取った奏。
     そのことが原因で、奏はアイザックに対して、疑いを持つ……。

     その頃またアイザックも自らの使命に決着をつけようとしていた。

     土地神の加護を受けるため、大口真神の宿る御岳に登った二人に襲いかかる新たな刺客ギド。
     ギドに襲われ、断崖から滑り落ちた奏を助けたのはケヴァンで、ケヴァンの口から「地図にない国」と黒い心臓の謎がいよいよ明らかになる……。

     というような話。

     ネタバレしないと、何も書けなくなってしまうので、ざくざくばらすと。

     結局のところ、奏を殺そうとしてたはずの

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    2018年02月05日
  • 赤の神紋 第十一章―Forbidden Bridge―

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    ネタバレ

     なんだか勝手にちょっと丸くなった響生とケイの話。
     藁をもすがるような思いで、かつてハミルを演じ、その後、舞台を遠ざかった藤崎晃一に会うことを提案する。

     というのが今回のメインのところ。
     藤崎晃一には、藤崎晃一なりの考えがあって、それが榛原と合わなくて結局ああいうことになってしまったんだな、というようなところが明かされました。


     相変わらずケイに付けられる稽古は半端じゃなくて、これは一体大丈夫なのか……?
     と思わないこともないですが、まぁ、小説だからね、となんとか納得しているような状況(苦笑)

     今回の巻の見どころは、何となく落ち着いてしまったケイと響生の関係。
     響生が内面の

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    2011年10月14日
  • 赤の神紋 第十章―Double Tempest―

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     最後にワタルにもう一度帆津羅のセリフを言ってもらうところから始まったこの巻。
     結局、響生がどんな判断を下したのか、は謎のまま物語は中盤まで進みます。

     この巻の見どころは、ワタルが演じる帆津羅を見た響生がケイとワタル、どちらを選んだのか、ということと。
     ケイとワタルの舞台での直接対決。

     響生は「言葉を天に上げられる」という基準で結局は選んだのですが、一方の榛原は「それはまやかしだ」と言う。

     本当、この物語はそのまま通せばすっとするところを、素直に通さないんですよね。
     あぁ、またひっくり返されたー! ってなる。

     ものすごくフラストレーションがたまる!
     でも、だからこそ面白

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    2011年10月14日
  • 赤の神紋 第九章―Overnight Aria―

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     久々に読んだので、一瞬、話の入り口がわからなくなったけど、相変わらずしんどい話でした。
     どっちもが優柔不断すぎて、ちーっとも前に進まないです。

     今回の見どころは、ついにケイが響生に対して、告白するシーン。
    「オーギュストを演じ終わったら……」と響生に乞うシーンに響生はまさかケイからそんなことを言われると思わなくて、あっけにとられる。
     ケイだって響生に嫉妬するんだというのが前面にようやく現れて、少し前進……かと思いきやそうはいかない。

     せっかくケイが響生に「抱いてくれ」って言ったのに、響生は「それじゃダメなんだ」って泣くし。
     もう、一体全体、何がしたいのか! と、怒りたくなってし

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    2011年10月14日
  • 炎の蜃気楼 邂逅編 真皓き残響1 夜叉誕生(下)

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    邂逅編1巻下巻です。
    景虎様が何を思って夜叉衆になったか、どうして怨霊を調伏しているのか描かれています。
    ただ正義や秩序のためではなく、歴史の敗者として苦しみながら夜叉衆になった景虎様。
    ミラージュ本編では、最初から夜叉衆だったという事実しか書かれていなかったので、こういうバックボーンだったのかーと読んでいていろいろ考えさせられました。
    とうとう直江さんも登場しましたが…性格悪い。この武将らしいひとがどうやってあの変態性を身につけていったか気になります…。それでもやっぱり直江さんだなあ、となんだか納得。
    最後のシーンは本編で回想されていたあのシーン。
    ここからふたりの400年にわたる物語が始ま

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    2011年10月12日
  • 炎の蜃気楼 邂逅編 真皓き残響1 夜叉誕生(上)

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    炎の蜃気楼邂逅編第一巻です。
    景虎様が亡くなってから怨霊になり、夜叉衆として目覚めるまでのお話。
    本編では影が薄い色部さんがいい感じにでばってます。
    なんだかとってもすいすい読める…。
    なんでかなーとおもってたら、直江さんの自問自答のぐるぐるがないからだと気づきました。
    ひとつの時代物小説としても面白く読めます。
    下巻では直江さんが登場するのかな?

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    2011年10月12日
  • 炎の蜃気楼

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    中学生の時に読んで以来、大はまりしました。

    リアルタイムで全シリーズ読みつづけ、本編完結の時には号泣通り越して呆然…しばらく何も手につかず。
    寺社仏閣好きも歴史好きもオカルト好きも、全部この小説から始まったと言っても過言ではない。私の原点と言ってもいいシリーズ。

    ただまぁ、読む人を選ぶなぁというところで★は4つ。

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    2011年10月06日