桑原水菜のレビュー一覧
-
炎の蜃気楼 昭和編01 夜啼鳥ブルース
- カート
-
試し読み
-
Posted by ブクログ
ネタバレ遂に最終巻。
戦国モノかと思いきやBLが強くなってきて
途中で投げ出したこのシリーズだが、完結したと聞いてここまで読んできた。
最終巻まで読めて、良かったと思う。
良いラストだった。
以下ネタバレあり。
けしてハッピーエンドとは言えない。
最後まで逆転劇を期待しつつも、どこかで無いとはわかっていた。
だが、高耶が死んでしまったとき、とても辛かった。
高耶としての人生も、景虎としての人生もここで終わってしまう。
二度と輪廻は巡らない。
約束を守れないという高耶。直江を残して行ってしまう。
それを看取った直江がどういった行動をとるのかと不安になったが
自暴自棄に陥ることはなかった。
穏やかに受け止めて、覚悟をしていた。
換生し続けて、この星が滅ぶまで生きる。
最後の命が尽きる瞬間、私はあなたに表明するだろう。
私の愛は永遠だったと。
この言葉はずしりと重かった。
この先の直江の気が遠くなるような年月を
千秋が、もう宿体も変わって千秋ではないのだが、彼が
彼らしい軽口を叩きつつも、共に歩いてくれることが一筋の光のように感じた。
この先、直江と千秋が高耶の桜を見上げることがあるのかもしれない。
あとがきにあった、
本を開けばいつでも会えるところが現実世界とは違うところで
本に記された文字は変わらないが
そこに書かれてある内容は読み手によって変わってくる。
というのは本当にそうだし、
「この物語はこれで全て読み手である皆さんのものになりました」
という言葉が、本当に終わってしまったのだなという感慨や
寂しさや、様々な気持ちを喚起した。
賛否両論なのかもしれないが、自分は
単純なハッピーエンドではなく期待した永遠ではなかったが
非業の死や恨み、霊と現代の人間、そうしたことに
一定の答えを見つけた納得のラストだったと思う。 -
炎の蜃気楼 昭和編02 揚羽蝶ブルース
- カート
-
試し読み
-
Posted by ブクログ
ネタバレ高耶派の自分としては、譲と同じ気持ちで、
景虎の任務のせいで高耶本人の人生が滅茶苦茶になっていくのが居た堪れない。
甘いとか覚悟が足りないとか千秋は言うけれど、
出席日数くらい高耶の分も催眠暗示でどうにかしてやれよと当時激しく思った。
単なるまやかしで譲の自己満足に過ぎないとしても、
せめて修学旅行くらい一緒に行きたいという気持ちは理解出来る。
にも関わらず、修学旅行中に事件が起きてしまい…譲も気の毒である。
千秋との掛け合いが多少救い。
自分は広島には行ったことがなく、修学旅行も長崎だったのだが
いつか行ってみたいなとこれを読んで思った。
また、昨今毛利氏について多少学んでいたところだったので
毛利や小早川などが出てくるところは興味深かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ景虎と晴家の組み合わせはとても好き。
ことここに至ってはねーさんだけが高耶 の救いな気もする。
人の記憶はあやふやなもので、自分の記憶が真実なのかは非常に危うい。
200年もの間ともなれば、実際に危ういだろうし、そう疑ってしまう気持ち、
それでも信じたい気持ちも理解出来る。
晴家の過去について明かされ、思い出に振り回されつつも
毅然と判断し立ち向かう彼女が恰好良いなと思う。
そしてまた、とてもキュートだとも思う。
いつか彼女の想いが報われる時が来ると良い。
それと、思い人とは違うときっちり言ってあげる荒木村重も真摯で良い。
七松辺りに住んでいたことがあったのだが、何も知らなかったので
史実については色々と驚くものがあった。