感情タグBEST3
Posted by ブクログ
表紙がとても…匂わせる感じですが、実際SFとオビに書いてあるにも関わらず、耽美小説コーナーにおいてありましたが、れっきとしたSF…?小説です。上では喫茶店のマスターをしているジェイクが、下巻では……。
おすすめです。
Posted by ブクログ
激しい嵐の中を潜り抜けてようやく安息の地に辿り着いたような…。やられたよ、いろいろと。恐れ入りました。
なんだろう、この……よかったね、これからも大変だろうけど、ほんとうによかったね、って。終わったけれど続きが気になるこの感じとか。思いだしたら泣きそうだ。
人間は人間であることの上に胡坐をかいてちゃいけないんだ。己の醜さを映す鏡に袋をかぶせちゃいけないんだ。物語の中だけじゃない、現実に人間たちには見つめなおさなきゃいけないものがたくさんあるんだ。
いつか、もう一度読もうかな(明日返却日)。
20080930〜20081003
Posted by ブクログ
フォンがただの独裁ではないことにほっとした。
フォンの行動は極端だったかもしれないが、イルゲネスの住人を想ってのことだった。
ストーリー後のフォンが幸せに余生を送ることができたらいいと思った。
そこはかとないBLの香りも好きだった。
20世紀最大の独裁者は独.逸の方なのかと思った。
Posted by ブクログ
物語が場面ごとの切り貼りのような感じがします。でもストーリーは面白く、フォン、レイ、アンジュやジェイクなど登場人物がとても素敵でした。特に、フォンとジェイクの友情には感動です。
Posted by ブクログ
上巻はぎこちなかったが、下巻になって本来の桑原先生らしさが出てきたってかどんどん面白くなってきた。
フォンとジェイクの過去の話とかも、もっと読みたいなぁ。
Posted by ブクログ
「イルゲネス」下巻。
「人造体(非天然体)に市民権を与える」――――前巻でフォンの口から語られた真意。しかし、その手法はイルゲネス全域を混乱の坩堝とせしめる苛烈なものであった。この混乱は島内に止まらず、ついには島外の国家連合が介入の動きを見せる事態となる。フォン、ジェイク、レイ、アンジェ・・・「天然体(ナチュラル)」と「非天然体(アンナチュラル)」・・・それぞれの立場による信念と葛藤の行き着く先、そして"Genetic-Sodom" イルゲネスが辿る結末とは――――。
テキストもシナリオ構成も特に悪い印象はなかったのだが、特に良かった印象もなく、最初(上巻)から最後(下巻)までフラットに読み通すこととなってしまった。揺さぶられるはずの部分を悉く外してしまったのか、どうも自分に合った作品ではなかったようだ。
Posted by ブクログ
下巻に入る直前頃から絡み合う各々の思惑がおもしろく、最後は綺麗にまとまっていてよかった。
こういった場合には全てを操った天才的ポジションであるフォンが死んでおしまい、という展開のものが多い気がして、心配していたが、救いがある温かい展開だったので、嬉しかった。
フォンもお咎めなしではすまないだろうが、彼も被害者・功労者ではあるのだし、私としてはとにかく、一方的にフォンが糾弾されて終わるのではなく、ジェイクがこれからもそばにいてくれて彼なりの幸せな未来を掴めそうなのがほっとする。
漫画版を先に読んだので、情が移ったゆえの感想かもしれないが……。
相変わらずジェイクが最後までかっこいいし、いいところを持っていくので、やはりレイよりも主人公らしく見えてしまうが、作中の立ち位置的には確かにレイが主人公らしい役割をしているし、ちょっと不思議な感じはした。
しかし、下巻はおもしろく読めた。