越前敏弥のレビュー一覧

  • 天使と嘘 上

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    ネタバレ

    ――


     真実ではない。それだけ。
     けれど真実が常に自分の手の中にあるなんて
     そんな恐ろしい人生を送ってきたのかい? 君は。




     軽い気持ちで読み進めてたら思った以上にはまった。

     ひとつのセンセーショナルな殺人事件を軸に、臨床心理士サイラス・ヘイヴンと、養護施設で暮らす“嘘を見抜ける少女”イーヴィ・コーマックの視点から犯罪を描くのだけれど、主要なテーマはどちらかというとこのふたりの不器用な? うーん、言葉選びが難しいけれど不具合な? 関係の生成の過程にある。というか事件よりそっちに夢中。
     主題の殺人事件よりももっとセンセーショナルな過去を抱えるティーンエージャーであるイーヴィ

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    2021年07月10日
  • 災厄の街〔新訳版〕

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    クィンの長編で新訳版。読み易く古さを感じさせ無いストーリー。映画化もされており犯人の目星がつきやすい。

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    2021年03月14日
  • オリジン 下

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    ラングドンシリーズ第五弾です。いつも結末には驚かされますが、今回もまさかの犯人でした。
    上巻から引っ張って引っ張ったあの内容は、解説を読むと学者もそれなりに納得させられたようです。(可能不可能は別として。)
    なんだかこれまで以上に平和に、優しく終わった気がします。
    面白かったけど、このシリーズもさすがにもう終わりかなと思うと寂しいです。

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    2021年02月28日
  • オリジン 中

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    上巻からある女性の行動に違和感を感じるんですが、下でこの人が黒幕関係じゃなかったらとんだうっかりちゃんだと思います。

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    2021年02月18日
  • ロスト・シンボル(上)

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    テレビでダヴィンチ・コードの再放送を見てしまい、つい読み始めてしまった。

    やはり上巻は説明パートですね。
    じれったくてハラハラして、続きがきになるところです。
    もはやラングドンは脳内でトムハンクス氏に実写化されますね笑

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    2021年02月06日
  • 大統領失踪 下

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    かつてない規模のサイバーテロが準備を終え、攻撃開始の時刻を待つばかりだという。姿を隠した大統領ダンカンは対策班を動かし、同盟国の力も借り、仕込まれたウィルスの始動を止めようとする。だが犯行が予告された当日未明、ロサンゼルスの複数の施設で爆発が起きた。これは一連のテロの幕開けにすぎないのか、そしてホワイトハウスに潜む裏切り者とは?

    後半は、ウィルス始動の阻止と、謎の暗殺者、そして裏切り者探しと、緊張感がマックスになるはず、だったのだが。上巻のアクションがよかっただけに、やや期待外れでした。

    これで、アメリカ大統領関連ミステリの読書はひとまず終了。本当はもう一冊あるのだが、どうしようかな。

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    2021年01月30日
  • 天使と悪魔(上)

    ネタバレ 購入済み

    コンクラーベの日に失踪した四人の枢機卿、盗まれた反物質、起きるはずのない事件の裏で報復を目論む謎の集団イルミナティ。イルミナティをかたる犯人は真に昔から続く組織の者なのか、内通者は誰なのか、なぜ反物質は盗まれたのか。
    読みやすいけど、反物質の話が理解しきれない。ディラックとかの話に近いのかなぁと思いつつ、とりあえず今はポロックの例えが分かったのでよしということで。

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    2021年01月24日
  • 真っ白な嘘

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    ひとつひとつのお話が短いので、外出時の待ち時間などに読めます。はっとする最後のページもありました。ストーリー展開がお話によって違うので、それぞれの雰囲気を楽しめました。

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    2021年01月19日
  • インフェルノ(下)

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    このシリーズはだんだんワンパターン化してきてて、
    ほかのシリーズと混ざってしまう。
    今回もそれなりに面白かったが、
    ワクワク感は減退。

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    2020年11月03日
  • ロスト・シンボル(上)

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    宗教象徴学者のロバート・ラングドンさんシリーズ。
    今回はアメリカの首都ワシントンに隠された秘密とフリーメイソンのお話みたい。
    シリーズとしては『天使と悪魔』『ダヴィンチ・コード』に続く第三弾なんだけど、映画化はされていない。なぜだ?

    今までどおり知的好奇心を刺激してくれるのは間違いないけれど、小説としては場面転換が多すぎて落ち着かない。
    和訳の問題もあるのか、この巻に出てくる日系のオバさんが嫌な感じだし、今のところは『ダヴィンチ・コード』の舞台をアメリカに変えて焼き直したような感じ。
    これから面白くなるのかな?

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    2020年10月30日
  • ロスト・シンボル(中)

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    クライマックスかの様な盛り上がりを見せる。
    謎を解けば謎が出てくる。いつも通りラングドンは知識を披露する場面で、本当に輝きを放つ。

    数時間のうちに目まぐるしく展開する物語。
    細かく場面分けされ、同時進行で人物ごとの視点が描かれる。ワシントンの中心地について、もう少し知識があれば、もっとおもしろく読めるだろう。

    サトウ、マラーク、ベラミー、ソロモン兄妹。
    誰が敵で、誰が味方なのか。
    答えに辿り着くのは誰か。
    答えを出すことは果たして、人類にとって何を意味するのか。

    『ロスト・シンボル』
    タイトルが示すものとは一体......

    下巻へ進む。

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    2020年10月09日
  • ストーリー

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    もちろん、これを読んだからといってストーリーテラーの才能が開花するわけではない。でも、文章を書く仕事をしていると、なんでもいいからもっといいものが書けるようになりたくて、こういう本にも放浪したくなる。で、最後に、簡単じゃないねってことに気がつく。

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    2020年09月14日
  • 災厄の街〔新訳版〕

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    ・厄災の家がライツヴィルという田舎町に広がるミステリー。

    ・女性記者ロバータが隠しているものは何?
    ローラが隠しているものは何?って思いながら読んだ。
    ・ジムの証拠が揃いすぎてる気がしたが。それは。

    ・498pあるけど400pすぎてもいったいだれが犯人なのか不明だった。
    ・時々参加している朝カフェ読書会でよんで紹介したら、懐かしい!!といわれた。有名なのね。でも新訳と旧訳では違うところあり、旧訳読んだ人はちょっと混乱するかもって解説あり。
    ・ミステリー苦手かなって思ってたけど、楽しく読めた。
    ・作者が作中に同名でててくるとことか。町の人の噂好きというかミーハーで流されやすいとことかみてて

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    2020年08月16日
  • ダ・ヴィンチ・コード(中)

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    ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」のウンチクが面白い。いろいろ解釈の余地がある絵なのか。巻頭の写真をまじまじと観察してしまった。しかしこういったウンチクはどのくらい信憑性があるのか……と気になってちょっと検索してしまったが、真偽を気にすると興ざめしてしまうのに気付いた。あまり気にせずに楽しんだ方が良い。さて、黒幕は誰なのか。下巻に続く。

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    2023年01月14日
  • ストーリー

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    ネタバレ

    物語の創作を目指す人にはとても良い本だと思う。
    脚本を書くための理論を丁寧に解説してくれてるし、何より実例があるのでイメージしやすい。
    (ルールではなく原則、公式ではなく普遍的な型、紋切り型でなく元型が論じられているとのこと)
    ただ、私は映画ファンというわけでもなく、作品も知らないものが多くてピンと来ないところも多かったが。
    海外ドラマで、構成や展開がぐいぐい引き込まれるものが多いなと感じてるけど、やっぱりこういった理論をベースに練りに練った脚本なんだろうな。やっぱりどんなものでも理論って大切。まぁ、それだけでもダメなんだけど。
    人の数だけ人生があるように、映画の数だけストーリーがあるはずでは

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    2020年07月25日
  • 災厄の街〔新訳版〕

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    bookmarkの書評で新訳がおすすめとあったので購入。
    名作の新訳ということで期待して読んだけれど…
    これは2度目の方が楽しめるかもしれない。一度目はは物語がどの方向に向いているのか最後までわからないので退屈に感じる部分もある。

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    2020年06月25日
  • 天使と悪魔(中)

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    こ、これは…!
    もしや『ダ・ヴィンチ・コード』の方がおもしろいんじゃないのか?
    フィボナッチ数列を使ったりして暗号を解いていくのは興奮したんだけどな…。

    記録保管所のシーンはとてもスリルがあったし、四大元素(土・空気・火・水)のアンビグラムなどもよくできているのだけれども、ページを捲る手はなかなか進まなかった。

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    2020年06月01日
  • 天使と悪魔(上)

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    「イルミナティ」と呼ばれる秘密結社によって、反物質のサンプルが盗まれた。
    爆発すれば、ヴァチカンは崩壊してしまう。
    そして、教皇の選挙会(コンクラーベ)が始まらんとするまさにそのとき、暗殺者(ハサシン)は教皇の有力候補(プレフェリーティ)を1時間に1人ずつ殺していくことを告げた。
    ラングドンとヴィットリアはヴァチカンに隠された反物質を見つけ出すことができるのか

    「宗教」(=天使)と「科学」(=悪魔)はどちらがより真理に近いのか?

    『ダ・ヴィンチ・コード』に続くロバート・ラングドンシリーズの第1弾!

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    2020年06月01日
  • 災厄の街〔新訳版〕

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    ライツヴィルの民衆の怒りが中盤恐ろしい敵としてヘイト家へ襲いかかってくる。真相で明らかにされた、この町の住人から侮辱を受けることを心底恐れ重婚の事実を妻ノーラに告げたら自殺しかねないと考え、そのことを告げられない夫ジムから伺い知れるように、ライツヴィルという田舎の町が第2の主役になっている。
    ただ、ここまでライツヴィルを描いていても、重婚を知らせられないがでも妻から金の無心はできる夫というのが理解できない。金を無心することは重婚を知らせることより罪が軽いのか? この部分は本編の真相の根幹をなす部分で、ここがなんだか納得いかないため、ラストの推理の部分も一気に疑問が氷解した、ということにはならな

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    2020年03月07日
  • インフェルノ(下)

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    ダンテの「神曲」地獄(インフェルノ)が題材。このシリーズ特有の美しい外国の建物のイメージ描写に浸り、免疫学など最新科学に好奇心が刺激されるのは楽しい。
    ただ、本作はちょいと仕掛けを作りすぎ感。サブキャラの変わり様が鼻に付きもやもやしてしまう箇所も。終わり方は好きだけど。

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    2020年01月25日