越前敏弥のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ラングドンシリーズ。インフェルノ(地獄)上巻。
舞台はイタリア。今回も例に漏れず、とんでもない冒険に足を踏み入れたラングドン。最初からハラハラはする展開。物語はダンテの叙事詩『神曲』が軸になっているようだ。神曲についてのことなんて全く知らないが、楽しく読ませてもらっている。
以下、ネタバレ有り(備忘録)。
記憶を失ったラングドン。訳も分からずに政府、大機構と呼ばれる闇組織から追われることに。ラングドンは懐にダンテの神曲に纏わる物を持っていた。それが何を意味するのだろうか。
人口増加に言及する人物。黒死病。ダンテの書いた神曲のストーリー。
ラングドンが失った記憶が明らかになっていく。
WH -
Posted by ブクログ
旧訳を読んだのはずいぶん前のことで、「後ろを見るな」がどうしても記憶に残ってしまっているが、そのほかは、全くの初読と変わらない状態。
謎の提示や不安感の盛り上げ方、そしてラストのサゲと、作り方が巧いなあというのが率直な印象。「闇の女」や「真っ白な嘘」、少し違うが「危ないやつら」がそんな感じ。
「背後から声が」や「キャスリーン、おまえの喉をもう一度」は、メロドラマチックではあるが、夢破れた男の悲哀を上手く描いている。
法律や通常の世界では対処できない、危険で嫌なヤツをどうすれば良いのか、「笑う肉屋」では本格ミステリー風に、「むきにくい小さな林檎」では犯罪小説風に描かれる。
いろ -
Posted by ブクログ
感想は上下あわせてのものです。
スケート選手として将来を期待されていた少女が殺された事件。臨床心理士である主人公が嘘を見抜くことができる少女イーヴィとともに事件を追う・・・そんな感じの話と聞いて読んだんですが、思ってたのとなんか違うな。事件をそのものはそれなりに興味深かったんですがイーヴィがらみの話がどれも中途半端な感じ。過去もなんかこうすっきりしないし、嘘を見抜くという話もそれほど生かされることもなく。これからシリーズになるからそのあたりは段々と・・・ということなんでしょうか?そういうつもりで読んではいないので消化不良な読後感は否めないです。
あと読み終わってみると日本語版タイトルよりも原題 -
Posted by ブクログ
全体によくできている作品だと思いますが、ブラウンはSFの方が好みですね。収録作品では「世界が終わった夜」が好きです。
収録作品一覧
笑う肉屋The Laughing Butcher
四人の盲人The Four Blind Men
世界が終わった夜The Night the World Ended
メリーゴーラウンドThe Motive Goes Round and Round
叫べ、沈黙よCry Silence
アリスティードの鼻The Nose of Don Aristide
背後から声がA Voice Behind Him
闇の女Miss Darkness
キャスリーン、おまえの喉をもう -
Posted by ブクログ
ネタバレ『十日間の不思議』で辛い挫折を味わったエラリイが、NYに帰ってきて、父クイーン警視や市長たちに請われて連続絞殺魔と戦う。
ライツヴィルという田舎でのじっとりした人間関係の中の殺人と、ニューヨークという世界屈指の大都会で、被害者同士の繋がりさえ見えてこない連続殺人。
一人で推理し戦ったライツヴィルと、警察組織がバックにつき、警視やヴェリーや、途中からは被害者遺族まで加わって捜査にあたるニューヨーク。
いろんなことが対照的でとても面白かった。
ミッシングリンクものは、たくさん死ぬ割にその繋がりを探すというところでどうしても足踏みしがちで、読んでいて途中だれてしまった。
被害者の数もちょっと多すぎ