越前敏弥のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『天使と悪魔』『ダ・ヴィンチ・コード』の著者による最新作…と思いきや、
ラングドンシリーズの合間に書かれた作品。文庫化につき購読。
アメリカの大統領選挙を舞台に、NASAやらデルタフォースやらNRO(国家偵察局)やらが出てきて、
“これらの団体は実在する”と書かれたダン・ブラウンらしい作品。
現職大統領の対立候補として有力なセジウィック・セクストン上院議員は
現政府のNASAに対する莫大な費用を取り上げ、大統領の座を狙う。
昨今のNASAの成果の無さも相まって、セクストン上院議員は国民からかなりの支持を得ていた。
その娘・レイチェルはNRO職員として、ホワイトハウスに近い仕事をしている。
自分の娘を自陣営に取り込もうとする父に対し、レイチェルは良い思いを抱いていない。
そんなレイチェルが大統領の指令で北極まで連れて行かれ、そこで人類史上最大とも思える発見を目にする。
しかし、その裏にある真実に徐々に気付いていく。。。
相変わらずこの人の書く小説は小難しくて面白い。
海洋生物学とか氷雪学だとか宇宙鉱物学だとか(←全て名前はうろ覚えです)色々出てきて、
それぞれの専門用語も続々出てくる。
更にはNASA及びNROしか知り得ないような軍事機密なども盛りだくさんで、
敷居は高い。
…と、思わせがちだが、実際そんな事も無い。読みやすいのである。
主人公(レイチェル)に対する説明という形で分かり易く書いているので、理解出来る。
また、物語の展開も手に汗握るものがある。
大統領命令により超VIP待遇(と呼んでいいのか不明だが)で北極まで連れて行かれるレイチェル。
そして北極での衝撃の事実。
そこから徐々に広がる疑惑。
絶体絶命の主人公一行。
助かるために知恵と勇気を絞る主人公一行。
そして事態は思わぬ方向に進む…
…と、読み手を飽きさせない秀逸な展開である。
展開が既読2冊に似ていると言えば似ているが、面白いので問題なし。4点
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Posted by ブクログ
大統領選挙を舞台にした一大スペクタクルの下巻。
もはや大統領選挙は主題では無い気もする。
下巻のあらすじを書くと言うのは上巻のネタバレが大前提になってしまうので書きづらい。
でも書いてしまおう。
隕石の秘密を知った3人(レイチェル・トーランド・コーキー)は
デルタフォースに狙われながらも何とか潜水艦によって助け出され、
レイチェルの上司、ピカリングの指示でNRO本部へ戻るべくヘリコプターに乗り込む。
それをしったNASA長官のエクストロームと大統領側近のマージョリー・テンチは
レイチェル達が事実を発表するのを阻止するために暗躍する。
一方、隕石についての大統領の発表を受け大打撃を受けたセジウィック・セクストン上院議員だが、
その裏にある秘密を知り、逆転を試みる。
そして最終的には娘の安否よりも大統領の座を目指すようになってしまう。。。
レイチェルたちは大西洋上に浮かぶ「ゴヤ号」(トーランドの調査船)にて、
デルタフォースの襲撃を受ける。
その船上でデルタフォースの司令官と対面するレイチェルは、新たな衝撃を受ける…
と、ネタバレ満載で書いてみた。これでも抑えてる方だが。
とにかく息もつかせぬ展開とはこのことで、ラングドンシリーズに負けず劣らず面白い。
こちらはシリーズ化出来そうにない役どころだが…
それにしても、ダン・ブラウンは必ず「ビックリ人事」を用意するようで。
『天使と悪魔』『ダ・ヴィンチ・コード』の黒幕にもビックリしたが、
今作もビックリする事請け合い。たぶん。
最終的には色んな事がキレイにまとまってて読後感も良い。
しかし、テンチはどこまで絡んでたのかがちょっとだけ疑問。読み直せばわかるのかも。
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Posted by ブクログ
中学生のころ、エラリー・クイーンのいわゆる"国名シリーズ"をいくつか読んで、「エラリーってかっこいい…」と憧れていたことを思い出した。はっきりと「美形」として描かれていたのか覚えていないが、若く、長身?で、切れ者?で、そして鼻眼鏡だか縁なし眼鏡だかをしょっちゅう磨いていたような(眼鏡萌えだったのかもしれない)。あとなんといっても名前が素敵。エラリー・クイーン。説明が前後したが、これは20世紀アメリカの推理小説作家名=従兄弟同士の二人の共作のためのペンネームであり、作中の探偵役(ややこしいことに職業は推理小説作家)の人物の名前でもある。
それで急に、果たして探偵エラリー・クイーンはかっこいいのか、つまりそう書いてあるのか、そしていまの自分が読んでもかっこいいと思うのか、を確認したくなり、何を読もうか検討した結果、未読の中期の長編『災厄の町』(1942発表、訳:越前敏弥[2014])にしてみた。これは"ライツヴィルシリーズ"と呼ばれる作品群の第一作で、ライツヴィルというアメリカの架空の田舎町が舞台だ。
やはりはっきりと「美形」とは書いていなかった。というか容姿はおろか年齢も明らかでない。発表時点でもうじゅうぶん知られたキャラクターだったから、しかたない。でも、事件の関係者である若い娘とあれよあれよという間にいい感じになり、「あなたってハンサムだわ」と言われたりはしている(とはいえ出会う女性の誰もが多少の好意を寄せる、みたいな「モテ」感はない)。またあるときは「彼女は昨晩出かけましたよ、そしてマティーニを飲んだ。なぜわかるか?彼女とキスしたからです。――僕には僕のやり方があるんですよ」こんな感じだ。
いや、これはこれで、昔読んだときの印象とは違う…もうちょっと硬派だったような…。いろいろと世の言説を読むと、初期("国名シリーズ"も含まれる)と中期以降ではエラリー像が変化しているというのは定説のようだから、「昔憧れたエラリー探し」は改めて初期作品の再読によって行った方が良さそうだ。ということがわかった。
(あ、いま突然思い付いたけど、「昔憧れたエラリー」は、今ならオノナツメさんの【大きい人】絵がとても似合うイメージ!)
肝心の事件、謎解きに関しての感想は割愛。ネタバレせずにコメントするのが難しいという理由もあるが、世評のとおり、この作品は犯罪のトリックや推理手腕の見事さよりも、田舎町の名家に起こった凄惨な事件がその町の人々の人間性を剥き出しにする様子が、見所かなあと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ――
星の数だけひとが居て、
星の数だけ物語がある。
1頁開いて、これから待ち受けているであろうとんでもないボリュームに胸が踊った。文庫ってやっぱ8.5ポイントくらいがいちばん読みやすいよねーと思っているんだけれど、そのうち読み難くなるのかな…やだな…
にしても18編も詰め込まれているとは。
美味しいものばかり並んでall you can eat. 但しデザートに、これだけは必ず最後に食べていってね、という絶品スイーツが待ち構えていて。お腹空いてるのか?
しかし美味しいなぁ、とぱくぱく食べていると、一貫して含まれている鋭い毒がいつの間にか身体中に回っていて、知らず識らず世の中を斜めに見てしまうようになっている、みたい。
ひどいレストランである。
勘違いコント大好きなわたしとしては、表題の「真っ白な嘘」、「危ないやつら」がお気に入り。「危ないやつら」の最後の一節なんて会心である。「闇の女」のMiss Darknessって響きは痺れる。
「笑う肉屋」は何かのミステリで言及されてたような気がする…十角館かなぁ? 覚え違い? 要素をぎゅっと絞ったミステリとしてよくできていて、こういうの集めて5分間ミステリみたいにしても面白そう。
そしてもう何より、締めを飾る――否、本当は違うのか?(笑 ――「後ろを見るな」の作品力と云ったらもう。
本当に、読み終わって暫く身動きが取れなくなるくらいの求心力で。
見事な一冊。☆4です。 -
Posted by ブクログ
ロバートラングドンのフリーメイソンの友ピーターからの講演の依頼。
すぐワシントンに飛んだラングドンに巻き起こる、事件の数々。
ダンブラウン作品は史実や実際の建造物とリンクしていて、よりリアルに迫ってくる。
ワシントンの秘密、聖書の謎、マラークの正体…衝撃の展開が次々と。
ピラミッドの謎を解いても解いても新しい問いが出てきて、ほんとうにラングドン&キャサリンにしか解けへんやんって思った笑
後解説にあったページ・ターナー(次々ページをめくりたくなる本)とはまさに、という感じだった。
個人的には、純粋知性科学という分野がとても印象深く精神や魂には質量がある。一人ではなく複数の方がより強い力になる。というのが、科学的に立証されていると知って、嬉しかった。
思考は現実化する、的な本はたくさんあるけど一番納得感があった。
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ネタバレ 購入済み
立方体の箱は十字に、そしてその真ん中には薔薇を表す丸中黒。おまけにエオウァ・サンクトゥス・ウヌスの意味もわかって、俄然謎解きが面白くなってきた。
前作ダ・ヴィンチ・コードともつながりそうな感じだけど、次のヒントが出る絶妙なタイミングで続きはお預け。相変わらず誰が敵か味方か分からんのはいいとして、ヴィットリアどころかヌヴーも全然出ないのなぁ。暗号解読官なんて便利なキャラだと思ったんだが。 -
ネタバレ 購入済み
種としての人類が自分たちより偉大な力への信頼を放棄するときは、おのれの行為への責任感をも放棄する。
宗教とは縁遠い私だけど、災害の話とかでも通じるよなぁと思ったり、演説の力強さは圧倒的だった。
カメルレンゴは結果的に間違えてしまったけれど、その思想は一つの真理だった。やはりイルミナティもただの幻だったけど、彼の最期は光に包まれていた。 -
ネタバレ 購入済み
ローマ、ギリシャ、太陽、ミトラ…様々な神を取り込んだキリスト教の歴史は、仏教や神道の歴史に通じるものがあるんだなぁ、面白いなぁ。
そして無名な彫刻家の正体がまさかベルニーニとは。土・空気・火・水、四つの彫刻、四つのアンビグラム、そして四人のプリフェリーティ。行く先々には楕円のマーク。こういう符合にはわくわくするけど、話が進むにつれ、ロバートって学者…なの?ってなる。