越前敏弥のレビュー一覧
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ロバート・ラングドン教授が活躍するシリーズ最新作。今回の舞台はスペイン。
かつての教え子で今では親友となった、コンピューター科学者で未来科学者のエドモンド・カーシュが世界をひっくり返すような科学上の大発表を行う、ということでビルバオ・グッゲンハイム美術館に名だたる人々を招待した。ラングドンも招待客の一人。美術館に入った瞬間から、カーシュが開発した優秀なAIがヘッドセットを通じて案内するなど、凝った演出がされ、いよいよカーシュのプレゼンが始まったのだが…。
ネタバレになるからあまり書けないけれど、簡単に言えば最先端科学vs宗教を重んじる人々、のような構図に見えるが、二重三重に陰謀が散りばめられていて、いつも通り「この先どうなる?」という気持ちにさせられる。下巻まで読み終えて、こんな日がやってくることが本当にあるのか?と考えてみてちょっと怖くなった。 -
Posted by ブクログ
五、ピタゴラス、五芒星、五角形、ペンタゴン
純粋な言語
ガリレオとジョン・ミルトンラファエロ・サンティジャンロレンツォ・ベルニーニ
悪魔の穴開くサンティの土の墓よりローマに縦横に現わる神秘の元素光の道が敷かれ、聖なる試練あり気高き探求に天使の導きあらん
土「アース」空気「エアー」火「ファイア」
カメルレンゴとシャルトランの会話が印象に残りました。
「少尉、お子さんは?」
「おりません、シニョーレ」
「八歳の息子さんがいると想像してごらんなさい。息子さんを慈しみますか?」
「もちろんです」
「自分の持てる力をすべて傾けて、息子さんが人生で感じるであろう苦痛を防ぐ意志がありますか?」
「もちろんです」
「スケートボードに乗るのを許しますか?」
「ええ、たぶん」
「許可すると思います。ただし、気をつけるようにと釘は刺すでしょうが」
「すると、あなたはその子の父親として、役立ちそうな大まかな助言を与えたあとは、子供の自由にさせてみずから失敗をさせるわけですね」
「後ろに付きまとって過保護に育てたりはしませんよ」
「それを機に、本人がもっと気をつけるようになるでしょう」
「つまり、口出しして子供の苦痛を未然に防ぐ力をたとえ持っていても、愛すればこそ、子供に体験から学ばせることを選ぶのですね」
「当然ですよ。苦痛は成長の一部です。わたしたちはそうやって学びます」
「そのとおりです」
深かった。そして全体的に「中」は面白かった。わくわくしながら、どきどきしながら、一気に読めた。 -
Posted by ブクログ
スペインの名所を次々と訪れる豪華な舞台設定といい、見栄えするだろう演出といい、ますますもって映像化向きです。
カーシュの発表内容についても、一連の黒幕についても、なかなかつまびらかにされませんね。まだラングドンが本領発揮していない印象なので、ここからどう真相に迫っていくのか楽しみです。
今回やはり、ラングドンの大立ち回りと移動距離が少ない気がする……ウィンストン様様ですねぇ(笑)
それと、読者の心はきっとひとつでしょうが、この作品を読むと無性にスペインに行きたくなります(笑) この文庫を片手に、カサ・ミラやサグラダファミリアの外観から内部から、隅々までこの目で確かめたくなりました。 -
Posted by ブクログ
私の大好物な演出のオンパレードをありがとうございます(笑) カーシュのプレゼンのシーンなど、非常に細かい演出までこだわって描写されているので、これは映像化すると映えそうです。
これまでのところ、宗教や歴史や美術関連の蘊蓄がこのシリーズとしては少なめなので、そちらが目的の読者には物足りないかもしれませんが……SF好きの私からすると、ウィンストンの大活躍ぶりが嬉しくてしかたありません///
そしてやはりこのシリーズとしては珍しく、これまでのところ、ラングドンがさほど東奔西走させられていませんね(笑) いやしかし、ここからが本番か……頑張れ教授、今回もきっとムチャにもほどがあるだろう旅程に負けるな教授!
ここまで大風呂敷を広げて勿体つけてしまうと、カーシュの重大発表の全貌が明らかになったときに拍子抜けしてしまわないか、と、見当違いな心配をしつつ、中巻に続きます。