越前敏弥のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人口が減少している日本にいると世界の人口爆発の問題がなかなか理解しにくいんだけど、確かにアフリカの難民キャンプとか生産的な労働はしないで子供だけ増やしてる悪循環は半世紀以上変わらないし、目先の倫理やキレイごとだけでは先が見えずに悪化していくだけのことってたくさんあるよなぁ…って思いました。
マキアベリさんの「目的は手段を正当化する」というセリフは悪い使われ方ばかりするけれど、政治家はもっとマクロ的な視点からも物事を見なくてはいけないし、日本の今の政治屋のように権力を握って傲慢になり自分やお友達のためだけに動くのは社会の末期症状だな…とも思いました。
こういうとき無宗教な日本人は地獄なんて信じ -
Posted by ブクログ
宗教象徴学者のロバート・ラングドン教授シリーズ。
日本にいると全く感じない人口爆発の問題とダンテの『神曲』が絡んだ物語でした。
国としての成長がないのにどんどん子供を作っているアフリカ等の貧困国にキレイごとばかりの援助をしている国際機関を問題視する考え方は一理ある。
「地獄の最も暗きところは、倫理の危機にあっても中立を標榜する者たちのために用意されている。」との言葉は、とても奥深い。
実際にはキリスト教国の深い信仰心を一般の日本人は理解できないし、物語中たくさん出てくるイタリアの宗教美術も同じ意味で深い意味までは理解できない。
それでもこのシリーズが人気があるのは、美術・歴史・宗教に対する -
購入済み
面白いが難解
他の作品と同じように、歴史や宗教の話がたくさん出てきて勉強にはなる。ただ、若干難しく、
読むのにかなり時間がかかった。今回のテーマはフリーメーソンで、ワシントンを舞台に物語が
展開。ハラハラドキドキの連続だが、残虐非道かつ狡猾な犯人は、悪魔の化身そのもの。得体の
知れないCIAのサトウは、はじめは敵か味方かわからなかった。宗教と科学が一体となった純粋知性
科学はどこまで研究が進んでいるのか知らないが、フリーメーソンには政府の要職を占めるメンバーが
多数いるといわれるだけに、陰で世界を動かしているのはフリーメーソンだという陰謀論のほうが、む
しろ現実味があると思う。 -
Posted by ブクログ
フリーメイソンという存在には、なにか良からぬ噂が多い秘密結社というイメージがあったが、本作によりその悪い印象が半分ほど払拭された。半分というのもどこまでが事実またはフィクションなのかわからないからだ。冒頭に事実と書いてあること以外はフィクションだとは思うが、ピラミッドや古の知恵などが実在するかもしれないと思わせられるところに面白さがあった。
純粋知性科学が人間の精神をテクノロジーとして捉えることも興味深い。この数千年の人間という歴史の中で、精神の仕組みがいまだに解明されていない以上、自分自身にもまだなにか秘められた能力や可能性があるのではないかと思えた。