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Posted by ブクログ
エラリークイーンものの中では傑作と言われている作品のひとつですね。新ジャンルを生み出した意味でも興味深いです。
ニューヨーク中を恐怖に陥れた連続絞殺魔〈猫〉事件。5人の犠牲者が出ているが、手がかりも目撃者もいない。ただ死体とその首に残されたタッサーシルクの紐があるだけだった。過去の事件で一度は引退を決意したエラリーだが周囲に懇願されて犯人と対峙する。そして捜査陣に精神科医も加わり多角的に操作は進む。しかし殺人はその後も続き被害者は9人にまで及ぶ。
エラリーは作中で複数殺人のABC理論というのを持ち出します。犯人がDを殺したい時に捜査を混乱させるためにABCという3人の無関係な人を先に殺して撹乱するという理論です。これは敢えて名前を出しませんがライバル作家の有名なトリックで「九尾の猫」が発表される13年前に出版された傑作ミステリのネタですが。今回の事件もその手か?と思わせておいて、この話は当時では前例のない新しい手を考えてます。
それはサイコキラーものなのです。とはいえ当時のクイーンはフェアに拘ってますから、数少ない登場人物の中から犯人を見つけ出すわけです。連続殺人を繋ぐものは何か。本の扉にある〈登場人物〉は読書中は見ない方が良いです。犯人候補が恐ろしく縛られるので途中で犯人の見当はつくのですが、可能なのか⁈という思いはあるもののそこはエラリー・クイーンですから、細かいことは置いといて、なわけです。
被害者の弟マッケルと、別の被害者の妹セレストの2人が恋に堕ちていちゃいちゃするのも、読んでてイライラさせますが、ご愛嬌ですね。
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