越前敏弥のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ短編ながらとても面白い作品ばかりでよかったです。
個人的には代表作もおもしろいがハッピーエンドで終わった春の献立表が好き。
何作品かは、あまりよく理解できなかったけど、次作も読んでみようと思いました。
カバーのゴッホ:夜のカフェテラスが素敵だなと思いました!
・警官と賛美歌
気持ちを入れ替えた時には時すでに遅しって印象でした。
・賢者の贈り物
お互いの大事なものを売ってお金を作り、その売ってしまったものに関するプレゼントをもらうという話。
・忙しい株式仲買人のロマンス
結末のそこまでになってしまうとは驚き。
・洒落男の失敗
見栄を張ったばっかりにすれ違ってしまう話。
・御者台から
結末がちょっと無理やりな気がした。
・第九十九分署の外交方針
うーん、ちょっと理解があまりできなかった。言葉の冗談があるけど、あまり理解できないのと日本軍の話があるので、そちらに意識がいってしまった。
・金のかかる恋人
思い込みとか固定観念とかで縁を逃してしまうお話。
・桃源郷のはかなき客
マダムは、実は百貨店の靴下売り場の人。1年間のお給料を1週間の「レディ」生活を過ごして見たかった。相手も理由は同じ感じ。実はドレス屋の集金係。
・ハーグレイヴズのふたつの顔
役者さんと少佐の話
・アイキー・シェーンスタインの惚れ薬
駆け落ちがすんなり行くよう薬が欲しいと言われ、失敗になるよう渡したらその薬を協力者の父の方に使われ駆け落ちは成功してしまったという話。
・富の神とキューピッド
裕福な息子の見初めた彼女は渡欧寸前で求婚に踏み切れなかった。
最後の逢瀬の時間、渋滞などがあって、時間ができ求婚成功。
裏では実は父親が渋滞にお金をかけていた。
・緑のドア
歯科の前でカードを配っていて、自分には「緑のドア」と配られる。「緑のドア」の前に行くと彼女との出会いが。実は、歯科の目の前でやっている劇場の演目が「緑のドア」
・マックの救出代
友人マックが若い娘と結婚すると聞いた。恋に取り憑かれたマックを救うため1計を案じるが、実は、マックは牧師の代わりの司式だった。
・振り子
妻の不安をよそにゲームに出かける夫。帰ると妻は母の見舞いに行くという手紙を見て、妻がいないことに不安を覚える。帰ってきたら埋め合わせしよう。そう心に決めるが、妻が母は大したことなかったようで帰ってくる。
歯車は音をたてず元通りになり、最初のやり取りへ。
・自動車を待たせて
見栄の話とちょっと近い。お互いがお互いのその職業などを名乗ってしまい、実は・・という話。
・春の献立表
タイプライターで再会する話。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。クイーンは旧訳のドルリー・レーンものを四苦八苦しながら読んで以来なので、新訳の読みやすさに感動しながら読んだ。
エラリイが偽名で滞在するライツヴィルで、借りた家の持ち主の家族の中で計画殺人が??という話だけど、クイーンらしくとてもフェアだし、手がかりは全て読者に示されていて、そこそこミステリ読んできた人なら、なんとなくの真相の大枠は掴めるのではないかなと思う。
本が梱包されていた件にしたって、エラリイには最終盤になってパットから聞かされるまでわからないけれど、読者にはもう最初から詳らかにされていたわけだし。
手紙にしても現在進行形のものではないだろう、とか、ジムが不在の三年のうちに誰か別の妻を持ったのでは、とか“姉”の正体だとか、察しはつくよね。“姉”殺しだって、この不可能性を見れば、読みなれた人ならすぐ真犯人にたどり着く。
でも、そこはそんなに問題じゃない。作者のクイーンは「ほらみなさん、作中のエラリイは知らなかったけど、みなさんには最初から明かしていたでしょう?」と言いたげで面白いけど、そこはそんなに問題じゃない。
私が読んでて面白かったのは、このフェアさもだけど、やはり、「ライツヴィルの町」自体が主人公と言えるこの町の物語。群衆のいやらしさ、陪審制の気味の悪さに圧倒されながら読んだ。
そして、クイーンが"パズル小説"から"人間ドラマ"に移行しようと買いたものと解説にあったけれど、それを目指しながら、やはりフェアな謎解きでもあるところ、さすがクイーンという感じで、おもしろい推理小説だった。すごくよかった。 -
Posted by ブクログ
テキサス州のスリー・リバーズ連邦刑務所から強盗犯オーディ・パーマーが脱走した。彼は4人の被害者を出した現金輸送車強盗の一味で10年の服役を終えてあと1日で出所という日に脱獄した。犯人グループは4人で強奪金額は7百万ドルだった。
オーディは裁判・服役中にもお金の行方は一切語っておらず警察・刑務官・囚人等がその在りかに興味津々だった。
オーディの兄カールは、定職に就かずドラッグと犯罪の常習者だったが、オーディは兄が原因で大学を中退させられ各地を転々としたが、兄や家族を慕って居た。賢く寡黙なオーディは、やがて最愛の人ベリータと知り合い駆け落ちする。
大金とあと1日で出所という日に、オーディに何が起きたのか自らの命を賭けてまでやりたかった事は、ベリータとの約束を果たす為だった。
本作は、2015年英国推理作家協会最優秀長賞(ゴールドタガー賞)を受賞した。著者のマイケル・ロボサムはオーストラリア出身1960年生まれ。