あらすじ
国家の安全保障のため拉致犯の要求に従うよう、CIA保安局局長サトウに迫られたラングドンは、暗号に導かれ、連邦議会議事堂の地下室へと赴く。伝説のピラミッドの存在を目の当たりにし、刻限ぎりぎりに隠された暗号を見抜いたキャサリンとラングドンだが、その身には拉致犯・マラークの魔の手が迫っていた! 絶体絶命の危機の中、建国以来護られてきた「人類最大の至宝」がいま明らかになる──。人間、宗教、科学を巡る衝撃作!
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Posted by ブクログ
サスペンス小説として読みやすく非常に引き込まれる構成であり、終盤の黒幕の正体が明らかになる場面はそう来たかと息を呑んだ。その瞬間にいた主要人物の心情を想像すると苦しさがとても伝わる。
何よりも知的好奇心を掻き立てる作品である。作中にもある「偏見は無知から」という言葉通り、キーとなるフリーメイソンについても怪しい結社という偏見を持たず、フラットに学びたいと思った。主人公のように真実を追求する知恵を持てるよう日々学びたいとも思える作品だった。
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ラングドン教授シリーズの中で暗号が1番難解な気が。何度も読み返してようやく理解できた。犯人残酷で容赦ないし、ラングドン教授が死にかけたり、後半からドキドキのサスペンスに目が離せない。犯人の正体もびっくり。アメリカではドラマ化してるので早く日本にも入って来て映像で楽しみたい。
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まさかの展開に読みながら声をあげてしまったほど。
ラングドン教授の水没は、マラークの正体は、ピラミッドの謎は・・・そうくるか!と。
宗教と科学というのは、ダン・ブラウン作品の主要なテーマのひとつだと思うけれど、そこにたどり着くのかと思うとちょっとびっくりしてしまう。
それ以前に、今回の舞台がヨーロッパではなくてアメリカ、ワシントンDCであるということも驚き。アメリカ建国の父祖が実際にこのように考えていたのかどうかはわからないけれど、そうだとしたら世界はまだまだ謎に満ちている。知らないことを知っていくことの面白さ!
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テンポ良い展開で、最後まで一気に読んでしまいました。
それにしても、天使と悪魔、ダ・ヴィンチコードの映画のイメージが強くて、活字で読んでいても頭の中で映像が自然と出てきてしまいます。
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やっぱりダン・ブラウンは好きだなー。
おもしろいし、読み応えあるのは言うまでもなく、「かゆいところに手が届かない」ということがない。
読者を中途半端に放り出さずに、最後まできちんと書いてくれる。ちゃんとカタルシスを味わせてくれる。
最後近くは泣けました。
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ラングドンシリーズ。何年振りかに再読。次が気になり読ませる。後半は少しご都合主義もあるが許容範囲。エンタメと芸術、宗教の融合はさすが。シリーズの他のが好みだが面白いことに変わりはない。3.8
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ロバート•ラングドン三作目。
今作は宗教•科学から精神世界に広がり、個人的には飲み込みづらいものを感じました。
けれど、私のように基礎的な知識がなくとも理解がしやすいよう言葉を尽くして説明されており、(翻訳は想像できないほど大変な作業だったのでは、、)短い章立て、謎の細かな回収、思わせぶりな言動の登場人物たちに引っ張られ、ぐいぐい読み進めることができました。
なんというか、この世界には自身の理解を超えたものがあるかもしれないと考える謙虚さと、それゆえ他者が大事にしていることが理解できなくても、敬意を払う姿勢でいることが大切なのだと感じました。
今作も前回より年月が経った設定で、ラングドンも年齢を重ねているはずですが、相変わらずの超人ぶりで活躍します。そんなツッコミどころがあるところも、このシリーズの持つ愛嬌のように思えました。
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映画は好きだけど、小説は「難しそう」と思って読んでない方は読んでほしいです。
面白いですよ。
映画の「ダヴィンチコード」「天使と悪魔」「インフェルノ」が好きで何度も見ているがいざ小説となるとどうしても難しくてイメージできずに挫折してしまうのではないかと思っていて中々手が出せずにいましたが、「ロストシンボル」がずっと気になっていたので読んでみました。
上巻はゆっくりと物語を広げていく段階というか、その、ゆったり感に挫折しかけましたが中巻から物語が加速しだしてからはすんなり読めました。
映画化されているシリーズでもあるので、イメージしやすく、トムハンクスと声は江原(吹替)で脳内再生されて楽しめました笑
他の作品も読んでみたいと思いました。
Posted by ブクログ
久々にダンブラウンを読んだが、もはやお決まりのシナリオ、お決まりの展開感は否めない。しかし扱うテーマの特殊性ゆえ、そこらのミステリー小説とは違い、また読みたいと思える作家の数少ない1人である。ミステリーはあまり好きではないが、ダン・ブラウンは歴史と宗教と芸術とミステリーの掛け算であり、ミステリー以外の構成要素に魅力がありすぎる。加えて、日本語訳がとても読みやすい。外国文学を選ぶにあたり、翻訳者のクオリティは必ず大きく影響するし、読書の満足感を決定する要因の一つだと言っても過言ではない。
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久しぶりにダンブラウンを読みましたが、どうしてもトムハンクスが頭に浮かんでしまう。私からしたら宗教は最大の詐欺と思う立場ですが、これを読むと違った意味で宗教に興味を持ちました。考えてみると所詮人間や宗教の歴史なんか地球の歴史に比べれば大した事は無い。只神は人間と言う考え方には共感できる。
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は〜〜!おもしろかった!謎解きって、自分では全くわからなくてもめちゃくちゃワクワクする。すっごく楽しい読書だった!あと、呼吸できる水なんてあるの?すごいね?!
この本を読んでると、オカルトじみたことも本当にあるんじゃないかって思っちゃうな。とりあえず、聖書を読んでみたいなと思った。そう言えば読んだことなかったので。この本を書き上げるために、作者はどのくらい調べ物をするんだろうってずっと考えてた。それくらい読み応えがある。面白かった〜!!
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ダンブラウン、恐ろしい……
実在する信仰、都市、科学、建物、全てに気を配り、読者の知的好奇心を途絶えさせない物語を何作も……
難しい、本当に、難しいのよ!ちゃんと理解できてないところもたくさんあると思う。それでもめっっっっちゃおもしろい。
前作までは宗教信仰に深く関係していたので、「ふーん」くらいにしか思わなかったけど、今回は、夜中布団の中で「魂の質量」についての箇所に読んでいるとき、確実に死の恐怖を感じた。身体からなくなった魂はどこに行くのか。この意識はどうなってしまうのか、って。
純粋知性科学、学びたいなぁ。この間一人で美術館に行った時に気づいた。私、展示を見てると段々頭痛と息苦しさがひどくなる。これって展示物への人の思考が関係してるのではないか?って。笑
今作も哀愁のある人間関係だったけど、最後は少し軽くなって終われたかな?
ラングドン氏、毎回大変だけど、人類のためにこれからも頑張ってほしい。
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オカルトや都市伝説好きとしてはたまらない要素が詰め込まれた夢のような小説。が、いかんせん高次元すぎてついていけないところも。ラングドンの話をたぶん8割理解できなかった笑。信じるか信じないかアナタ次第…っていうアレとは別物。教養ある人しか出てこないから置いていかれ放題。それでも読んじゃう。犯人の正体にびっくりどんでん返し的な要素もあり楽しく読めた。
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なぜあんなに詳しく執念深いか、ベラミーの表情で読み取れました。最後の謎は予想できました。前2作と比べると、建築の要素が強く、いろいろ画像検索しながら読みました。
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ロバートラングドンのフリーメイソンの友ピーターからの講演の依頼。
すぐワシントンに飛んだラングドンに巻き起こる、事件の数々。
ダンブラウン作品は史実や実際の建造物とリンクしていて、よりリアルに迫ってくる。
ワシントンの秘密、聖書の謎、マラークの正体…衝撃の展開が次々と。
ピラミッドの謎を解いても解いても新しい問いが出てきて、ほんとうにラングドン&キャサリンにしか解けへんやんって思った笑
後解説にあったページ・ターナー(次々ページをめくりたくなる本)とはまさに、という感じだった。
個人的には、純粋知性科学という分野がとても印象深く精神や魂には質量がある。一人ではなく複数の方がより強い力になる。というのが、科学的に立証されていると知って、嬉しかった。
思考は現実化する、的な本はたくさんあるけど一番納得感があった。
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フリーメイソンという存在には、なにか良からぬ噂が多い秘密結社というイメージがあったが、本作によりその悪い印象が半分ほど払拭された。半分というのもどこまでが事実またはフィクションなのかわからないからだ。冒頭に事実と書いてあること以外はフィクションだとは思うが、ピラミッドや古の知恵などが実在するかもしれないと思わせられるところに面白さがあった。
純粋知性科学が人間の精神をテクノロジーとして捉えることも興味深い。この数千年の人間という歴史の中で、精神の仕組みがいまだに解明されていない以上、自分自身にもまだなにか秘められた能力や可能性があるのではないかと思えた。
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犯人の正体が分かった所で、腑に落ちない思いが。愛されていたと思うけれど、どうしてそういう思考になったんだろう。寂しさ?良く分からなかった。呼吸できる液体は全く知らなかったので驚かされました。死なないのは分かっていたので、逆にどう生き返らせるのか不安になったほど。人間の可能性や、科学、研究の進歩のすごさに唖然とするラスト。きちんと理解は出来ていないだろうけど、人間として生きていく事への希望と重さと、そして怖さと。痛すぎたり残酷すぎる描写があるのでそこは斜め読みでした。
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全て間違っているが、全てにヒントがある。
(以下抜粋)
○死の直後に軽くなったということだ。微小な変化だったとはいえ、数値として計測された……そこにはとてもつもなく重要な意味合いがある。(P.115)
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フリーメイソンが守る人類が失ってしまった言葉。それを手にすれば世界は混沌から秩序が生まれ、偉大な力が手に入る。
なんとも夢物語のような話なのに、ダン・ブラウンの手にかかるとこれは絶対本当にあった話だと信じてしまう。どこまでが本当なのか…と考えれば考えるほどワクワクもしてくる。なにせ出てくる場所や物、人が実在するから余計にそうだ。
これを読んで一番見方が変わったのがフリーメイソンに対する見方。怪しいオカルト集団だと思っていたのにそうではなかったと諭された。知識がない現象や物事は『怖い』と言うか感情が付きまとう。逆にしっかりと知り理解すれば見方が変わる。
知に対する尊敬や好奇心が無くなってしまう事は生きていく上で一番いけないことなのだと教えられた気がした。
Posted by ブクログ
いよいよ下巻。
上巻の段階で割と展開が早かったので結末はどうもってくのか気になっていたが、まさに驚きの展開だった…。思わず言葉が出ちゃうほどびっくり。マラークの残忍すぎる犯罪シーンはなかなかえぐかったけど相変わらずストーリーに引き込まれた。暗号や謎の説明自体はやや理解に苦しんだが心揺さぶられる作品だった。
Posted by ブクログ
中巻の展開は、差し迫ってくる警官のシーンや、ピラミッドの謎解き部分はドキドキしながら読めたが、下巻は宗教観やお説経部分がだいぶ多く書かれていたので、ちょっと飽き飽きしてしまった。
サトウが告げた大惨事の内容も、そんなに大事?と感じてしまった。(これは文化の違いだからなのかもしれないが…)
謎解き部分がキーなのはわかるが、少し冗長的たったのと、マラークとの決着のところもそこまで盛り上がらず、結末はスッキリしなかった印象。
天使と悪魔は最後まで面白かったのになぁ。
次のインフェルノに期待。
Posted by ブクログ
制限時間ぎりぎりに暗号を解いたラングドンとキャサリンだったが、マラークの魔の手はすぐそこまで迫っていた。
マラークが殺人を犯してまで求め、ピーターたちが命をかけてまで隠そうとした “失われしことば” とは。
理解できるレベルを超えてしまった。
「人間」って何なんだろう。
Posted by ブクログ
映像化もされていないので久々にダンブラウンを手に取りました。
現代社会において未だ謎とされている一般的にはオカルト的な分野を科学や事実に基づいて切り開いていく話の進め方は、難しい式を解けた時のような達成感があります。
今作では人間が神を待っているのではなく、神が人間を待っているという描写に成る程なあと非常に納得しました。
謎解きそのものよりも、現代に生きるわたしたちが聖書など実在するものを難解にしていて本来の答えを導き出せないだけなのではないか?
地球が丸ければ海が流れてしまうと非難した当時の人々の考えも確かに!としか言えません。
角度を変えて見れば答えはすぐ近くにあるのかもしれない、オカルト的要素がグッと身近に感じる作品でした。