越前敏弥のレビュー一覧

  • 天使と悪魔(中)

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    カトリック教会に迫害された秘密結社イルミナティは神より科学を信奉していたが、現在はその存在すら怪しいとされていた。実は彼らは迫害から逃れるため、友愛団体フリーメーソンを隠れ蓑に生き残っていたのだった。

    危険な反物質をセルンから盗み出し、次の教皇候補の4名を誘拐する。中巻ではすでに2名の死亡確定...彼らの目的は遠い昔の恨み辛みなのか、己の力を世に見せつけるための行動なのか、バチカン市国大混乱で下巻につづく

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    2025年10月01日
  • 天使と悪魔(上)

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    宗教象徴学専門ハーバード大学教授が死体に焼き印されたイルミナティの文字を見て、スーパージェット機X-33で欧州原子核研究機構セルンへ向かうところからお話がはじまる。殺された科学者は科学と宗教の歴史における最も厳しい争いのひとつを解決、それは宇宙を創造するビックバンの再現だった。その過程で反物質を生成するのだが...時を同じくしてバチカンではコンクラーベ(教皇選挙)が行われる中で、有力候補の4人の枢機卿が誘拐される。上巻最後の方でやっと映画を見た記憶が思い出される始末、なさけない。

    ちなみに反物質はあのUSSエンタープライズ号の燃料なんだって、P133。

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    2025年09月27日
  • 死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選

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    最近にわかにはまっているフレドリックブラウンの短編集。
    各短編をコースになぞらえ、オードブルから始まり食後のコーヒーで締めるフレドリックブラウンのフルコースが味わえるという美味しい1冊でした。

    以下お気に入り作品。
    「殺意のジャズソング」
    友人と中古車販売業を営む主人公。ある日友人が何者かに暴行される事件が起こり、犯人の目星がつかないまま、今度は昔の音楽仲間の一人が殺される。
    最後のオチが予想外だった。信頼できない語り手。

    「死の10パーセント」
    俳優崩れの主人公がとあるきっかけで出会った男にマネジメントされトントン拍子にスターへの階段を上っていく。男との約束は、すべての10%を取り分とし

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    2025年09月21日
  • ダ・ヴィンチ・コード(上)

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    ネタバレ

    難しい、もう少し進むとさらに面白くなりそう。キリスト教に詳しいとさらに良いかも。これからどうなるのかドキドキ。

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    2025年09月08日
  • フォックス家の殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    海外作品を増やしたくて読破

    結構古い作品なので、展開やトリックが当時は斬新だったのかと予想されるが今となっては、という感想

    作者の名前=探偵の名前、というのは面白い

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    2025年08月27日
  • クリスマス・キャロル

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    ケチで冷酷な老人が聖夜に幽霊たちと出会い、過去・現在・未来のクリスマスを体験する。  
     かつて自分にも温かい繋がりがあったこと、そしてそれを自ら手放してしまった事を痛感したスクルージ。当てつけのように感じていた聖夜の雰囲気が、やがて彼の孤独も溶かしていく。こちらの胸も暖かくなるようなお話でした。

    また、本作は文章が非常にユーモラスで、時おり作者自身が読者に語りかけてくる独特のスタイルも魅力的です。読み聞かせにぴったりな作品だと感じました。
    人が変わることの喜びを暖かく伝えてくれる、不朽の物語です。

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    2025年08月26日
  • アクション作品創作バイブル

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    ネタバレ

    「アクション作品創作バイブル」は、映画脚本のテクニックを解説したもの。
    具体的に、「ダイ・ハード」「ミッション・インポッシブル」「ターミネーター」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「メン・イン・ブラック」「マトリックス」「アベンジャーズ」などの作品をベースに、アクション映画特有の約束事、魅力的ヒーロー、特徴的悪役、被害者の人物設計などを比較解説。
    さらに、興奮を引き起こす5つの技巧(権威に抗う、未知との遭遇、障害を乗り越える、制約を克服、禁忌を破る)を説明。
    独創性を出せるかどうかは大事だが、逆にオリジナリティにこだわり過ぎて肝心のストーリーや人物像がハチャメチャでは本末転倒。
    そんな難題をい

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    2025年08月20日
  • ロンドン・アイの謎

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    自閉スペクトラム?の男の子が主人公。
    天気についてすごいこだわりがある。

    親戚の男の子の行方不明事件を解決する。
    たまに読んでてイライラするが、そのこだわりが事件の謎を解いていくのが良い。
    家族ももちろん支えてあげるけど、結局警察が主人公を信じてくれて話を聞いてくれたのが解決に繋がったのが、あるよな親身の身内より他人のほうが意見通る時と思った。
    子供は大人に守られているけど、振り回されてもいると感じた話だった。作者がお亡くなりになっているので、続編があまりなさそうなのが残念。

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    2025年08月14日
  • 天使と悪魔(下)

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    上中下、駆け抜けました。
    一人ひとりにそれぞれの”神”がいる。
    「宗教と科学」という一見相反するテーマを描いた本書ですが、それぞれの信仰する神を尊重すること。私はそれを大事にしたいなと感じました。
    それにしてもラングドンが鉄人すぎる。

    物語も終盤に差し掛かり、信じていた人が裏切っていたり、と思いきや裏切っていたわけではなかったり……。ジェットコースターさながらの激しさに、振り落とされないようついて行くので必死でした。
    ああいった結末にはなりましたが、冒頭のカメルレンゴの演説は確かに心動かされましたね。まさに国際情勢が危うい今だからこそ、考えさせられます。
    無関心な世の中を目覚めさせるには、や

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    2025年06月14日
  • ターングラス 鏡映しの殺人

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    ネタバレ

    面白い構成の本。表側からと表紙側の両側から物語が始まり上下ひっくり返して読む。話も表の話と裏の話では印象が変わる。良くできている。扱っている内容は現代にも通ずる人権の話。それもだ冒頭から匂わされてはいるけれども少しずつはっきりとわかっていく演出がにくい。ただ、お話自体はそれほど好みではなかった。現代に照らし合わせて考えさせられはするけれど、そこまで感情が動くことも、面白さにワクワクして読みやめられないこともなかった。後味も決して良くはない。

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    2025年06月08日
  • ダブル・ダブル〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ほかの方の感想にもありますがストーリーはラノベ感がすごい。あとがきには「ミステリ界屈指の萌えキャラ」とあってなるほど。越前さんの訳なので手に取ったのですが、他の作品もこんな感じなのかな…

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    2025年06月03日
  • ターングラス 鏡映しの殺人

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    「テート・ベーシュ」っていうらしいです。
    両方に表紙があって、両方から読む。
    この小説では、片方が作中作として使われてる。
    どちらから読んでもいいらしいですが
    読み終わった感じではやっぱり
    装丁通り「表:エセックス篇」から読んで正解。

    エセックス篇では
    医師シメオンがターングラス館で暮らす叔父に
    「誰かが自分を毒殺しようとしている」と
    訴えられて謎を解こうとする。
    館の一室には叔父の弟を殺したかどで
    その妻フローレンスが閉じ込められていて
    一番怪しいのは彼女だが
    部屋からは一歩も出られないのにどうやって?

    対するカリフォルニア篇のほうは
    役者志望の青年ケンが主役で
    州知事の父を持つ友人の死

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    2025年05月25日
  • ロスト・シンボル(下)

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    中巻の展開は、差し迫ってくる警官のシーンや、ピラミッドの謎解き部分はドキドキしながら読めたが、下巻は宗教観やお説経部分がだいぶ多く書かれていたので、ちょっと飽き飽きしてしまった。

    サトウが告げた大惨事の内容も、そんなに大事?と感じてしまった。(これは文化の違いだからなのかもしれないが…)

    謎解き部分がキーなのはわかるが、少し冗長的たったのと、マラークとの決着のところもそこまで盛り上がらず、結末はスッキリしなかった印象。

    天使と悪魔は最後まで面白かったのになぁ。
    次のインフェルノに期待。

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    2025年05月23日
  • ダブル・ダブル〔新訳版〕

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    ネタバレ

    冒頭、謎の切り抜きが送られてくるというだけではさほど話に惹き込まれなかったが、天真爛漫なリーマが登場し、距離感のない行動に戸惑うエラリーという構図が面白い。ここだけ読んでいると、ラノベヒロイン感がある。(ドッド博士の助手と恋に落ち、呆気なかったが)

    マザーグースに因んだ見立て殺人で、そのためにまた殺人。ダブルダブルは人間の表と裏。

    金持、貧乏人、乞食に泥棒、お医者に弁護士、商人、チーフと、歌に倣ってどんどん殺されていくが、そのまま落ちとしてエラリーがやられそうになる。
    偶然を利用しまくっているが、ちょっと都合が良すぎる。

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    2025年05月16日
  • ターングラス 鏡映しの殺人

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    読んでいて面白い1冊でした。
    しかけも。
    ただ、読後感が微妙に終わったので、星3.8くらい。
    4にはしにくい。

    エセックス篇、カリフォルニア篇、どちらも好きな感じですが、個人的にはカリフォルニア篇の方がより好みです。どちらも現代ではないので、ゴシック風味、クラシック風味があります。
    そしてイギリス小説、アメリカ小説を書き分けている、そんな印象もありました。
    どちらから読んでもいい、とはあるものの、本の体裁としてエセックス篇から読んだら?という出版社サイドの意向を感じるのと、話全体の味わいをよりおいしく感じるなら、エセックス篇から。
    アマノジャクな方はカリフォルニア篇からどうぞ(笑)
    ほんの真

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    2025年05月12日
  • フォックス家の殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    母を殺して有罪判決を受けた父に対して、自分は容姿も父に似ているし父・殺人者の血も入っているから自分もいずれ人殺しをしてしまうんじゃないかと悩む息子。戦争でその考え方が強まり、帰国してからは妻をいずれ殺すのではないかと苛まれる。

    キーとなるぶどうジュースだが、水差しのネタとは、日常的でわかりやすくて面白い。
    落ちは虚無感。本人も分からずやったとはいえ、なんてこった。

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    2025年05月11日
  • 九尾の猫〔新訳版〕

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    ネタバレ

    出だしから既に5人も亡くなっていてその後もどんどん殺されていき、題の通り9人殺されるのだろうかと面白かったのだが、真相が微妙だった。
    この人が怪しいと見せかけてからの、実はこの人と最も親しい存在のこの人!というやり方は良かったが、これだけ長編な割には、もっと犯人の考え方や生い立ちなどをがっつりと説明して欲しかった。

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    2025年04月13日
  • ターングラス 鏡映しの殺人

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    ネタバレ

    テート・ベーシュ。
    何これ、作り自体がおもしろー、初めて出会った。
    でも意外と昔からやられている製本技法なんですね。
    日本でも折原さんの作品でやられているとか。

    イングランド南部のレイ島(干潮時は陸続きだが、満潮時には連絡路が水没してしまうような土地。陸繋島ってやつ?)。
    この島唯一の建物、ターングラス館の主の病の原因を探る出だし。
    次第に体面が剥がれ落ちてくるかのように、この家の住人が関わっていた忌まわしき罪が露わになってくるゴシックミステリ調のサセックス編。

    本を閉じ、ひっくり返して180度回転させてページを開くと始まるカリフォルニア編。
    うって変わって富と名声、成功と権力の夢の中を泳

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    2025年04月12日
  • 老人と海

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    2024年12月30日、キーウェストに旅行に行くために予習のつもりで読みました。キーウェストにはヘミングウェイの邸宅の一つが残っていますりいつか対岸のハバナにも行ってみたい。

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    2025年03月08日
  • オリジン 下

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    約4年ぶりの再読だったんだけど案外覚えてないものだなー。
    ウィンストンが何となく好き。
    専門用語や個人的に苦手な分野の説明は難しくてなかなか頭に入ってこなかったけど、やっぱりストーリー展開が面白くてさすがダン・ブラウン。
    忘れているのもあって結構夢中になって読めた。
    次の新作はいつなのかしら。

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    2025年02月24日