越前敏弥のレビュー一覧

  • インフェルノ(下)

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    上中下巻一気読み。
    ダンブラウンの作品は「世界史」や「宗教」的な要素が土台になる為、中々とっつきにくい印象だか、ストーリーはどの作品も秀逸。僕は元々世界史が好きだった為(しかし出てくる用語わわかっていないが)それでも十分に魅力的だ。
     そもそもこのシリーズに出会ったきっかけが、何気なくテレビで流れていた洋画が余りにも面白く(映画は一切見ないのだが)原作が気になり、本屋で即日購入した作家である。
     この後も様々なシリーズが続いていくだろうが、間違い無く読み続けていく作品であり、ラングドン教授とは長い付き合いになりそうだと予感している。

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    2023年04月18日
  • 靴に棲む老婆〔新訳版〕

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    久しぶりにエラリイ・クイーンを手にしたけど、やっぱり面白い。クイーンの作品はかつて一通り読んだけど、新訳シリーズに期待しちゃう。けっこうクイーンのキャラが違う印象になるよね。ドルリィ・レーンの4作品もハヤカワで新訳出してくれませんかね。

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    2023年04月14日
  • 靴に棲む老婆〔新訳版〕

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     一九四三年初版。国名シリーズ→ハリウッド→ライツヴィルときて、またここでニューヨーク市警レギュラー陣わちゃわちゃシリーズへ戻る。わちゃわちゃぶりはだいぶこなれてきた…ヴェリー部長刑事もよく喋るし(昔は影のようだった)、プラウティ医師も少ない出番ながら「(プラウティ医師、退場)」なんて太字の括弧付きで書かれたりするし…と思ったら、解説によるとこうした登場人物たちの性格や“ノリ”は一九三九年に放送開始されたラジオドラマ版エラリー・クイーン・シリーズに寄せたものだとのこと。
     なるほど、それだけでもなるほど、なんですが、本作はさらにそのラジオドラマ版に登場するある人物の、前日譚まで兼ねているということだ。こういう演出は本当にクイーンの得意技だよなあと思うが、当時のラジオドラマファンの人はさぞかし喜んだだろう。論創社から四冊出ているというラジオドラマの脚本集、私もいずれ読まねばなるまい。

     ミステリーとしてのトリックやらロジックやらについてのコメントは、すでに世にある解説や他の方のレビューにお任せして、私はやっぱり、『十日間の不思議』のレビューに引き続き、エラリーの恋愛について語りたい。ので語ります。

    ※他作品も含め、このあと事件の真相に関わるようなネタバレはしないつもりですが、そうでない部分についても先入観を持たされるのはごめんだという方はご注意ください。

     今回のエラリーのロマンスは、エラリーがシリーズの主人公名探偵として到達できる最大限の「恋の成就」だったのではないかなあ。という話。(ど、どうでもいい!が続ける)
     まず、エラリーは結婚する未来を封じられている(第一作『ローマ帽子〜』の序文では、後に妻子を設けイタリアに移住する未来が描かれていたのに、いつのまにかその設定は闇に葬られた)。そして、一九三八年『ハートの4』で初登場し、短編集『エラリー・クイーンの新冒険』に収められた一九三九年発表の四作品で甘々のイチャつきぶりを見せた相思相愛の恋人ポーラ・パリスは、その後姿を表さない(らしい)。やはり、探偵役にステディな相手がいると、作劇上何かと都合が悪いのかもしれない。“名探偵を結婚させると不自由”という言説は、以前『明智小五郎全集(講談社文庫)』の解説でも見かけた。
     見えざる神の手によって結婚も恋愛も阻止される運命にあることを悟った(?)のか、エラリーは『災厄の町』でパティ・ライトといい感じになるも、“美女に惚れられても身を引いてしまう寅さん体質”(飯城勇三『エラリー・クイーン完全ガイド』より)を遺憾無く発揮。ポーラのときのように決定打をかましにはいかず、失恋といえば失恋に終わった。それに対し、今回の恋のお相手とは、飯城さんの解説によれば今後も“友達以上恋人未満”の関係が続くということだから、いわば“持続可能な男女関係”(←野宮真貴が横山剣とのデュエット曲に関して述べた言葉をお借りしました)に持ち込めたわけで、物語の都合を背負ったエラリーの立場としては最大限の勝利なのではないだろうか。私みたいな下世話な読者に対しても、楽しいニヤニヤを提供できるし。
     エラリーがどれだけ熱をあげるかは色々だが、ある時期以降結構どの作品でも印象的なヒロインが登場するのもクイーン作品の面白いところだ。色んな美女が出てきて、まさに寅さん見てる気分。女性の台詞は特に古い訳だとどうも不自然に感じがち(「〜ですの」とか)なので、どんどん新訳が出てくれたら嬉しいなと思うけど、ちょっと古い日本映画の女優さんのあのお上品な話し方をイメージすれば良いと思えば、苦手意識が減るかもしれない!

     

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    2023年04月13日
  • パズル・パレス(上)

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    情報化時代のテロをスリリングに描いたスリラー。 米国家安全保障局のスーパーコンピュータが狙われる。一般市民の通信をも監視可能なこの存在は公に出来ない国家機密だった。もうワクワク感がとまらない。 ダン・ブラウン、面白い。次巻に続く。

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    2023年04月09日
  • 真っ白な嘘

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    アメリカの作家フレドリック・ブラウンの短篇ミステリ作品集『真っ白な嘘(原題:Mostly Murder)』を読みました。
    ここのところアメリカの作家の作品が続いています… フレドリック・ブラウンの作品は2年半くらい前に読んだ『さあ、気ちがいになりなさい』以来ですね。

    -----story-------------
    どの短編から読まれても結構です。
    しかし「後ろを見るな」は、ぜひ最後にお読みください。
    奇抜な発想と予想外の展開が魅力の18編
    巨匠の代表的ミステリ短編集
    名作ミステリ新訳プロジェクト

    編を書かせては随一の巨匠の代表的作品集を新訳。
    雪の上の足跡をめぐる謎を描いた「笑う肉屋」、緊迫感溢れる「叫べ、沈黙よ」、江戸川乱歩編の名アンソロジー『世界推理短編傑作集』に選出された「危ないやつら」など、奇抜な着想と軽妙なプロットで書かれた名作が勢揃い! 
    どこから読まれても結構です。
    ただし巻末の作品「後ろを見るな」だけは、ぜひ最後にお読みください。
    解説=小森収
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    1940年(昭和15年)から1950年(平成25年)に発表された以下の18篇が収録されている短篇集です。

     ■笑う肉屋
     ■四人の盲人
     ■世界が終わった夜
     ■メリーゴーラウンド
     ■叫べ、沈黙よ
     ■アリスティードの鼻
     ■背後から声が
     ■闇の女
     ■キャスリーン、おまえの喉をもう一度
     ■町を求む
     ■歴史上最も偉大な詩
     ■むきにくい小さな林檎(りんご)
     ■出口はこちら
     ■真っ白な嘘
     ■危ないやつら
     ■カイン
     ■ライリーの死
     ■後ろを見るな
     ■解説 小森収

    奇抜な着想、軽妙なプロット、論より証拠、まず読んでいただきましょう… どこからでも結構、、、

    ただし最後の作品『うしろを見るな』だけは、最後にお読みください… というのは、あなたがお買いになったこの本は、あなたのために特別の製本がしてあるからです―― さて、その意味は?

    新訳で読みやすかったし、発想が豊かな作品が並んでおり、愉しく読めましたね、、、

    そんな中でも、印象に残ったのは、

    雪の上に残された足跡… サーカス団のOBならではのトリックが秀逸な『笑う肉屋』、

    犯人(?)の意外性が愉しめる『四人の盲人』、

    聞こえてなかったなんて… 皮肉な結末が印象的な『背後から声が』、

    納得の結末で「むきにくい小さな林檎」という呼び名が最後に皮肉な意味(実際はむきやすい)を持つ『むきにくい小さな林檎』、

    夫は殺人者? 疑心暗鬼に陥る妻の恐怖を描いた『真っ白な嘘』、

    お互いを殺人鬼と思い込んだ二人の緊張感を描いた『危ないやつら』、

    ゾクっとさせられる結末が印象的な『後ろを見るな』、

    あたりかな… でも、その作品も面白かったです。

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    2023年03月11日
  • 九尾の猫〔新訳版〕

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    面白かった!!
    表現が詩的なところもあり、皮肉たっぷりのところもあり、読み物としても楽しい。悩めるエラリィを応援したくなる。
    犯人は途中でそうかなぁと思ったけれど、分かっても最後まで一気読みさせる。

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    2023年03月07日
  • ロスト・シンボル(下)

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    ダンブラウン、恐ろしい……
    実在する信仰、都市、科学、建物、全てに気を配り、読者の知的好奇心を途絶えさせない物語を何作も……
    難しい、本当に、難しいのよ!ちゃんと理解できてないところもたくさんあると思う。それでもめっっっっちゃおもしろい。

    前作までは宗教信仰に深く関係していたので、「ふーん」くらいにしか思わなかったけど、今回は、夜中布団の中で「魂の質量」についての箇所に読んでいるとき、確実に死の恐怖を感じた。身体からなくなった魂はどこに行くのか。この意識はどうなってしまうのか、って。

    純粋知性科学、学びたいなぁ。この間一人で美術館に行った時に気づいた。私、展示を見てると段々頭痛と息苦しさがひどくなる。これって展示物への人の思考が関係してるのではないか?って。笑

    今作も哀愁のある人間関係だったけど、最後は少し軽くなって終われたかな?
    ラングドン氏、毎回大変だけど、人類のためにこれからも頑張ってほしい。

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    2023年02月14日
  • 氷の闇を越えて〔新版〕

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    アメリカの作家「スティーヴ・ハミルトン」の長篇ミステリ作品『氷の闇を超えて〔新版〕(原題:A Cold Day in Paradise)』を読みました。

    「スティーヴ・ハミルトン」作品は、2年半前に読んだ『解錠師』以来ですね、、、

    『解錠師』が、切なくてほろ苦い青春期の複雑な感情や疎外感を描いた作品で、とても感動的な物語だったので、本作品も期待して読みました。

    -----story-------------
    【感動の傑作『解錠師』の原点。 エドガー賞、シェイマス賞受賞の名作】

    わたしの心臓のすぐそばには、一発の銃弾が眠っている。
    わたしが警官だった時代に「ローズ」という男に撃たれたものだ。
    あれから14年が過ぎた今、私立探偵となったわたしのもとに「ローズ」の署名のある手紙が届く。
    手紙は、最近わたしの身辺で起きた連続殺人は「ローズ」自身の犯行だと告げていた。
    彼は逮捕され、刑務所で服役中なのだが……アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞他を受賞した、『解錠師』の著者の、記念すべきデビュー作!
    著者より日本の読者へのメッセージを収録。
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    元警官で私立探偵の「アレックス・マクナイト」を主人公とするシリーズの第1作で1998年(平成10年)に発表された作品… 「スティーヴ・ハミルトン」のデビュー作です、、、

    先日まで読んでいた「ロバート・B・パーカー」作品の警察署長「ジェッシィ・ストーン」を主人公とするシリーズの舞台はマサチューセッツ州の小さな町パラダイス(現実のマサチューセッツ州スワンプスコットにおおよそ基づいた架空の町)でしたが… 本作品の舞台はミシガン州のパラダイスという小さな町、偶然なんでしょうが、同じパラダイスという名前を付けられた小さな町が舞台でした。


    「わたしの胸のなかには銃弾がある」という印象的な一文で始まる本書は、主人公で私立探偵の「アレックス・マクナイト」が、警官時代に負った身体と心の傷がもたらした恐怖心を事件を解決することで克服していく様子を描いた作品です、、、

    「アレックス」は、元マイナーリーグの捕手… 野球で頭角を現すことができず、転々と職を変えたのち、デトロイト市警に8年間勤務するが、同僚の「フランクリン」とともにパトロールをしていたとき、「ローズ」という男に銃で乱射された。

    「フランクリン」は命を落とし、「アレックス」は瀕死の重傷を負って退職… 「アレックス」の心臓のすぐそばには、未だに一発の銃弾が摘出できずに残っている。

    それから14年、ミシガン州の最北端に近いパラダイスという小さな町で、狩猟者たちの宿泊用のロッジを管理しながら暮らしていた「アレックス」だったが、弁護士「レーン・アトリー」の依頼で、私立探偵の仕事をはじめる… パラダイスに近いスーセント・マリーの町で、「アレックス」の友人で資産家の「エドウィン・フルトン」がギャンブルで借金をしていた二人の賭け屋が続けて惨殺される事件が起きた後、「アレックス」のもとに「ローズ」という署名のある手紙が届いた。

    手紙の主は連続殺人は「ローズ」自身の犯行だと告げていたが、「ローズ」は14年前に終身刑の判決を受け、以来ずっと刑務所で服役中のはずだった… 「アレックス」は「ローズ」への恐怖心から、「ローズ」が密かに刑務所を脱出したのではないかと疑心暗鬼になり精神的に不安定な状態に追い込まれる、、、

    そんな中、「エドウィン」が行方不明となり、「ローズ」から犯行を仄めかす手紙が届く… そして、「アレックス」のロッジにも「ローズ」の影が忍び寄る。


    ハードボイルド系の雰囲気を漂わせつつも、心の中に弱さを抱える「アレックス」に感情移入しながら読めるところが特徴ですかね… サイコスリラー的な事件だったと思わせておいて、最後にひとひねりあるところも良かったですね、、、

    不安そうにしていた「エドウィン」の母「セオドーラ・フルトン」が曲者でしたね… あと「アレックス」の雇い主で弁護士の「レーン・アトリー」も怪しい感じはしたんですよね、面白かったです。



    以下、主な登場人物です。

    「アレックス・マクナイト」
     私立探偵

    「エドウィン・フルトン」
     アレックスの友人

    「シルヴィア・フルトン」
     エドウィンの妻

    「セオドーラ・フルトン」
     エドウィンの母親

    「フランクリン」
     アレックスの元同僚

    「トニー・ビング」
     賭け屋

    「リーアル・プルーデル」
     私立探偵

    「マクシミリアン・ローズ」
     服役囚

    「レーン・アトリー」
     弁護士

    「ロイ・メルヴン」
     スーセント・マリー市警察署長

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    2023年02月06日
  • パズル・パレス(下)

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     ザ・ハリウッド映画展開で、こういうエンタメとして無条件に楽しめる作品も気分が上向いて良い。暗号解読のプロと言語学の教授が一緒に解読するシーンでは、リベラルアーツの重要さを再認識させられた。並行して読んでいた新書の影響もあるのだが、専門外の人物から意外な解決策が提示されたりするよな〜、と本筋に関係ないことをしみじみと考えてしまった。
     今作では可愛いものかもしれないが、毎度ダン・ブラウン作品での殺し屋からの生き残り方には少し笑ってしまう。映画のコナン君みたいにどんどん過激になっていく印象。

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    2023年01月16日
  • パズル・パレス(上)

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     解読できない暗号はないと謳われる最強の暗号解読機トランスレータが解読できない暗号を開発し、国家安全保障局(NSA)を脅しつけた。その暗号「デジタル・フォートレス」の公表を阻止するため、攻防を繰り広げる。
     『ダ・ヴィンチ・コード』などラングドンシリーズから入る読者が多数派で物足りなく感じる人も多いかもしれないが、ハリウッド映画っぽいスリリングな展開はこのデビュー作から健在で十分楽しめる。指摘している人も多いように、日本人の名前だけが残念。

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    2023年01月15日
  • ロスト・シンボル(下)

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    オカルトや都市伝説好きとしてはたまらない要素が詰め込まれた夢のような小説。が、いかんせん高次元すぎてついていけないところも。ラングドンの話をたぶん8割理解できなかった笑。信じるか信じないかアナタ次第…っていうアレとは別物。教養ある人しか出てこないから置いていかれ放題。それでも読んじゃう。犯人の正体にびっくりどんでん返し的な要素もあり楽しく読めた。

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    2023年01月04日
  • 靴に棲む老婆〔新訳版〕

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    メタミス的なひねりもあまりない、直球勝負なミステリで、長さも考えるとメイントリックがやはり軽い気がする。その分、読み物としては抜群に面白い。濃すぎる登場人物に、マザーグース殺人と仕掛けも派手。最後の拳銃が見つかってからの、罠と称するエラリイのドタバタなんて過剰サービスの気もする。巻末の解説ではラジオドラマとの関係が指摘されているが、なるほどなあという感じ。
    個人的には生涯で初めて読んだエラリー・クイーン物で、多分中学生(ひょっとしたら小学生)の頃のことで、異様に面白かったことはともかく、終盤の展開(犯人が誰とか、署名を巡るあーだこーだ)をまるごと覚えていたのは、さすがに子供の記憶力。ひさしぶりの再読に感慨深かかったり。

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    2023年01月08日
  • 災厄の街〔新訳版〕

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    ネタバレ

    お正月に読むのにぴったり!

    よく言われているプロットがすごい、の意味を初めて理解したかもしれない
    犯人やトリックや動機を知ることより、一連の真実を知ったことで"今まで見てきたもの"が全く違う見え方になるのが、そしてそれがとても哀しい話なのが独特の読後感に繋がってるのかな…と思った
    裁判のパートは飽きるかなと思ったけどそうでもなくて、全体的に面白かった

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    2023年01月02日
  • インフェルノ(下)

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    遺伝子操作による人工削減計画というテーマが素晴らしい。オチでは実際にウィルスが放たれてるが、めちゃくちゃリアルで怖い。シエナという特殊的なヒロインがめちゃくちゃいい。

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    2023年01月01日
  • 天使と悪魔(中)

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    全体的な感想は下巻を読んでから。

    いよいよ面白くなってきた。かなり伏線も回収されつつあるが、本題は下巻だろう。やはり、推理が入ってきたり危機が迫ると読むスピードは格段に上がる。そして面白さも。
    最初の方に、写真があるのもいい。最初に見ないで、話の中で登場してから見るのがオススメだ。

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    2022年11月30日
  • インフェルノ(下)

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    上中下巻を通して
    美術、宗教、科学と様々な分野が絡み合い、最後の伏線回収は鮮やかで見事である。ただそこに辿り着くまでが大変だった。エピローグから謎めいており、更にそこから新たな謎が重なってくるので途中から混乱してくる。そして暗号解読の為、フィレンツェ、ヴェネツィアと駆け回るのだが、読んでいる途中で何処にいるのか分からなくなり度々迷子になってしまう。作者が好きだから読めるが、彼の作品を読んだことがない方にはおすすめしない。

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    2022年11月28日
  • 真っ白な嘘

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    収録されている短編がどれも結構な読み応えで、読み終えるのにかなり時間がかかってしまった(さぞやジャスティンは待ちくたびれただろう)。そういうとき大抵は最初の方に読んだものは忘れていったりするのだけれど、すべてのタイトルで内容を思い出せるというのはすごいかもしれない。
    どの話もミステリ要素はあるものの、表題作のようにハラハラするサスペンスもあれば、なんだかほっこりさせてくれるものだったり、かと思えばグロテスクな描写が続いたりと、振り幅が大きいため最後まで飽きずに楽しめた。
    直接的表現をせず、それとなく真相を匂わせるのがお好きなよう。そして最後にゾクッとさせられるものが多い印象。
    どれも良かったが、『叫べ、沈黙よ』はタイトルも含め気に入った。
    『メリーゴーラウンド』も好き。犯人がアリバイ工作をする話は数々読んできたけれど、こんな展開は初めて。メリーゴーラウンドの中(?)で寝てるおじさんを想像したらなんだか笑えるし。

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    2022年11月27日
  • オリジン 下

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    ビルバオ・グッゲンハイム美術館、カサ・ミラ、サグラダ・ファミリアと観光名所が記載されており、事細かな描写の記述と相まって読書しながらその地を訪れているような感覚に陥った。まるでスペインを旅行しているようであった。
    ストーリーはラストの展開が想像出来てしまったので物足りなさはあるが、全体を通してダンブラウンらしい作品だった。

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    2022年11月20日
  • 天使と悪魔(中)

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    ヴァチカンを駆け巡りイルミナティの足取りを辿る。ラングドンの冴えない動きが物語を面白くしているような気がする。

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    2026年03月10日
  • 天使と悪魔(下)

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    天使と悪魔完結。映画を先に見ていたので途中から話が違うことに新鮮味を感じる。ラングドンの強運を目の当たりにしながらも次回作まで続かない女性との関係も感じられて楽しい。

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    2026年03月10日