越前敏弥のレビュー一覧
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ネタバレ意外にもイーヴィの能力を活用してずんずん事件解決へ、という展開ではなかった。
折角の魅力的な設定を、そういうありありな消費で無駄にしないのがまた良い。
これはもはや殺人事件の解決は舞台に過ぎず、サイラスとイーヴィの絆を育むための、遠回りで不器用な道のりを見守る物語。
事件の謎や、次第に明らかになっていく綺麗とは言い難い事実、意外な真相もきっちりできており、決して悪くはないのだが、やはりそれ自体はどこかで出会ったことのある展開で、幕間で繰り広げられる2人の物語がとにかく印象的で面白い。
今作だけでは両者の過去は全く清算されず、至るところに次作以降へのフックが取り残されている点多数で、今後どう -
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ネタバレとある花火大会の夜のお祭りムードの翌日、学校で人気のスケートチャンピオンの少女、ジョディが帰宅していないことが判明。
その後、凌辱の痕跡と共に死体で発見されるという至ってありきたりな展開。
容疑者もすぐに見つかるが、いかにも冤罪っぽいなぁというにおいぷんぷん。
主となる事件の展開だけを見ると、ありきたり感満載なのだが、この事件解決の過程を盛り上げる味付けとしてのヒロイン、イーヴィと、その保護者替わりのサイラスのキャラクター造形、彼らの過去を種としたサイドストリーが秀逸でぐいぐい読まされる。
イーヴィはかつて世間を賑わせた事件の関係者。
腐乱死体が発見された建物から、後日隠し部屋から見るも無 -
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いつも通り、大学教授が美女と事件に巻き込まれる。
今回の舞台はスペイン。教え子で友人の未来学者から研究発表会に招待されスペインに赴く。その研究内容は世界の枠組みを変えると予告され主人公は興味を持つが、発表会の半ばで未来学者は何者かに殺される。自身も命を狙われつつ、個人の意志を受け継ぐつもりで遺されたプレゼン映像を配信しようと奮闘する。
今回は他の作品ほど難解ではなくすっきりしている。一方で、説明を丁寧にしているせいか、スピード感は落ちる。若干、まったりしている。
しかしながらテーマに対する取材量は半端なかったのではないかと容易に想像できるぐらいの内容で、人類とテクノロジーという主テーマに対し -
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ネタバレ面白かった。クイーンは旧訳のドルリー・レーンものを四苦八苦しながら読んで以来なので、新訳の読みやすさに感動しながら読んだ。
エラリイが偽名で滞在するライツヴィルで、借りた家の持ち主の家族の中で計画殺人が??という話だけど、クイーンらしくとてもフェアだし、手がかりは全て読者に示されていて、そこそこミステリ読んできた人なら、なんとなくの真相の大枠は掴めるのではないかなと思う。
本が梱包されていた件にしたって、エラリイには最終盤になってパットから聞かされるまでわからないけれど、読者にはもう最初から詳らかにされていたわけだし。
手紙にしても現在進行形のものではないだろう、とか、ジムが不在の三年のうち -
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テキサス州のスリー・リバーズ連邦刑務所から強盗犯オーディ・パーマーが脱走した。彼は4人の被害者を出した現金輸送車強盗の一味で10年の服役を終えてあと1日で出所という日に脱獄した。犯人グループは4人で強奪金額は7百万ドルだった。
オーディは裁判・服役中にもお金の行方は一切語っておらず警察・刑務官・囚人等がその在りかに興味津々だった。
オーディの兄カールは、定職に就かずドラッグと犯罪の常習者だったが、オーディは兄が原因で大学を中退させられ各地を転々としたが、兄や家族を慕って居た。賢く寡黙なオーディは、やがて最愛の人ベリータと知り合い駆け落ちする。
大金とあと1日で出所という日に、オー